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パソコン工房が販売するノートPC、Lesance NB S2103/L のレビューです。

Lesance NB S2103/L はOSにWindows 7を、プロセッサにCeleron 1007Uを搭載する11.6型のノートPC。
現在市場に出回っているノートPCのラインアップ中ではロースペックな内容のモデルですが、3万円台前半という非常に安価な価格を実現しています。

Celeronというと低スペックなイメージを持つ方も少なくはないと思いますが、Celeron 1007Uは今年の頭に登場したIvy Bridge世代のデュアルコアCPUで、一般的な用途に使うには十分な性能を備えています。

高負荷な作業用には向きませんが、低価格でそこそこの性能を持ち合わせている事から、今回の製品はちょっとした外出時などに作業するためのモバイルノートとして最適だと言えるでしょう。

今回は、そんな Lesance NB S2103/Lの外観や性能、使い勝手などについて詳しく触れてみたいと思います。
安価で気軽に使えるモバイルノートの購入を検討されている方は、是非記事をごらんください。


【Lesance NB S2103/L レビュー記事目次】

・Lesance BTO Di CL7S0-TS 外観やインターフェース
外観の様子とインターフェースキーボード底面内部の構造重量液晶の見やすさ

搭載アプリケーションやリカバリについて

・主な構成とベンチマーク結果
主な構成とその特徴ベンチマーク結果消費電力・温度バッテリ駆動時間まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。



外観の様子とインターフェース

まずは、外観の様子とインターフェースの内容をチェックしていきます。



天板は光沢・ブラックカラーのデザインを採用。
多分プラスチック系の素材だと思いますが、細かいラメのようなものが全体にちりばめられて艶感があり、安っぽくは見えません。

ただ、指紋はつきやすいです。




筺体のサイズは幅約288mm、奥行195mm、高さ25mmとやや薄め。
重量は公称で約1.3kgとそこそこ軽いです。

11.6型サイズのノートにしては軽量・・というわけではありませんが、十分持ち歩ける重さです。コンパクトなのでバッグに収納しやすいという点も○。





ディスプレイには11.6型ワイドHD(1366×768)の光沢液晶を搭載。
それ程綺麗な液晶ではないのですが、画面は明るく解像度もちょうどよく、普通に使いやすいです。

ただ光沢なので、使用する環境によっては映り込みや反射が気になります。




液晶上部には約100万画素のWebカメラを搭載。





筺体側面のインターフェースをチェックしていきます。

左側面の様子。
HDMI、マイク入力、ヘッドフォン出力を搭載しています。




前面にはなにもなし。




右側面にはUSB2.0を2基搭載。




背面にはセキュリティロックスロット、USB2.0、VGA、LAN、SDカードスロット、電源コネクターを搭載。

そこそこのサイズのゲーム向けのノートで、背面に多数の端子を備えているノートは良く見かけますが、そうでないノートにしては珍しく背面に端子を多く備えています。

USB2.0が全部で4基も備わっているのは便利。
また、電源コネクターやVGAが背面にあるのも自分好みの配置なのですが、SDカードスロットは左右どちらかに付けてほしかったと思います。

ちなみに、実機のインターフェースの内容と、製品ページの仕様に書かれているインターフェースの内容が異なっています。多分表記ミスだと思われます。





液晶は比較的後方まで開く事ができます。
モバイルノートは外出時など、膝の上に置いて見下ろすような形で操作を行う事もあるかと思いますが、そういった場合に液晶の可動性が高いと操作がしやすくて便利です。





本体と付属の電源アダプターとケーブル

電源アダプターのプラグの形状はメガネ型。
とても軽量・コンパクトなアダプターで、持ち運びも容易です。




電源アダプターは40Wのものを使用しています。



キーボード

次に、キーボードの様子と使い勝手などをチェックします。


キーボード全体


キーボード左半分


キーボード右半分

スクエア型のキーを採用した日本語キーボードです。
各キーは比較的サイズが大きめですが、右側の「め」「ろ」などの一部キーのピッチが狭め。

HomeやPgUpなどの機能はカーソルキーに割り当てられており、Fnとの同時押しで動作します。

あと、一般的なノートではCtrlキーは左、Fnキーは右という配置をとるものが多いのですが、このノートは逆でFnが左、Ctrlが右という配置になっています。

私自身は普段からFnが左、Ctrlが右という配置のキーボードを使用しているため、この配置はとても使いやすいのですが、慣れていないと最初のうちは打鍵ミスする事があるかもしれません。

全体的なキーの使い心地は悪くはありません。
強くキーを打つと多少中央が撓む感じはしますが、サイズが小さいからかその撓みもそれ程大きくなく、操作でストレスを感じるような事はありませんでした。




キートップの形状は僅かに湾曲しているようにも見えるのですが、ほぼフラットです。




キーボード左上には電源ボタンやワイヤレスLANのオンオフ、タッチパッドのオンオフボタンを配置。キーボード左側のベゼル上には各種のインジケーターランプを備えます。

HDDなどのインジケーターランプが見やすい位置にある配置は、個人的に好みです。




タッチパッドはボタン分離型。シーソー型のボタンを備えています。

ボタンは比較的柔らかい押し心地で使いやすいです。
タッチパッドは、面積がそれ程大きくないという所で使いやすいとまでは言えないのですが、一般レベルの使いやすさはクリアしていると思います。




タッチパッドの詳細な設定は、Synaptics社のソフトウェアを使用して行います。

タッチパッドのオンオフはこのソフトウェア上でも行えますが、キーボード左上にあるタッチパッドのオンオフボタンを使用した方が早いです。



底面内部の構造

Lesance NB S2103/L は底面から筺体内部にある一部のパーツにアクセスする事が可能です。


底面全体の様子

バッテリを取り外し、中央付近にあるネジを1つ外すと底面のパネルを開く事ができます。底面からはHDDや無線モジュール、メモリスロットなどにアクセスする事ができるようです。

ちなみにこのモデル、ソフトなどで内部パーツの仕様等を調べると総メモリスロット数が4基と出るのですが、仕様には1基とありますし、サイズ的に考えても多分底面にあるメモリスロット1基のみなのでは?と思われます。(キーボード側を開けていないので何とも言えませんが)

とりあえず、自分でHDDやメモリを触る事ができるという点は良いと思います。
プロセッサはCeleron 1007Uですが、SSDなどを載せれば普段使いにはかなり満足のいく速度を出せるようになるのではないでしょうか。



重量

本体と電源アダプターの重量を測定してみました。
まずは本体から。

本体の重さは1230g。
公称では約1.3kgという事でしたが、それよりも軽いようです。



次に電源アダプターとケーブル。

電源アダプターとケーブルを合わせた重量は197g。

本体とこれらのケーブル類を合わせても約1.4kg弱です。
携帯性はそこそこ良いと言えるでしょう。



液晶の見やすさ

次に液晶について。
以下、Lesance NB S2103/Lに搭載されている液晶の視野角をチェックしています。


正面から


上から


右側面から

見ての通り、液晶の視野角は狭いです。
上から見ると画面の内容が白く反転、左右側面から見た場合でも色が大きく変化しています。

製品の価格を考えると、ここは仕方がないと思います。

ただ、正面から見る分には明るく見やすい液晶です。高価な製品にこのような液晶が搭載されていたとしたら少しショックを受けてしまいますが、この価格帯の製品を購入する場合に液晶の質云々に拘るユーザーはいないと思いますので、特に問題はないでしょう。



搭載アプリケーションやリカバリについて

Lesance NB S2103/Lに標準で搭載されているアプリケーションを簡単にご紹介いたします。
但し、実際に販売されている製品に同じソフトウェアが搭載されているとは限りませんので、参考程度にご覧ください。


デスクトップ初期状態の画面(クリックで大きな画像が表示されます)


Kingsoft Spreadsheets 2012

Kingsoftの表計算ソフト(Spreadsheets)、プレゼンテーションソフト(Presentation)、ワードソフト(Writer)が搭載されています。

2012年版と最新ではありませんが、そこそこ使えるOfficeなのであるとそれなりに便利なのではないでしょうか。(普段Officeを使わないという方でも、例えば会社などの資料をOfficeで確認する事はあるかもしれません)





LoiLoScopeの体験版

動画編集ソフトLoiLoScopeの体験版が搭載されています。
動作軽めの動画編集ソフトですが、掲載しているLesance NB S2103/Lのスペックでは動画編集はややストレスの溜まる作業かもしれません。





Kingsoft KDrive

オンラインストレージサービスです。
ただ、KDriveは個人向けのみ、2014年2月にサービスを終了する事がアナウンスされており、現在は新規アカウント作成も停止されています。


その他、Norton Internet Security 90日間無料版等がバンドルされています。

全体として、プリインストールアプリは少なくとてもシンプル。
余計なソフトの搭載を嫌う方向けの内容です。

メーカー製のPCによくあるような専用のPC管理ツール等もないため、リカバリーやバックアップなどはWindows標準の機能を使用して行います。



主な構成とその特徴

Lesance NB S2103/Lの主な構成とその特徴について触れます。
以下、CPU-Zの実行結果です。

【Lesance NB S2103/L の主な構成】

OS Windows 7 Home Premium SP1 64bit
プロセッサ Celeron 1007U(1.5GHz)
チップセット NM70 Express
グラフィックス HD グラフィックス(CPU内蔵)
メモリ 2GB(2GB×1/PC3-10700 DDR3 SO-DIMM/1スロット/最大4GB)
ストレージ 320GB HDD(5400rpm/Hitachi製)
ディスプレイ 11.6型ワイドHD(1366×768)、光沢あり
無線機能 IEEE802.11 b/g/n
バッテリ リチウムイオンバッテリ(駆動時間:4時間30分/公称値)
サイズ 288×195×25(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約1.3kg
Windows 7 メディア付属

※掲載の価格や仕様・解説等は、記事を作成した2013年9月27日時点のものです。

OSにWindows 7 Home Premiumを搭載、プロセッサにはCeleron 1007Uを搭載するIvy世代のノートです。

現時点(2013年9月27日)では即納商品という事で、メモリやHDD、CPUなどの構成は固定。購入時に周辺機器などのオプションの追加は可能ですが、搭載パーツのカスタマイズはできません。

それ故にロースペックである所が気にかかる方も少なくはないと思いますが、一応筺体底面からHDDやメモリスロットなどの主要なパーツへはアクセスできるようになっていますので、HDDをSSDに換えたり、容量の大きいメモリに交換するなどの対策は可能です。

Celeron 1007Uは、Celeronとは言ってもそこそこ性能は高く、ストレージをSSDなどに換えればかなり快適なパフォーマンスを実現できるのではないかと思われます。


より詳しく見てみます。
ストレージには、Hitachi(HGST)製のHDDが搭載されていました。


HDDの詳細

HTS543232A7A384という型番を持つ、7mm厚の320GB HDDです。回転数は5400rpm。
2010年に登場したモデルなので速度は最近のHDDよりも少し落ちる感じですが、音がうるさいとかそういった変な癖のない無難なHDDだと思います。

ディスクのベンチスコアは少し低いですが、実際に使用した感じでは特に遅さは感じません。普通です。


構成は特別ここが良いという所が見当たらないモデルですが、欠点もありません。メモリもHDDも換装可能なので、その辺りをカスタマイズしてしまえば、結構使えるモバイルノートになるのではと思います。

ただ、Bluetoothが搭載されていないようなので、Bluetooth対応の周辺機器を利用される方は不便を感じる事があるかもしれません。



ベンチマーク結果

Lesance NB S2103/L のベンチマーク結果を見ていきます。


【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 5.4
メモリ 5.5
グラフィックス 4.4
ゲーム用グラフィックス 6.1
プライマリ ハードディスク 5.8


【CrystalDiskMark】

Seq 74.6172.54
512K 28.6027.71
4K 0.3600.653
4K QD32 0.5450.645

数値は左がRead、右がWrite

ディスクは見ての通り、少し遅いです。
ただ上にも書いた通り、実際の使用感ではそこまで遅さは感じませんでした。


【3DMark06】

3DMark score ・・・ 3050
SM 2.0 Score ・・・ 1001
SM 3.0 Score ・・・ 1346
CPU Score ・・・ 1576


【3DMark11】

3DMark score ・・・ P360
Graphics Score ・・・ 310 (4種のGraphicsテスト)
Physics Score ・・・ 1576 (CPUベースの物理演算)
Combined Score ・・・ 389 (GPUとCPUの両方へ同時に負荷をかけるテスト)


【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

1360×768

1360×768 ・・・ 1037~1046


【CINEBENCH】

OpenGL ・・・ 8.66fps
CPU ・・・ 1.22pts


最近の標準的な構成のPCに比べると性能が良いとは言えませんが、Celeronの割りに良いスコアを出しています。

ゲーム系のベンチは所々駒落ちしてはいるものの、それなりに動作しており、ネットや動画閲覧、文書の閲覧・編集など日常的な作業に置いては問題のないスペックだと思います。

この構成のままでも十分使える感じですが、CPUの性能は低めでも、ディスクさえ早ければそれなりにパフォーマンスは上がるので、私ならHDDをSSDに換えて利用すると思います。(パーツのカスタマイズは自己責任でお願いいたします)



消費電力・温度

次に、Lesance NB S2103/L の消費電力について。
アイドル時とベンチマーク実行時の消費電力を測定してみました。

ベンチマークはモンスターハンターフロンティア 大討伐を使用しています。

アイドル時 ・・・ 8W
ベンチマーク実行時 ・・・ 24W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

省電力なプロセッサを搭載しているため、消費電力は総じて低いです。




続いてパーツの温度について。
アイドル時と、高負荷時のパーツの温度を測定してみました。

高負荷時の温度は、モンスターハンターフロンティア 大討伐を20分以上実行した後に測定しています。


高負荷時でも70度前後と温度はそれ程高くはなりませんでした。




さらに、高負荷時のキーボード表面の温度も測定してみました。
(モンスターハンターフロンティア 大討伐を20分以上実行した後に測定)

全体的に温度は低いです。
膝の上に置いて作業をする場合なども、それ程熱さは感じないと思います。(多少は熱くなります)



バッテリ駆動時間

Lesance NB S2103/L のバッテリ駆動時間を測定してみました。
測定に使用したソフトウェアは「bbench」、設定はストロークが10秒毎、ネットへのアクセスが60秒毎で、画面の輝度は半分より少し明るいくらいに設定。

インターネットへは無線LANを使用して接続しています。


電力残量が100%から5%になるまでの時間は10943秒。
約3時間(3.0397222…)ものバッテリ駆動が可能となっているようです。

公称値の約4時間30分よりも少し短いですが、測定環境の違いなどもあると思います。
もう少し駆動時間が長ければと思わなくもないですが、外出先で簡単に作業する程度なら十分使えます。

電源アダプターと本体を合わせても約1.4kg弱と軽めなので、外出先で電源を確保できるのなら電源アダプターを携帯すると良いでしょう。



まとめ

最後に簡単にまとめます。

思ったよりも性能は良いという印象ですが、複数の処理を同時に行ったり、重めのソフト等は起動や処理が遅かったりします。普段から負荷のかかる作業を良く行われる方にとっては、ややストレスを感じる事があるかもしれません。

ですがメールやネット、文書作成、動画の閲覧など、ライトな作業向けには十分なパフォーマンスを備えており、簡単な用途にしかPCを使わないという方には、メインノートとしても利用可だと思える使用感です。

Windows 7のメディアが標準で付属しているという部分も、トラブル等があった時の保険として何となく安心感があります。

一日携帯してフルに利用するようなユーザーには向かないものの、11.6型とコンパクトでそこそこ軽いため、外出先で簡単に使えるノートが欲しいという方にはコストパフォーマンスの高い手頃な製品だと言えるでしょう。

即納商品なので発送が早い点もポイントです。


※Lesanceシリーズは新ブランド「スタイルインフィニティ」へ生まれ変わりました。