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GoogleのAndroidタブレット、Nexus 7(2013年版)のレビューです。

Nexus 7は、高性能なでありながら非常に安価という事で人気の高い7型のタブレット。

掲載のモデルは、2013年8月末に日本で販売が開始された2013年版の製品で、従来のモデルよりも軽く薄く、多数の機能が追加されるなど大幅にパワーアップしました。海外版に比べると割高感はあるものの、内容を考えると価格以上の価値は十分あると思います。

今回の記事では、そんなNexus 7の基本的な特徴や従来との違い、実際の使い勝手などについて触れてみました。


【Nexus 7(2013) レビュー記事目次】

・従来(2012年版)との違い
従来と異なる主な点

・外観・インターフェース他
外観・インターフェース重量フルHDのIPS液晶

・アプリケーション・機能・性能面
アプリケーションベンチマーク結果バッテリ駆動時間Qiによるワイヤレス充電が可能まとめ


従来と異なる主な点

冒頭でも述べた通り、2013年版のモデルは2012年に出たNexus 7よりも価格が高いですが、スペック面で優れている所が多数あり、内容から考えるとコストパフォーマンスは高いです。

ここでは、簡単に主な違いをまとめてみました。


まずサイズですが、従来製品が幅120×高さ198.5×厚み10.45(mm)であったのに対し、2013年モデルは幅114×高さ200×厚み8.65(mm)と若干薄くコンパクトになりました。重量も構成によって多少異なりますが、従来の340g弱から290gまで減少しています。

さらに液晶は前と同じ7型IPS液晶を採用していますが、解像度が1280×800ドットから1920×1200ドットまでグレードアップ。とても綺麗な液晶です。新旧を実際に比較して見比べてみたわけではありませんが、細かい文字などを見る時に表示の差が結構あるのではないかと思います。

さらに、1.5GHzの Snapdragon S4 ProというクアッドコアプロセッサとGPUにはAdreno 320を搭載しており、Tegra 3(1.3GHz/クアッドコア)やNVIDIA GeForce ULPを搭載していた従来モデルよりも大幅に性能アップ。メモリも1GBから2GBに、そしてストレージは16GBと32GBのみで8GBが消滅しました。

カメラは前面120万画素のカメラ搭載は変わりませんが、新たに500万画素の背面カメラを搭載。

無線機能に関しては802.11 b/g/n&Bluetooth 3.0+EDRから、802.11a/b/g/n&Bluetooth 4.0(LE)に、スピーカーはモノラルであったのがステレオとなっており、こちらも両モデルを聞き比べたわけではないのですが、音はタブレットの割に良いです。

端子に関しては、2013年版のモデルではHDMIとして利用できるSlimPortを搭載。下部にあるMicro USBがSlimPortも兼ねており、HDMIとして利用できるとの事です。

あと、QI規格に対応したワイヤレス充電を利用できる点も、従来モデルとは異なります。



外観・インターフェース

外観とインターフェースをチェックします。


背面には、「Nexus」と「ASUS」の文字。
ゴムのような弾力のある素材を採用しており、カラーはブラック。

個人的に、このゴムっぽいデザインや丸みのあるフォルムがあまり好きではなかったりするのですが、傷などに強そうです。

よくあるヘアライン加工のアルミデザインは見た目はシャープな印象で良いのですが、傷が付きやすそうなのが気になってしまいます。




前面。
写真の機器は、液晶にフィルムを張った状態です。




前面に120万画素のカメラ、背面に500万画素のカメラを搭載しています。
前面のカメラは従来のモデルにも搭載されていましたが、背面のカメラがありませんでした。

携帯するスマートフォンやタブレットには背面カメラがあった方が、より用途が広がると思っているので、今回の500万画素のカメラの追加は良いと思います。多分そう思われる方は多いのではないでしょうか。





側面のインターフェースの内容をチェックします。
※以下の写真は、上下左右どの角度も液晶面を下側にして撮影しています。

左側面には何もなし




下側面にはMicro USBを搭載。
このMicro USBはSlimPortに対応しており、HDMI端子として利用する事ができます。

Micro USBのすぐ近くには、スピーカーを内蔵。




右側面には電源ボタン、ボリュームコントロールを搭載。

私は比較的頻繁にスクリーンショットを撮るため(電源とボリュームのマイナスを同時押し)、この配置は使い難いです。ただ、そのような使い方をする人はそれ程多くはないでしょうから、一般的な意見ではないと思います。




上部にはヘッドフォンジャックを搭載。
こちら側にもスピーカーが内蔵されています。

上下2つのスピーカーの搭載で、音は薄型タブレットの割に結構良いです。多少シャカシャカした音はしますが、中音や低音域の音もそれなりに聴こえます。



重量

重量はWi-Fiモデルが公称値290gとの事ですが、実測値は・・

289gでした。
ほぼ公称値通りです。

小さなスマホでも100g~150g強ある事を考えると、軽いと思います。



フルHDのIPS液晶

2013年版のNexus 7は7型フルHDのIPS液晶を搭載。
7型IPSという部分は従来と変わりませんが、解像度がかなり高くなりました。


液晶を正面から


液晶を下側面から


液晶を左側面から

視野角は広いです。
かなり斜め側から画面を見ても、白とびしたりせず、色変化も小さいです。




光沢のパネルですが、明るい場所で見ても内容をしっかりと視認できます。

元々従来の製品も液晶は綺麗でしたが、今回の製品は解像度が高いためか、小さな文字やアイコンなどの表示がとても滑らかです。



アプリケーション

次に、アプリケーションの内容や基本的な情報を確認します。
以下は初期状態のホーム画面です。


左:ホーム画面左 / 中央:ホーム画面 / 右:ホーム画面右

ホーム画面はとてもシンプル。
中央に少しのウィジェットとPlayストアなどのアイコン、下部にはChomeやYoutube、マップ、Gmail等のGoogleのアプリが並びます。



そしてアプリ一覧とウィジェットの内容。


左:アプリ一覧 / 中央&右:ウィジェット


ウィジェット

基本的なツールと、やはりGoogleのアプリが多数プリインストールされています。
余計なアプリがない所が良いです。




Androidバージョンは現時点(2013年9月6日)では最新の4.3(JellyBean)。

ちなみに数日前に、次期のAndroid OSはAndroid 4.4 KitKatである事がアナウンスされましたが、それによってNexus 7 が3000名にあたるという、Googleとネスレ(Kit Katを販売している)のコラボキャンペーンが開催されるのだとか。

3000名というと結構な数です。
応募するには約2600円分(40周年記念パッケージ)のキットカットを買わなくてはならないのですが、ドロイド君パッケージのキットカットは是非とも記念に買いたいので、ついでに2600円分買ってみようと思っています。




今回掲載しているのは、32GBのNexus 7です。
2013年版には8GBモデルはなく、16GBと32GBモデルが用意されています。

32GBだとお値段が¥33800(Wi-Fi版)と少し高くなってしまうのですが、このモデルにはMicroSDカードスロットが用意されていないため、カードで容量を補うという事ができません。

アプリや音楽、動画などを余り入れないという方なら16GBモデルでも十分ですが、そうでないのなら、容量の大きい32GBモデルの方が安心です。



ベンチマーク結果

各種ベンチマークテストの結果を掲載します。
掲載モデルの構成はプロセッサがQualcomm Snapdragon S4 Pro APQ8064(Adreno 320(GPU)を統合)、2GBメモリ、ストレージは32GB。

プロセッサに関しては、このモデル(Snapdragon S4 Pro)の後継が既に出ていたりしますが、パフォーマンスはタブレットの中では極めて高い方です。


左:安兎兎ベンチマークv3.3 / Quadrant Standard

【安兎兎ベンチマークv3.3】

RAM ・・・ 2884
CPU 整数性能 ・・・ 4075
CPU 浮動小数点演算性能 ・・・ 3296
2D ・・・ 1624
3D ・・ 5665
データベースIO ・・・ 555
SDカード書込み ・・・ 150
SDカード読込み ・・・ 195
トータルスコア ・・・ 18444

【Quadrant Standard】

TOTAL ・・・ 4598


【3DMark】

Ice Storm(1280×720)・・・ 11733
Ice Storm Extreme(1920×1080)・・・ 7109

CPU、GPU共に性能は高いです。
従来モデルからはCPUが2倍、GPUにおいては4倍の性能にアップしているそうで、実際の操作も非常に快適。

使用していてストレスを感じるような事はまずないと思われます。



バッテリ駆動時間

今回の新モデル、システムの最適化や各パーツの消費電力の関係なのか、従来のNexus 7よりも電池の容量が小さくなっているのにも関わらず使用時間は伸びています。(公称で最大9時間の連続使用が可能)

ここでは、機器にコピーした動画ファイルをMX動画プレイヤーで繰り返し再生し、バッテリがなくなるまでの時間を測定してみました。画面の輝度は3分の2程度に設定し、Wi-Fiはオンにした状態です。


動画を再生

バッテリの電力がなくなるまでの時間は約7.2時間(7.17687074829932)。
公称の時間よりも若干短いですが、電池の持ちは普通。

ただ、一日中外で使うような方だと少し短く感じるかもしれません。



Qi対応のワイヤレス充電器が利用可能

先にも触れましたが、2013年版のNexus 7はQi規格に対応のワイヤレス充電器を利用する事が可能。
現在、市販でも様々な種類のQi対応の充電器が販売されており、そういった充電器を使えばケーブルを使わずに充電を行う事ができます。

試しに、富士通のスマートフォン「F-03D GIRLS’」に付属していたワイヤレス充電器を使用してみましたが、使用感はまずまずでした。

充電台に乗せる位置によっては上手く充電が行えず、またケースに入れたまま充電する事が難しいので(ケースによる)、正直使い勝手は悪いです。充電器自体が場所をとってしまうため、省スペース性の面でメリットがあるとも感じません。

無線充電に対応したタブレットやスマートフォンを複数持っているのならばともかく、無線充電に対応しない製品も多い今の時点では、それ程便利だとはいえないのではないかと思います。



まとめ

最後にまとめます。

従来のNexus 7も決して悪くありませんが、2013年モデルはフルHDのIPS液晶や背面カメラの搭載、音質の向上、性能アップなど、従来モデルと比べると内容はさらに良くなったと思います。

その分価格が上がってしまった事に不満を感じるユーザーもおられるかもしれませんが、内容を考えると決して高価ではない事、また購入者の満足度は全般的に高いでしょう。

ただMicroSDスロットがなく、MicroSDカードが使えない部分は少し残念。

個人的には、MicroSDカードが利用できるのであれば16GBモデルでも十分に事足りる為、コストを節約する事ができます。容量の節約にはクラウドサービスを利用するという方法もありますが、MicroSDはネット環境がなくても利用ができるという点で利便性が高いです。

という具合に不満点が全くないわけではありませんが、数あるタブレットの中では価格を含め上々の内容だと思います。


なお、2013年9月下旬にはLTEモデルが発売予定となっており、LTEモデルの購入を検討されているユーザーはもう少し待つ事になりそうです。ちなみにAmazonでは9月30日発売予定となっており、既に予約受付中。

LTEモデルはWi-Fiモデルよりももう一段高くなりますが、海外などで噂されている通り、テザリング等ができるのであればその価格に見合った価値は十分にありそうです。(本当にテザリングが可能であるのかは、現時点では不確かです。)