HP Slate7 レビュー Beats Audio搭載の超リーズナブルな7型タブレット
日本HPが販売するタブレット、HP Slate7のレビューです。
HP Slate7は、Android 4.1を搭載する7型のタブレット。
HPが販売するノートやデスクトップ製品にも採用される事の多い、Beats Audioテクノロジーをを世界で初めて搭載するAndroidタブレットで、¥13,860~(2013年8月29日時点)という非常にリーズナブルな価格を実現しています。
安価なAndroidタブレットは珍しくはありませんが、安価な分デザインがイマイチであったり、液晶の質があまり良くないなど妥協しなくてはならない点があるのに対し、HP Slate7はデザイン・サウンド・液晶など価格からは考えられないクオリティで、コストパフォーマンスは非常に高いです。
この製品については以前、展示機を用いたレビュー記事を掲載しましたが、今回は実機を用い、外観や使い勝手、性能面などについて詳しく検証してみたいと思います。
【HP Slate7 レビュー記事目次】
・HP Slate7 外観・携帯性
(デザイン・端子の内容 / 付属品 / 重さ・携帯性 / 液晶チェック)
・アプリケーション・機能について
(OSはAndroid4.1 GooglePlayに対応 / Beats Audio搭載による音質は? / HP ePrintとは / GPS非搭載)
・ベンチマークテストの結果と製品のまとめ
(ベンチマーク結果 / 消費電力 / 温度 / バッテリ駆動時間 / まとめ)
デザイン・端子の内容をチェック
以前の記事でもご紹介しましたが HP Slate7 にはレッドとシルバー、2つのカラーがラインアップされています。
製品の外箱
レッドカラーのモデル
シルバーカラーのHP Slate7(暗い会場で撮影したものなので、実物の色や質感とは若干異なります)
今回掲載するのは背面全体にレッドのカラーを施した、鮮やかな色合いのモデルです。
このレッドカラーのモデル、Beats Audioをイメージしてのカラーなのかどうかはわかりませんが、製品の特徴にとてもマッチしたカラーリングで格好いいです。
シルバーも悪くありませんが、個人的な好みをいうと、レッドとブラックのカラーバリエーションだったらもっと良かったかなと思います。
背面にはBeats Audioの文字
背面中央にはhpのロゴが配置されており、その左上に約300万画素の背面カメラを搭載しています。
全体的にマットな質感であるため、指紋が付きにくくついてもあまり目立ちません。
以下、背面に搭載のカメラ(300万画素)で撮影した写真です。
2048×1536(pixel)の画像を1200×900までリサイズ、その他の編集等は一切行っていません。(クリックで大きな画像が表示されます)
画質はあまりよくなく、暗いとまともに撮れないと思います。
とりあえずついているという感じのものですが無いよりはましで、リサイズしてブログ記事に掲載したり、簡単な写真をSNSなどに投稿する場合などには使えるかもしれません。
液晶は、7型で1024×600ドットのHFFSというパネルを採用。当然タッチ操作に対応しています。前面側のカメラはVGA画質(約30万画素)。
HFFSは「High aperture ratio Fringe Field Switching」の略で、高い視認性と広視野角を実現する液晶パネル。IPS液晶のように視野角が広く、どの角度から見ても真正面から見た時と近い色合いを保つ事ができる綺麗な液晶です。
最近のタブレットではこのHFFSパネルを採用している製品は比較的多いようです。ただ、HP Slate7 は光沢パネルであるため、使用する場所によっては光の反射や映り込みが若干気になる事はあります。
タブレット側面のインターフェースの内容は・・
上部。
左側から電源ボタン、microSD カードスロット、マイク、ヘッドフォン出力を搭載しています。
microSDカードスロットは最大32GBまで利用可能。
HP Slate7はストレージの容量が8GB(直販モデル)とかなり少なめなのですが、microSDカードをデータ保存などに利用すれば、容量の少なさはそれ程問題にはならないと思います。
下部には、2基のスピーカーとmicroUSBを備えます。
ボタン部分拡大
タブレットの右側面には、音量調整ボタンを搭載。
左側面には端子類は何も配置されていません。
シリアルナンバーとプロダクトナンバーの記載があります。
付属品
本体には簡単なマニュアルが記載されたクイックスタートガイドや保証書、そしてmicroUSBケーブルと電源アダプターが付属します。
充電は電源アダプターにmicroUSBケーブルを接続して行うか、microUSBケーブルをPCに接続して行う事が可能です。
電源アダプター
PUSHボタンを押すとプラグが外れる
電源アダプターはプラグ部分が外せるようになっています。
海外に対応できるアダプター・・とも思いましたが、特にオプションで交換用のプラグなどは販売されていません。
重さ・携帯性
製品の重量と携帯性について。
まず、本体の重量測定結果です。
362g。
公称の約370gという数値とほぼ同じです。
片手でも楽々持てます。
持ち歩く事はあまりないと思いますが、一応電源アダプターなどの重量も測定してみました。
電源アダプターとmicroUSBケーブルの重量は121g。
本体とあわせても、500gを切る軽さです。
HP Slate7とiPhone 5のサイズ比較
手持ちの4型サイズのスマートフォンと並べてみると、かなり大きいです。
(iPhone 5: 58.6×123.8×7.6mm / HP Slate7: 116×197×10.7mm /横幅×縦幅×厚み)
ただ、画面のサイズが大きい分、快適に操作ができます。
iPhone 5は画面が小さいため、長い時間操作をしていると疲れてきますが、7型程度のサイズがあれば、PCの画面とそれ程変わらない感覚で調べものなどが行えます。
小さいショルダーバックなどにも、すっぽり入るサイズです。
これが一回り大きい8~10型サイズのタブレットだと、小さなバッグに入れるのは難しいです。(バッグのサイズにもよります)
個人的にタブレットは、7型前後が携帯性に優れ、さらに操作性も失われないという所で最もバランスが良いのではないかと考えています。
液晶チェック
液晶画面の見やすさをチェックします。
以下、HP Slate7の液晶の視野角をチェックしています。
正面から見た画面
左側面から見た画面
下側から見た画面
視野角はとても広いです。
途中にも書きましたが、このモデルにはHFFS(High aperture ratio Fringe Field Switching)と呼ばれる方式の液晶パネルが採用されており、IPS液晶並の広視野角と高い視認性を実現しています。
最近は安価に綺麗な液晶を採用した製品も多く、その分液晶の質にこだわるユーザーも増えたため、液晶が綺麗であるかどうかは重要なポイントだと思います。
ただ、光沢パネルなので映り込みや光の反射はそれなりにあります。
明るい場所で見た場合のHP Slate7のホーム画面
背景が暗いと光の反射はやや気になる
屋外など明るい場所でタブレットの画面(光沢)を見る場合、周囲の環境によっては光の反射などで内容が見辛くなる事があります。
しかし、HP Slate7では比較的光の入り込む部屋や明るい屋外であっても、多少映り込みが気になりはするものの、見辛いと思う程ではありませんでした。
外観や携帯性、液晶については以上となります。
次記事では、この製品ならではの機能やアプリ、性能面などについて詳しくみていきます。