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HP ENVY TouchSmart 15-j000(モデル名はHP ENVY TouchSmart 15-j007TX)を用い、ベンチマークのスコアや消費電力、温度、バッテリー駆動時間の測定などを行ってみました。

掲載のモデルはCore i7-4700MQや8GBメモリ、GeForce GT740Mを搭載する比較的高性能な内容のPC。多少負荷の高いゲームであっても、設定を軽くすれば十分快適にプレイできるくらいの性能を持ち合わせるモデルです。

今回は、そんなHP ENVY TouchSmart 15-j007TXの性能面に関する検証結果を掲載します。


当ページに掲載の製品は販売終了しています。
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【HP ENVY TouchSmart 15-j007TX レビュー記事目次】

・HP ENVY TouchSmart 15-j007TX 外観や操作性
外観・インターフェースキーボード内部構造液晶

・HP ENVY TouchSmart 15-j007TX ベンチマークテストの結果
構成・特徴ベンチマーク結果消費電力・温度バッテリ駆動時間

・HP ENVY TouchSmart 15-j007TX リカバリディスクの作成方法・他
リカバリディスク作成HP製ソフトウェアの紹介サードパーティー製ソフトウェアの紹介

マシンを工場出荷時の状態にリカバリする

・HP ENVY TouchSmart 15-j000レビューまとめ
長所・短所結局どうなのか


主な構成・特徴について

まずはHP ENVY TouchSmart 15-j007TXの主な構成と特徴から。
以下、CPU-ZとGPU-Zの実行結果です。

CPU-Z

CPU


キャッシュ


MB


メモリ


メモリ/スロット1


メモリ/スロット2


GPU-Z

HD グラフィックス4600の詳細


GeForce GT 740Mの詳細

【HP ENVY TouchSmart 15-j007TX スタンダードモデルの主な構成】

OS Windows 8 (64bit)
プロセッサ Core i7-4700MQ(2.40GHz/TB時最大3.40GHz)
チップセット HM87 Express
グラフィックス NVIDIA GeForce GT 740M (2GB) +HDグラフィックス4600(Optimus対応)
メモリ 8GB(4GB×2/PC3L-12800 SO-DIMM/最大16GB/2ロット)
ストレージ 750GB HDD(5400rpm / Seagate製)
ディスプレイ 15.6型ワイドフルHD(1920×1080)光沢あり、10点マルチタッチ対応
無線機能 IEEE802.11b/g/n、Bluetooth v4.0
バッテリ 6セル(駆動時間:約8時間/公称値)
サイズ 380×250×19~34.4(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約2.56kg
カラー ナチュラルシルバー

※掲載の価格や仕様・解説等は、記事を作成した2013年7月9日時点のものです。

掲載モデルの構成は上記の通り。

HP ENVY TouchSmart 15-j007TXの標準構成はWindows 8、Core i7-4700MQ、GeForce GT 740M、4GBメモリ、750GB HDDという内容ですが、掲載のモデルはメモリのみ8GBにカスタマイズしています。(メモリは最大12GBまでのアップグレードが用意されています。仕様上の最大搭載メモリは16GBです。)

現在(2013年7月9日時点)のHP ENVY TouchSmart 15-j007TXでは、メモリやOS、その他周辺機器程度のカスタマイズオプションしか提供されておらず、ほぼ固定構成という内容になります。

ですが、底面から中のパーツにアクセスし、HDDやメモリ等のカスタマイズが簡単にできそうな構造であるため、最近のUltrabookのような製品よりも自由度が高く、また長く使える製品ではないかと思います。

特に標準構成のHDDを、やろうと思えばSSDに換装できるという部分は魅力が大きいです。


構成をより詳しく見てみると、ストレージにはSeagate製の750GB HDDが搭載されていました。


HDDの詳細

ST750LM022 HN-M750MBBというモデルです。
5400rpmなので速い方ではありませんが、実際の使用では遅いという程の遅さは感じません。

ただ、せっかく高性能な内容のマシンであるにもかかわらず、HDDがパフォーマンスの足を引っ張っている印象は大いにあるため、出来るのであればSSD等に換装したい所。(改造は自己責任でお願いいたします)

底面にある空きスロットにmSATA SSDが使えるのなら、SSDをキャッシュとして利用するほか、HDD&SSDの2ドライブ構成なども実現できそうですが、未検証であるため何とも言えません。


その他、掲載のモデルには4GBのメモリが2枚搭載されていますが、片方はMicron製、もう片方がHyundai Electronics製という具合に、異なるメーカーのメモリが差しこまれていました。特に何という事はないですが、珍しいと思います。



ベンチマーク結果

各種ベンチマークの結果を見ていきます。

なお、このモデルはGeForce GT 740Mを搭載していますが、Optimusテクノロジーに対応しているため、マシンへの負荷状況によって外部グラフィックスが稼働したり、内蔵グラフィックスのみが稼働するといったグラフィックスの切り替えが自動で行われます。

そうなるとパフォーマンスを正確に測れない可能性があるため、NVIDIAコントロールパネルの3D設定にて、常にGeForce GT 740Mがオンになるように設定し、ベンチマークスコアの測定を行っています。

ただし、エクスペリエンス・インデックスのみ、内蔵グラフィックスのスコアが表示されています。ご了承ください。


【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 7.9
メモリ 7.9
グラフィックス 4.9
ゲーム用グラフィックス 6.6
プライマリ ハードディスク 5.9


【CrystalDiskMark】

Seq 110.6103.6
512K 33.9442.37
4K 0.4050.856
4K QD32 0.8190.850

数値は左がRead、右がWrite


【3DMark06】

3DMark score ・・・ 10380
SM 2.0 Score ・・・ 4043
SM 3.0 Score ・・・ 3700
CPU Score ・・・ 7047


【3DMark11】

3DMark score ・・・ P2077
Graphics Score ・・・ 1915 (4種のGraphicsテスト)
Physics Score ・・・ 6717 (CPUベースの物理演算)
Combined Score ・・・ 1485 (GPUとCPUの両方へ同時に負荷をかけるテスト)


【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ 3932~3946
1920×1080 ・・・ 2207~2211


【BIOHAZARD 6】

1360×768

1920×1080

【1360×768】
SCORE ・・・ 3188
RANK ・・・ B

【1920×1080】
SCORE ・・・ 1953
RANK ・・・ C


【ファンタシースターオンライン2 ver. 2.0】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ 1712
1920×1080 ・・・ 783

~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作


【FINAL FANTASY XIV】

左がLOW 右がHIGH

LOW ・・・ 2475
HIGH ・・・ 1249


【FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ SCORE:5258 / 平均フレームレート:42.258
1920×1080 ・・・ SCORE:2796 / 平均フレームレート:22.143


【CINEBENCH】

OpenGL ・・・ 41.62fps
CPU ・・・ 6.98pts


ゲーム目的でこの製品を購入される方はいないと思いますが、負荷高めのゲームに関しては、画面の解像度を下げるなど設定を軽くすれば、普通にプレイできそうな感じのパフォーマンスです。

HDD搭載の構成であるため、起動や処理に遅さを感じる事はありますが、パフォーマンスに関しては全く問題はないでしょう。



消費電力・パーツ温度

次に、HP ENVY TouchSmart 15-j007TXの消費電力について。
アイドル時、およびベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6)の消費電力を測定してみました。

アイドル時 ・・・ 11W
ベンチマーク実行時 ・・・ 49W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

外部グラフィックスを搭載しているため、そうでないノートPCと比べると高負荷時の消費電力はやや上ですが、高いという程ではありません。




さらに高負荷時のパーツ温度について。
BIOHAZARD 6を20分以上実行した後のパーツの温度を測定してみました。

高負荷時は筐体内のパーツ温度が上昇しますが、CPUが80度や90度近くになる製品もある事を考えると、それ程高温にはならないと言えます。




高負荷時の筐体表面の温度も測定してみました。
測定環境はパーツ温度の測定時と同じです。(BIOHAZARD 6を20分以上実行)

キーボード左上周辺の温度がやや高めになります。
手で触れると暖かいと感じる程度の温度です。暑い時期には、筐体の熱が気になる事があるかもしれません。



バッテリ駆動時間

最後に、バッテリ駆動時間の測定結果です。
駆動時間の測定に使用したソフトはbbench、設定はストロークが10秒毎、ブラウザへのアクセスが60秒毎。

画面の輝度は半分程度の明るさまで下げ、Optimus(グラフィックスの切り替え)は自動に設定して測定しています。

バッテリの電力残量が100%から7%になるまでの時間は、25873秒。
約7.2(7.18694444444…)時間ものバッテリ駆動が可能という結果になりました。

公称のバッテリ駆動時間(約8時間)とそれ程大きく変わりません。
構成の割にバッテリは比較的長く持つようです。

しかし、高負荷な状況ではOptimusによって外部グラフィックスが稼働するため、バッテリの電力を予想よりも早く消費してしまう可能性はあります。

いずれにせよ、バッテリで長時間稼働させるような製品ではありませんので、それ程バッテリ駆動時間を気にする必要はないと思います。



HP ENVY TouchSmart 15-j000の性能面については以上となります。

負荷をかけるとキーボードの表面が暖かくなりやすいため、暑い時期のキーボード操作を不快に感じる事もあるかもしれませんが、性能に関しては十分な内容、また温度もそれ程高くならず、バッテリ駆動時間も長めという内容でした。

パーツの追加や換装などを行いやすい構造であるため、よりパフォーマンスを追求したい方は、SSDへの換装等を行うとより快適に利用できるようになると思います。(ただし、自己責任でお願いいたします)

製品価格から考えると、コストパフォーマンスは非常に良いといえるでしょう。