HP ENVY TouchSmart 15-j000 レビュー 外観・操作性などをチェック
日本HPが販売するノートPC、HP ENVY TouchSmart 15-j000のレビューです。
HP ENVY TouchSmart 15-j000は、10点のマルチタッチに対応する15.6型のノート。インテルの第4世代Core i7プロセッサやGeForce GT 740Mを搭載する、比較的高性能な内容の製品です。
今回自分がこの製品を購入した理由は、Haswellを搭載しているという事、また液晶がタッチ機能に対応しており、さらに高解像度だという事などがあげられます。ENVY 17という選択肢もありましたが、17.3型だと大き過ぎる為、15.6型のこちらを購入しました。
そういうわけで、今回もいつも通り製品の特徴や使い勝手、性能面などの詳細について検証してみたいと思います。製品に興味をお持ちの方、また製品購入を検討されている方は是非記事をご覧ください。
【HP ENVY TouchSmart 15-j007TX レビュー記事目次】
・HP ENVY TouchSmart 15-j007TX 外観や操作性
(外観・インターフェース / キーボード / 内部構造 / 液晶)
・HP ENVY TouchSmart 15-j007TX ベンチマークテストの結果
(構成・特徴 / ベンチマーク結果 / 消費電力・温度 / バッテリ駆動時間)
・HP ENVY TouchSmart 15-j007TX リカバリディスクの作成方法・他
(リカバリディスク作成 / HP製ソフトウェアの紹介 / サードパーティー製ソフトウェアの紹介)
外観やインターフェースをチェック
まずHP ENVY TouchSmart 15-j000の外観や、インターフェースの内容などを詳しく見ていきます。
天板の様子。
アルミを使用したシルバーカラーのシンプルな天板です。中央にはhpのロゴ。
最近のHPではよく見かけるデザインですが、高級感があり、指紋が目立たないという所が個人的には好みです。
筺体側面のインターフェースをチェックします。
左側面の様子。
セキュリティスロット、HDMI出力、USB3.0×2、SDカードスロットを搭載。
USB3.0は片側の端子のみ、電源オフ時の充電に対応。SDカードスロットの右隣には、HDDなどのインジケーターランプを配置されています。
前面にはなにもなし。
右側面の様子。
ヘッドフォン出力とマイク入力のコンボポート、USB3.0×2、LAN、電源コネクターを搭載。
背面には何もありません。中央に社名のロゴを印字。
筺体を背面側から見た様子。
サイズは幅380mm、奥行き250mm、高さ19~34.4mmで、重量は約2.56kg。
前方がやや薄めに設計されていますが、全体でみると薄型ではなく軽くもないため、携帯には適しません。
ディスプレイには15.6型ワイドフルHD(1920×1080)の光沢液晶を搭載。10点のマルチタッチに対応しています。
HP ENVY TouchSmart 15-j000ではフルHDの液晶しか提供されておらず、カスタマイズで他の解像度を持つ液晶を選択するなどという事はできません。
高解像度な液晶が苦手な方には使い難いかもしれませんが、画面の表示サイズがデフォルトでは125%に設定されているため、想像するほど表示内容は細かくないと思います。
もちろん表示サイズを小さくすることや、反対に大きくすることも可能です。
液晶の上部には約92万画素のWebカメラを搭載。
液晶左上にはBeats Audioのロゴ、液晶右下にはTouchSmartのロゴを配置。
Beats Audioは、Beats Audioのサウンドテクノロジーを採用している事を示し、TouchSmartはタッチ対応のモデルだという事を意味します。
画面はあまり後方には開きません。
一般的なノートの液晶よりも、画面の可動範囲は狭いと思います。
モバイルノートなどではないため、画面の可動範囲が狭くても特に不便はありませんが、もう少し後方まで開く事ができると、より使いやすいのではと思います。
電源アダプターは薄めですが、サイズはそこそこ大きいです。
出力は120W。
プラグ差し込み口の形状はミッキー型です。
キーボードと周辺のチェック
キーボードと、その周辺の様子をチェックします。
キーボード全体
キーボード左半分
キーボード右半分
キーボードは、hpではよくあるアイソレーション型のキーボードです。キーの配列に特に変わったところはなく、右側にテンキーを搭載。ファンクションキーは単独押しでは音量や輝度の調整等の機能が動作します。
仕様ではキーピッチは18.7×18.7mmでキーストロークは約1.5mm。薄型でない15.6型サイズのノートにしては、ややキーストロークが浅目ですが、それ程浅さは感じません。
打ち心地については、打っているとキーボードの中央が撓みます。あまり打ちやすい部類のキーボードではないようですが、撓みが気にならなければ、打ち難いという程のものでもありません。
長時間の文字入力を行うユーザーなど、気になる人は気になるだろうという印象です。
この製品に限った事ではありませんが、カーソルキー上下のサイズが極端に小さく出来ているため、慣れるまでは使い辛く感じると思います。
ですが、私自身がそうであったように慣れればどうってことはないです。
キートップの形状は光の当たり具合で若干湾曲しているようにも見えますが、ほぼフラット。
F5ボタンを単独押しすると、キーボードバックライトが点灯します。
明るさの調整などはなく、消灯/点灯の2段階のみです。
タッチパッドはボタン一体型。
タッチパッドがパームレストよりもやや低い位置に配置されているため、キーボード操作時にパッド表面が手に触れたりしにくいです。
ただクリックボタンはやや硬めにできており、長時間の操作だと手が疲れます。
あまり使いやすい部類のタッチパッドではないと感じますが、モバイルノートではないため、マウスを利用される方も多くあまり問題はないと思います。
使わない場合はタッチパッドをオフにしておくと良いでしょう。
なお、タッチパッドをオフにするには、コントロールパネル > ハードウェアとサウンド という順に進み、デバイスとプリンターという項目内にあるマウスをクリック。
マウスのプロパティ
マウスのプロパティよりClickPad設定を開き、「ClickPadを無効にする」ボタンを押すだけ。有効にするには「ClickPadを有効にする」ボタンを押します。
キーボードの左上には電源ボタン、右上にはBeats Audioのマーク。
先ほども書きましたが、本製品はBeats Audioテクノロジーに対応しており、そうでない製品よりも音質は良いです。それに加えて全4基のステレオスピーカーと1基のサブウーファーを搭載するなど、音への拘りが見られます。
実際の音質についてはノートPCの域を出るものではありませんが、ゲームやDVDなどの閲覧の際、ノートPCのスピーカーであっても十分実用に足りる位の音質は持ち合わせています。
キーボードの上方には2基のステレオスピーカー。
パームレスト右側には指紋センサーを搭載。
パームレスト左側に、上写真のようなシールが貼ってありました。
製品購入後30日間以内であれば、初期設定を無償で支援してもらえるそうです。
これは、通常PCに付属している標準保証とは異なるもののようで、PC周りの設定であればHP製品以外のサービスや周辺機器などについてもサポートしてもらえるようです。
初心者には嬉しいサービスだと思います。
内部構造
次に、底面からアクセスできる筐体内部の構造について触れます。
底面全体の様子はこのような感じ。
バッテリベイと、大きな底面カバーが配置されています。
底面端の方に、2基のステレオスピーカー。
そしてサブウーファーも搭載。
バッテリを外した図。
メモリやHDDにアクセスするには、バッテリベイの隅にあるネジを外す必要があります。
筺体内部の様子。
左上から時計回りにHDD、メモリ、内蔵バッテリ、無線LANモジュール。
この製品にはカスタマイズが殆ど提供されていないのですが、換装等は簡単にできそうです。
メモリは黒いフィルムの下にあります。
(標準構成は4GBメモリ一枚ですが、今回はオプションで8GBメモリにアップグレードしてあります)
空のmSATAスロットがあります。
このモデルにはそのようなスロットを利用する構成はありませんが、海外の同シリーズではキャッシュ用SSDの構成などもあるようなので、付けようと思えば付けられるのかもしれません。(未検証)
液晶チェック
最後に、液晶の見やすさについて。
以下では、HP ENVY TouchSmart 15-j000の液晶の視野角をチェックしています。
正面から見た液晶
上側から見た液晶
右側から見た液晶
視野角は狭いです。
ENVYシリーズなので液晶はIPSか何かを採用しているのかと思いましたが、異なるようです。(仕様にIPSの記載がない場合でも、IPS液晶が載っている事があるので)
あと正面から見た場合、明るく見やすいですが、全体的に少し白っぽい感じがします。とはいえ、低価格帯のモデルの液晶に比べると綺麗です。
HP ENVY TouchSmart 15-j000の外観や構造については以上となります。
比較的ハイスペックな内容のマシンであるため、低価格帯の製品に比べると当然価格はやや高めの設定ですが、それでも内容の割には安価です。
操作性や液晶の質などは、高級機と低価格モデルの中間という印象で飛びぬけて良いとは思いませんが、価格から考えると十分満足できる品質の製品だといえるでしょう。
次記事では性能面について触れたいと思います。
興味をお持ちの方は、次記事にも目を通してみてください。