★本ページはプロモーションが含まれています★

GALLERIA XF 水冷モデルでいくつかのベンチマークテストを行ってみました。

GALLERIA XF は、インテルの第4世代プロセッサである Core i7-4770Kやメモリ16GB、GeForce GTX770(2GB)
などのパーツを標準で搭載するハイエンドマシン。

今回はその構成に、カスタマイズオプションとして提供されているCPU水冷ユニットを追加した内容のマシンで、いくつかのベンチマークを行ってみました。


【GALLERIA XF 水冷モデル レビュー記事目次】

・GALLERIA XF 外観・インターフェース
ケースの外観ケースの内部構造

・GALLERIA XF 水冷モデル 構成・特徴・ベンチマーク結果
主な構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度

GALLERIA XF 水冷モデル レビューまとめ


主な構成と特徴

掲載モデルの主な構成と特徴について触れます。


4GB×4スロット

【GALLERIA XF 水冷モデル の主な構成】

OS Windows 8 Enterprise
プロセッサ Core i7-4770K (3.50GHz/TB時最大3.90GHz)
チップセット Z87 Express
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX 770(2GB)
メモリ 16GB(4GB×4/PC3-12800 DDR3 SDRAM/最大32GB/4スロット)
ストレージ 2TB HDD(7200rpm / TOSHIBA製)
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
拡張ベイ 5インチ×5、3.5インチシャドウ×5
拡張スロット PCI Express x16×1、PCI Express x1×3、PCI 2.0 ×2
電源 750W(DELTA ELECTRONICS製/80PLUS)
オプション 水冷パック
サイズ 207×520.7×450.2(縦置き/幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約13.9kg

※掲載の価格や仕様・解説等は、記事を作成した2012年6月18日時点のものです。

掲載モデルの構成は上記の通り。
Core i7-4770KやGeForce GTX 770、メモリ16GBという標準構成の内容に、CPUの水冷クーラーを追加した内容のモデルです。

水冷ファンは空冷ファンに比べて静音性が高く、また冷却性能も優れる傾向にあります。CPUに水冷クーラーを用いる事で、高負荷時の騒音を抑えるだけでなく、CPUの温度上昇を軽減する効果もあると思われますので、ゲーム向けのモデルには適したオプションだといえるでしょう。

なお、今回のモデルはデモ機という関係上、OSにWindows 8 Enterpriseが搭載されていますが、実際は普通のWindows 8 が搭載されます。また、掲載のモデルには4GBのメモリが4枚使用されていますが、実際には8GBのメモリが2枚搭載されます。

構成に関してはグラフィックスこそ固定ですが、その他のパーツに関しては用意されている範囲内で変更する事が出来るため(選択するパーツによって価格は上がるか、または下がります)、自作ほどの柔軟性はないものの、予算や希望に合った構成内容の製品を購入する事が可能です。


より細かく見てみます。
今回のモデルに搭載されているHDDは、TOSHIBA製の2TB HDDです。


HDDの仕様

型番はDT01ACA200。
HDDとしては普通に速く、ベンチマークテストの結果も悪くありません。

SSD搭載のマシンに比べると起動等の速度は当然劣りますが、その他のパーツが高性能であるためか、HDDであってもそれ程遅さは感じず快適です。


なお、今回のGALLERIA XFと似たシリーズにGALLERIA XF-Aというシリーズが存在します。

そちらも第4世代のCore プロセッサを搭載し、GTX770を搭載するハイエンドなモデルですが、チップセットにH87を搭載しており、OCやSLIなどの用途には向きません。

ですがOCなどをされないというのであれば、GALLERIA XF-A等のモデルを選択した方がコストは抑えられます。(ただし、ケースは新しく登場したばかりのKTケースではなく、CB-350ケースとなります)

XF-AでもCore i7-4770K等のCPUを選択する事は可能ですが、OCをされる方は GALLERIA XF-Aよりも今回掲載のXFシリーズの方が適していると言えるでしょう。



ベンチマークテストの結果

次に、GALLERIA XF 水冷モデルのベンチマーク結果を掲載します。

それと同時に、2世代前のCPU(Core i7-2600/SandyBridge)やその頃のグラフィックカードを搭載した自宅にあるデスクトップPCのベンチマーク結果も、比較として簡単に載せてみました。(IvyBridgeではないため、比較する意味はあまりないかもしれませんが、個人的な興味として掲載)


【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 8.1
メモリ 8.1
グラフィックス 8.1
ゲーム用グラフィックス 8.1
プライマリ ハードディスク 5.9


【CrystalDiskMark】

Seq 192.2191.9
512K 54.2273.16
4K 0.6290.624
4K QD32 1.6610.639

数値は左がRead、右がWrite


【3DMark06】

3DMark score ・・・ 28225
SM 2.0 Score ・・・ 11078
SM 3.0 Score ・・・ 13339
CPU Score ・・・ 7916


【3DMark11】

3DMark score ・・・ P10094
Graphics Score ・・・ 10600 (4種のGraphicsテスト)
Physics Score ・・・ 9130 (CPUベースの物理演算)
Combined Score ・・・ 8418 (GPUとCPUの両方へ同時に負荷をかけるテスト)


【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ 31023~32098
1920×1080 ・・・ 18108~18223


【ファンタシースターオンライン2 ver. 2.0】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ 121765
1920×1080 ・・・ 74526

~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作


【FINAL FANTASY XIV】

左がLOW 右がHIGH

LOW ・・・ 7782
HIGH ・・・ 7069




これより以下、GALLERIA XFのベンチ結果と同時に、自宅にあるSandyBridge搭載のデスクトップPCのベンチマーク結果も、比較として掲載してみました。

比較するPCの主な構成はCore i7-2600、16GBメモリ、GTX470という内容です。


【自宅PCの主な構成】


CPUは若干クロックアップさせた状態です

CPUは2世代前の最上位モデル(SandyBridgeが発表された直後では)、GPUもその当時のNVIDIAのGPUとしては上位にあたるモデルで、ディスクにSSDを搭載してはいますが、性能面の比較を行うマシンとしてはまあ妥当な構成だと思います。

※CPUが若干クロックアップした状態であるため、通常のCore i7-2600よりもほんの少し高いパフォーマンスが出る可能性はあります。


【FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア】

XFのスコア /左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ SCORE:18791 / 平均フレームレート:183.897
1920×1080 ・・・ SCORE:14707 / 平均フレームレート:135.276


SandyBridgeマシンのスコア /1920×1080

1920×1080 ・・・ SCORE:9464 / 平均フレームレート:79.884


【BIOHAZARD 6】

XFのスコア /1360×768

XFのスコア /1920×1080

【1280×720】
SCORE ・・・ 17186
RANK ・・・ S

【1920×1080】
SCORE ・・・ 11544
RANK ・・・ S


SandyBridgeマシンのスコア /1920×1080

【1920×1080】
SCORE ・・・ 5025
RANK ・・・ A


【CINEBENCH】

XFのスコア

OpenGL ・・・ 78.48fps
CPU ・・・ 8.11pts

SandyBridgeマシンのスコア /1920×1080

OpenGL ・・・ 56.65fps
CPU ・・・ 7.71pts


まず、GALLERIA XFに関してですが、こちらはディスクにHDDを搭載している為、CrystalDiskMark等のスコアはあまり高くありませんが、プロセッサ、グラフィックス共にどのベンチマークでも非常に高いスコアが出ています。

最新の処理負荷の高いゲームタイトルで、解像度など設定を重くしたとしても、非常に快適に動作する性能だと言えるでしょう。


次にGALLERIA XFから少し話が逸れますが、SandyBridge及び当時のGPU(GTX470)を搭載したマシンと、最新のHaswellや現在の上位GPU(GTX770)を搭載したGALLERIA XFの性能差について。

当然ですが、最新スペックのGALLERIA XFの方が圧倒的に高性能で、特にGPU性能が高いです。

CPUの性能に関しては、CINEBENCHの結果を見る限りではHaswellの方が性能は確実に上がってはいますが、目を見張るほどではないです。ただ、内蔵のGPU性能はCPUの性能以上に向上しているでしょうから、内蔵GPUを利用した動画のエンコードなどにおいての性能差はそれなりに大きいと思います。

SandyBridge以降のCPUは十分に性能が高いため、その世代のCPUを搭載したPCをお持ちの場合、Haswellに換えたとしてもそれ程大幅なCPU性能の向上は期待できないかもしれませんが、マザーボードが変わっているため、USBやSATA3の数が増えているという点で、過去の世代のCPUを搭載したモデルよりもメリットはあると思います。




消費電力や温度

次に、GALLERIA XFのアイドル時、およびベンチマーク実行時の消費電力を測定してみました。
ベンチマークはBIOHAZARD 6を使用しています。

アイドル時 ・・・ 62W
ベンチマーク実行時 ・・・ 305W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

ハイエンドなCPUやグラフィックスを搭載しているため、アイドル時でも比較的消費電力は高め、ベンチマーク実行時はさらに高くなります。




次に、高負荷時の筐体内パーツの温度を測定してみました。
以下、BIOHAZARD 6のベンチマークを20分間以上、連続で稼働させた後の参考温度です。

※測定にはフリーソフトである Open Hardware Monitorを使用。CPUの温度のみ測定できなかった為、CPU温度はSpeccyを実行した際に表示される温度を参考として掲載しています。

高負荷な状態が続いた場合、グラフィックスは最大で80度前後まで温度が上昇していますが、CPUに関しては水冷ファンを用いているためか、高負荷時の温度はそれ程高くはなりませんでした。

CPUの温度に関しては上記測定時以外にも定期的にチェックしていましたが、やはり負荷をかけても温度は上がりにくいようです。

水冷ファンを搭載しないモデルの温度を測定したわけではないため、水冷ファンの有無によってどの程度の差が出るのかは不明ですが、今回の結果を見てもわかるとおり、ある程度の冷却効果を期待する事はできると思います。




GALLERIA XFのベンチマーク結果等については以上となります。
次記事では、GALLERIA XFの特徴や使い勝手などをまとめてみたいと思います。