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ARROWS Tab Wi-Fi WQ1/J の構成や、実際のパフォーマンスをチェックしてみました。

掲載のタブレットにはインテルのAtom Z2760が搭載されています。

Atomというと主にネットブックに搭載される事の多いプロセッサで、
性能面ではよいイメージがないのですが、Atom Z2760はタブレットへの搭載を想定して開発されたプロセッサ。

最大1.8GHzのクロックで、2コア4スレッドの処理が可能でありながらも
消費電力はかなり抑えられており、長時間のバッテリー駆動を可能にします。


今回の記事では、そんなARROWS Tab Wi-Fi WQ1/Jの実際の性能やバッテリーの持ち等について触れてみました。



【ARROWS Tab Wi-Fi WQ1/J 外観の様子・解説】

まずは製品の主な構成からチェックしていきます。

【ARROWS Tab Wi-Fi WQ1/Jの主な構成】

OS Windows 8 32bit
プロセッサ Atom Z2760(1.80GHz)
グラフィックス Intel グラフィックス・メディア・アクセラレーター
メモリ 2GB(2GB×1/PC2-8500 LPDDR2 SDRAM/オンボード)
ストレージ 64GB SSD(FUJITSU製)
ディスプレイ 10.1型ワイドHD(1366×768)、IPS、光沢あり
無線機能 IEEE 802.11a/b/g/n、Bluetooth v4.0
センサー 加速度センサー、地磁気センサー、照度センサー、ジャイロセンサー
バッテリ 駆動時間:約10.5時間
サイズ 264.4×169.4×16.4~9.9(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約574g
IPX5、IPX7、IPX8の防水性能/IP5Xの防塵性能
カラー グレースブラック

※以下に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2012年1月4日時点のものです。

上でも述べたように、この製品にはインテルのタブレット向けプロセッサ、Atom Z2760が搭載されています。

そこそこの性能を持ちながらも低消費電力であるというのがこのプロセッサの特徴で、
Atom Z2760を採用する事により、薄型・軽量ボディの実現が可能になったといっても過言ではありません。

これまで Windows OSを搭載したタブレットは、Android等を搭載したタブレットに比べると
やや携帯性に劣るものが多いという印象でしたが、Windows 8を搭載しながらこの薄さ・軽さを実現したARROWS Tab Wi-Fiの筐体は非常に魅力。

Android搭載版のARROWS Tab Wi-Fiよりもやや高価である事は否めませんが、
この製品はBluetoothに対応しているため、Bluetooth対応のマウスやキーボードを用いて
簡易ノートPCとして使う事も出来るなど、Android版のタブレットとはまた違った使い方ができます。

また、防水に対応するなど、一般的なタブレットよりも用途の幅が広い事を考えると決して高くはありません。


なお、ARROWS Tab Wi-Fiには量販店向けのカタログモデルと、
富士通の直販サイト「WEB MART」限定で販売されているカスタムメイドモデルが存在します。

カタログモデルは固定仕様でOffice Home and Business 2010が標準搭載されているため、
価格がやや高めであるのに対し、カスタムメイドモデルではカスタマイズを行うことができるなど、
柔軟性のある内容となっています。

さらにカタログモデルが標準で1年保証であるのに対し、
カスタムメイドモデルは標準で3年の保証が付属するなど、同じ製品でもカスタムメイドモデルの方がお得感が強いです。

購入を検討されているのであれば、直販限定のカスタムメイドモデルをお勧めいたします。




以下、ARROWS Tab Wi-Fi WQ1/J のベンチマーク結果です。
今回の製品の構成内容を考え、ゲーム等のベンチは行っていません。(まともに動かないので)

【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 3.4
メモリ 4.7
グラフィックス 3.7
ゲーム用グラフィックス 3.2
プライマリ ハードディスク 5.7



【CrystalDiskMark】

Seq 80.8334.36
512K 77.0024.74
4K 8.6171.915
4K QD32 10.402.068

数値は左がRead、右がWrite

今回のモデルには64GBのSSD(FUJITSU MMC Memory Card)が搭載されていますが、
一般的なSSDと比較してそれ程速くはありませんでした。

スコアだけを見るとHDDのような数値ですが、
それはノートPCのパフォーマンスと比べた場合で、タブレットとしては普通。

起動等は普通に快適です。
ただ、重いアプリケーションを起動させた場合などに動作が鈍る事はあります。



【CrystalMark 2004R3】

Mark ・・・ 50603
ALU ・・・ 11048
FPU ・・・ 9017
MEM ・・・ 9113
HDD ・・・ 11005
GDI ・・・ 1949
D2D ・・・ 495
OGL ・・・ 7976


スコアは、従来のAtom(例えばAtom Z670など)搭載製品よりも全体的に高めだと思います。

性能はプロセッサだけではなく、メモリやストレージなど他のパーツの内容にも左右されるので一概にどうとはいえませんが、
実際の使用では重い処理でなければ普通に快適。特に、Windows 8 UIでは非常にサクサクと動きます。




次に、ARROWS Tab Wi-Fi WQ1/Jの消費電力について。
アイドル時の消費電力、およびベンチマーク(今回はFINAL FANTASY XIを使用)実行時の消費電力です。

アイドル時 ・・・ 7W
ベンチマーク実行時 ・・・ 11W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

搭載のAtom Z2760 がTDP1.7Wと非常に省電力な為か、消費電力は総じて低いです。




続いて本体表面の温度も測定してみました。
アイドル時とベンチマーク実行時(FFXI)の温度です。

負荷をかけると左側の温度が全体的に高くなりやすいようです。
気にするような温度ではありませんが、手でもって操作していると温かく感じます。




最後に、ARROWS Tab Wi-Fi WQ1/J のバッテリー駆動時間の測定結果を掲載してみました。
測定にはbbenchを使用、設定はストロークが10秒毎、インターネットへのアクセスが60秒毎。

画面の輝度を最大から半分程度の明るさまで下げ、測定しました。

バッテリーの電力残量が100%の状態から5%になるまでの時間は33396秒。
約9.27(9.276666666..)時間ものバッテリー駆動が可能という結果です。

公称値の約10.5時間と比べ、それ程差はありません。
9時間も使えれば携帯には十分です。

頻繁に充電しなくてもよいため、屋内使用でも快適に使えると思います。




総合すると、ベンチマークのスコアは最近の標準的な構成のノートPCと比べるとやや見劣りしますが、タブレットとしては普通。

実際の利用では、負荷が高めな作業を行うと動作が鈍くなる事はありましたが、
インターネットや動画等の閲覧はとても快適に行うことが出来ました。

パフォーマンス面でストレスが溜まるような事は余りないと思います。


性能面については以上です。
記事はもう少し続きますので、興味をお持ちの方は次記事もご覧下さい。