Folio13 の性能に関する補足 高負荷下だと筺体内の温度が上昇しやすいようです
Folio13の性能面についての記事の補足です。
(前→ HP Folio13-1000 のパフォーマンスをチェック 仕様の特徴やベンチ結果など)
前の記事でも少し触れましたし、タイトルにも記載したとおりなのですが、
Folio13は負荷をかけると筺体内の温度が上昇しやすいようです。
温度自体はやや高いという程度なので気にする必要はないと思いますが、
高温が続くと、アプリケーションによっては著しくパフォーマンスが低下してしまうものもあり・・
上は通常時のベンチスコアです。
このスコアをとった後、そのまま忘れて暫く放置していたら・・
(といっても6~7分程です)
ベンチの条件は変えていないのにも関わらず、スコアが大きく低下していました。
このパフォーマンス低下の原因は、元々機能していたプロセッサのTB(ターボブースト)が
熱によって機能しなくなる事により起こる現象だと思います。
Core i7やCore i5にはターボ・ブースト・テクノロジー(TB)という
クロックを自動で上げる機能が搭載されており、負荷がかかった際にプロセッサの状態に余裕があれば
自動的にクロックをあげてパフォーマンスを向上させます。
今回掲載のFolio13にはCore i5-2467Mが搭載されていますが、通常のクロックが1.60GHzであるのに対し、
ターボブースト時には最大で2.30GHzまでクロックを上昇させる事が出来ます。
スコアが低下したのは、TBによって上昇していたプロセッサのクロックが、
プロセッサが高温になり余裕がなくなる事によってクロックダウンした為だと考えられます。
ただ、この時は「あれ?」と思っただけでクロックを計測していなかったので、
はっきりそうだと分かる数値等はありません。
ちなみにFolio13の各状態でのパーツの温度は・・
アイドル時
ベンチマーク実行時(デビルメイクライ4)
そしてPCクーラー使用時の各パーツの温度は・・
ベンチマーク実行時、70℃前後あったプロセッサの温度が50℃台に下がりました。
クーラー使用時はベンチマークのスコアも安定した数値が出ていました。
なお、ベンチ計測時は真冬の寒い時期ですが、
一応暖房を入れていたので室温はそれ程低くはありませんでした。
ですが真夏だともっと暑くなる時期もあるでしょうから、
可能な場合はPCクーラーを利用するなど、熱には気を配ったほうが良いと思います。
といっても、このFolio13でそこまで負荷のかかる作業を連続して行う事はないと思うので、
作業内容によりにけりなのかもしれませんが、一応気が付いた事として触れてみました。
→ HP Folio13-1000 レビュー ¥79,800のSSD搭載ウルトラブックを使ってみました
→ HP Folio13-1000 のパフォーマンスをチェック 仕様の特徴やベンチ結果など
→ Folio13 の性能に関する補足 高負荷下だと筺体内の温度が上昇しやすいようです (現在の記事)
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→ Folio13 はバッテリー駆動時間は長め、搭載ソフトは特に変わったものはなし