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HPのデスクトップPC 2012年春モデル「 h8-1260jp 」のレビューの続きです。
(前→ HP Pavilion h8-1260jp でベンチマーク FX-8120やGTX580搭載モデルの性能は?

前回の記事では h8-1260jpの構成や特徴、ベンチ結果などを掲載しました。

8コアのAMD FX-8120やGTX580を搭載するh8-1260jpでは、
大抵のPCゲームを快適に行なうことが出来る性能を持ち合わせるなど、パフォーマンスはかなり高い事がわかりました。

ですが、過去にベンチを行なったモデルのスコアを考えると、
このFX-8120搭載モデルのスコアは思っていたほどではなく・・

以前触れたインテルのCore i7-2600を搭載したh8の方が、性能は高かったように思います。
(Core i7-2600は、HPのh8春モデルで提供されているインテル搭載モデルの最上位プロセッサ)


というわけで、今回の記事ではCore i7-2600を搭載したモデルと、
FX-8120を搭載したh8-1260jpの内容を簡単に比べてみました。






本題に入る前に、インテルのプロセッサを搭載した春モデルのh8について触れておきます。

今回、AMDプロセッサを搭載した春モデルのh8(h8-1260jp)はBulldozer世代になり、
筺体はそのままに大幅に中身が変更されました。

が、インテルのSandy Bridgeを搭載したh8-1280jpにおいては、
幾つかのオプションや構成が変更・追加された程度で秋冬モデルからそれ程変化していません。

以前、Core i7-2600やGTX580を搭載した秋冬モデルのh8-1080jpを掲載しましたが、
そのモデルと春の新製品とではそれ程違いがないと思われますので、今回はCore i7-2600を搭載したh8-1080jp
(秋冬モデル)のデータと、春モデルの h8-1260jpのデータを比較してみました。


まずは前記事にも掲載した h8-1260jp のベンチスコアです。


【CrystalMark 2004R3】

Mark ・・・ 192961
ALU ・・・ 41406
FPU ・・・ 39215
MEM ・・・ 46287
HDD ・・・ 14259
GDI ・・・ 10280
D2D ・・・ 14021
OGL ・・・ 27493

CrystalMark 2004R3のスコアです。
主な構成は以下の通り。


【HP Pavilion Desktop h8-1260jp の主な構成】

※構成や価格は2012年2月9日確認のデータです。

OS Windows 7 Home Premium SP1 64bit
プロセッサ AMD FX-8120(3.1GHz/TC時最大4.0GHz)
チップセット AMD 970
グラフィックス GeForce GTX580(VRAM:1.5GB)
メモリ 8GB(4GB×2/PC3-10600 DDR3 SDRAM/最大16GB)
ストレージ 2TB(1TB×2 HDD/7,200rpm/片方に160GBのパーティション設定)

メモリやストレージなどはまだカスタマイズの余地がありますが、
プロセッサとグラフィックスに関しては上記が最上位の構成となります。




次に、Core i7-2600を搭載したh8-1080jp(2011年秋冬のインテルCPU搭載h8シリーズ)のデータです。

【CrystalMark 2004R3】

Mark ・・・ 294020
ALU ・・・ 72152
FPU ・・・ 64290
MEM ・・・ 48104
HDD ・・・ 29126
GDI ・・・ 19148
D2D ・・・ 21307
OGL ・・・ 39893

主な構成は以下の通り。


【HP Pavilion Desktop h8-1080jp の主な構成】

OS Windows 7 Home Premium SP1 64bit
プロセッサ Core i7-2600(3.40GHz/TB時最大3.80GHz/L3:8MB)
チップセット H67 Express
グラフィックス GeForce GTX580(1.5GB)
メモリ 12GB(4GB×3/PC3-10600 DDR3 SDRAM/最大16GB)
ストレージ 160GB SSD + 1TB HDD(7200rpm)

内容は、今回掲載しているh8-1260jpよりも上記のh8-1080jp の方がメモリ容量は4GB大きいですし、
ストレージにはHDDだけでなくSSDも搭載されています。

なので、メモリ性能やディスクのパフォーマンスはこのh8-1080jpの方が良く、
これらの構成は他のスコアにも影響があるかもしれません。

ですがそれを考慮しても、プロセッサの性能差は大きいと思います。
(HTはないですし)

CrystalMark 2004R3 h8-1260jp(FX-8120) h8-1080jp(Core i7-2600)
Mark 192961 294020
ALU 41406 72152
FPU 39215 64290
MEM 46287 48104
HDD 14259 29126
GDI 10280 19148
D2D 14021 21307
OGL 27493 39893

同じGPUを搭載していますが、3Dパフォーマンスにも違いが出ています。

アプリケーションによって行なう処理が異なるので、これだけでは判断できませんし、
コア数が活きるCINEBENCHのようなベンチではまた違ってくるのかもしれません。

しかしネットなどの情報を見ていても、性能はCore i7-2600よりも確実に劣るようなので、
性能を重視するのであればインテルモデルの方が適しているといえそうです。

ただ、FXプロセッサはOCが容易に行なえるという特長を持ちます。(参考→秋のAMD FX祭り

HPのデスクトップPCで提供されているパーツで考えた場合、OCができ、
かつ価格を抑える事が出来るのはFXプロセッサを搭載したh8やh9のAMDモデルです。
※もちろんOCは自己責任となります。OCで故障した場合は保証もききません。

Sandy Bridge-Eを搭載したh9シリーズもまもなく発売開始されますが、
そちらは非常に高価なので気軽に購入するというわけにはいきません。

そういう意味で、FXを搭載するh8シリーズを買うメリットはあります。


あと、h8シリーズでは最上位のh9シリーズでは選べない下位のFX-6100を選択する事も出来るので、
単純に価格を抑えたh8シリーズを購入したいという方にも適しているでしょう。

前にも書きましたが、このh8-1260jpの最小構成はFX-6100に4GBメモリ、1TB HDD、
Radeon HD7450という内容で、価格は¥59,850 (税込)~

この価格で外部GPU搭載です。
上記の最小構成のモデルでも性能はそこそこ良いです。

単に価格を抑えるだけなら、下位のPシリーズやSシリーズも存在しますが、
Pの春モデルは拡張性が低すぎる事、またSもコストパフォーマンスが良いようには思えないので、
価格や性能などを総合的に考えると、今回のモデルは優れたコストパフォーマンスを実現していると思います。

とはいえ、インテルのCPUを搭載したモデルよりも若干安い程度なので、
性能を含めて考えるとコスパはAMDよりもインテルモデルの方がよさそうです。
最小構成では約1万円の価格差で、最小構成からFX-8120へのアップグレードは12600円、
同じくCore i7-2600へのアップグレードは7350円。



以上となります。

なお、ここに記載の価格や仕様は変更される可能性があるので、
正確な情報については公式サイトの製品ページをご確認下さい。