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IdeaPad S205のレビューの続きです。
(前→ IdeaPad S205 レビュー AMDのFusion APU搭載 11.6型ノートの外観をチェック

IdeaPad S205

前回の記事では、IdeaPad S205 のデザインやインターフェースの内容など、
外観面を中心にチェックしました。

今回の記事では、掲載しているS205の主な構成とベンチマークの結果などを掲載してみました。


なお、タイトルに3~5万円台と記載している理由ですが、
この IdeaPad S205 は現在()量販店のみの扱いとなっており、店舗によって価格が異なります。
(※2011年8月17日時点)

元々は5万円前後の価格で販売されている製品なのですが、
現在は5万円台で扱っている店舗もあれば、なんと3万円台で販売している店舗もあり・・
勿論どちらも同一の構成です。

自分的には、5万円台でも相応か、少し安いかな?と思うのですが、
3万円台は破格。(これだと同カテゴリの他モデルの立場が・・)

もちろん高性能というわけではないのですが、
そこそこの内容で、かなり良い感触のモデルだと思います。


というわけで以下、S205の構成とベンチマークの結果です。





まずは、掲載している IdeaPad S205 の主な構成です。

IdeaPad S205の CPU-Zの内容

【IdeaPad S205 (1038J2J)の主な構成】

OS Windows 7 Home Premium SP1 64bit
プロセッサ AMD E-350(1.6GHz)
チップセット AMD A50M FCH
グラフィックス Radeon HD 6310
メモリ 2GB(2GB×1/PC3-10600 DDR3 SDRAM/最大8GB)
ストレージ 320GB HDD(5400rpm)
ディスプレイ 11.6型HD(1,366×768)、光沢あり
無線機能 802.11b/g/n
バッテリー 3セル(駆動時間:約3.1時間)
サイズ 290×193×26.3~30.6(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約1.3kg
カラー ダークパープル

今回の製品は型番「1038J2J」の量販店モデル。

特徴としては、AMDのFusion APUを搭載していること、
また重量が比較的軽めな事などが上げられます。

冒頭にも記載しましたが、実売予想価格は5万円前後で実際は3~5万円台となっており、
価格はAtom搭載のネットブック並です。

しかし内容ははるかにネットブックを上回っており、コストパフォーマンスは抜群。
人気が出て当然だと思える内容のマシンだと思います。

ちなみに、レノボでE-350を搭載したマシンといえば、シリーズは異なりますがThinkPad X121e、
また2011年の3月に発売された Lenovo G475 などが上げられます。

X121eは同じ11.6型、Lenovo G475は14型のモデルで、
純粋に比較するのは難しいのですが、価格はX121eが僅かに高め、G475は大体同程度の価格となります。




次に、上記構成の IdeaPad S205 のパフォーマンスを見ていきます。


【Win エクスペリエンス・インデックス】

IdeaPad S205の エクスペリエンス・インデックスのスコア

プロセッサ 3.8
メモリ 4.9
グラフィックス 4.2
ゲーム用グラフィックス 5.5
プライマリ ハードディスク 5.9

基本スコアはプロセッサの3.8。
スコアだけを見るとそれ程高くはない数値です。

しかしAMDのE-350を搭載したマシンでは、
グラフィック性能が他に比べるとやや高めになる傾向があり、
その傾向がそのままスコアに出ています。

E-350には得意な作業、そうでない作業があり、Atom並のスコアしか出ないベンチもあれば、
Core 2 Duo 並の性能を発揮できる場面もあったりと、
作業によっては驚くくらい高いパフォーマンスを発揮します。

続いて見ていきます。


【CrystalDiskMark】

IdeaPad S205 CrystalDiskMarkの実行結果

Seq 88.7988.54
512K 33.5145.86
4K 0.4040.806
4K QD32 0.6370.899

左がRead、右がWrite

ディスクのパフォーマンスです。
今回の S205 には5400回転の320GB HDDが搭載されています。

なのでさほど早くはありません、というかHDD搭載モデルとしては普通です。
固定仕様なので、購入時のカスタマイズも出来ません。


【CrystalMark 2004R3】

IdeaPad S205 CrystalMark 2004R3の実行結果

Mark ・・・ 54455
ALU ・・・ 10711
FPU ・・・ 9741
MEM ・・・ 7900
HDD ・・・ 10857
GDI ・・・ 4089
D2D ・・・ 2140
OGL ・・・ 9017

見て分かるように、グラフィック性能(GDI、D2D、OGL)が高め、
プロセッサのパフォーマンスはそれ程高くなく、特に浮動小数点演算速度がやや低め。

これらのスコアの傾向は、E-350が持つ癖です。

スコアは、思ったよりも高いスコアが出るベンチとそうでないものなど、
結構差がでると思います。



適当なモデルを選んで、簡単に比較してみました。

CrystalMark 2004R3 IdeaPad S205 IdeaPad S100 ThinkPad Edge 11”
Mark 54455 27090 61519
ALU 10711 6476 16626
FPU 9741 3758 16510
MEM 7900 4827 12193
HDD 10857 8500 8741
GDI 4089 1940 5482
D2D 2140 1109 848
OGL 9017 480 1119

IdeaPad S100は、同じSシリーズでAtom N455を搭載するモデル。
内容はAtom N455、GMA 3150(内蔵GPU)、1GBメモリ、250GB HDD(5400rpm)、10.1型液晶を搭載。

そしてThinkPad Edge11”は、同じ11.6型の昨年秋に出たモデル。
内容はCore i3-380UM(1.33GHz)、HD グラフィックス、2GBメモリ、250GB HDD(5400rpm)となります。

そして今回の IdeaPad S205。
繰り返しとなりますが、AMD E-350(1.6GHz)にRadeon HD 6310、2GBメモリ、320GB HDD(5400rpm)。

みてわかるように、Atom搭載ネットブックの S100 と今回の S205 とでは、
明らかに IdeaPad S205 の方が性能は上です。

そしてEdge 11”ですが、総合的なスコア(Mark)はEdge 11”の方が上ですが、
細かい部分・・グラフィックスなどに関しては、S205の方が上。

何より、価格がかなり違います。
(Edge 11”は発売当時は8万越え、2011年8月17日現在量販店のみの取り扱いですが¥49,800~¥71,328)

※上記比較は興味があり載せてみただけですので、参考までに・・



残りのベンチ結果です。



【3DMark06】

IdeaPad S205 3DMark06の実行結果

3DMark score ・・・ 2042
SM 2.0 Score ・・・ 731
SM 3.0 Score ・・・ 902
CPU Score ・・・ 819


【大航海時代 Online】

IdeaPad S205の 大航海時代 Onlineのスコア

平均 ・・・ 519~525


【モンスターハンターフロンティア 絆】

IdeaPad S205 モンスターハンターフロンティア 絆のスコア

1280×720 ・・・ 769~775


【BIOHAZARD】

IdeaPad S205 BIOHAZARDのスコア

平均fps ・・・ 10.3
RANK ・・・ C


【デビル メイ クライ 4】

IdeaPad S205 デビル メイ クライ 4のスコア

平均fps ・・・ 19.68~32.51
RANK ・・・ D


【FINAL FANTASY XIV】

S205 FINAL FANTASY XIV(LOW)

S205 FINAL FANTASY XIV(HIGH)

LOW ・・・ 478
HIGH ・・・ 243


IdeaPad S205 のベンチマーク結果は以上となります。

自分が使ってみた感触として言えるのは、
スコアでみるよりも実際のパフォーマンスの方が高いという事。

特に内蔵のRadeon HD 6310によるグラフィックパフォーマンスは、
DirectX 11対応、また動画再生支援機能等、3~5万円台の製品にしてはかなり内容が優れており、
さすがにPCゲームのプレイには適しませんが、動画の再生などは快適に行なえます。

最近の製品はどれもパフォーマンスがよいので、
スコアだけを見ると余りパッとしないようにも見えますが、この S205 の価格帯では十分過ぎる内容だと思います。


というわけで、S205のレビューはまだ続きます。
製品に興味をお持ちの方は、是非次のS205の記事もご覧下さい。