IdeaPad U160の実際のパフォーマンスは?(レビュー)
前回の記事「約1.4kgの IdeaPad U160 携帯に最適な11.6型の WiMAX 標準搭載マシン」に続き、
今回の記事では IdeaPad U160の主な構成と、性能について触れてみたいと思います。
このIdeaPad U160は、11.6型、重量約1.4kgのモバイルに適した軽量ノートで、
2010年2月に登場したU150の後継モデルに当たる製品です。
同じシリーズに13.3型の液晶を搭載したU350や、14型のU450pなども存在しますが、
それらが旧世代のプロセッサを搭載しているのに対し、U160ではCore iなどの最新のプロセッサを搭載。
さらに量販店モデルにはWiMAXが標準で搭載されているなど、
機能面も充実していながら、価格は6万~8万円台とかなりコストパフォーマンスの高いモデルです。
というわけで、今回の記事ではU160の性能に簡単に触れてみたいと思います。
U160だけではなく、同シリーズのU350やU450pといったモデルの
エクスペリエンスインデックスのスコアも比較として掲載してみました。
まずはじめに、掲載している IdeaPad U160 の主な構成です。
【IdeaPad U160の主な構成】
プロセッサ: Pentium U5400(1.2GHz/L3 3MB)
チップセット: HM55 Express
グラフィックス: HD グラフィックス
メモリ: 3GB(2GB×1、1GB×1/最大4GB/スロット数2)
ディスプレイ: LEDバックライト搭載 11.6型ワイドHD(1366×768)、光沢あり
ストレージ: 500GB HDD(5400rpm)
無線機能: Advanced-N + WiMAX 6250、Bluetooth
バッテリー: 6セル(バッテリー駆動時間は約5時間)
サイズ: 290 × 193 × 22.5~33.5(mm)
重量: 約1.4kg(6セルバッテリー搭載時)
カラー: スクエア・レッド
このモデルは量販店モデルですので、ウェブで販売されているモデルとは内容が異なります。
ウェブモデルにはCore iプロセッサが搭載されていますが、WiMAXは内蔵されていません。
次に、IdeaPad U160のエクスペリエンスインデックスのスコアです。
プロセッサ 3.9
メモリ 5.5
グラフィックス 2.8
ゲーム用グラフィックス 4.6
プライマリ ハードディスク 5.9
U160の基本スコアはグラフィックスの「2.8」。
またプロセッサは3.9など、これまで掲載してきたThinkpadなどのモデルに比べるとやはりスコアは低めです。
しかし、U160に搭載されている Pentium U5400(1.2GHz/デュアルコア)は超低電圧版のプロセッサですので、
価格の割りにはそこそこの性能・・少なくとも、 ネットブックと呼ばれるカテゴリの製品よりは高性能です。
ちなみに上で、ウェブモデルにはCore iプロセッサが搭載されていると述べましたが、
そちらも低電圧版のプロセッサで、動作周波数はPentium U5400の1.2GHzと同じです。
とはいえ、Pentium U5400は、Core iプロセッサのようなHT機能やTB機能に対応していないので、
実際のパフォーマンスにおいては、やはりCore iを搭載したウェブモデルの方が上だと思います。
次に、U160 と同シリーズの U350 や U450p とのスコア比較です。
表の下に、各モデルの主要な構成も掲載しています。
Win Exインデックス | IdeaPad U160 | Ideapad u350 | IdeaPad U450p |
プロセッサ | 3.9 | 4.6 | 4.1 |
メモリ | 5.5 | 4.9 | 5 |
グラフィックス | 2.8 | 3.2 | 3.2 |
ゲーム用グラフィックス | 4.6 | 3.4 | 3.2 |
プライマリ ハードディスク | 5.9 | 5.8 | 5.8 |
【Ideapad U350の主な構成】「型番:29633HJ」
プロセッサ: Core2 Duo SU9400(1.40GHz/L2 3MB)超低電圧版
チップセット: GS45 Express
グラフィックス: GMA 4500M(チップセット内蔵)
メモリ: 4GB
ディスプレイ: 13.3インチHDワイド(1,366×768)
【Ideapad U450pの主な構成】「型番:3389B2J」
プロセッサ: Core2 Duo SU9400(1.40GHz/L2 3MB)超低電圧版
チップセット: GS45 Express
グラフィックス: GMA 4500M(チップセット内蔵)
メモリ: 4GB
ディスプレイ: 14型HDワイド(1,366×768ドット)
U350もU450pも昨年発売されたモデルですので、
U160に比べると構成が少し古くなってしまっているのですが、
いずれも超低電圧版のプロセッサを搭載しています。
スコアに関しては、プロセッサのスコアは U350 も U450p も U160より若干高いですが、
ゲーム用グラフィックスの性能は、CPU内蔵のHD グラフィックスを使用しているU160が高いようです。
U350 と U450p を使用した際、特に性能が低いとは感じなかったので、
U160に関しても通常の作業においては特に不足はないのではないかと思いますが、
高性能というわけではないので、ウィンドウやブラウザを多数開いたり、
若干負荷のかかる作業を行ったりした場合は、動作が鈍くなったりする事もあるかもしれません。
以下、IdeaPad U160のデバイスマネージャの画面です。
IdeaPad U160の性能に関しては以上となります。
ちなみにこのIdeaPad U160、性能は自分が期待する程高くはなかったのですが、
少なくともネットブックよりは高性能です。
また約1.4kgと軽量ですし、量販店モデルにおいてはWiMAXを標準で内蔵している事など、
携帯にはとても便利で価格も安価です。
ちなみに普通だと、ウェブモデルの方で構成的に上のモデルを出す事が多いと思うのですが、
WiMAXは量販店モデルのみで、ウェブモデルには今の所WiMAXは搭載されていません。
その代わりウェブモデルでは、性能面で量販店よりも優れていると思われる構成となっており、
ウェブ・量販店いずれのモデルにもメリットはあると思います。
まとめると・・
・WiMAX搭載モデルが欲しい方は量販店モデル
・WiMAXは不要、性能面を重視という方はウェブモデル
が適しているのではないかと思われます。
なお、ウェブモデルが性能面で優れていると記載しましたが、それ程大きな差はないと思います。
ただ、CPUの性質より、使用するアプリケーションや作業によっては性能に大きく差が出る場合もあるかもしれません。
いずれにせよ、携帯にはとても使い勝手の良いモデルです。
・約1.4kgの IdeaPad U160 携帯に最適な11.6型の WiMAX 標準搭載マシン
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【Thinkpad U160 関連記事】
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