m-Book Vシリーズは、マウスコンピューターが販売する15.6型のノートPC。

ゲーム向けの製品ではありませんが、 高性能グラフィックスの搭載でゲームのプレイも可能な性能を持ち合わせているという人気の製品です。

高性能というだけではなく、液晶が綺麗であったり、キーボードも使いやすくとても良い感じの製品であるため、 私自身も2013年度のGTX765M搭載モデルを動画編集用として所持しています。

というわけで、2014年に登場したGTX860M搭載モデルと簡単に性能比較してみました。※写真は左が2014年度の m-Book V、右が2013年度のm-Book V。一部異なる箇所がありはするものの、外観は殆ど変りません。



m-Book Vシリーズの構成

以下、Geforce GTX765Mを搭載したm-Book Vと、Geforce GTX860Mを搭載したm-Book Vの主な構成です。
ストレージなど容量は異なりますが、性能面に関してはグラフィックス以外は殆ど同じではないかと思われる内容です。

  Geforce GTX765M 搭載 Geforce GTX860M 搭載
OS Windows 8.1 64bit Windows 8.1 64bit
プロセッサ Core i7-4700MQ Core i7-4710MQ
メモリ 16GB 16GB
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX765M NVIDIA GeForce GTX860M
ストレージ 256GB SSD&1TB HDD 128GB SSD&500GB HDD

プロセッサはGTX860Mの方がやや上位のモデルを搭載していますが、 クロックがやや高い位で大きな差はないと思います。



3DMarkのベンチマークスコアを比較

グラフィックスやCPU両方の性能を見る事のできる3DMarkを実行してみました。
以下、その結果です。

とりあえず全てのテストの結果を掲載していますが、両モデルともゲーミングPCなので、 パフォーマンスはFire Strikeの部分だけ見れば良いと思います。


GTX765Mを搭載するm-Book Vの3DMarkスコア

GTX860Mを搭載するm-Book Vの3DMarkスコア

両モデルのFire Strikeの詳細スコア比較

性能差が大きいとは理解してはいましたが、実際に結構な性能差があるようです。
グラフィックス関連のテストに関ではスコアやfps値にはっきりとした差が出ており、2モデルのグラフィック性能の差を伺わせます。

ただ、CPUパフォーマンスを測るPhysics Scoreの値に差がありすぎるのが謎。
CPUのスペックを見る限りでは、それ程差が出るとは思えないのですが・・ バックグラウンドで何か動いているのかもしれないと思い(GTX765Mモデルの方で)、時間を置いて何度かスコアを測定してみましたが、 結果は大して変わりませんでした。

実際の動作に関しては、ベンチマークの映像が流れだしてからというよりは、
各テストのロード時間に結構な差が出ており、これだけ差があるのかと驚きました。

といっても、新モデルの方が高性能であるのは当然といえば当然です。



広色域の液晶ではなくなってしまったのが残念

性能だけを見ると、GTX860Mを搭載する新しいm-Book Vシリーズの方が良いように思えますが、 実は2013年度のm-Book Vシリーズにはノートには珍しい広色域な液晶パネルが採用されており、 色の再現性に優れていました。

2014年に発売されたGTX860M搭載の m-Book Vは筐体はほぼ同じであるように見えますが、 以前程の広色域なパネルではなくなってしまったようです。

変わってしまったといっても、現在でも十分綺麗な液晶パネルではあると思いますが、 昨年のモデルの内容をよくご存知の方には少し残念に感じられるかもしれません。 ※私の考えでは、ゲーミングノート(G-Tune)の方にも広色域なパネルを搭載したモデルがラインアップされているため、 差別化を図るために液晶パネルを変更したのかもしれないと思います。

個人的には、液晶が変わってしまったのは残念ですが、その分性能が高くなったと考えれば同じではないかと思います。 (どちらが良いと感じるかには個人差があるとは思いますが・・)