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HPが販売するノートPC、HP x360 11-ab000のレビューです。

HP x360 11-ab000は、11.6型液晶を搭載する2in1タイプのノートPC。

ディスプレイを360度回転させることで、ノートPC以外のスタイルにも変形させられるフレキシブルな性質を持つマシンです。

2in1タイプのノートは珍しくはありませんが、本製品は税込みでも4万円台というリーズナブルな価格を実現。どこでも使える手頃なノートPCをお探しの方には、魅力の大きいモデルだといえるでしょう。

なお一応断っておくと、本シリーズにはHP x360 11-ab000と 新モデルであるHP x360 11-ab100という2種が提供されており、掲載モデルの方はHP x360 11-ab000にあたります。

すでに、HP x360 11-ab000の方は完売してしまったのですが、これら2モデルの目立った違いはCPUのみであり、他の構成や筺体は変わらないため、今回のレビューは新しいHP x360 11-ab100の参考にもしていただけると思います。

というわけで以下、HP x360 11-ab000の特徴や使用感、性能について詳しくご紹介いたします。

【HP x360 11-ab000 レビュー記事目次】

HP x360 11-ab000 筺体外観や操作性をチェック
 ・筺体外観・インターフェース
 ・キーボードの操作性
 ・重さ
 ・パソコンの参考書が付属

構成と特徴・ベンチマークテストの結果
 ・構成と特徴
 ・ベンチマークテストの結果
 ・消費電力・温度
 ・バッテリ駆動時間

製品のまとめ
・ HP x360 11-ab000 まとめ

※掲載製品は Linkshare様よりお貸出しいただいたものとなります。


HP x360 11-ab000 筺体外観・インターフェース

HP x360 11-ab000の筐体外観をチェックします。






清潔感あふれるホワイトカラーベースの天板の中央に、HPのロゴが入るデザインを採用しています。

ホワイトカラーといっても単に白いだけではなく、一面にストライプによる凹凸デザインを施すなど、結構凝っています。角度によってストライプの表情が微妙に変わるところが、なんだかおしゃれです。

低価格ノートは筺体の素材にコストをかけられないため、どうしても見た目が安っぽく仕上がりやすいのですが、そうはなっていないところが、さすがHPのノートだと思います。



筐体背面の形状にあわせたヒンジが取りいれられているところも、デザインへのこだわりが感じられます。




背面、正面側から見た筐体全体の様子です。



ディスプレイには、11.6型ワイドHD(1,366×768)のタッチパネルを採用。

ディスプレイの縁までパネルに覆われており、洗練された雰囲気があります。が、光沢液晶であるため、明るい場所ではやや光の反射が目立ちやすいです。

画面サイズが小さいため、ものすごく見づらいかというとそんな事はありませんが、屋外など場所によっては長時間の利用は辛いかもしれません。






視野角は狭いです。
上下斜めからだと、画面の内容が閲覧しづらくなってしまいますが、正面から見る分には特に問題はありません。

視野角の狭さは、見づらいという点でデメリットであるように思う方もいらっしゃるかもしれませんが、モバイル利用時に覗き見されにくいというメリットがありますので、悪いかというとそんなこともないのですよね。




液晶上にはVGA Webカメラ(約30万画素)が、液晶下にはhpのロゴが配置されています。




冒頭でも述べたとおり、HP x360 11-ab000には360度の回転が可能なディスプレイが搭載されており、筐体を様々なスタイルへと変形させることができます。


ノートPCスタイル


テントスタイル


スタンドスタイル


タブレットスタイル

本製品はタブレットとしてはやや重く、小型のタブレットと同じように使うのは難しいです。

しかし、ストリーミング視聴時はテントやスタンドスタイルで、事務的な作業はノートPCスタイルで…といった具合に、状況に応じて使いわけることができるのは結構便利です。




筐体側面にあるインターフェースの内容を確認します。

左側面の様子です。
左から電源ボタン、セキュリティスロット、USB3.1、ヘッドフォン出力とマイク入力のコンボポート、ボリュームコントロールボタンが並びます。



右側面にはSDカードスロット、USB2.0×2、HDMI出力、電源コネクターが並びます。




筺体正面、背面側には何もありません。


LANはありませんが、USB端子は全部で3基、ほかにカードスロットや映像出力など、必要だと思われるひととおりの端子が備わっています。

小型サイズのノートですが、周辺機器の接続などで不便を感じることはないでしょう。




筐体底面の様子。
写真は上が筐体背面、下が筺体正面側となります。

最近、一枚板の底面構造を持つノートは多いですが、本製品はそういった製品の中でも特にシンプルな底面デザインを採用しています。

やや可愛らしい雰囲気のある、円形のゴム足が良いですね。



PCと、付属の電源アダプター&ケーブルです。




電源アダプターは19.5V、2.31Aで45W。



電源ケーブルの代わりに利用できる、ウォールマウントプラグが付属しています。



ケーブルを電源アダプターに接続して利用するよりも、ウォールマウントプラグを使った方が電源まわりが雑然としません。

コンセントの位置によっては使えない場合もあるかもしれませんが、覚えておくと良いでしょう。



キーボードの操作性

HP x360 11-ab000に搭載されている、キーボード付近のデザインや操作性をチェックします。



アイソレーションタイプの日本語キーボードを採用。

主なキーのピッチは縦横ともに約18.7mm、ストロークは約1.5mmと、HPのノートのキーボードとしては標準的な数字です。

HPのノートのキーボードは、標準がややストローク浅めなんですよね。とはいっても、最近のモバイルノートではそのくらいが普通でしょうか。

キーサイズに加えて、配列や機能などにも変わったところはなく、普通に打ちやすいです。

最上段のファンクションキーは、輝度や音量調整などのマルチメディア機能が、デフォルトの動作となっています。



キートップは平ら。
微かにざらつきのある加工が施された素材を使用しており、指紋のあとが目立ちにくいです。

キーボードもボディと同カラーであるところが良いですね。




パームレスト付近の様子。
石膏のような真っ白なパームレストに、細かいラインが水平方向に走るデザインを採用しています。

一見、何気ないデザインであるようにも見えるのですが、よくみると素材の質感やラインの入り方がとても繊細できれいです。



キーボードの上には、dts Studio Sound対応のデュアルスピーカーが内蔵されています。
本製品にプリインストールされているサウンドユーティリティを使用し、サウンドのカスタマイズが行えます。

ちなみに、新しいHP x360 11-ab100に関しては、仕様をみるかぎりではdts Studio Sound対応ではないよう。

といっても、単に記載されていないだけかもしれません。




dts Studio Sound サウンドユーティリティ




ボタン一体型のタッチパッドを搭載しています。
HPのノートPCでは、タッチパッドのことをイメージパッドと呼ぶようですが、独自の変わった機能があるわけではありません。

11.6型サイズのノートのタッチパッドであるため、サイズはややコンパクトではあるものの、普通に使いやすいタッチパッドだと感じます。

クリックも柔らかく、押しやすいです。

細かい操作はタッチパッドで、大まかな操作はタッチパネルで…といった具合に、コンテンツに合わせて複数の操作デバイスを利用できるというのは便利です。



重さ

HP x360 11-ab000の重さをはかってみました。



PC本体の重さは、1424g。
11.6型のモバイルノートとしては、やや重いように感じます。タッチパネルを搭載しているせいもあるでしょう。

もう少し軽ければというのが本音ではありますが、コンパクトであるためカバンに収納しやすいこと、またこの重さのノートにしては扱いやすいです。



電源アダプターとケーブルをあわせた重さは、287g。



電源アダプターとウォールマウントプラグをあわせた重さは、219g。
ケーブルと組み合わせるよりも、ウォールマウントプラグの方が若干軽くなりますね。



パソコンの参考書が付属

HP x360 11-ab000には、Windows 10に対応したパソコンの参考書「速効!HPパソコンナビ特別版」が標準付属します。




画像を用いて各操作の解説がなされているため、パッと見ただけで操作のしかたが理解できます。



片手で持てるサイズ・重さであるため、机の上に置きっぱなしにしても邪魔になりませんし、調べながらの操作が簡単に行えます。

特に初心者には、便利な参考書です。



HP x360 11-ab000 構成内容とその特徴について

掲載しているHP x360 11-ab000の構成内容と、その特徴を解説します。

【CPU-Z】



【HP x360 11-ab000 の主な構成】

OS   Windows 10 Home 64bit
プロセッサ   Celeron N3060(1.60GHz~2.48GHz)
ディスプレイ   11.6型ワイドHD(1366×768)、光沢、タッチ
グラフィックス   インテル HD グラフィックス 400
メモリ   4GB(DDR3L 1600MHz/オンボード)
ストレージ   128GB SSD(SATA M.2/SanDisk製)
無線機能   IEEE 802.11 ac/a/b/g/n、Bluetooth 4.0
バッテリ   3セルバッテリ
サイズ   306×208×18.5~20.0(幅×奥行き×高さ/mm)
重量   約1.4kg
カラー   スノーホワイト
標準保証 1年間(引き取り修理サービス、パーツ保証)、使い方サポート1年間

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2018年08月20日時点の情報に基付く内容となります。

Windows 10 Home、Celeron N3060、4GBメモリ、128GB M.2 SSDという構成内容のモデルです。主要な構成のカスタマイズは提供されておらず、固定構成となります。

上記は旧モデルであるHP x360 11-ab000の構成で、現在販売されているHP x360 11-ab100においては、CPUにCeleron N4000(1.10GHz~2.60GHz)が搭載されています。

その他の構成はほぼ同じですが、新しいHP x360 11-ab100では、CPUが変わったことによってグラフィック性能が向上しています。

【HP x360 11-ab000】
Celeron N3060(1.60GHz~2.48GHz)
インテルHDグラフィックス 400

【HP x360 11-ab100】
Celeron N4000(1.10GHz~2.60GHz)
インテルUHDグラフィックス 600

また省電力性能の向上によって、バッテリ駆動時間が約9時間から約13時間へと大幅にのびているところも新旧製品の違いです。

いずれにせよ、現在は新しいHP x360 11-ab100しか購入できませんから新旧を比べる意味はあまりないのですが、価格が変わっていないにも関わらず性能が向上しているのは、購入を検討されている方にはメリットが大きいと思います。



以下、掲載モデルに搭載されているストレージの詳細です。


ストレージの仕様(販売製品に同じモデルが搭載されるとは限りません)


ストレージの内訳

SanDisk製の「SD9SN8W-128G-1006」という、128GB M.2 SSDが搭載されていました。

最近のノートに搭載されているようなSSDと比較すると、ややスピードが落ちるSSDですが、当然ながらHDDよりは高速です。

容量も128GBあれば、日常用途には十分。
HP x360 11-ab000が安価な2in1ノートだという点を踏まえると、128GB SSDの搭載は悪くない構成です。


ベンチマークテストの結果

以下、掲載しているHP x360 11-ab000で実施したベンチマークテストの結果です。


【CrystalDiskMark】


【3DMark】




上からCloud Gate、Sky Diver、Fire Strikeの実行結果


【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】


640×480(低品質/ウィンドウ)


【CINEBENCH R15】


ライトなタイトルであっても、ゲームプレイは難しい性能です。遊べても、ブラウザゲームくらいでしょう。

Celeron N4000を搭載した新しいHP x360 11-ab100に関しては、もう少しパワーには余裕があるはずです。

いずれにしても負荷のかかる作業には向きませんが、ネットや動画を閲覧したり、タイピング作業のような簡単な用途なら快適に行えます。

SSDが搭載されているため、HDD搭載のPCのように長く待たされないところが良いです。



消費電力・温度

HP x360 11-ab000のアイドル時、およびベンチマーク実行時(FF XIV)の消費電力を測定してみました。

画面の輝度は50%に設定した上で測定しています。
(以降、全てこの設定)

アイドル時 ・・・ 5W
ベンチマーク実行時 ・・・ 13W

※実際の値は若干上下します

さすがに、消費電力は低いです。




以下、アイドル時、高負荷時(FF XIVを20分以上実行)のパーツ温度と、高負荷時のキーボード表面温度です。


パーツ温度


キーボードの表面温度

発熱の小さいパーツばかりであるため、高負荷な状態が続いても筐体内のパーツ温度や、キーボードの温度は低いです。



バッテリ駆動時間

バッテリベンチマークソフト「bbench」を利用し、HP x360 11-ab000のバッテリ駆動時間を測定。

ソフトの設定はストロークの実行が10秒毎、ワイヤレスLANによるネットへのアクセス(ブラウザで新規ページを開く)が60秒毎に実行されるという内容です。




バッテリの電力が100%から5%に減少するまでの時間は44956秒。
約12.5(12.4877777…)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。

簡単なネット閲覧や文字入力程度のライトな用途であれば、かなり長くバッテリは持つよう。消費電力から考えて、多少負荷のかかりやすい作業をはさんだとしても、そこそこ長く持つはずです。

新しいHP x360 11-ab100は、さらにバッテリが長く持つと思われます。

外出時はもちろん、屋内での利用であっても、電源のない場所で長く作業が行えるというのは使い勝手が良いですね。



HP x360 11-ab000 まとめ

HP x360 11-ab000のレビューは以上となります。

ディスプレイを360度回転させることで、環境や用途にあわせ、様々なスタイルで作業が行えるところが便利です。

モバイルノートとしてはやや重さがありますが、コンパクトで取り回しがしやすいこと、またバッテリの持ちが良く、使う場所を選ばないところは本製品の大きな長所だといえるでしょう

ライトユース向けに性能を絞った分、価格がとても手頃であり、簡単なノートPCが欲しい方には魅力が大きいのではないでしょうか。

重い用途には向きませんが、安価な製品ながらもストレージにSSDを搭載しているため、動作は快適です。

Webや動画の閲覧、メールなどの用途にに使えるモバイルノートを探している…なんて方は、ぜひチェックしてみてください。