m-Book C シリーズのレビュー Celeron N3450搭載!税別34,800円~の実用性に優れた11.6型モバイルノート
マウスコンピューターが販売するノートPC、m-Book C シリーズのレビューです。
m-Book C シリーズは、11.6型HDの非光沢液晶を搭載するノートC。
元々このモデルはLuvBook Cとして提供されていたシリーズですが、今回よりm-Book C シリーズとして販売される事になりました。
CPUには4コアのCeleron N3450を採用し、メモリは最大8GB、ストレージはHDDやSSDを選べるなど、実用的な構成を提供しています。約1.2kgと軽いところも魅力です。
下は34,800円(税別/2017年4月21日時点)~とリーズナブルであり、気軽なモバイルノートが欲しいとお考えの方に最適な製品だと言えるでしょう。
今回、8GBメモリ、240GB SSDを搭載した「MB-C250X1-S2」というモデルを使用してみましたので、その外観や使い勝手、性能面について詳しくご紹介いたします。
【m-Book C シリーズ レビュー記事目次】
・製品の特長
(m-Book C シリーズの主な特長)
・m-Book C シリーズ 筺体外観や操作性をチェック
(外観・インターフェース / キーボードの操作性 / 液晶の見やすさ / 重量)
・構成内容と特徴・ベンチマークテストの結果
(構成と特徴 / ベンチマークテストの結果 / 消費電力・温度 / 再起動時間 / バッテリ駆動時間)
・製品のまとめ
(m-Book C シリーズ まとめ)
※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。
m-Book C シリーズの主な特長
以下、m-Book C シリーズの主な特長です。
仕様は時期により変化する可能性があります。
・11.6型の非光沢液晶を搭載
・約1.2kgと軽量
・Celeron N3450を搭載
・SSD搭載モデルを選べる
・34,800円 (税別)~と非常にリーズナブル
コンパクト、かつ約1.2kgという軽量筐体を採用しており、普段持ち運ぶノートPCとして気軽に利用できる11.6型のマシンです。
下はSSD搭載ながら34,800円(税別)から販売されるなど、旧モデルと同じく圧倒的なコストパフォーマンスを実現しています。
CPUにはCeleron N3450を搭載し、メモリは4GBから、ストレージにはHDDやSSDを選択可能となるなど、安いからといって妥協はありません。使い勝手を意識した構成が提供されていると思います。
液晶パネルが非光沢だというところも、作業がしやすくてよいです。
リーズナブルでも、実用性を備えたモデルだといえるでしょう。
m-Book C シリーズ 筺体外観・インターフェース
m-Book C シリーズの筐体外観をチェックします。
LuvBook Cシリーズだったころのモデルは、どちらかというとポップなイメージがありましたが、今回m-Book C シリーズに変更となり、トーンを落としたm-Bookらしいデザインのモデルとなりました。
重さが約1.2kgという事ですが、実際に手に持った感触ではもう少し軽く感じられるでしょうか。
コンパクトであるため、狭い机の上に置いていても邪魔になりませんし、カバンにも収納しやすく、外出先でも小回りが利くところが便利です。
天板の様子。
グレーにシルバーを混ぜたような、暗めのトーンを用いたデザインを採用しています。
適度な艶感を持たせた半光沢仕上げであるため、触っても指紋汚れが目立ちにくく、モバイルノートとしては扱いやすいデザインです。
丸みのあるフォルムのおかげで地味に見えないというか、可愛らしい雰囲気の筐体だと感じます。
軽くコンパクトであるため、片手でも余裕で持てます。
背面、正面側から見た筐体。
ディスプレイには11.6型ワイドHDの非光沢パネルを採用しています。
非光沢パネルの採用は有難いですね。
長時間作業を行うような場合でも、目が疲れにくいです。
液晶上のベゼル中央には100万画素のWebカメラを内蔵
液晶下にはmouseの小さなロゴを配置
ディスプレイの最大開閉角度は約135度。
多くのノートPCのディスプレイと、同程度の可動域です。
筐体側面のインターフェースの内容をチェックします。
左側面です。
左からVGA、HDMI、USB3.0、マイク入力、ヘッドフォン出力が並びます。
右側面。
左からUSB2.0×2基、マルチカードリーダー、LAN、電源コネクター、セキュリティロックスロットが並びます。
正面側にはいくつかのインジケーターランプが、背面側にはバッテリが搭載されており、端子類は何も配置されていません。
当然このサイズですから、光学ドライブはありません。
しかし小さいながら映像出力は2基、USBは3基、LANやカードリーダーなど一通りのものを備えるなど、外出先でも不便を感じることはまずないと思われる内容です。
底面の様子。
写真は上が筐体背面側、下が正面側です。
背面に着脱可能なバッテリが装着されています。
31Whのバッテリが装着されていた
正面寄りの位置にはスピーカーを内蔵
PC本体と、付属の電源アダプターやケーブル
付属の電源アダプターは19V、2.1Aで40Wです。
キーボードの操作性
m-Book C シリーズに搭載されているキーボードや、その周辺の操作性をチェックします。
アイソレーションタイプの日本語キーボードです。
主要なキーのピッチは約17.5mm、ストロークは約1.4mm。
若干小さめのキーを採用したキーボードですが、普通に使いやすいです。打鍵感も悪くありません。
ただ右下の矢印キーなど、一部のキーのサイズがかなり小さくなっているため、指の大きい方だと使い辛いと感じるかもしれません。
平らな形状のキートップ
キーボード左右のスペースが、なだらかにカーブする形状を採用。
カーブによってつく陰影が美しく、凝った印象を受けます。
シーソータイプの独立ボタンを採用するタッチパッドです。
ボタンの押し心地がやや固いように感じますが、簡単な操作には問題のない使い心地です。
ややタッチパッドの位置が右寄りであるため、キーボード操作時に右の手のひらがパッド面に触れそうになることがありました。
使用中、誤動作が起こった事は一度もありませんでしたが、気になる方はパッド面の感度調整を行うと良いでしょう。
タッチパッドの調整を行うには、タスクトレイに表示されているタッチパッドアイコンをクリックするか、もしくは「スタートメニューの設定 > デバイス > マウスとタッチパッド > その他のマウスオプション」をクリックし、起動したマウスのプロパティの「デバイス設定」からタッチパッドドライバーの設定画面へアクセスします。
Synaptics TouchPad V7.2が搭載されていました
液晶の見やすさ
m-Book C シリーズに搭載されている、液晶の見やすさをチェックします。
11.6型ワイドHD(1366×768)の非光沢液晶です。
ほど良い解像度で多くの方に見やすい液晶です。
非光沢で、光の反射や映り込みが目立ちにくいところも○。
全体的にやや色が浅い感じはするものの、作業は行いやすいです。
視野角は狭いです。
斜めからみると、何が映っているのかわからないくらい色が大きく変化してしまいますが、真正面から見ながら作業を行う分には問題のない表示です。
重量
m-Book C シリーズの重さをはかってみました。
PC本体の重さは1119g。
公称の1.2kgという重さよりも、やや軽いです。
この重さなら、日常的な持ち歩きも楽に行えます。
電源アダプターやケーブルは212g。
ノートと同様に、電源アダプターも軽いです。
m-Book C シリーズ 構成内容とその特徴について
掲載しているm-Book C シリーズ「MB-C250X1-S2」の構成内容と、その特徴を解説します。
【CPU-Z】
【m-Book C シリーズ(MB-C250X1-S2) の主な構成】
OS Windows 10 Home 64bit
プロセッサ Celeron N3450(4コア/1.10GHz~2.20GHz)
ディスプレイ 11.6型ワイドHD(1,366×768)、非光沢
グラフィックス インテル HD グラフィックス 500
メモリ 8GB(8GB×1/PC3-12800/1スロット)
ストレージ 240GB(SATA3/ADATA製)
有線機能 1000Base-T/100Base-TX/10BASE-T
無線機能 IEEE 802.11 ac/a/b/g/n、Bluetooth V4.2 + LE
バッテリ リチウムイオン 駆動時間:約7時間(SSD搭載時)
サイズ 292.4×210.5×22.7(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約1.2kg
標準保証 1年間無償保証・24時間×365日電話サポート
※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2017年04月21日時点の情報に基付く内容となります。
Windows 10 Home、11.6型HDの非光沢液晶、Celeron N3450、8GBメモリ、240GB SSDを搭載する、「MB-C250X1-S2」という型番のモデルです。
本製品はCPUが Celeron N3450固定で、メモリは最大8GB、ストレージにはHDDをはじめ、SSDを選べるようになっています。
容量の小さいストレージはもちろんですが、大容量のHDDやSSDも提供されており、用途に合わせた構成を選びやすいです。最小構成では、32GB SSDを搭載したモデルが、なんと34,800円(税別)から購入できます。
ただ、実用性を重視するなら、ある程度の容量を持つSSDを搭載したモデルを選ぶのが無難でしょう。個人的には、今回掲載しているモデルの構成が、お値段・構成ともにバランスの良い内容だと感じます。
掲載モデルのストレージの詳細です。
SSDの仕様
ストレージの内訳
ADATA製の「ASP550SS7-240GM-MI2-B」という240GB SSD(SATA3)が搭載されていました。
同じ構成を選んだ場合に、全く同じSSDが搭載されるとは限りませんが、掲載モデルのSSDに関しては、読み書きともに速く性能は高いです。
本製品ではHDD、SSDともに大容量なモデルを選択可能です。
ベンチマークテストの結果
以下、掲載している「MB-C250X1-S2」で実施したベンチマークテストの結果です。
【CrystalDiskMark】
Ver.5を使用
【3DMark】
上からSky Diver、Fire Strikeの実行結果
【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】
左から640×480(低品質)、1280×720(低品質)/ウィンドウモードで実行
【FINAL FANTASY XIV 蒼天のイシュガルド】
1280×720(DirectX 9/標準品質(ノートPC))
【Minecraft】
デフォルトの画質設定で快適に動作
【CINEBENCH R15】
ゲームプレイはマインクラフトなど、かなり軽いタイトルに限られはするものの、それなりに遊べる印象です。
Celeronとはいえ、昔のモデルに比べると随分と性能は上がっているようですね。加えてSSD搭載で処理も早く、お値段を考えれば文句なしのパフォーマンスだと思います。
使い勝手を重視するのなら、SSD搭載のモデルを選びましょう。
消費電力・温度
m-Book C シリーズ「MB-C250X1-S2」のアイドル時、およびベンチマーク実行時(3DMark)の消費電力を測定してみました。
画面の輝度は50%に設定した上で測定しています。(以降、全てこの設定)
アイドル時 ・・・ 8W
ベンチマーク実行時 ・・・ 19W
※実際の値は若干上下します
消費電力はアイドル時、ベンチマーク実行時共に低いです。
高負荷な状態が続いた場合の、キーボード表面温度を測定してみました。
発熱の大きいパーツを搭載していないためか、キーボード表面は低温です。
再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間
m-Book C シリーズ「MB-C250X1-S2」の再起動時間を測定してみました。
以下、PassMark Rebooterの実行結果です。
1回目 0:53
2回目 0:44
3回目 0:44
4回目 0:45
5回目 0:45
6回目 0:45
7回目 0:44
8回目 0:44
9回目 0:44
10回目 0:44
再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 45秒
掲載モデルの再起動時間は およそ45秒。
SSDを搭載しているため、起動やシャットダウンにかかる時間は短いです。
バッテリ駆動時間
m-Book C シリーズ「MB-C250X1-S2」のバッテリ駆動時間を測定してみました。
ソフトはbbenchを使用。設定はストロークの実行が10秒毎、無線LANによるネットへのアクセス(ブラウザで新規ページを開く)が60秒毎に実行されるという内容です。
バッテリの電力が100%から5%に減少するまでの時間は19379秒。
約5.4(5.3830555…)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。
長時間駆動・・といえるほどではありませんが、実用的だと思えるくらいのバッテリの持ちは実現しているようです。
バッテリをさらに持たせたければ、より省電力なシステム設定を適用すると良いでしょう。
本製品にはControl Centerと呼ばれるユーティリティが搭載されており、ワンタッチでシステム設定を一括変更できるようになっています。
Control Center メニューを選択するだけでシステム設定を一括変更できる
m-Book C シリーズ まとめ
11.6型HDの非光沢液晶を搭載する、約1.2kgの小型軽量モバイルノートです。
普段自宅ではデスクトップPCや、大画面ノートを利用してPC作業を行っているけれど、外出時にサッとカバンに入れて持って行ける小型ノートが欲しい、なんて方は少なくないのではと思います。
今回のm-Book C シリーズは、そんな方に向く製品です。
Celeron N3450搭載でそこそこのパワーがあること、また大容量ストレージを選べるなど、ライトユーザーのメインPCとしても便利です。
自宅では液晶モニターに出力して利用、外出時はモバイルノートといった具合に使い分ければ、なんら不便はありません。
実用性を備えながらも、価格がとても安いところが魅力です。
最初構成のモデルが非常に安価ですが、32GBと容量が小さいところが難点。使い勝手などを考えた場合、ある程度の容量を持つSSD搭載モデルがおすすめだといえます。
SSD搭載の上位モデルでも、十分に安いです。