ドスパラが販売するスティックPC、Diginnos Stick DG-STK4Dのレビューです。

Diginnos Stick DG-STK4Dは、CPUにAtom x5-Z8550を搭載するスティック型のWindows PC。

2017年2月23日現在、ドスパラのスティックPCには、Atom Z3735F搭載の下位シリーズと、やや厚みは増すものの、接続性を高めるアンテナや大口径の冷却ファンを搭載する上位シリーズの2種が販売されており、掲載製品は後者のシリーズとなります。

下位のスティックPCが税込で約1万円であるのに対し、今回のDiginnos Stick DG-STK4Dは税込で2万円弱と倍ほどの価格となっているのですが、CPU、メモリ、無線LANなど様々な点で下位シリーズよりも優れており、より良い使用感を求めるユーザーに向いています。

軽いゲーム程度ならプレイできるなど、やや負荷のかかる用途にも利用できる点が魅力です。大口径の冷却ファンの搭載により、性能が低下しにくい所も○。

今回は、そんな Diginnos Stick DG-STK4Dの外観や使い勝手、実際の性能などについて詳しくご紹介いたします。

【Diginnos Stick DG-STK4D レビュー記事目次】

・製品の特長
Diginnos Stick DG-STK4Dの主な特長

・Diginnos Stick DG-STK4D 筺体外観や操作性をチェック
外観・インターフェース付属品重さ

・構成内容と特徴・ベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマークテストの結果消費電力・温度再起動時間

・製品のまとめ
Diginnos Stick DG-STK4D まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


Diginnos Stick DG-STK4Dの主な特長

以下、Diginnos Stick DG-STK4Dの主な特長です。

・ポケットに入れて持ち歩けるサイズの超小型&軽量PC
・Atom x5-Z8550、4GBメモリ、32GB eMMCを搭載
・大口径の冷却ファンを内蔵しており、熱による性能低下を防ぐ
・ac対応の無線LAN、Bluetooth 4.0を搭載しており、ワイヤレス環境で快適に作業ができる
・低価格
・スティックPC用 ドッキングステーションを使えばインターフェースを拡張できる

ポケットにも余裕で入ってしまう、超小型&軽量なPCです。

例えば、自宅のリビングでインターネットや動画を閲覧したり、出張や旅行先のホテルで利用するなど、気軽に使えるPCが欲しいという方に向いています。

CPUにはAtom x5-Z8550を、またメモリ4GBを備えるなど、簡単な用途向けとはいってもライトなゲームをプレイするくらいのパワーは持ち合わせており、幅広い用途に利用することができるでしょう。

冷却ファンを搭載しており、負荷をかけた場合の熱による性能低下を防止しやすいという点も、本製品の魅力。

ノートPCのようにバッテリは内蔵されていないため、電源がない場所では利用できませんが、利用場所で電源や液晶など必要なものを確保できることがわかっているのなら、軽く小さい Diginnos Stick DG-STK4Dの方が、ノートPCよりも圧倒的に持ち運びやすくて便利だと思います。

価格もAtom Z3735F搭載の下位シリーズよりは高いものの、PCとしては十分に安いです。

別売りされているスティックPC用のドッキングステーションを用意すれば、インターフェースの内容を大幅に拡張できますので、必要な場合は、本体とドッキングステーションのセットモデルをお選びください。別々に買うよりもお得です。



Diginnos Stick DG-STK4D 筺体外観・インターフェース

Diginnos Stick DG-STK4Dの筐体外観をチェックします。





正面側の様子。
まるでトランシーバーや携帯電話のような、ユニークな外観を持つスティックPCです。

初期世代のモデルに比べるとやや厚みなどは増しているものの、ポケットにも余裕で収まる小型サイズを実現しています。



電源ボタンが配置されています。
電源オン時、3秒間押し続ける必要があります。



排気口です。
電源オン時、内蔵された大口径ファンが内部の熱を排出します。

利用時にうっかり塞いでしまわないよう、注意しましょう。



電源ボタンがある方向とは反対側の側面に、HDMI出力端子が搭載されています。



裏面です。
こちら側には何もありません。



側面には可動式の無線LANアンテナ。
アンテナの採用に加え、本製品にはac対応の無線LANが搭載されており、安定した接続が可能です。




側面には、microSDカードスロットや給電用のMicroUSB、無線LANアンテナ、USB3.0×2基が並びます。

フルサイズのUSB3.0端子が2基搭載されているところが便利です。
またカードスロットをそなえているため、microSDカードで容量の拡張を行えます。

なお、2基のUSB端子は接近して配置されているため、サイズの大きいUSBデバイスを並べて利用する場合、デバイス同士が干渉してしまう可能性があります。利用時はご注意下さい。




別売りされているスティックPC用ドッキングステーションを使えば、インターフェースの内容を拡張できます。

ドッキングステーションを利用することで、電源ボタンやHDMI入力、HDMI出力、LAN端子、Micro USB端子(給電用)、3基のUSBを追加できます。

利用できる端子類を拡張できることに加えて、DG-STK4Dを自立させられるなど、あると便利なデバイスです。

DG-STK4Dとは別に購入できますが、DG-STK4Dとドッキングステーションとのセットモデルを購入した方が、別々に買うよりも安くお得です。



付属品

Diginnos Stick DG-STK4Dの付属品を確認します。



HDMI延長ケーブル。
DG-STK4DのHDMI出力端子を、ディスプレイ側のHDMI入力に差し込みにくい場合などに利用します。



DG-STK4D本体と、USB-AC変換アダプターです。



電源アダプターは5V、3Aで15W。



Diginnos Stick DG-STK4Dの重さ

Diginnos Stick DG-STK4Dの重さを量ってみました。



DG-STK4D本体の重さは、なんと95g。

100gをきる軽さです。
多くのスマートフォンよりも軽量。



USB-AC変換アダプターの重さは116g。
DG-STK4Dとあわせて持った場合、211g。



HDMI延長ケーブルの重さは27g。
DG-STK4Dや電源アダプターとあわせて持つと、238g。

とりあえず一通りのデバイスを持ったとして、200g台という軽さです。
スマートフォンを携帯するような感覚で持ち運べます。



軽いだけではなくサイズもコンパクトであるため、カバンなどに収納しやすいです。

左がDG-STK4D、右が画面サイズ5.5インチのスマートフォン。
DG-STK4Dのサイズが、とても小さいことがわかります。



小さなカバンのポケットにも楽々入ります。



やや大きめの、めがねケースにも入りました。



あらかじめ、外出先で液晶やキーボードなどのデバイスや、電源が確保できることがわかっているのなら、ノートPCを持ち運ぶよりも DG-STK4Dを持っていった方が楽ですね。



Diginnos Stick DG-STK4D 構成内容とその特徴について

掲載しているDiginnos Stick DG-STK4Dの構成内容と、その特徴を解説します。

【CPU-Z】




【Diginnos Stick DG-STK4D の主な構成】

OS   Windows 10 Home 64bit
プロセッサ   Atom x5-Z8550(1.44GHz~2.40GHz)
グラフィックス   インテル HDグラフィックス400
メモリ   4GB(DDR3L)
ストレージ   32GB eMMC(東芝製)
無線機能   IEEE802.11 ac/a/b/g/n、Bluetooth 4.0
サイズ   123×59×22(幅×奥行き×高さ/mm)
重量   約95g(実測値)
主な付属品   HDMI延長ケーブル、USB-AC変換アダプター
標準保証   1年間 持込修理保証

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2017年02月23日時点の情報に基付く内容となります。

Windows 10 Home(64bit)、Atom x5-Z8550、メモリ4GB、32GB eMMC、ac対応の無線LANやBluetooth 4.0という構成内容のモデルです。

Atom x5-Z8500(1.44~2.24GHz)を搭載していた「Diginnos Stick DG-STK4S」の後継にあたるモデルで、CPUのパワーが若干ではありますがアップしています。

旧モデルとの差は大きくはないものの、最大クロックのアップにより性能は向上しているようです。


旧モデルはさておき、購入時に迷うとしたら、Atom Z3735F搭載の下位シリーズ(DG-STK3)にするか、今回の製品にするかだと思うのですが、Atom Z3735F やメモリ2GBを搭載する下位シリーズだと、性能面で多少妥協しなくてはならない場面もあるでしょう。

特に、メモリ2GBはきついのではないかと思われます。

一方で、DG-STK4DのAtom x5-Z8550、メモリ4GBくらいのスペックであれば、重い作業を行うというのでなければパフォーマンスで不満を感じることもなく、接続性が良い点やインタフェースの充実など、ワンランク上の使用感を実感できるはず。

予算や用途にもよりますが、スティックPCの利用頻度が高くなりそうだというのなら、より使い勝手の良いDiginnos Stick DG-STK4Dがおすすめです。



搭載されているストレージの詳細です。


搭載されているストレージ


ストレージの内訳


ユーザーが利用できる空き容量

ストレージには東芝製の「Toshiba 032G34」という32GB eMMCが搭載されていました。

Cドライブの容量は28.57GB、初期状態でユーザーが自由にできる容量は18.4GBと、あまり余裕はありませんが、かといって何も入れられないかというとそのような事はないです。

ただ、今後Windows 10のアップデートを行っていかなくてはならないことを考えると、できるだけ外部のメディアにファイルを置くようにするなど、本体のストレージには余裕を持たせておいた方が良いでしょう。

性能に関しては、HDDと比較して明らかに速く、2万円弱のPCとは思えないとても快適な使用感です。



ベンチマークテストの結果

以下、掲載しているDiginnos Stick DG-STK4Dで実施したベンチマークテストの結果です。


【CrystalDiskMark】


Ver.5を使用


【3DMark】



上からSky Diver、Fire Strikeの実行結果


【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】


左から640×480(低品質)、1280×720(低品質)/ウィンドウモードで実行


【FINAL FANTASY XIV 蒼天のイシュガルド】


1280×720(DirectX 9/標準品質(ノートPC))


【Minecraft】



デフォルトの画質設定で快適に動作


【CINEBENCH R15】




参考として、Atom Z3735F、2GBメモリ、32GB eMMCを搭載するスティックPCのベンチマーク結果も掲載しておきます。(カッコ内の数字は、今回掲載しているDG-STK4Dのスコア)

Sky Diver・・・ 437(1131)
Fire Strike・・・ 0(213)


1280×720(低品質) ・・・ スコア:1412(2912)



Atom Z3735F、2GBメモリ、32GB eMMCを搭載する下位の「DG-STK3」よりも、今回掲載している「DG-STK4D」の方が確実に性能は高いです。

ゲームプレイは全般的に厳しい印象ではありますが、ドラゴンクエストXのようなライトなPCゲームであれば、画質を落とせばプレイも可能だと思われる性能です。

想像していたよりもパワーがありますね。
冷却ファン搭載の恩恵によるものなのか、高負荷時にも性能が低下する様子はみられませんでした。

実際の使用感としては、例えばネットの閲覧やアプリのインストール、ファイルコピーといった基本的な操作においては、そこそこのスペックを持つPCと変わらないサクサクとした操作感です。

ストレージに使われているeMMCは、ベンチマークテストのスコアこそ高くはないのですが、体感としては遅いSSDくらいのスピードは出ているのではないでしょうか。

価格が安いこともあり、初めて触った方はその使いやすさに驚かれるのではと思います。

とにかく価格が一番というユーザーには、安い「DG-STK3」の方が向いているのかもしれませんが、性能をはじめ使い勝手が良い点などを総合的に考えると、上位の「DG-STK4D」を利用した方が確実に満足感は大きいです。



消費電力・温度

Diginnos Stick DG-STK4Dのアイドル時、ベンチマーク実行時(3DMark)のDiginnos Stick DG-STK4Dの消費電力です。

アイドル時 ・・・ 3W
ベンチマーク実行時 ・・・ 11W

※実際の値は若干上下します

非常に低消費電力です。




Speccyを利用してアイドル時、高負荷時(3DMarkのFire Strikeを20分以上実行)のパーツ温度を測定してみました。


アイドル時のCPU温度


高負荷時のCPU温度

標準的な温度だと思います。

ただ、ファンを搭載しないスティックPCなどと比較すると、若干低い印象であるのと、ベンチマークを終えた後の温度の下がり方が速いです。

なお、高負荷時の筐体表面の温度は、もっとも高い場所で50度前後でした。

PCの置き方によっては筐体温度が上昇しやすくなる可能性があるため、特に排気口部分を塞いでしまわないよう、設置場所にご注意下さい。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

Diginnos Stick DG-STK4Dの再起動時間を測定してみました。
以下、PassMark Rebooterの実行結果です。

1回目 0:56
2回目 0:46
3回目 0:49
4回目 0:48
5回目 0:47
6回目 0:48
7回目 0:49
8回目 0:47
9回目 0:48
10回目 0:48

再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 48秒

Diginnos Stick DG-STK4Dの再起動時間は およそ48秒。
SSDを搭載するPC並の再起動時間です。

低価格のPCでありながら、HDDを搭載するPCのように待たされる場面があまりなく、快適な使い心地です。



Diginnos Stick DG-STK4D まとめ

本体が約95gととても軽く、またポケットにも収められる驚異的な小型サイズを実現したWindows PCです。

ノートPCのようにバッテリを内蔵してはいませんが、あらかじめ、外出先で電源など必要なものを確保できることがわかっているのなら、むしろノートPCよりも軽い本製品の方が持ち運びには適しています。

例えばリビングで使える手軽なPCが欲しいとか、旅行・出張先のホテルでの利用や、イベントでのプレゼンテーション用など、用途の幅は広いです。

性能についても、Atom x5-Z8550や4GBメモリの搭載により、ネットや動画鑑賞、ライトなPCゲームのプレイなど、やや負荷のかかる用途への利用もカバーできるパワーを持ち合わせており、使い勝手は上々。

容量が32GBという懸念点はあるものの、価格の安い製品ですし、当面は問題なく使えることから、個人的にはサブ機として利用するのならあまり気にする必要はないのではと考えています。

税込2万円弱の価格で、本製品のような使い勝手のPCが手に入るのなら、悪くはないでしょう。

なお、DG-STK4Dでは、スティックPC用のドッキングステーションを利用してさらにインターフェースを拡張することができます。もし必要だというのなら、DG-STK4Dとドッキングステーションがセットモデルをお選びください。別々に買うよりも安くお得です。