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マウスコンピューターが販売するゲーム向けのデスクトップPC、NEXTGEAR i660シリーズのレビューです。

NEXTGEAR i660シリーズは、Z270を採用するミドルタワーケースのゲーミングデスクトップPC。

Kaby Lake世代のCPUを搭載する NEXTGEARブランドの新モデルで、2017年2月5日現在、CPUにはCore i7-7700やCore i7-7700Kを提供、グラフィックカードには主にGTX 1000番台のモデルを提供しています。

ケースには従来から使われている、鎧の兜風デザインを持つオリジナルケースを採用。高い冷却性能や拡張性などは備えたまま、Kaby Lake採用で性能向上を実現しています。

旧世代のCPUと比較して、大きなインパクトを与えるほどの性能の伸びは見られないとされているKaby Lakeですが、Core i7-7700やCore i7-7700Kに関しては、旧世代の同等のCPUと比較すると動作クロックは向上しており、その分性能も向上しています。

Skylake世代のゲーミングPCからの買い替えを考えるほどではないと思いますが、それ以前の世代のゲーミングPCを利用されている方や、これからゲームを始めようという方の購入候補としては魅力は大きいといえるでしょう。

今回は、Core i7-7700Kや GTX 1070を搭載する「NEXTGEAR i660GA1-SP」というモデルを使用してみましたので、その使用感や性能面について詳しくご紹介いたします。

【NEXTGEAR i660GA1-SP レビュー記事目次】

・製品の主な特長
NEXTGEAR i660シリーズの主な特長

・NEXTGEAR i660シリーズ 筺体外観や操作性をチェック
筐体外観・インターフェース筺体内部の構造

・構成内容と特徴・ベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマーク結果SkylakeとのCPU性能差は?消費電力・温度再起動時間

・製品のまとめ
NEXTGEAR i660GA1-SP まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


NEXTGEAR i660シリーズの主な特長

以下、NEXTGEAR i660シリーズの主な特長です。
提供される構成は変わる可能性があります。

・Z270チップセット採用
・Core i7-7700、Core i7-7700K(Kaby Lake)を採用
・下はGTX 1050から、上は NVIDIA TITAN X(12GB)搭載モデルを選べる(2017年2月5日時点)
・最大64GBメモリを選べる
・NEXTGEARオリジナルの拡張性、冷却性能に優れたケースを採用

チップセットにZ270を、CPUにはKaby Lake世代の Core i7-7700や Core i7-7700Kを採用するゲーミングデスクトップPCです。

ケースには従来モデルから利用されている、拡張性、冷却性能に優れたNEXTGEARオリジナルのケースが使われています。

2017年2月5日時点では、グラフィックカードにはGTX 1050やGTX 1060(3GB)、GTX 1070、GTX 1080、NVIDIA TITAN Xをラインナップ。ライトなゲームのプレイから、4Kのような高解像度環境でのゲームプレイまでを幅広くサポートします。

G-Tuneでは幾つかのゲーミングシリーズを提供していますが、NEXTGEAR i660シリーズはZ270採用で拡張性に優れるため、あとあと後悔する事のないゲーミングPCが欲しい、と思ったらこのシリーズから選んでおくと間違いがないでしょう。

細かいところまでカスタマイズが行えるところも魅力です。



NEXTGEAR i660シリーズ 筺体外観・インターフェース

NEXTGEAR i660シリーズの筐体外観をチェックします。

以前にも何度もご紹介しているケースなのですが、今回は初掲載のi660シリーズであるため、一通りの内容をご紹介しておきたいと思います。

このケースは知っているよ、という方は読み飛ばしてください。



艶感あるグロスブラックのフロントパネルには、映画などで見かけるような中世の騎士の兜風デザインが採用されており、シンプルながら力強い印象を受けます。

やや凸凹とした形状であるため、設置場所によってはフロントパネルが邪魔になる可能性もありますが、このパネルは脱着が可能。

ユーザーの環境に合わせ、カスタマイズできるような配慮がなされています。




フロントパネルを取り外した際、空洞となったヒンジの金具部分を埋めるためのパーツがついている




フロントパネルの上の方にはG-Tuneのロゴ


鎧の兜風デザイン 電源オン時は内部のブルーLEDの光が見えるというギミックもあり

フロントパネルを取り外して利用する際、ブルーLEDが気になる場合には消灯させることも可能です。



フロントパネルを開いたところ。



フロントパネルの内部には、5インチのオープンベイが2つ、3.5インチオープンベイが1つ設けられており、最上部に光学ドライブが備わっています。



ベイの下部にあるメッシュパネル部分は、軽く押すだけで開く構造を採用。




メッシュパネルの内部です。
フロントファンと、下部にはストレージベイが備わっているのが見えます。



取り外したメッシュパネルに挟んである防塵フィルターは、簡単に取り出せます。
フロント部分は埃が溜まりやすい場所であるため、たまに掃除した方が良いでしょう。




天面です。

フロント側に電源ボタンを配置。
また設けられている窪みの内側にも、メディアカードリーダー、USB3.0×2基、USB2.0×2基、マイク入力、ヘッドフォン出力端子といった端子が搭載されています。

PCを机の下に設置した場合などに、便利なインターフェースの配置です。
くぼんでいる部分に、スマートフォンやUSBメモリなどのちょっとしたアイテムを置いておけるのも便利ですね。




筐体左右のサイドパネルです。
片側のパネルのみ、メッシュ上の通気口が設けられています。

通気口のすぐ内側には、グラフィックカードが配置されています。



背面の様子です。
オールブラック塗装で、ケース全体のデザインに統一感があります。

インターフェースの内容は、左上からUSB3.0×2基、PS/2端子(キーボード、マウス)、USB3.0×2基、LAN、USB2.0×2基、オーディオ端子×6基(ラインイン、ラインアウト、マイク入力、リアスピーカー、センター・サブウーファー、サイドスピーカー)が並び、拡張スロット付近にはグラフィックカードに搭載のDisplayPort×3基、HDMI、DVI-Dが並んでいます。

映像出力端子に関しては、搭載するグラフィックカードにより内容が変化します。



筺体内部の構造をチェック

NEXTGEAR i660シリーズの筐体内部をチェックします。

サイドパネルの取外しにはドライバーが必要ですが、両側のサイドパネルを開くことができるタイプのケースであり、メンテナンスはしやすいと思います。




サイドパネル1枚に付き、背面にある2つのネジを外す必要がある

筺体内部の様子です。
背面と同様、内部までオールブラックカラーで統一されています。

パーツの配置は、写真右上から時計回りに光学ドライブベイが2基、3.5インチのオープンベイが1基、スペースを空けてHDDベイが4基、電源ユニット、グラフィックカード、CPUやメモリスロットが並びます。

フロントファンの内側にスペースが設けられているため、吸気した冷たい空気を直接グラフィックカードやCPU付近に流す事が出来るなど、効率良い冷却が行える構造が採用されています。



今回のモデルには、Kaby Lake世代の Core i7-7700Kと、グラフィックカードにはGTX 1070(8GB)を搭載。



光学ドライブ用の5インチオープンベイ2基と、3.5インチオープンベイです。
光学ドライブには、標準ではDVDスーパーマルチドライブが搭載されていますが、ブルーレイディスクドライブへのアップグレードも可能です。

下部の3.5インチオープンベイは、ユーザーが好きに使えるスペースです。

この部分にメディアカードリーダーを搭載するPCもありますが、本製品は既に天面にカードリーダーを備えているため自由に使えます。市販のパーツを組み込むのも良いですし、カスタマイズで提供されているディスク用のリムーバブルケースを載せるというのも便利そうです。



3.5インチシャドウベイ。
最大4台のHDDやSSDを搭載できます。

スクリューレス構造を採用しているため、HDDマウンタはドライバーを使わずに脱着できます。




CPU回りの様子 CPUの右には4基のメモリスロット、下にはM.2スロット


グラフィックカード下部の様子

反対側のサイドパネルを開いたところ。
こちら側が開く構造だとディスクの交換がしやすかったり、ケーブルをきれいに整理しやすいため、便利です。



NEXTGEAR i660GA1-SP 構成内容とその特徴について

掲載しているNEXTGEAR i660GA1-SPの構成内容と、その特徴について解説します。

【CPU-Z】





【GPU-Z】

【NEXTGEAR i660(NEXTGEAR i660GA1-SP) の主な構成】

OS   Windows 10 Home 64bit
プロセッサ   Core i7-7700K(4.20~4.50GHz)
チップセット   Z270 Express
グラフィックス   NVIDIA Geforce GTX 1070(8GB)
メモリ   16GB(8GB×2/PC4-19200 DDR4/最大64GB)
ストレージ   480GB SSD(M.2 SATA3/ADATA製)、3TB HDD(7200rpm/Seagate製)
光学ドライブ   DVDスーパーマルチドライブ
拡張ベイ   5.25インチ×2、3.5インチオープン×1、3.5インチシャドウ×4
拡張スロット   PCI Express x16×2、PCI Express x1×4
電源   700W(80PLUS BRONZE)
サイズ   190×543×450(幅×奥行き×高さ/mm/フロントパネル装着時)
重量   約10.7kg
キーボード・マウス   付属なし
保証   1年間無償保証・24時間×365日電話サポート

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2017年02月05日時点の情報に基付く内容となります。

Windows 10 Home、Z270、Core i7-7700K、GTX 1070(8GB)、16GBメモリ(DDR4)、480GB SSD&3TB HDD、DVDスーパーマルチドライブ、700W電源という構成内容のモデルです。

NEXTGEAR i660では「NEXTGEAR i660GA1-SP」という型番で提供されている、ゲームプレイには理想的な構成を持つマシンです。カスタマイズの必要性を感じさせない内容だと思います。

本シリーズでは現在、CPUには 第7世代の Core i7-7700や Core i7-7700Kが、グラフィックカードにはGTX 1050をはじめ、最大NVIDIA TITAN X(12GB)も提供されるなど、幅広い用途に対応可能なモデルがラインアップされています。

提供される構成はゲーミングPCという性質上、頻繁に更新されるため、正確な構成については公式ページでご確認いただきたいのですが、大抵のゲームユーザーのニーズを満たせるラインアップだと言えるでしょう。

拡張性が高いため、後からパワーアップさせようと思った場合にできない・・何てことが少なく、拡張性を気にする方にもおすすめのシリーズです。



掲載モデルに搭載されているストレージの詳細です。


SSDの仕様


HDDの仕様


ストレージの内訳

SSDにはADATA製の「ASP550SS7-480GM-MI-B」という480GB M.2 SSDが、HDDにはSeagate製の「ST3000DM008-2DM166」という3TB HDD(7200rpm)が搭載されていました。

SSDはSATA規格のモデルで、NVMe SSDのように爆速だというわけではありませんが、まずまず性能は高く高速。容量も大きく、用途によってはこれだけでも十分快適に利用出来そうです。

加えて3TBものHDDが搭載されるなど、ゲームはもちろんゲームの録画ファイルを保存したり、多くの動画や写真を扱うようなユーザにも便利なストレージ構成だと思います。

もちろん、ストレージの構成は柔軟なカスタマイズができるようになっており、NVMe規格の SSD等も選べます。



ベンチマークテストの結果

以下、掲載している NEXTGEAR i660GA1-SPで実施したベンチマークテストの結果です。


【CrystalDiskMark】


Ver.5を使用 左がSSD、右がHDDのスコア


【3DMark】



Fire Strikeの実行結果



Fire Strike Ultraの実行結果



Time Spyの実行結果


【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】


左から1280×720、1920×1080、3840×2160/最高品質、ウィンドウモードで実行


【ドラゴンズドグマ オンライン】


1920×1080 / 最高品質


【ファンタシースターオンライン2 EP4】


1920×1080(設定3)、1920×1080(設定6)


【FINAL FANTASY XIV 蒼天のイシュガルド】




上から1280×720、1920×1080、3840×2160(DirectX 11/最高品質)


【CINEBENCH R15】


【GTA V】

GTA Vのベンチマークテストを実行。
標準画質、最高画質2パターンの設定で実行してみました。解像度はフルHD(1920×1080)と4K(3840×2160)。

【標準画質】
MSAA x4、リフレクションMSAA x4、異方性フィルタリング x16、その他多くが「高、超高」

【最高画質】
グラフィック、高度なグラフィック設定ともに、出来うる限り上限の設定


【フルHD&標準画質】

Frames Per Second (Higher is better) Min Max Avg
Pass 0 10.755715 159.581467 132.894241
Pass 1 95.058014 188.343811 153.731384
Pass 2 49.506485 211.682648 146.222076
Pass 3 31.742897 233.720612 170.301636
Pass 4 5.293630 302.096405 152.173691


【フルHD&最高画質】

Frames Per Second (Higher is better) Min Max Avg
Pass 0 11.068792 111.585899 64.842171
Pass 1 25.260284 161.294708 61.401440
Pass 2 24.002872 195.657242 59.654106
Pass 3 26.353901 208.561127 66.541328
Pass 4 22.618706 170.699310 66.784294


【4K&標準画質】

Frames Per Second (Higher is better) Min Max Avg
Pass 0 3.864412 100.385796 59.325401
Pass 1 12.903961 83.431236 45.839996
Pass 2 20.559315 111.719643 60.654057
Pass 3 25.037163 144.197830 68.331078
Pass 4 17.594364 167.574890 59.772892


【4K&最高画質】

Frames Per Second (Higher is better) Min Max Avg
Pass 0 3.504974 59.805241 18.024313
Pass 1 7.688259 64.243515 16.193106
Pass 2 10.346926 134.283752 19.482716
Pass 3 13.614334 126.830231 21.867371
Pass 4 11.636366 115.160683 18.616159


フルHD&標準画質でのゲームプレイは余裕ですが、フレームレートが60fpsを切る場面もたまにみられるなど、最高画質だとギリギリといったところでしょうか。

4K&標準画質でのゲームプレイも、60fpsを切る場面はあるものの、プレイ出来なくはありません。最高画質でのプレイは難しいです。


【SteamVR Performance Test】

SteamVR Performance Testの実行結果はVRレディという結果。
平均忠実度は10.9(非常に高い)。

VR用途への利用には十分な性能を持ち合わせているようです。
VRの利用は、GTX 1070以下のグラフィックカードでも可能ですが、この先も長く利用することを考えると、GTX 1070以上を選んでおくと安心であるように思います。



Skylake世代のPCとの性能差は?

Skylake世代のCore i7-6700Kを搭載するモデルと、今回のCore i7-7700Kを搭載するモデルとのCPU性能を簡単に比較してみました。

できるだけ構成の近いものを選んで比較しています。


NEXTGEAR i650GA7
(i7-6700K)
NEXTGEAR i660GA1-SP
(i7-7700K)
3DMark Fire Strike
(Physics Score)
12604 14151
3DMark Fire Strike Ultra
(Physics Score)
12784 14105
3DMark Time Spy
(CPU Score)
4815 5387
CINEBENCH R15
(CPU Multi)
880 966
CINEBENCH R15
(CPU Single)
176 193
掲載モデルの主な構成 Core i7-6700K(4~4.2GHz)
Z170 Express
GTX 1070(8GB)
16GB(PC4-17000)
240GB SSD
Core i7-7700K(4.2~4.5GHz)
Z270 Express
GTX 1070(8GB)
16GB(PC4-19200)
480GB SSD&3TB HDD


純粋にCPU性能だけを比較した場合、多少の誤差はあるものの、Kaby Lake世代のCPUの方がおよそ1割ほど性能が高いようです。

ゲームとなると、体感ではさほど違いを感じないかもしれませんが、エンコードなどCPUを大きく利用する作業では、場合によっては処理にかかる時間に差がでてくるのではないかと思われます。



消費電力・温度

NEXTGEAR i660GA1-SPのアイドル時、ベンチマーク実行時(3DMark)の消費電力を測定してみました。

アイドル時 ・・・ 34W
ベンチマーク実行時 ・・・ 219W

※実際の値は若干上下します

アイドル時は低消費電力ですが、ベンチマーク実行時の消費電力は高いです。
といっても、パフォーマンスの割には低い印象です。




Speccyを利用してアイドル時、ベンチマーク(3DMarkのFire Strike)実行時のパーツ温度を測定してみました。


アイドル時の温度


ベンチマーク実行時の温度

高負荷な状態が長く続いた場合のパーツ温度は、CPUが60度前後、グラフィックカードが70度強。標準~やや低い位の温度ではないかと思います。

冷却性能は高いようですが、負荷をかけた時のファンの動作音が少しうるさいです。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

NEXTGEAR i660GA1-SPの再起動時間を測定。
以下、PassMark Rebooterの実行結果です。

1回目 0:35
2回目 0:37
3回目 0:32
4回目 0:33
5回目 0:32
6回目 0:32
7回目 0:37
8回目 0:32
9回目 0:33
10回目 0:31

再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 33秒

再起動にかかる時間は およそ33秒。
起動ドライブにSSDを利用しているため、非常に高速です。



NEXTGEAR i660GA1-SP まとめ

NEXTGEAR i660GA1-SPのレビューは以上となります。

最新のZ270チップセットを採用し、CPUには上位のCore i7-7700Kを搭載、またグラフィックカードにはGTX 1070(8GB)を搭載するなど、ゲームプレイに利用するPCとしては理想的な構成内容を持つモデルです。

同じNEXTGEAR i660シリーズであっても、パフォーマンスは選ぶグラフィックカードによって大きく変わってきますが、いずれもCPUには Core i7-7700や Core i7-7700Kを搭載しており、どのモデルを選んでもパフォーマンスは高いです。

ややファンの音のうるささが気にはなったものの、冷却性能も高く安心して利用できます。

NVMeをはじめとする複数のストレージを搭載可能であることに加え、メモリは最大64GBまで追加できるなど拡張性は高く、後悔のないゲーミングPCを選びたい、性能の高さだけではなく将来的なアップグレードも見据えたPCが欲しい、というユーザーに向いています。

現在、Skylake世代のゲーミングPCをお使いだという方には、Kaby Lake世代のPCへの買い替えはまだ早いかなという印象がありますが、それ以前の世代からみると省電力、かつCPU性能も確実に向上しており、さらに最新のチップセットを採用している点など魅力に感じる要素が多いのではないでしょうか。

加えて、今回のモデルはGTX 1000番台のグラフィックカードを幅広く提供しており、今選んで損はないゲーミングPCだと言えるでしょう。