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デルが販売するデスクトップPC、XPS タワー(8910)のレビューです。

XPS タワー(8910)は、ミドルタワー型のケースを採用するデスクトップPC。

第6世代のCore i7やグラフィックカードを搭載するハイパフォーマンスな製品で、2017年2月3日現在、GeForce GT730、GeForce GTX 750Ti、GeForce GTX 960を搭載するモデルを提供。今回は、GTX 750Ti(2GB)を搭載するモデルを掲載しています。

XPS タワーには今回のモデルとは別に、GTX 1000番台のグラフィックカードを選べるXPS タワースペシャルエディションというシリーズも存在しますが、スペシャルエディションは、本シリーズとは筐体デザインや構成がやや異なるスペシャルなモデルであり、VRや4Kでのゲームなど、性能を追求したい方向けのデスクトップPC。

対し、掲載のXPS タワーは写真や動画編集、またフルHD環境でのゲームプレイに向くなど、もう少し気軽な用途に利用できるハイスペックデスクトップPCです。

コンパクトでありながら拡張性の高いケースを採用しており、購入後も拡張できる点が魅力の製品です。
今回は、そんなXPS タワー(8910)の外観や特徴、性能面について詳しくご紹介いたします。


なお、XPS タワースペシャルエディションの記事も掲載しておりますので、より性能の高いXPS タワー(8910)に興味をお持ちの方は、以下の記事もご覧ください。

Dell XPS タワー スペシャルエディション(8910)のレビュー

【XPS タワー(8910) レビュー記事目次】

・製品の特長
XPS タワー(8910)の主な特長

・XPS タワー(8910) 筺体外観や操作性をチェック
筐体外観・インターフェース筺体内部の構造キーボードやマウス

・構成内容と特徴・ベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマークテストの結果消費電力・温度再起動時間

・製品のまとめ
XPS タワー(8910) まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


XPS タワー(8910)の主な特長

以下、XPS タワー(8910)の主な特長です。
提供される構成は変更となる可能性があるため、参考程度にご覧ください。

・個人向けデスクトップPCの上位シリーズ
・CPUにはCore i7-6700、Core i7-6700Kを提供
・最大24GBメモリのモデルを提供(対応は最大64GBメモリ)
・GeForce GT730(2GB)、GTX 750Ti(2GB)、GTX 960(2GB)を提供
・HDD、またはM.2 SSD&HDDの構成を選べる
・メンテナンスしやすく、拡張性が高いケースを採用

2017年2月3日現在、デルの個人向けデスクトップPCには大きく分けて Inspironシリーズ、XPSシリーズ、ALIENWAREがラインアップされています。

ALIENWAREは完全にゲーム向けのシリーズであり、他の2種とは毛色が異なるので省くとして、今回のXPS タワー(8910)は、洗練されたケースに幅広い性能、拡張性などを持ちあわせた、個人向けデスクトップPCでは上位にあたるシリーズです。

下はGeForce GT730から、上はGTX 960を搭載するモデルが提供されるなど、ゲームも可能なスペックを選択可能。

比較的コンパクトながら、3.5インチベイを3基、もちろん2.5インチのディスクも搭載できるなど、将来的な増設にも余裕で対応できます。

ゲームができるPCが欲しいのならゲーム向けのモデルを買えば良いわけですが、PC作業の中でゲームがサブ的な位置づけであるという場合、ゲーミングPCだとオーバースペックだったり、デザインも含めて余計な機能があったりするわけで、無駄のない高性能PCが欲しいというユーザーに本シリーズのような製品は向いています。

モダンな印象のケースは、デザインにこだわりがある方にも好まれやすいでしょう。



XPS タワー(8910) 筺体外観・インターフェース

XPS タワー(8910)に採用されている筐体の外観をチェックします。

艶感のあるフロントパネルを採用する、ブラックカラーの筐体です。
装飾はほとんどありませんが、丸味のある凝った形状を採用するなど、シンプルでありながら、まるでインテリア家具のようなモダンな雰囲気を持ちあわせたケースです。



無駄に凸凹していないところがお洒落です。
いかにも「XPS」という感じのデザインですね。



フロントパネル上部には、電源ボタンやSDカードリーダー、ヘッドフォン出力、マイク入力、USB3.0が4基並び、その下部には光学ドライブが備わっています。

利用頻度が高いと思われる端子がアクセスしやすい位置に配置されており、机の上に置いても下に置いても使いやすいです。USBの数が豊富であるところも○。

なお、掲載モデルにはDVDスーパーマルチドライブが搭載されていますが、ブルーレイディスクドライブを搭載したモデルもあります。




フロントパネル中央部にはDELLのロゴを配置


フロントパネル左下にはXPSのロゴを配置



背面全体の様子です。

写真左上付近にはUSB2.0×2基、LAN、USB3.1、USB3.1 Type-C、USB3.0×3基、オーディオポート(5.1チャネル)×3基が並び、拡張スロット付近にはGTX 750Tiより提供されるDVI-IやDVI-D、miniHDMI出力端子が並びます。今回のモデルには、miniHDMIをHDMIに変換するためのアダプターが付属していました。

なお、選択する構成が異なる場合、インターフェースの内容が変わる可能性があります。




筐体左右側面の様子。
片側のサイドパネルにはスリット状の通気口が設けられています。

一見すると、デザインのようにも見える所が斬新です。

この写真ではわかりませんが、フロントパネルの周囲にも細かいスリットが設けられており、吸気できるようになっています。




天面にも背面寄りの位置にスリット状の通気口。
内部に天面ファンが搭載されているのが見えます。



筺体内部の構造

XPS タワー(8910)の筐体内部の構造をチェックします。

内部へアクセスする際、ドライバーなどは不要です。
背面上にある取っ手(セキュリティケーブル用のスロットがある)を手前に引くだけで、サイドパネルが外れます。




サイドパネルを開いたところ。
まだこの状態では、CPUやグラフィックカード、メモリなど、マザーボード上に取り付けられているパーツにはアクセス出来ません。

本シリーズの筐体は、一般的な筐体とはやや構造が異なり、内部にスイングアウト型の電源ユニット(写真左上)を採用しています。

電源ユニットを移動させるには、背面にある電源ユニットリリースラッチを解除します。




背面にある2か所の電源ユニットリリースラッチを解除


電源ユニットを手前に引き出します。
内部へのアクセスは一見すると面倒なように思えますが、ドライバーなどを一切使わずにアクセスできるため手軽です。



内部の様子です。
マザーボード上にCPUやメモリ、グラフィックカード、無線LANなどが取り付けられているのが見えます。

フロントパネルや側面の通気口から吸気し、天面から排気するという空気の流れです。やや大きめの天面ファン(多分12㎝)が設けられているため、冷却性能は高いです。



フロントパネル側。



下部には3.5インチのHDDベイ。
マウンタはネジで固定されています。

このマウンタには、2.5インチのディスクを取り付けられるようなネジ穴も設けられています。



フロントパネル上部のすぐ内側にも、3.5インチのHDDベイが備えられています。先ほどのベイとあわせ、計3基の3.5インチベイです。

このHDDベイの少し上部には、スリムタイプの光学ドライブが配置されています。



グラフィックカード。
GeForce GTX 750Ti(2GB)です。



CPU回りの様子。
CPUの右側に4基のメモリスロットが備わっています。

CPUの左下には無線LAN。



グラフィックカード下部の様子。



標準付属のキーボードやマウス

XPS タワー(8910)に標準付属している、キーボードやマウスをご紹介します。
標準では有線タイプのキーボードやマウスが付属しますが、カスタマイズではワイヤレスタイプも選べます。





Dell KB216と呼ばれる、USB接続タイプの日本語キーボードが付属していました。
特に変わった機能はない、普通のキーボードです。




キーの中央がやや窪む形状を採用


底面の様子 背面側にチルトスタンドが備わっています




チルトスタンドを立てると、キーボード面をやや傾斜させることができます。



Dell USBマウスです。
こちら、左右にボタンなどがついた6ボタン構造を採用しており、やや高機能な印象です。





6ボタンを搭載



XPS タワー(8910) 構成内容とその特徴について

掲載しているXPS タワー(8910)の構成内容と、その特徴を解説します。

【CPU-Z】




【GPU-Z】

【XPS タワー(8910)メインストリームグラフィック の主な構成】

OS   Windows 10 Home 64bit
チップセット   H170
プロセッサ   Core i7-6700(3.40GHz~4.00GHz)
グラフィックス   NVIDIA GeForce GTX 750Ti(2GB GDDR5)
メモリ   16GB(DDR4 2133MHz / 16GB×1 / 4スロット / 最大64GB)
ストレージ   1TB HDD(7200rpm/東芝製)
光学ドライブ   トレイロード式 DVDスーパーマルチドライブ
無線機能   Intel Dual Band Wireless-AC 3165(1×1)、Bluetooth4.0
拡張スロット   PCI Express x16×1、PCI Express x4×1、PCI Express x1×2
拡張ベイ   3.5インチ×3(3.5インチHDD 3台/2.5インチSSD 1台)、ODD×1
電源   460W
サイズ   180×356×386.5(幅×奥行き×高さ/mm)
重量   10kg
カラー   ブラック
キーボード&マウス   Dell KB216 有線キーボード、Dell USB マウス
ソフトウェア   マカフィー リブセーフ (12ヶ月間更新サービス)
標準保証   1年間 引き取り修理サービス

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2017年02月03日時点の情報に基付く内容となります。

Windows 10 Home、Core i7-6700、GTX 750Ti(2GB)、メモリ16GB、1TB HDD、DVDスーパーマルチドライブ、無線LANなどを搭載する構成です。

「XPS タワー メインストリームグラフィック」という名称で提供されているモデルで、CPUにはCore i7-6700、グラフィックカードには GTX 750Ti(2GB)を搭載している点が特徴となります。

メモリは16GBと十分な容量で、光学ドライブや無線LANは標準搭載されるなど、多くの方に使い勝手の良い構成内容ですね。

本製品では他に、Core i7-6700Kを搭載したモデルや、グラフィックに GT730や GTX 960を搭載したモデルなども提供。Core i7-6700Kを搭載したモデルについては、Z170チップセットが採用されます。


記事作成時点で提供されている構成内容については、以下の表をご覧ください。
全てのモデルで以下のパーツを自由に組み合わせられるというものではないため、ご注意ください。

あと構成内容は変更される可能性があるため、正確な内容についてはデルの製品ページをご参照いただければと思います。

OS Windows 10 Pro 64ビット 日本語
Windows 10 Home 64ビット 日本語
チップセット H170
Z170(Core i7-6700Kのみ)
CPU Core i7-6700(3.40GHz~4.00GHz)
Core i7-6700K(4.00GHz~4.20GHz)
メモリ 8GB(DDR4 2133MHz / 4GB×2)
16GB(DDR4 2133MHz / 16GB×1)
24GB(DDR4 2133MHz / 8GB×2 + 4GB×2)
グラフィックス GeForce GT730(2GB DDR3)
GeForce GTX750Ti(2GB GDDR5)
GeForce GTX960(2GB GDDR5)
ストレージ 1TB HDD(7200rpm)
2TB HDD(7200rpm)
256GB M.2 SSD + 2TB HDD(7200rpm)
光学ドライブ トレイロード式 DVDスーパーマルチドライブ
トレイロード式 ブルーレイディスクドライブ
無線LAN Intel Dual Band Wireless-AC 3165、Bluetooth4.0
電源 460W
カラー ブラック
サイズ 180×356×386.5(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 10kg



掲載モデルに搭載されている、ストレージの詳細です。


HDDの仕様


ストレージの内訳

東芝製の「DT01ACA100」という1TB HDD(7200rpm)が搭載されていました。
HDD相応の性能という感じではありますが、HDDにしては高速なモデルです。

2017年2月3日現在、上記のHDDを搭載するモデルの他、2TB HDDや 256GB M.2 SSD&2TB HDDを搭載するモデルも提供されています。



ベンチマークテストの結果

以下、掲載しているXPS タワー(8910)メインストリームグラフィックで実行したベンチマークテストの結果です。


【CrystalDiskMark】


Ver.5を使用


【3DMark】




上からSky Diver、Fire Strike、Time Spyの実行結果


【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】


左から1280×720(最高品質)、1920×1080(最高品質)/ウィンドウモードで実行


【ドラゴンズドグマ オンライン】


1920×1080 / 最高品質


【ファンタシースターオンライン2 EP4】


1920×1080(左から描画設定3、設定5、設定6)


【FINAL FANTASY XIV 蒼天のイシュガルド】




上から標準品質、高品質、最高品質(1920×1080/DirectX 11)


【CINEBENCH R15】


【GTA V】

GTA Vのベンチマークテストを実行。
標準的な設定と、やや低画質な設定の2パターンで実行してみました。解像度はフルHD。

【やや低画質】
 MSAA オフ、リフレクションMSAA オフ、異方性フィルタリング x16、その他多くが「ノーマル」

【標準画質】
 MSAA x4、リフレクションMSAA x4、異方性フィルタリング x16、その他多くが「高、超高」



上がフルHD&標準画質での実行画面、下がフルHD&低画質での実行画面


【フルHD&やや低画質】

Frames Per Second (Higher is better) Min Max Avg
Pass 0 5.819601 104.704308 68.390724
Pass 1 34.662617 134.491684 69.500198
Pass 2 52.404087 143.416840 79.970978
Pass 3 50.716694 143.621063 81.419182
Pass 4 12.726981 163.858551 75.554382


【フルHD&標準画質】

Frames Per Second (Higher is better) Min Max Avg
Pass 0 4.472086 52.069576 25.462080
Pass 1 5.250991 98.163376 25.109135
Pass 2 20.838066 119.206673 24.997763
Pass 3 21.635967 122.052620 28.368927
Pass 4 5.569348 105.903740 28.495562


かなり画質を落とさなければプレイは厳しいですが、本ゲームはCGのクオリティがそこそこ高いため、画質を落としたとしても目に見えて映像が荒くなるわけではありません。

画質の上下が気にならないのなら、プレイはできると思います。



【SteamVR Performance Test】

SteamVR Performance Testは「VR使用不可」という結果でした。
あえて言わなくてもわかっているよ、という方が大半だと思いますが、VRの利用は難しいです。



消費電力・温度

アイドル時、およびベンチマーク実行時(3DMark)のXPS タワー(8910)の消費電力を測定してみました。

アイドル時 ・・・ 29W
ベンチマーク実行時 ・・・ 116W

※実際の値は若干上下します

グラフィックカードを搭載したPCにしては、消費電力は低いほうだと思います。




アイドル時、高負荷時(3DMarkのFire Strikeを20分以上実行)のパーツ温度を測定してみました。

高負荷な状態が続いた場合のCPUやグラフィックカードの温度は、70度半ば程度。
低温だとは言えませんが、ゲームもプレイできる性能を持つデスクトップPCにしては、温度は抑えられていると思います。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

XPS タワー(8910)の再起動時間を測定。
以下、PassMark Rebooterの実行結果です。

1回目 1:19
2回目 1:31
3回目 1:18
4回目 1:20
5回目 1:21
6回目 1:53
7回目 1:22
8回目 1:10
9回目 1:12
10回目 1:11

再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 1分21秒

XPS タワー(8910)の再起動時間は およそ1分21秒。
HDDを搭載するPCとしては、標準的な再起動時間だと思います。



XPS タワー(8910) まとめ

XPS タワー(8910)のレビューは以上となります。

上位シリーズだけあって、洗練されたケースデザインはもちろんですが、内部の拡張性やメンテナンス性の良さ、また構成の幅広さなど、融通の利くデスクトップPCという印象を受ける製品です。

PCでゲームプレイや写真、動画編集等を行いたい方には、程良い構成内容のPCだと思います。

ゲームをしたい、写真や動画編集を行うと一口に言っても、プレイしたいゲームや扱うコンテンツによって必要なパワーは大きく異なります。

ゲームだけのために使うPCが欲しいのなら、ゲーミング系のPCを選んだ方が良いですが、ゲームプレイがメインではないという場合や、軽いゲームしかプレイしない場合、ゲーミングPCはオーバースペックであったり、ゲームPC特有の機能が無駄になる場合もあります。

ですが、XPS タワー(8910)なら GT730から GTX 960と幅広い構成を提供しており、ユーザーの用途に合ったPCを選びやすいです。またUSB Type-Cなど最新のインターフェースを備えていること、今風のスタイリッシュなデザインを採用するなど、長く使いたいと思える要素も魅力。

ゲームをはじめ、幅広い用途に利用できるオールラウンドな高性能PCが欲しいという方には、このXPS タワー(8910)はうってつけのシリーズだといえるでしょう。


なお、XPS タワー(8910)にはより性能の高い上位バージョン「XPSタワー スペシャルエディション」が存在します。GTX 1070搭載のモデルを掲載していますので、興味をお持ちの方はご覧ください。

Dell XPS タワー スペシャルエディション(8910)のレビュー