日本HPが販売するノートPC、HP Stream 11-y000のレビューです。

HP Stream 11-y000は、11.6型液晶を搭載するコンパクトなモバイルノート。

以前にもご紹介しましたが、旧モデルのHP Stream 11-r000と比較してボディカラーが変更されたことに加え、CPUやメモリ、無線LANなど一通りの内容がグレードアップしており、よりコストパフォーマンスが向上しました。

ストレージは相変わらず 32GBと容量が小さいものの、OneDrive 100GBを2年利用できる特典が付属しており、思ったよりも便利に利用できるモデルです。

なにより価格が安いため、手軽に使えるモバイル用のノートが欲しい方には魅力の大きいマシンだと言えるでしょう。

今回は、そんなHP Stream 11-y000の外観や使用感、実際の性能について詳しくご紹介したいと思います。

【HP Stream 11-y000 レビュー記事目次】

・製品の特徴について
HP Stream 11-y000の主な特徴と旧モデルとの違い

・HP Stream 11-y000  筺体外観や操作性をチェック
外観・インターフェースキーボードの操作性液晶の見やすさ重量OneDrive 100GBが付属

・構成内容と特徴・ベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度再起動時間バッテリ駆動時間

・製品のまとめ
HP Stream 11-y000 まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


HP Stream 11-y000の主な特徴

以下、HP Stream 11-y000の主な特徴と、旧モデル HP Stream 11-r000との違いについてまとめてみました。

・11.6型HDの非光沢液晶を搭載
・厚み約18.5mm、1.13kgの薄型軽量設計
・長時間のバッテリ駆動が可能
・アクアブルーのポップなボディカラー
・Microsoft OneDrive 100GBが2年無料で付属
・リーズナブル

HP Stream 11-r000(2015) HP Stream 11-y000(2016)
CPU Celeron N2840 Celeron N3050
メモリ 2GB 2GB / 4GB
バッテリ駆動時間 約10時間30分 約10時間45分
無線LAN IEEE802.11ac(1×1) IEEE802.11ac(2×2)
サイズ・重さ 約300×206×18.4mm / 約1.18kg 約300×205×18.5mm / 約1.13kg
筺体カラー コバルトブルー アクアブルー


旧モデルと比較して、CPUがアップグレードされ、さらにメモリ4GBの選択肢が追加されました。

またボディカラーも、コバルトブルーからアクアブルーへと変更され、より明るいイメージとなりました。特に手触りが大きく変わり、前モデルよりも手に持ちやすくなっています。

デザインの良し悪しは好みにもよるため一概にどちらが良いとは言えませんが、性能は向上しており、以前のモデルよりも確実に使いやすくなっていると言えるでしょう。



HP Stream 11-y000 筺体外観・インターフェース

HP Stream 11-y000 の筐体外観をチェックします。



天板の様子です。

旧モデルにはコバルトブルーという、やや濃いめのブルーカラーが採用されていましたが、HP Stream 11-y000 ではややポップなアクアブルーカラーを採用。

さらに立体的なストライプを天板一面に施す事によって、奥行きのあるデザインに仕上げています。

手にした時につるつるせず持ちやすいこと、また指紋痕が目立ち難いなど、見た目以外にも様々なメリットが感じられるデザインです。




背面、正面側から見た筐体全体の様子。
ディスプレイのフレームなどもブルーで統一されており、お洒落なイメージです。



ディスプレイには11.6型ワイドHD(1366×768)の非光沢パネルを採用。
非光沢であるため、明るい場所でも映り込みなどが気にならず、使いやすいです。



液晶の上には、VGA Webcam(約30万画素)を内蔵。



液晶に下部には小さなhpロゴ。



ディスプレイの最大開閉角度は約135度。
可動域は標準的で、画面の角度調整がしやすいです。




筐体側面のインターフェースをチェックします。

左側面です。
セキュリティスロット、USB2.0、ヘッドフォン出力&マイク入力のコンボポートが並びます。



右側面にはHDMI出力、USB3.0、microSDカードスロット、電源コネクターが並びます。




正面、背面側には何も搭載されていません。


USBは2基、映像出力はHDMI、カードスロットはmicroタイプであるものの備わっており、SDカードで保存容量を追加したり、周辺機器を利用するような場合でも困りません。

自宅では、大画面の液晶モニターに画面を表示させて利用・・なんて使い方もできます。



底面全体の様子。
写真は上が筐体背面、下が正面側です。

バッテリの着脱は不可、シンプルな一枚板の構造を採用しています。
ゴム足までアクアブルーで統一されており、見た目に美しいです。



正面寄りの位置に、dts Studio Sound対応のデュアルスピーカーを内蔵。
付属のユーティリティを利用し、サウンドのチューニングが行えます。



PCと付属の電源アダプター&ケーブル。




電源アダプターはとてもコンパクト


ケーブルの差し込み口は、ミッキー型


電源アダプターの仕様は19.5V、2.31Aで45W


ウォールマウントプラグが標準付属 電源ケーブルの代わりに利用できるものです



キーボードの操作性

HP Stream 11-y000に搭載されているキーボードの操作性をチェックします。





アイソレーションタイプの日本語キーボードです。
この本体サイズですから、テンキーは搭載されていません。

主要なキーのピッチは約18.7mm、ストロークは約1.5mmとHPのノート製品としては標準的なサイズ。深さがそこそこあって打ちやすいキーボードです。

キーボード右下の、矢印キーの詰まった配置がやや使いづらく感じられはするものの、モバイルノートのキーボードとしては、使用感は悪くないでしょう。

最上段のファンクションキーは、デフォルトで画面の明るさや音量調整などが動作する仕様です。



キートップの形状は完全に平ら。
マットでさらさらした触感のキーボードです。



パームレストにも凝ったデザインが採用されています。
最初、ラインデザインがプリントされているのかなと思いましたが、凸凹とした触感が感じられるデザインです。



タッチパッドはボタン一体型。
パッドの面積が小さいため、少々使いづらいでしょうか。

ちょっとした操作を行う程度であれば気になりませんが、長時間の使用は少し辛いです。
自宅ではマウスを使いたいところです。



液晶の見やすさ

HP Stream 11-y000に搭載されている、液晶の見やすさをチェックします。
本製品で提供されているのは、HD解像度の非光沢パネルのみとなります。




11.6型ワイドHD(1366×768)の非光沢パネルです。
初期時、画面のスケーリングは100%に設定された状態でした。

全体的に色味が浅いというか、白っぽい感じはするものの、非光沢タイプのパネルであるため作業がしやすいです。





視野角が狭いですが、正面から見る分には全く問題のない表示です。
このサイズの液晶を複数人で閲覧するような場面はあまりないと思われますので、問題ないでしょう。



重量

HP Stream 11-y000の重量を測定してみました。



PC本体の重量は、1122g。
仕様の 約1.13kgという数字とほぼ同じです。

1.1kgの軽さであれば、毎日PCを持ち運ぶような方にも扱い易いと思います。



付属の電源アダプターやケーブルを合わせた重量は295g。
こちらも軽量です。

ただ本製品はバッテリの持ちが良いため、電源アダプタを持ち歩かなければならないようなことはあまりないでしょう。



OneDrive 100GBが標準付属

先にも述べたように、HP Stream 11-y000には Microsoft OneDrive 100GBが2年分無料で付属します。




製品にはOneDriveを利用するためのコードが同梱されている

通常、OneDrive 100GBを使用するとしたらある程度のコストがかかってきますので、無料付属するというのはお得感が大きいです。



その他、HPパソコンの入門書「速攻!HPパソコンナビ特別版」が付属します。

主に、Windows 10の基本的な操作方法を解説した入門書です。

ページはほぼフルカラーで見やすく、図解入りで解説されているため、Windows 10の操作に不慣れな方でも理解しやすいと思います。

コンパクトで邪魔にならない所も良いです。



HP Stream 11-y000 構成内容とその特徴について

掲載しているHP Stream 11-y000の構成内容と、その特徴を解説します。

【CPU-Z】




【HP Stream 11-y000 の主な構成】

OS   Windows 10 Home 64bit
プロセッサ   Celeron N3050(1.60GHz/TB時最大2.16GHz)
ディスプレイ   11.6型ワイドHD(1366×768)、非光沢
グラフィックス   インテル HD グラフィックス
メモリ   4GB(オンボード/DDR3L SDRAM)
ストレージ   32GB eMMC(Hynix製)
クラウドストレージ   Microsoft OneDrive 100GB(2年間)
無線機能   IEEE 802.11 ac/a/b/g/n、Bluetooth v4.2
バッテリ   2セル、公称の駆動時間:約10時間45分
サイズ   300×205×18.5~20.0(幅×奥行き×高さ/mm)
重量   約1.13kg
標準保証   1年間無償保証・24時間×365日電話サポート

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2016年12月16日時点の情報に基付く内容となります。

主に Windows 10 Home、Celeron N3050、4GBメモリ、32GB eMMCという構成のモデルです。

本製品には大きく分けて2種のモデルが提供されており、違いはメモリ容量のみ。下位モデルには2GBメモリが、上位モデルには4GBのメモリが搭載されます。

当然、2GBメモリのマシンの方が価格は安いですが、普段の使い勝手などを考えると、4GBメモリのモデルを選択しておいた方が良いと思います。

3万円前後のモデルとしては妥当な構成内容ですが、OneDrive 100GB 2年分が無料で付属するという点は魅力が大きいですね。

クラウドストレージがあるだけで製品の使い勝手が大きく変わってきますので、そういった点では他の格安ノートよりも有利だと言えます。



以下、搭載ストレージの詳細です。


搭載されているSSD


ストレージの内訳

ストレージにはHynix製の「HBG4a2」という32GB eMMCが搭載されていました。
速度は高速とまでは言えないものの、比較的サクサクとした動作で簡単な作業なら快適に行えます。

容量が非常に小さいという点が気になりますが、そこは割り切るしかないと思います。
といっても、OneDrive 100GBを2年無料で利用できるため、データの保存で困るような事はあまりないでしょう。



ベンチマークテストの結果

以下、掲載しているHP Stream 11-y000で実施したベンチマークテストの結果です。


【CrystalDiskMark】


Ver.5を使用


【3DMark】



上からSky Diver、Fire Strikeの実行結果

旧モデルではSky Diverは473、Fire Strikeは実行できませんでした。


【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】


左から640×480(低品質)、1280×720(低品質)/ウィンドウモードで実行

旧モデルでは、1280×720(低品質)の設定で1657(重い)という結果でした。


【FINAL FANTASY XIV 蒼天のイシュガルド】


上から1280×720(DirectX 9/標準品質(ノートPC))


【Minecraft】



画質を下げればプレイは可能ですが、コマ落ちあり

コマ落ちはあるものの、旧モデルよりも動作がスムーズです。


【CINEBENCH R15】


軽いゲームタイトルを、画質を落としてやっとプレイできるくらいのグラフィック性能です。性能は決して高くはありませんが、軽いブラウザゲーム程度なら、遊べないことはないと思います。

旧モデルよりも確実に性能は向上しているようです。

複数のアプリを一度に起動しようとするともたつくことがありますが、比較的サクサクとした動作で使い勝手は悪くありません。ネットや動画閲覧程度の用途であれば、使っていてストレスが溜まるようなこともないでしょう。

ライトな作業しかしないユーザーなら、本製品の性能でも十分だと思います。



消費電力・温度

HP Stream 11-y000の消費電力を測定。
以下、アイドル時およびベンチマーク実行時(3DMark)の消費電力測定結果です。

画面の輝度は50%に設定した上で測定しています。(以降、全テストでこの設定)

アイドル時 ・・・ 5~6W
ベンチマーク実行時 ・・・ 14W

※実際の値は若干上下します

省電力なパーツばかりであるため、非常に低消費電力です。




さらに、長時間負荷をかけた場合のキーボード表面温度を測定してみました。

発熱の大きいパーツを搭載していないためか、全体的に低温です。
タイピングなどの操作も快適に行えます。


再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

HP Stream 11-y000の再起動時間を測定。
以下、PassMark Rebooterの実行結果です。

1回目 1:08
2回目 1:04
3回目 1:05
4回目 1:05
5回目 1:05
6回目 1:05
7回目 1:05
8回目 1:05
9回目 1:06
10回目 1:05

再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 1分5秒

HP Stream 11-y000の再起動にかかる時間は、平均して1分5秒。
eMMCを搭載しているため、SSDよりは若干時間がかかる印象ですが、HDDよりはやや高速です。



バッテリ駆動時間

HP Stream 11-y000のバッテリ駆動時間を、bbenchを使用して測定してみました。

ソフトの設定はストロークの実行が10秒毎に、無線LANによるWebへのアクセス(ブラウザで新規ページを開く)が60秒毎に実行されるという内容です。




バッテリの電力が100%から3%に減少するまでの時間は36548秒。
約10(10.15222222…)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。

これだけ持てば、外出時にバッテリが不足して困るような事は起こり難いと思います。

軽い作業時のバッテリ駆動時間ですが、消費電力が低いことを考えると、多少負荷をかけた使い方をしたとしてもそこそこは持ってくれるでしょう。

モバイルノートとしては理想的なバッテリの持ちです。


HP Stream 11-y000 まとめ

HP Stream 11-y000のレビューは以上となります。

ストレージ容量の小ささに関しては賛否両論あると思われますが、その分価格を大幅に抑えることができるため、サブノートや気軽なモバイルノートが欲しいというユーザーには魅力ある製品です。

クラウドストレージの無料付属もお得感が大きいと思います。

性能もライトな用途向けのPCとしては十分ですし、軽量かつバッテリの持ちもとても良く、さらにデザイン性に優れている所など、低価格帯のモバイルノートとしては特に優位性の高い製品だといえるでしょう。

メインPCには向いていませんが、サブノートや安いモバイルノートが欲しいという方にはおすすめのモデルです。