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ドスパラが販売するデスクトップPC、Diginnos mini DM110-S3のレビューです。

Diginnos mini DM110-S3は、Mini-STXマザーボードを採用する超小型のデスクトップPC。
NUCほど小型ではありませんが、それに匹敵するほどのコンパクトサイズを実現したマシンです。

外観をみただけで気付いた方もおられるかもしれませんが、本製品は ASRockの小型ベアボーン「DeskMini 110」に必要なパーツを追加した、いわば完成品とも呼べる製品。デスクトップ向けのCPUを搭載しており、小さくても性能は高いです。

掲載モデルはCorei3を搭載する構成であり、CPUの変更などはできないのですが、同シリーズでは他にもCeleron、Core i5、Core i7を搭載したモデルをラインアップしており、用途にあった構成を選択する事が可能です。

今回は、そんな Diginnos mini DM110-S3の外観や内部の構造、使用感、性能面などについて詳しくご紹介したいと思います。


【Diginnos mini DM110-S3 レビュー記事目次】

・Diginnos mini DM110-S3 筺体外観・内部構造
筐体外観・インターフェース筺体内部の構造

・掲載モデルの構成と特徴・ベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度再起動時間

・製品のまとめ
Diginnos mini DM110-S3 まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


Diginnos mini DM110-S3 筺体外観・インターフェース

まず、Diginnos mini DM110-S3の筐体外観をチェックします。

幅8cm、奥行き15.5cm、高さ15.5cmと非常にコンパクトなサイズの筐体です。
NUCの約10cm×10cmというフットプリントに比べると、やや設置スペースは大きいものの、それでも十分に小さいです。

オプションとして提供されているVESAマウントを使用すれば、液晶モニターの背面などにも設置できます。




フロントパネル全体の様子です。
ブラックカラーのシンプルなデザインを採用しています。

上部に電源ボタン、下の方にマイク入力やヘッドフォン出力端子、USB3.0、USB3.0 Type-Cが並びます。



筺体右側面の様子です。
サイドパネルにはメッシュ状の通気口が設けられており、内部のファンが透けて見えています。

フロント寄りの位置にはUSB2.0を2基搭載。
前面からアクセスできる端子を多く備えるなど、便利なインターフェースの配置です。

ちなみに市販のDeskmini(キット)には、側面のUSB端子はありません。



筐体左側面。
VESAマウント用のネジ穴が見えます。



背面全体です。
写真上から無線LANのアンテナ用のコネクター、電源コネクター、Display Port、HDMI、VGA、USB3.0、USB2.0、LANが並びます。

Deskmini(キット)と同じ内容ですが、無線LAN用のコネクターは本製品独自の仕様です。

小型筺体ながら、インターフェースの内容は非常に充実しています。
前面や側面の端子をあわせるとUSBは全6基、映像出力は3系統を備えるなど、どのような環境にも対応できそうな内容です。

さすがにこのサイズでは光学ドライブは搭載出来ませんが、大した問題ではないと思います。



筺体上部です。
メッシュ状の通気口が設けられています。

中の風通しは良さそうですね。



付属の電源アダプターとケーブル。
さすがに小さい筐体であるため、電源は内蔵できません。




電源アダプターは19V、6.32Aで120W。



筐体内部の構造

筺体内部の構造をチェックします。
背面にある4つのネジを外すと、背面側からマザーボードごと引き出す事が出来るようになっています。





マザーボード上の様子です。
CPUやファン、その隣にメモリスロットが2基、無線LAN、M.2スロットなどが並びます。



ストレージは裏側に配置。
2.5インチのディスクを2基搭載できます。

コンパクトサイズでありながら、なかなかの拡張性です。
メンテナンスもしやすく、自分で色々追加したいユーザーには扱いやすいでしょう。



付属品です。
ネジ類やSATAケーブル、無線LANのアンテナが付属します。

SATAケーブルは空のストレージ用のもので、無線LANのアンテナは無線LANの接続が安定しないような場合に利用します。(無償付属品です)

私の環境では無線LANが安定しないというようなことはなかったため、今回は使用していません。



Diginnos mini DM110-S3 構成内容とその特徴について

Diginnos mini DM110-S3の構成内容と、その特徴について解説します。

【CPU-Z】






【Diginnos mini DM110-S3 の主な構成】

OS   Windows 10 Home 64bit
プロセッサ   Core i3-6100(3.70GHz)
チップセット   H110 Express
グラフィックス   インテル HDグラフィックス530
メモリ   8GB(4GB×2/PC4-17000/2スロット/最大32GB)
ストレージ   500GB HDD(HGST製/5400rpm)
LAN   10BASE-T, 100BASE-TX, 1000BASE-T LAN
無線LAN   Intel Wireless-AC 3160(IEEE802.11 ac/a/b/g/n Bluetooth 4.0)
電源   120W 電源アダプター
ケース   ASRock Deskmini 110/COM
サイズ   80×155×155(幅×奥行き×高さ/mm)
重量   約1.35kg
キーボード&マウス   日本語キーボード、光学式ホイールマウス ブラック
保証   1年間 持込修理保証

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2016年10月20日時点の情報に基付く内容となります。

Windows 10 Home、H110、Core i3-6100、メモリ8GB(DDR4)、500GB HDD、無線LANを搭載するという構成のモデルです。

メモリのみ、4GBから8GBへとアップグレードされていますが、その他は基本構成として提供されている内容と全く同じとなります。

小型PCでありながら、デスクトップ向けのCPUを採用しているというところが嬉しいですね。

メモリやストレージについては柔軟なカスタマイズが行えるようになっており、メモリは最大32GBまで、ストレージはHDDやSSD(2.5インチ)を選択できるほか、NVMe接続のM.2 SSDなども選択できるようになっています。

掲載モデルで選べるCPUはCore i3のみとなりますが、同シリーズではCeleronやCore i5、Core i7の構成も提供されており、用途に合った構成を選択できるという点が魅力です。



搭載ストレージの内容を詳しくチェックします。


HDDの仕様


ディスクの内訳

ストレージにはHGST製の「HTS545050A7E680」という500GB HDDが搭載されていました。
正直、性能はHDDなりといった感じで、PC全体の性能の足を引っ張っているような印象を受けなくもないです。

ただ、カスタマイズではさらに容量の大きいHDD・SSDを選択したり NVMe SSDの選択も可能となっており、HDDしか選択できないというわけではないため、特に気にする部分ではないと思います。



ベンチマークテストの結果

以下、Diginnos mini DM110-S3で実施したベンチマークテストの結果です。


【CrystalDiskMark】


Ver.5を使用



【3DMark】




上からSky Diver、Fire Strike、Time Spyのスコア



【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】


1280×720、1920×1080/いずれも標準品質、Windowsモード



【FINAL FANTASY XIV 蒼天のイシュガルド】


1280×720(DirectX 9/標準品質(デスクトップPC))



【Minecraft】



デフォルトの設定で快適に動作します



【CINEBENCH R15】


軽いゲームなら、画質を下げればプレイできるくらいの性能を持ち合わせているようです。
デスクトップ向けのCPUを搭載しているだけあって、Core i3ながらパワーはあると感じます。

ストレージがHDDであるため、アプリ起動などの動作が全体的にもっさりとした印象であるのは否めませんが、SSDへカスタマイズすればかなり使い勝手は向上すると思われます。

負荷のかかる作業を頻繁に行うというのなら、Core i5やCore i7を搭載するモデルを選択すると良いでしょう。



消費電力・温度

Diginnos mini DM110-S3の消費電力を測定。
以下はアイドル時とベンチマーク実行時(3DMark)の消費電力測定値です。

数値に、液晶の消費電力は含まれていません。

アイドル時 ・・・ 15W
ベンチマーク実行時 ・・・ 40W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

ノートPCなどに比べるとやや消費電力は高めですが、デスクトップPCとしては低消費電力です。




次に、高負荷時(3DMarkを10分以上実行)の筐体内パーツ温度の測定結果です。

高負荷な状態が続いても、内部パーツの温度はそれ程高くはならないようです。
ただ、負荷をかけるとファンの音が少し煩くなるため、PCを机の上などに設置している場合だと音が気になるかもしれません。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

Diginnos mini DM110-S3の再起動時間を測定。
PassMark Rebooterを利用し、9回の再起動時間を測定してみました。

1回目 1:47
2回目 1:43
3回目 1:22
4回目 1:13
5回目 1:16
6回目 1:07
7回目 1:09
8回目 1:13
9回目 1:09

再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 1分19秒

Diginnos mini DM110-S3の再起動にかかる時間は およそ1分19秒。
HDDを搭載するPCとしては、標準的な再起動時間です。

速度に拘る方は、カスタマイズなどでSSDを選択してください。


Diginnos mini DM110-S3 まとめ

Diginnos mini DM110-S3のレビューは以上となります。
最後にまとめると・・・

・Mini-STXの超小型筐体を採用
・デスクトップPC向けのCPUを採用しており、性能が高い
・小型の割に拡張性が高い
・USB Type-C他、小型の割にインターフェースが充実している
・メンテナンス性が良い
・リーズナブル

Mini-STX対応の超小型筐体を採用するデスクトップPCです。
机や棚、液晶の裏など、置き場所を選ばないコンパクトなサイズを実現しています。

NUCなどに比べるとややサイズは大きいものの、拡張性やインターフェースなどが充実している分、使い勝手はかなり良いです。

構成に関しては、本製品くらい小さいサイズのPCなら、モバイル向けの構成を採用していても不思議ではない所ですが、デスクトップ向けのCPUを採用。

さらに、メモリは2スロットで最大32GBまで、ストレージは2.5インチ×2基の他、M.2 SSDの搭載も可能となるなどサイズの割に拡張性は高いです。

小型ながらも、一般的なデスクトップPCと変わらない性能や使い勝手を実現しているという点は、日常使いのPCを探しているという方にとってはかなりの魅力ではないでしょうか。

今回Core i3のモデルを利用しましたが、Core i5-6500やCore i7-6700Tを搭載するモデルなども提供されており、用途に合わせた構成を選択できるという点も○。

価格については、ASRockの小型ベアボーン「DeskMini 110」に必要なパーツを足した場合の価格とほぼ同じであり、加えて「DeskMini」にはないWiFiチップやアンテナを内蔵している点、 USBポートが多い点など、手間やリスクなどを省いたとしても安いくらいです。

小型のPCを好む方には、是非チェックしていただきたい製品だと思います。