マウスコンピューターが販売するデスクトップPC、NEXTGEAR i650シリーズのレビューです。

NEXTGEAR i650シリーズに関しては、これまでにも様々な構成のモデルを取り上げてきましたが、今回はCPUとGPU両方に水冷クーラーを採用する、ダブル水冷モデルをご紹介したいと思います。

2016年10月25日現在、NEXTGEAR i650シリーズのダブル水冷モデルでは GTX 1070と GTX 1080の構成が提供されており、掲載するのは GTX 1080(8GB)を搭載するモデルです。

ゲーム向けの製品は、ゲームのプレイによってグラフィックカードに大きな負荷がかかるために高温になりやすく、CPUよりもグラフィックカードの温度の方が気になるという方は少なくないのではないでしょうか。

CPUに水冷クーラーを採用する製品は珍しくありませんが、CPUとグラフィックカード両方に簡易水冷を採用する製品は珍しく、本製品のニーズは結構大きいのではないかと思います。

今回は、そんなNEXTGEAR i650シリーズ(NEXTGEAR i650PA7-SP3-DL)の筐体や性能面、水冷の効果等について詳しくご紹介いたします。

当ページに掲載の製品は販売終了しています。
現在販売中のKaby Lake搭載の新シリーズ、NEXTGEAR i660シリーズのページをご覧下さい。

NEXTGEAR i660 シリーズ (Z270) 製品ページ

【NEXTGEAR i650 ダブル水冷モデル レビュー記事目次】

・NEXTGEAR i650 ダブル水冷モデル 筺体をチェック
筐体外観筐体内部の様子

・NEXTGEAR i650PA7-SP3-DLの構成内容と特徴・ベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力ダブル水冷の効果は?再起動時間

・製品のまとめ
NEXTGEAR i650 ダブル水冷モデル まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


NEXTGEAR i650 ダブル水冷モデル 筺体の様子をチェック

まず、NEXTGEAR i650シリーズのケース外観についてですが、こちらは以前とは変わっていないため、以前掲載した NEXTGEAR i650シリーズのケースの外観にてご確認ください。

ここでは、ケース背面のインターフェースと筺体内部のみを確認したいと思います。




中世の騎士が身に着ける、兜のようなデザインのオリジナルケースを採用

ケース背面全体の様子です。
端子の内容は、上の方からUSB3.0×2、PS/2端子、USB3.0×2、LAN、USB2.0×2、オーディオ端子×6が並び、拡張スロット付近にはグラフィックカードから提供される DisplayPort×3、HDMI、DVI-Dといった映像出力端子が、下部には電源コネクターが配置されるという内容です。

その他の端子についても一応触れておくと、天面にはUSB3.0×2、USB2.0×2、ヘッドフォン出力やマイク入力、メディアカードスロットが並び、フロントパネル側には光学ドライブが搭載。

よく利用する端子に関しては、前方からアクセスしやすいインターフェースの配置となっており、使いやすいです。



筐体内部の様子

筐体内部の構造をチェックします。



内部の様子です。
右上から時計回りに光学ドライブベイ、HDDベイ、電源、グラフィックカード、CPUやメモリが並ぶ標準的なパーツの配置を採用しています。

光学ドライブと下部のHDDベイとの間にスペースが設けられており、フロントパネル側から吸気された空気を遮るものがないため、冷却効率が良いです。

加えて、今回のモデルはCPUとグラフィックカードに水冷クーラーを採用しているため、音が静かであるのにもかかわらず、空冷よりもパーツの温度が上昇しにくくなっています。




フロント側には5.25インチベイや3.5インチベイを搭載 ファンの風を遮らない構造を採用



CPUやグラフィックカードまわりの様子です。
ラジエーター1つで、CPUとグラフィックカードの両方を冷却するシステムを採用しています。

通常、CPUとグラフィックカードの水冷を採用するとなると大型のケースが必要となりますが、今回のダブル水冷はラジエーターが1つで済むため、NEXTGEAR i650シリーズのケースサイズにも収める事ができます。




チューブにはAsetekのロゴ

冷却システムにはクイックコネクトと呼ばれるコネクターを実装しており、冷却液が入った状態であっても自由に抜き差しができるのだとか。

もちろん、ユーザー側でそのような作業を行う事は想定していないため、勝手に実行して壊れてしまうような事があった場合、保証が使えない可能性は高いですが、構成に柔軟性を出すために実装しているのだとか。

抜き差し・・はともかく、それ程大きくはないミドルタワーのゲーミングPCで、CPUとグラフィックカードのダブル冷却を採用できるという点は、ユーザーにとって大きなメリットだと思います。



NEXTGEAR i650PA7-SP3-DL 構成内容とその特徴について

掲載している NEXTGEAR i650PA7-SP3-DLの構成内容と、その特徴について解説します。

【CPU-Z】





【GPU-Z】

【NEXTGEAR i650(NEXTGEAR i650PA7-SP3-DL) 主な構成】

OS   Windows 10 Home 64bit
プロセッサ   Core i7-6700K(4GHz/TB時最大4.2GHz/水冷)
チップセット   Z170 Express
グラフィックス   NVIDIA Geforce GTX 1080(8GB/水冷)
メモリ   16GB(8GB×2/PC4-17000/4スロット/最大64GB)
ストレージ   240GB SSD(SATA3 /kingston製)、2TB HDD(7200rpm/Seagate製)
光学ドライブ   DVDスーパーマルチドライブ
拡張ベイ   5.25インチ×2、3.5インチオープン×1、3.5インチシャドウ×4
拡張スロット   PCI Express x16×2、PCI Express x1×4
電源   700W(80PLUS BRONZE)
サイズ   190×543×450(幅×奥行き×高さ/mm/フロントパネル装着時)
重量   約12kg
保証   1年間無償保証・24時間×365日電話サポート

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2016年10月16日時点の情報に基付く内容となります。

Windows 10、Z170、Core i7-6700K、GTX 1080(8GB)、DDR4メモリを16GB、240GB SSD&2TB HDD、DVDスーパーマルチドライブ、700W電源という構成内容のモデルです。

最大の特徴は、CPUとグラフィックカードに簡易水冷システムを採用しているという点で、ゲームを長時間プレイする事が多いユーザーにはメリットが大きいと思われます。

このダブル水冷を採用するシリーズ全体では、GTX 1070採用のモデルも選択できますし、今回のようにSkylakeではなく、X99やBroadwell-Eを採用したモデルも選択できるようになっています。

ケースサイズに拘らない場合は、フルタワーのMASTERPIECEシリーズでダブル水冷を採用したモデルなども選択できますので、興味をお持ちの方は一度ラインアップに目を通してみると良いでしょう。



以下、搭載ストレージの詳細です。


SSDの仕様


HDDの仕様


ディスクの内訳

SSDにはKingston製の「RBU-SC152DS37240GH」という240GB SSDが、HDDにはSeagate製の「ST2000DM001-1ER164」という2TB HDDが搭載されていました。

SSDはSATA接続ですが、このタイプのSSDとしては性能は高いです。
HDDも2TBもの容量があれば、一般的な使い方でデータの保存に不便を感じるような事はまずないでしょう。

カスタマイズではより容量の大きいSSDやHDD、NVMe規格のSSDなどを選択する事も可能です。



ベンチマークテストの結果

以下、掲載している NEXTGEAR i650PA7-SP3-DLで実施したベンチマークテストの結果です。


【CrystalDiskMark】


Ver.5を使用 左がSSD、右がHDDのスコア



【3DMark】



Fire Strikeの実行結果





Fire Strike Ultraの実行結果





Time Spyの実行結果



【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】


最高品質、ウィンドウモードで実行  1280×720 / 1920×1080 / 3840×2160



【ドラゴンズドグマ オンライン】


1980×1080 / 最高品質



【ファンタシースターオンライン2 EP4】


1980×1080、左が描画設定3 右が描画設定6



【FINAL FANTASY XIV 蒼天のイシュガルド】




DirectX 11、最高品質、上から1280×720、1920×1080、3840×2160



【CINEBENCH R15】



【GTA V】



上がフルHD&標準画質、下がフルHD&最高画質



上が4K&標準画質、下が4K&最高画質


詳細なスコアは以下の通りです。

【フルHD&標準画質設定】

Frames Per Second (Higher is better) Min Max Avg
Pass 0 10.030507 139.658325 117.358261
Pass 1 83.118797 162.679306 136.795273
Pass 2 31.522833 195.429596 138.954529
Pass 3 7.069870 242.973755 163.148819
Pass 4 58.417995 295.579529 142.236343


【フルHD&最高画質設定】

Frames Per Second (Higher is better) Min Max Avg
Pass 0 11.669250 183.888412 76.219757
Pass 1 40.819134 143.204483 72.655716
Pass 2 52.697647 106.031998 70.224030
Pass 3 47.220562 203.148651 79.421829
Pass 4 49.118603 223.188965 79.609138


【4K&標準画質設定】

Frames Per Second (Higher is better) Min Max Avg
Pass 0 10.958302 94.496956 69.226547
Pass 1 29.112103 72.408920 58.143211
Pass 2 40.917271 126.861702 74.445122
Pass 3 51.402100 135.838974 83.908257
Pass 4 15.373629 135.919159 72.782021


【4K&最高画質設定】

Frames Per Second (Higher is better) Min Max Avg
Pass 0 4.026261 51.469704 21.745077
Pass 1 10.457865 78.856956 21.252447
Pass 2 14.998601 141.901352 23.345194
Pass 3 15.109012 145.688416 25.348469
Pass 4 13.646559 121.566139 23.750675

フルHDの解像度なら最高画質でもそこそこ快適にプレイできますが、4Kの場合、デフォルトの画質設定ならばともかく最高画質でのプレイは難しいです。

とはいえ、GTA Vはデフォルトでやや高めの画質設定となっているため、画質をあげなくてもCGのクオリティは高く普通に楽しめます。



【SteamVR Performance Test】

SteamVR Performance Testの実行結果は「VRレディ」。
VR用途にも十分すぎる性能を持ち合わせています。


CPUをはじめ、グラフィック性能が非常に高く、最新ゲームを数多くプレイするという方はもちろん、4K等の高解像度設定でゲームをプレイしたいという方にも向く構成です。

多くのゲームを高画質でプレイする事ができるハイエンドゲーミングPCが欲しい方、また当分先まで余裕で使えるゲーミングPCが欲しいという方は、本モデルのような構成を選択しておけば間違いないでしょう。



消費電力

NEXTGEAR i650PA7-SP3-DLの消費電力を測定。
以下はアイドル時と、ベンチマーク(3DMark)を実行した際の消費電力測定値です。

液晶の消費電力は含んでいません。

アイドル時 ・・・ 40W
ベンチマーク実行時 ・・・ 259W

高負荷時の消費電力は高いです。
ただ以前のGPU(GTX 9xx番台など)の性能と消費電力を考えると、性能の割に消費電力は抑え目だと言えるかもしれません。



ダブル水冷クーラーの効果は?

NEXTGEAR i650PA7-SP3-DLの筐体内パーツ温度を測定。
以下はアイドル時、ベンチマーク実行時(3DMarkを20分以上実行)のパーツ温度測定結果です。

今回、CPUとグラフィックカードに水冷クーラーを採用しているためか、高負荷な状態が続いてもそれほど温度は上がりませんでした。

特にグラフィックカードの温度が低いです。
多くのゲーミングPCでは、ベンチマーク実行時のグラフィックカードの温度は80度超えが殆どであることを考えると、確実に水冷の効果はあると言っても過言ではないでしょう。

上記は20分程度、ベンチマークを実行した後の温度ですが、様々なゲームのベンチマークを2時間以上実行した後であっても、上記の結果とあまり変わらない温度でした。

特にゲームを長時間プレイする事が多いユーザーには、ダブル水冷はおすすめの構成だと言えます。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

PassMark Rebooterを利用し、NEXTGEAR i650PA7-SP3-DLの再起動時間を測定。
以下は10回の再起動時間と、その平均値です。

1回目 0:38
2回目 0:33
3回目 0:35
4回目 0:36
5回目 0:36
6回目 0:35
7回目 0:38
8回目 0:37
9回目 0:37
10回目 0:38

再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 36秒

掲載しているNEXTGEAR i650PA7-SP3-DLの再起動にかかる時間は約36秒。
起動ドライブがSSDであるため、非常に高速です。



NEXTGEAR i650 ダブル水冷モデル まとめ

NEXTGEAR i650シリーズ ダブル水冷モデルのレビューは以上となります。
最後にまとめると・・

・CPUとグラフィックカードのダブル水冷を採用しており、冷却性能が高い
・ダブル水冷を採用しながらも、やや小ぶりなミドルタワーケースを採用している
・GTX 1070(8GB)、GTX 1080(8GB)を選べる(2016年10月16日時点)
・X99、Haswell-Eの構成も選べる(2016年10月16日時点)

CPUとグラフィックカードのダブル水冷を採用する、ゲーミングデスクトップPCです。

一般的に、CPUとグラフィックカードの両方に水冷の構成を選択した場合、サイズの大きいフルタワーケースを採用するのが普通だと思います。

が、本製品はミドルタワーケースにダブル水冷の構成を採用しており、サイズの大き過ぎるデスクトップPCはちょっと・・というような方にとって、魅力あるマシンだと言えるでしょう。

またゲーミングPCでは、ユーザーの使い方によっては長時間グラフィックカードの高温が続くことも考えられ、CPUよりもグラフィックカードの温度が気になるという方は少なくないはず。

今回実際に使ってみて、水冷クーラーがグラフィックカードの冷却に大きな効果を上げるということを確認しており、特にゲームのプレイ時間が長いユーザーには、本製品のようなダブル水冷を選択する価値は大きいと思います。

ダブル水冷は魅力があるけれど、ケースサイズでこれまで躊躇していたという方、またダブル水冷の冷却効果の大きさに魅力を感じるという方は、是非製品をチェックしてみてください。

当ページに掲載の製品は販売終了しています。
現在販売中のKaby Lake搭載の新シリーズ、NEXTGEAR i660シリーズのページをご覧下さい。

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