デルが販売するノートPC、Inspiron 15 7000(7569) 2-in-1のレビューです。

Inspiron 15 7000(7569) 2-in-1は、15.6型フルHD液晶を搭載するノートPC。

360度回転が可能なディスプレイを採用しており、画面を回転させる事でノート、スタンド、テント、タブレットの4つのモードへと変形できるノートPCです。

デルのInspironブランドには3000、5000、7000の3つのシリーズがラインアップされており、7000シリーズは上級モデルにあたります。

標準でハイスペックな構成や質感の高い筐体が採用されており、使い勝手や高性能、高級感を求める方に向くモデルです。

今回は、Core i5-6200U、メモリ8GB、256GB SSDを搭載する構成のモデルを使用してみましたので、その使い勝手や性能などを詳しくご紹介したいと思います。

※以後、文中では Inspiron 15 7000(7569) 2-in-1ではなく、便宜上 Inspiron 15 7569と記載します。

【Inspiron 15 7000(7569) 2-in-1 レビュー記事目次】

・Inspiron 15 7000(7569) 2-in-1 筺体外観や操作性をチェック
2in1の構造を採用外観・インターフェースキーボードの操作性液晶重量

・構成内容と特徴・ベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度再起動時間バッテリ駆動時間

・製品のまとめ
Inspiron 15 7000(7569) 2-in-1 まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


2in1構造の採用により4つのモードで利用できる

Inspiron 15 7569には360度回転が可能なディスプレイが採用されており、4つのモードで利用する事ができます。

2in1の構造を持つマシンとしては大きく、使いやすいの?と疑問を持たれる方もおられるかもしれませんが、ノートを様々な場所で利用するような方には便利なモデルです。

例をあげると、リビングでソファなどに座ってPCを使うような場合や、テーブルがない場所でPCの画面を閲覧するような場合に、変形できると結構便利だったりします。




ノートPC


テント


スタンド


タブレット

個人的には2in1はおまけ的な要素であり、2in1の要素をプラスする事で値段が大幅に上がったり、極端に重さが増したりするのなら不要だと感じます。

が、本製品に関しては特にそのような事はなく、単なるノートPCとしてもクオリティの高い製品であるため、単純に高性能な15インチのノートPCを探しているという方にも向いています。



Inspiron 15 7000(7569) 2-in-1 筺体外観・インターフェースの内容をチェック

Inspiron 15 7569の筐体外観の様子をチェックします。

筐体にはアルミ素材が用いられるなど、さすが上級モデルだけあって高級感を感じさせます。
これなら人に見せても恥ずかしくない、と感じるような綺麗な筐体です。





天板にはシルバーのアルミ素材が用いられており、中央にDELLのロゴを配置。
高級感も魅力ですが、頑丈そうな素材は使っていて安心感があります。

特に回転タイプの2in1は、ディスプレイを持って回転させるという構造上、天板やヒンジの素材・構造が頼りないと扱いに不安を感じてしまいますが、本製品を使用していてそのように感じる事は全くありませんでした。



ヒンジはボディと同じ、シルバーカラー。
一体感があって美しいです。




背面・正面から見た筐体体の様子です。
15インチサイズなのでコンパクトとまでは言えないものの、比較的スリムです。



ディスプレイや本体部の側面にあたる部分には、そぎ落としたようなカッティングによるデザインが用いられており、見る角度によっては光がキラキラ反射します。

とても綺麗です。



ディスプレイには15.6型フルHDのタッチパネルを採用。



パネルの上の方にIRカメラが内蔵されています。
このカメラはどのモデルにも標準搭載されるよう。

Windows 10の機能である Windows Helloを使用した、顔認証によるログインが可能です。



顔認証を利用するには、設定 > アカウント > サインインオプションより顔認証のセットアップを行います。


セットアップはものの数十秒で終わります。
PCの画面に向かうだけでログインが行えるなど、パスワード入力などによるログインに比べるととても簡単です。




筐体側面のインターフェースをチェックします。

筐体左側面の様子です。
電源コネクター、USB Type-C、HDMI出力、USB3.0、オーディオジャックが搭載されています。



右側面には電源ボタン、音量調整ボタン、メディアカードリーダー、USB 2.0、セキュリティスロットが並びます。




正面、背面には何もありません。


全体として、USBはType-Cも含めて計3基、映像出力はもちろんカードリーダーも搭載されており、最近の15.6型のノートとしては十分な内容です。

LAN端子がない事、また光学ドライブが搭載されないため、必要な方には向いていないと思います。




筐体底面の様子。
写真は上が筐体正面側、下が背面です。

一枚板のスッキリとした構造が採用されています。



底面左右にはスピーカーを内蔵。
本製品はWaves MaxxAudio Proによるサウンドテクノロジーに対応しており、音はノートにしてはそこそこ良いです。



底面中央にはinspironのロゴが型押しされています。




電源アダプターは19.5V、2.31Aで45W。
高性能とは言っても外部グラフィックスなどは搭載しませんので、電源は小さいです。



キーボード周りの操作性

Inspiron 15 7569に搭載されているキーボードの操作性をチェックします。





15.6型のノートにしては珍しく、テンキーを搭載していません。
左右に大きなスペースがあいています。

この部分は賛否両論あると思うのですが、私自身はテンキーを搭載するノートは、画面に対してホームポジションが左寄りになってしまうため、あまり好きではありません。

ですので、テンキーはない方が使いやすいのですが、事務作業で数値入力の多い場合などだと、テンキーはあった方が便利なのかもしれません。

キーボード自体の使い心地は良いです。
BackspaceやEnterなどやや変わった形状のキーは見受けられるものの、キーボード底面のたわみ等もなくしっかりとしたタイピングが行えます。



ちなみにキーボードは、画面をある一定の角度以上に回転させると、動作が無効化されるようになっていますが、キーボードの入力を無効にしたくないという場合には、ソフトウェアから設定を変更する事が可能です。(あまりないとは思いますが)


タスクトレイのアイコンより、More keyboard lock setting…を選択すると、キーボードのプロパティが開きます

キーボードのプロパティ内にあるKeyboard Lockタブより、キーボードやタッチパッドの動作を変更する事が可能です。

初期状態では、画面回転時に入力が無効化されるような設定となっています。
通常はそのままで良いでしょう。



キートップの形状は簡単に平らです。



白色のキーボードバックライトを内蔵しています。
強弱の2段階調整が可能です。



ボタン一体型のタッチパッドです。
たかがタッチパッド・・・ですが、見た目に高級感があります。

ボタンは適度な固さで押しやすく、またタッチパッドの面積も広いため操作が行いやすいです。
このタイプのタッチパッドにしては使いやすい方だと思います。

タッチパネルと組みわせて利用すれば、操作に不便はないでしょう。
もっとも、このサイズのノートPCではマウスを使う方が大半かもしれません。



液晶の見やすさをチェック

Inspiron 15 7569に搭載されている液晶の見やすさをチェックします。




15.6型フルHD(1920×1080)のタッチパネルが採用されています。
本製品で選択できるのはこのパネルのみとなります。

最近は画面サイズに対して非常に解像度の高いパネルも多く、それはそれで用途によっては重宝しますし、写真や映像などを楽しむ事ができますが、実用性を考えるとフルHD程度までが多くのユーザーに適しているのかなと思います。

本製品のパネルは光沢タイプであるため、明るい場所ではやや光の反射などが目立ちやすいですが、色鮮やかで見やすい液晶です。





視野角は広いです。
相当斜めから角度をつけてみても色の変化などがみられず、内容をはっきりと読み取ることができます。

写真編集などにも利用しやすいと思います。



重量

重量を測定してみました。

PC本体の重量は2174g。
モバイルには適していると言えませんが、タッチパネルを搭載する15.6型サイズのノートにしては軽いと思います。

部屋の中をちょっと移動するくらいであれば、苦にならない重さです。



電源アダプターやケーブルの重量は265g。
こちらも軽いです。



Inspiron 15 7000(7569) 2-in-1の構成内容と特徴について

掲載している Inspiron 15 7569の構成内容と、その特徴について解説します。

【CPU-Z】






【Inspiron 15 7000(7569) 2-in-1 プレミアム・フルHDタッチパネル の主な構成】

OS   Windows 10 Home 64bit
プロセッサ   Core i5-6200U(2.3GHz~2.8GHz)
グラフィックス   インテル HDグラフィックス 520
メモリ   8GB(4GB×2/DDR4 2133MHz)
ディスプレイ   15.6型フルHD(1920×1080)、タッチパネル、光沢、IRカメラ
ストレージ   256GB SSD(SanDisk製)
無線機能   インテル Dual Band Wireless-AC 3165、Bluetooth v4.0
バッテリ   3セル(42WHr/実測値は後の項に掲載)
電源アダプター   65W
サイズ   378.9×252.5×18.9(縦置き/幅×奥行き×高さ/mm)
重量   最小重量: 2.18 kg
カラー   シルバー
保証   1年間引き取り修理サービス

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2016年10月05日時点の情報に基付く内容となります。

Windows 10 Home、15.6型フルHDのタッチパネル、Core i5-6200U、8GBのDDR4メモリ、256GB SSDという構成のモデルです。

Inspiron 15 7569で提供されている中では下位構成にあたるモデルですが、下位であってもハイスペックな内容であり、一般的な用途への利用で性能不足を感じるような事はまずないと思われます。

上位構成は Core i7-6500U、12GBメモリ、512GB SSDとさらに高性能な内容であり、容量や性能が必要な方はそちらを選択すると良いでしょう。

メインPCとしても十分に通じるマシンです。


なお、この構成内容は少し前に掲載した13.3型の Inspiron 13 7000(7368)2-in-1と殆ど同じ内容です。

同じような構成・デザインでモバイルタイプの製品が欲しいという方は、 Inspiron 13 7000(7368)2-in-1をチェックしてみると良いでしょう。



搭載されているストレージの内容をチェックします。


SSDの詳細


ディスクの内訳

SanDisk製の「SanDisk Z400s」という256GB SSDが搭載されていました。
M.2規格のストレージで、NVMe SSDのような性能ではないものの、十分に高性能だといえるSSDです。

サクサクとした動作で作業が快適に行えます。
容量も256GBと少なくはないため、サイズの大きいファイルなどを扱うというのでなければこれで十分でしょう。

上位モデルには512GB SSDが採用されているため、容量が必要な場合は上位モデルを検討してみてください。



ベンチマークテストの結果

以下、掲載している Inspiron 15 7569で実施したベンチマークテストの結果です。


【CrystalDiskMark】


Ver.5を使用



【3DMark】



各テストの結果



【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】


標準品質、ウィンドウモードで実行  1280×720 / 1920×1080



【FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア】



標準品質(ノートPC)、DirectX 9  1280×720 / 1920×1080



【Minecraft】



標準の画質設定で快適にプレイ可 快適に動きます



【CINEBENCH】


内蔵グラフィックスの構成であるため、ゲームは軽いもの限定という感じですが、一般用途向けのノートPCとしてはパフォーマンスはとても高いです。

ネットや動画閲覧、ビジネスソフトなどの利用が快適に行えるのはもちろん、複雑なものでなければ写真や動画編集なども行える性能です。



消費電力・温度

掲載している Inspiron 15 7569の消費電力を測定。
以下はアイドル時、ベンチマーク(3DMark)実行時の消費電力値です。

画面の明るさは50%に設定しています。(以後、全てのテストでこの設定を適用)



アイドル時 ・・・ 8W
ベンチマーク実行時 ・・・ 28W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

大画面を搭載するノートですが、アイドル時、ベンチマーク実行時ともに消費電力は低いです。




次に、アイドル時、高負荷時(3DMarkを20分以上実行)のパーツ温度を測定してみました

高負荷時はCPUの温度が高くなりやすいですが、心配しなくてはならないほどではありません。
そもそも、本製品で重いゲームをプレイするような機会自体、あまりないと思います。




さらに、高負荷時のキーボード表面の温度を測定してみました。

キーボードの中央が若干温度高めになりますが、全体的に低温です。
快適にキーボード操作が行えます。



再起動時間

PassMark Rebooterを利用して再起動にかかる時間を測定。
以下は Inspiron 15 7569 の9回の再起動時間と、その平均値です。

1回目 0:53
2回目 1:01
3回目 0:52
4回目 0:49
5回目 0:51
6回目 0:52
7回目 0:55
8回目 0:50
9回目 0:51

再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 52秒

Inspiron 15 7569 の再起動にかかる時間は、およそ52秒。
SSDにしてはやや時間がかかる印象ですが、HDDなどに比べると高速です。



バッテリ駆動時間

Inspiron 15 7569のバッテリ駆動時間を測定。

ソフトウェアはbbenchを利用、設定はストロークの実行が10秒毎に、無線LANによるネットへのアクセス(ブラウザで新規ページを開く)が60秒毎に実行されるという内容です。




バッテリの電力が100%から5%に減少するまでの時間は26735秒。
約7.4(7.42638888…)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。

比較的バッテリは長く持つようです。
モバイル用途のノートPCではありませんが、バッテリが長く持つと電源の有り無しを気にせずに様々な場所で作業が行えるため、便利だと思います。



Inspiron 15 7000(7569) 2-in-1 まとめ

Inspiron 15 7000(7569) 2-in-1のレビューは以上となります。
最後にまとめると・・・

・15.6型フルHDのタッチパネルを搭載
・2in1の構造により4つのモードに変形できる
・第6世代のCore i5/Core i7、メモリは8GB/12GB、256GB SSD/512GB SSDを採用するなどハイスペック
・比較的バッテリの持ちは良い
・高級感ある筐体を採用

15.6型フルHDのタッチパネルを搭載する、2in1タイプのノートPCです。
液晶を360度回転させる事によって4つのモードへと変形することができるなど、様々なシーンでの利用に役立つマシンです。

中には15.6型のノートに4モードなんて必要ない、と考える方もいると思いますが、机の上やリビング、外出・・といった具合に様々な場所でPCを利用する場合、スタンドやタブレットで利用できるのは結構便利。

時と場合に応じてフレキシブルにスタイルを変更できる構造は、本製品の魅力の1つです。

構成に関しても、CPUには第6世代のCore i5やCore i7、メモリは最大12GB、ストレージには最大512GB SSDの構成を提供するなどスペックは高く、大抵の用途で快適に利用することができるでしょう。

高性能でありながらもバッテリの持ちは比較的長く、場所を限定されずに利用できるところも良いですし、デザイン性にも優れており、インテリアや持ちものの外観に拘るような方にも向いています。

このように様々な長所を持つ製品ですが、個人的には総合的にクオリティが高いのにもかかわらず、それ程価格が高くないという点に魅力を感じます。

安価ではありませんが、内容の割にリーズナブルであり、自分がもし15.6型ノートを探しているのなら、特に高性能な上位モデルの方を候補の一つとして検討するかなと思います。