★本ページはプロモーションが含まれています★

パソコン工房が販売するノートPC、Lev-17FG098-i7K-VEのレビューです。

Lev-17FG098-i7K-VEは、ユニットコムが展開するゲーミングブランド LEVEL∞(レベルインフィニティ)のN-Classでラインアップされているゲーミングノート。

ノートPCでありながら、デスクトップ向けの第6世代Core i7や GeForce GTX 980を搭載する17.3型のハイエンドマシンです。

ノートではありえない性能を持ち合わせている事に加え、液晶に関しても G-SYNC対応のIPSパネルを採用するなど、快適なゲームプレイに徹底的にこだわった仕様となっており、ゲーミングデスクトップPCの代替となるノートが欲しいという方や、VRに利用できる高性能ノートPCが欲しいというような方に向いています。

今回は、そんな「Lev-17FG098-i7K-VE」の外観や機能特徴、使用感、性能面について詳しくご紹介したいと思います。


【LEVEL∞ (レベルインフィニティ)「Lev-17FG098-i7K-VE」 レビュー記事目次】

・Lev-17FG098-i7K-VE 筐体外観や操作性をチェック
外観・インターフェースキーボードの操作性筺体底面内部液晶の品質

・構成内容と特徴・ベンチマークテストの結果
構成と特徴Killer LANを2基搭載ベンチマーク結果消費電力・温度再起動時間バッテリ駆動時間

・主な搭載ソフトウェア
搭載されている主なソフトウェアについて

・製品のまとめ
Lev-17FG098-i7K-VE まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。



Lev-17FG098-i7K-VE 筐体外観・インターフェースの内容をチェック

まず、筐体外観の様子をチェックします。

仕様によると筺体サイズは約幅428mm、奥行309mm、高さが46mmで、重量は約5.06kg。
17.3型の液晶を搭載しているという事に加え、デスクトップ向けの高性能CPUやGPUを搭載しているため、さすがに筺体のサイズは大きいです。

特に本体のパームレスト部分に厚みがある為、長く操作を行う場合にはアームレストなどを用意した方が良いかもしれません。





ややマットな質感を持つブラックカラーベースの天板です。
中央にはレベルインフィニティのロゴを配置。天板表面は指紋痕などが目立ち難く、扱いやすいです。

LEDによる十字のラインが左右対象に入る、シンプルながらやや凝ったデザインを採用しています。



筐体を背面から。
電源オン時には天板上のLEDが点灯します。

LEDは専用のソフトウェアを使用してカラーコントロールを行う事が可能となるなど、ゲーミングPCらしい仕様となっています。



筐体を正面から見た所。
サイズは大きいですが、大きいなりにスッとした綺麗なシルエットで垢抜けた印象を受けます。



ディスプレイには、17.3型フルHDのIPS非光沢パネルを採用。

先にも書いた通り、本製品にはG-SYNC対応のパネルが採用されており、動きの激しいゲームプレイであっても画像の乱れなどがない、スムーズな画像描画が可能となっています。

G-syncとはディスプレイ同期技術・・ディスプレイ側の映像が表示されるタイミングを、GPU側の映像送出に合わせる事ができる機能であり、この機能に対応した本製品でのゲームプレイでは、従来の環境では起こりがちであったカク付きやテアリングなどの不快な現象が発生する事はありません。

今回のゲーミングノートは動きの激しいアクション系のゲームや、FPSなど一瞬が命取りになるゲームをプレイする様な方には特に使いやすいマシンだと言えます。




液晶上には200万画素のWebカメラ


液晶下側にはレベルインフィニティのロゴ


iiyamaロゴも小さくプリントされています



ディスプレイの最大開閉角度は125~130度程度。
ノートの液晶としては標準的な範囲内の開閉角度だと思います。





筐体側面のインターフェースの内容を確認します。

筺体左側面の様子。
LAN×2基、USB3.0×3基(うち1基は電源オフ時の給電に対応)、ヘッドフォン出力、マイク入力、ライン入力、S/PDIF端子が搭載されています。



右側面にはカードリーダー、USB3.0、USB Type-C(Thunderbolt 3兼用)、MiniDisplayPort×2基、セキュリティスロットが並びます。



前面側にはなにもなし。



背面側には中央付近に、HDMI出力やUSB3.0、電源コネクターが並んでいるのが見えます。


USB3.0は計5基、さらにUSB Type-C端子まで搭載し、LANポートは2基、映像出力は2系統(MiniDisplayPortは2基)、加えてオーディオ端子も数種を備えるなど、ここまで端子が充実したノートはそれ程多くは見かけません。

デスクトップ向けという構成に魅力がある事ははもちろんなのですが、機能面でも目を惹くマシンです。





PC本体と付属の電源アダプター&ケーブル


半端な大きさのアダプターではありません


電源アダプターの仕様は19.5V、16.9Aで330W


一応筺体の重さを測ってみると、5㎏近くありました


こちらは電源アダプターやケーブルの重量 1kg半ばの重さです



キーボード周りの操作性をチェック

Lev-17FG098-i7K-VEに搭載されている、キーボードやその周りの外観・操作性をチェックします。
今回の製品には指紋センサーが内蔵されており、ログインのための指紋登録が可能です。





板チョコのような形状のキーボードです。
右側にはテンキ―を搭載。PageUpなどのキーはテンキーの上部に並んでいます。

結論から言ってしまうと、打鍵感が非常によく文字の入力作業も軽快に行えます。

右側の一部キーの幅が狭くなってしまっている付近はやや使い難いと感じますが、入力が多い方でも概ね快適に作業が行えると思われるキーボードです。

難点はキーボードではなく、パームレストにかなり高さがあるという点でしょうか。
デスクトップ向けのパーツを搭載しているため、本体に厚みが出てしまうのは仕方がないのですが、薄型ノートなどに比べると3倍くらいの高さはあると思われ、場合によってはアームレストを用意した方が良いかもしれません。

ゲーム系の要素に関しては、WASDキーに囲みマークがついているという点と、カラーコントロールが可能なキーボードバックライトが搭載されているという点などがあげられ、さらに本製品に標準搭載されている専用のソフトウェアを利用する事で、キーマクロ登録やカラーの調整、Windowsキーの有効・無効切替等を設定する事が可能となっています。




WASDキーに特殊なプリントがなされており、見てすぐにそれと分かりやすい


横幅に余裕のあるノートPCであるのにもかかわらず、一部キーの幅が狭くなっているのはやや残念


キートップにはすり鉢の底のような形状が採用されており、指を置きやすい


カラーコントロール可能なバックライトを内蔵 ※後程ソフトウェアについても触れます


ディスプレイと本体側の境付近にスピーカーを内蔵 ノートの割に音は良いです。


キーボード上部にある電源ボタンやインジケーターランプ

ボタン独立型のタッチパッドを搭載しています。
左右のボタンの中央には指紋センサーを配置。

まずまず使いやすいタッチパッドだと思います。
パッドの面積も広く、ボタンも柔らかく押しやすいです。

マウスを使われる方が大半だと思いますが、タッチパッドでもそれなりに快適な操作が可能です。




指紋センサーに関しては、Windows 10の標準機能であるWindows Helloという機能を利用し、指紋の登録を行う事が出来ます。

Windowsなどにログインする際、パスワードによるログインよりも指紋認証を利用した方が圧倒的に速く楽であるため、登録・利用をお勧めいたします。


Windows Helloへの指紋登録は、設定>アカウント>サインインオプションより行えます。
Windows Helloへ指紋を登録するには、まずPINの登録が必要です。





指紋登録を行いたい指先を、指紋センサー上で数回スワイプします。



指紋の登録が完了しました。
この後続けて、他の指の指紋を登録しておくことが可能です。

指紋登録を行った指の先を怪我してしまう可能性もあるため、複数の指を登録しておくのが無難でしょう。(ログインはパスワードやPINでも行えます)



ログイン画面。
指をスキャンするだけでログインが行えます。



筺体底面からアクセスできる内部の構造

Lev-17FG098-i7K-VEの筺体底面からアクセスできる、内部の様子をチェックします。



筺体底面の様子です。
写真は上が筐体前面、下が背面側となります。



サブウーファーが内蔵されているのがうっすらと見えます。

先にも述べましたが、本製品はノートの割に音は良いです。
スピーカーに加えてサブウーファーを内蔵し、サウンド機能としてSound Blaster X-Fi MB5を採用、さらにオーディオ端子には、ノートに搭載される端子としては一般的ではないS/PDIF出力やライン入力なども備えるなど、オーディオ関連の機能に関してはかなり充実していると言ってよいでしょう。

ゲームの臨場感あるサウンドを存分に楽しむ事ができます。




早速、中をのぞいてみます。

内部へは、底面カバー全体を取り外す事でアクセスする事ができます。
ネジを数本外す必要がありますが、カバー自体は比較的簡単に外れました。

底面内部全体の様子。
写真は上が筐体前面、下が背面側です。



背面寄りの位置に3つの冷却ファン。
左側に見えるのがCPUとそのファンです。

ヒートパイプなど、ノートに使われている部品にしては太さがあります。



そこそこ詳しい方は、ほんの少し見えているレバーの様なパーツを見ただけで分かると思いますが、デスクトップ向けのCPUを搭載しています。

チップセットはZ170。



こちらはGPU。
隣りにもう一枚搭載できるような構造となっています。

といっても、本製品のカスタマイズにそういったオプションは提供されていませんが、GPUのSLIも可能な構造です。



メモリスロット×2基。
全体では計4基のメモリスロットが備わっています。



バッテリの仕様は89Wh。



HDDベイは2層構造の下部に搭載されるなど、やや変わった場所に配置されています。(正面側です)
掲載モデルでは1基搭載されており、もう1基は空。カスタマイズで増設が可能です。

カスタマイズでは、2.5インチのディスクだけではなく NVMe SSDなども選択できるようです。



今回、同梱品の中にHDDマウンタやネジが入っていました
HDDやSSDを追加する際に利用出来ると思います。

なお、必ず同梱されるものだとは限りませんので、ご注意ください。



液晶の見やすさ・品質をチェック

掲載の Lev-17FG098-i7K-VEに搭載されている液晶の見やすさや、品質をチェックします。



17.3型フルHD(1920×1080)のIPS非光沢液晶を搭載しています。
大画面にフルHDの解像度であるため、コンテンツの表示が程よいサイズで多くの方に見やすい液晶だと思います。

先でも述べましたが、本製品に搭載の液晶はG-SYNCに対応しており、動きの速いアクションゲームやFPSゲームなどでも不快なカクツキが見られず、滑らかな映像の表示が可能となっています。

ゲームを数多くプレイされるという方には、この仕様は非常に魅力が大きいです。





IPS方式のパネルを採用しているため、視野角が広いです。
画面を斜めから見た場合の色の変化が小さく、写真や動画の編集などにも使いやすいです。




以降、Spyder 4 Elite(カラーセンサー)による測定結果です。
マシンにより、搭載される液晶に個体差がある可能性があります。

sRGBのカバー率は91%、AdobeRGBのカバー率は71%。
最初、メリハリのある鮮やかな液晶だと感じましたが、その見た目通り色域はやや広めであるよう。

特に緑方向への範囲が広いようです。



ガンマ応答カーブと補正カーブです。
色のずれは小さいです。

ゲームの美しいCGを楽しめるという事はもちろんですが、写真編集などにも向く液晶だと言えるでしょう。
大画面であるため、編集ソフトによる作業もしやすいです。



Lev-17FG098-i7K-VE 構成内容とその特徴について

掲載しているLev-17FG098-i7K-VEの構成内容と、その特徴について解説します。

【CPU-Z】





メモリは上記モデルを計4枚搭載

【GPU-Z】

【Lev-17FG098-i7K-VE [Windows 10 Home] の主な構成】

OS   Windows 10 Home 64bit
プロセッサ   Core i7-6700K (4.0GHz/TB時最大4.2GHz)
プロセッサ   インテル Z170 Express チップセット
グラフィックス   GeForce GTX 980(8GB)
ディスプレイ   17.3型フルHD(1920×1080)、G-SYNC対応、IPS、非光沢
メモリ   32GB(8GB×4/DDR4-2133 SO-DIMM/4スロット)
ストレージ   512GB SSD(Samsung 850 PROシリーズ)
LAN   1000BASE-TX×2(Killer e2400×2)
無線機能   IEEE802.11 ac/a/b/g/n対応 2×2 + Bluetooth 4.0 LE
バッテリ   公称値 約2.6時間(JEITA Ver.2.0準拠/実測値は後の項に掲載)
電源アダプター   330W
サイズ   428×309×46(幅×奥行き×高さ/mm)
重量   約5.06kg(構成により異なる)
保証   1年間無償保証

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2016年05月04日時点の情報に基づくものです。

Windows 10、17.3型フルHDのIPS非光沢液晶、Core i7-6700K、32GBのDDR4メモリ、GTX 980(8GB)、512GB SSDという構成内容のモデルです。

基本構成のメモリ8GB、500GB HDDという内容に若干カスタマイズが加えられてはいるものの、デフォルトでデスクトップ向けのCore i7-6700Kや GTX 980が搭載されるなど、ノートPCとしては非常にハイエンドな内容を持ちあわせています。

主要なパーツが高性能であることはさながら、G-SYNC対応の液晶やKiller e2400×2基の搭載、無線LANに関してもAC対応のモデルが採用されるなど、高い性能を存分に活かせるような構成内容となっており、数多くのゲームをプレイするようなユーザーにとっても申し分のない内容のマシンだと言えるでしょう。

内容が内容なだけに、価格がやや高めになってしまうという所で気軽に手を出せるマシンではないものの、ハイエンドなゲーミングノートPCの購入を検討されている方や、VRに利用できるノートを探しているというような方には魅力の大きい製品です。



搭載されているストレージの内容を確認します。


搭載されているSSDの仕様


ディスクの内訳

SSDには Samsung SSD 850 PROという、512GB SSDが搭載されていました。

SATA接続のモデルで、最近一般的になってきたNVMe SSDなどに比べるとスピードの面では劣るものの、SATA接続のSSDの中では高性能である事はもちろん、耐久性等の面においても信頼できるストレージです。

もちろん本製品では、その他のHDDやSSDを選択する事も可能ですし、NVMe SSDの選択も可能となっているなど、ストレージのカスタマイズ性は高いです。



Killer LANを2基搭載

Lev-17FG098-i7K-VEには、ゲーミング向けとされる Killer LAN(Killer E2400/1000BASE-T対応)が2基搭載されています。

Killer LANは、専用ツールを併用する事によりネットワークの帯域最適化を行う事ができるLANコントローラ。このLANを搭載するゲーミングノートは比較的良く見かけますが、2基搭載するノートは珍しいです。

本製品は2基のLANをネットワークに接続する事によって、アプリケーション毎に帯域を割り当て、ゲームのレスポンス低下を防止するといった仕組みを持っており、例えばゲームファイルのダウンロードなど、別の事をしながらゲームをプレイするような場合に役に立ちます。





Killer E2400が2基搭載されている


Killer Network Manager ネットワークのコントロールや概要の設定・閲覧ができるユーティリティ



アプリケーション毎に優先度を設定したり、ブロックする事もできる

オンラインゲームをプレイする場合、例えば他にファイルのダウンロードなどを行っていると通信遅延などが発生してしまい、場合によってはまともに遊べなくなります。

そういった場合に Killer Network Managerを使用し、各アプリケーションに優先度を設定しておくと、ラグが起こり難くなり快適に遊ぶ事ができるようになります。

個人的には他のアプリを動かしている間にもゲームをプレイしたいという場面は少なくなく、結構重宝するツールだと思います。



ベンチマークテストの結果

以下、掲載しているLev-17FG098-i7K-VEで実施したベンチマークテストの結果です。


【CrystalDiskMark】


Ver.5を使用



【3DMark】




各スコアはクリックで拡大



【ドラゴンズドグマ オンライン】


1980×1080 / 最高品質



【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】


1280×720、1980×1080 / 最高品質、Windowsモードで実行



【ファンタシースターオンライン2 EP4】


1280×720(描画設定3) / 1920×1080(設定3) / 1920×1080(設定6)



【BIOHAZARD 6】


1280×720 / 1920×1080



【FINAL FANTASY XIV 蒼天のイシュガルド】




上から1280×720、1980×1080、3840×2160(DirectX 11/最高品質)



【CINEBENCH】


当然ですが、Core i7-6700Kや GeForce GTX 980を搭載するゲーミングデスクトップPCと同等のスコアが出ており、ノートであってもデスクトップPCに劣る事のないパフォーマンスで快適にゲームプレイできます。

フルHDの解像度なら、大半のゲームを最高画質でプレイする事ができるでしょう。このスペックなら並のゲーミングデスクトップPCには負けませんし、当分現役で行けるのではと思います。

ゲームの他、高解像度写真や動画の編集作業にも十分対応できる性能です。



消費電力・温度

Lev-17FG098-i7K-VE の消費電力を測定してみました。
以下はアイドル時とベンチマーク実行時(3DMark)の消費電力値です。

画面の輝度を50%に設定、バックライトなどはオフに設定した上で測定しています。



アイドル時 ・・・ 30W
ベンチマーク実行時 ・・・ 227W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

デスクトップ向けの構成を持つマシンだけあり、ベンチマーク実行時の消費電力はハイエンドゲーミングデスクトップPC並に高いです。




続いて、Lev-17FG098-i7K-VE のパーツ温度を測定。
以下はアイドル時、ベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6を20分以上実行)のパーツ温度です。

CPUもGPUも最高で80度台まで上昇しました。
デスクトップ向けのパーツを搭載しているという点を考えると、冷却性能はまずまず高いのではないかと思われます。




さらに、高負荷時のキーボード表面の温度を測定してみました。

筐体に厚みがあり内側の温度が外に伝わり難い為か、キーボード表面の温度は意外に低めでした。
快適に操作が行えます。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

PassMark Rebooterを利用し、Lev-17FG098-i7K-VEの再起動にかかる時間を測定。
以下は10回の再起動時間と、その平均値です。

1回目 0:47
2回目 0:46
3回目 0:44
4回目 0:46
5回目 0:44
6回目 0:46
7回目 0:45
8回目 0:48
9回目 0:46
10回目 0:45

再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 45秒

Lev-17FG098-i7K-VEの再起動にかかる時間は およそ45秒。
SSDを搭載するノートPCらしい、高速な起動&シャットダウンが可能です。

本製品の基本構成のストレージはHDDですが、快適に利用したいのならSSDの選択がおすすめ。HDDとSSDの2ドライブ構成や、NVMe SSDの選択も可能です。



バッテリ駆動時間

Lev-17FG098-i7K-VEのバッテリ駆動時間を測定してみました。

測定にはbbenchを使用、ソフトの設定はストロークの実行が10秒毎に、無線LANによるネットへのアクセス(ブラウザで新規ページを開く)は60秒毎に実行されるという内容です。

画面の輝度は50%に、バックライト等はオフにした上で測定を行っています。




バッテリの電力が100%から3%に減少するまでの時間は12920秒。
約3.6(3.588888888…)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。

さすがにバッテリ駆動時間は短いですが、本製品の性質上問題となる事はないでしょう。

停電時にもいきなり電源断とはならない点や、電源オンのままPCを持って移動できるなど、デスクトップPCにはない手軽さが便利です。



主な搭載ソフトウェア - キーのマクロ登録が可能なソフトなど

Lev-17FG098-i7K-VEに標準搭載されている、主なソフトウェアを一部ご紹介いたします。
時期により、ソフトウェアの内容は変更される可能性がある為、参考程度にご覧ください。


まず、キーのマクロ設定やバックライトのカラーコントロールを行える、「Flexikey」について。(以下クリックで拡大)



Flexikeyでは、単一のキーへ複数のキー入力を設定したり、キーボードや天板のバックライトカラーを詳細に設定する事が可能です。

キー入力の設定は、ゲーミングキーボードなどに搭載されているプログラマブルキーと同等の機能を実現する事ができる機能です。キーマクロを登録しておけば、同じ操作を繰り返す場合にややこしいキーの入力を繰り返さなくて済むため、非常に重宝します。

バックライトのカラー設定に関しては、3つのゾーンに個別に色を設定できる他、LEDの点灯パターンなどを指定する事が可能です。







左・中央・右の各ゾーンに異なるカラーを設定できる




そして次は、Control Centerというソフトウェア。



Control Centerは、Windowsのシステム設定を一括で変更できるソフトウェア。

静音、省電力、パフォーマンス、エンターテインメントの4つのメニューが提供されており、例えばネットを閲覧するだけという時には「省電力」に、ゲームプレイ時には「パフォーマンス」にといった具合に、シーンに合わせたシステム設定の一括変更が可能となっています。

それぞれのメニューの設定はカスタマイズ出来るようになっており、Windows キーの有効・無効設定なども行えます。




さらに、GPU Overclockというツール。

今回利用していないのですが、CPUのOCのオンオフが行えるツールのようです。




その他・・


Killer LANの専用ユーティリティソフト「Killer Network Manager」


高機能なオーディオユーティリティ「Sound Blaster X-Fi MB5」


既存のゲームサウンドの3Dサラウンドサウンドを有効にできる「Creative Alchemy」


ゲームで役立つと思われるソフトウェアが数多く搭載されている印象です。
特に Control Center等は、使い慣れると日常でも結構便利だったりします。

なお、Lev-17FG098-i7K-VEには標準でDSP版のWindows 10インストールメディアや、ドライバ&ユーティリティ類が入ったメディアが同梱されていますので、仮にトラブルが発生した場合にも簡単に元の状態へと戻す事ができます。

リカバリメディアを作成しなくても良いという点が、手軽で魅力です。



Lev-17FG098-i7K-VE まとめ

Lev-17FG098-i7K-VEのレビューは以上となります。
最後にまとめると・・・

・G-SYNC対応の 17.3型フルHD IPS非光沢液晶を搭載
・デスクトップ向けのCore i7-6700Kや、同じくデスク向けのGTX 980(8GB)を搭載
・インターフェースの内容が充実している
・Killer LANを2基搭載

デスクトップ向けのCPUやGPUを搭載する、17.3型フルHDのゲーミングノートです。

ノートPCながら、デスクトップ向けパーツである Core i7-6700Kや GTX 980(8GB)を搭載しており、ゲーミングデスクトップPCに劣らない高いパフォーマンスを実現しています。

デスクトップ向けの構成と言っても上から下まで非常に幅広いですが、その中でもハイエンドクラスにあたるパーツを搭載するなど、中途半端な構成ではないという部分に魅力を感じる方は少なくないのではと思います。

ゲームプレイにあると便利だと思われるツールも多数搭載しており、より快適なプレイ環境を整えられること、また光学ドライブは搭載していないものの、筐体周りのインターフェースが充実している点も魅力です。

価格は相応に高めではありますが、デスク並の高い性能を持ちあわせながらも持ち運びができるノートであるという点は本製品の大きな強みであり、少々価格が高くともニーズは確実にあるでしょう。

誰にでもおすすめできる製品ではありませんが、例えばVRに利用できる高性能ノートPCが欲しい方や、性能の高いゲーミングデスクトップPC or ノートPCの購入を検討されている方などには、非常に面白いマシンだと言えます。