ドスパラが販売するノートPC、Altair VH-ADのレビューです。

Altair VH-ADは、14型ワイドHD液晶を搭載するノートPC。
CPUにはCeleron N3150を、ストレージには32GB eMMCを採用する事により価格を大幅に抑えたマシンです。

この手の構成で低価格を謳う製品は珍しくはありませんが、そういった製品の中でも価格が特に安い事、また2.5インチのHDDやSSDを増設できるようになっており、購入後に2ドライブ構成とする事も可能となるなど、一風変わった特徴を持ちあわせています。

32GBのストレージ容量に不安を感じるというユーザーは少なくないだけに、容易にディスク増設が行える構造を持つ本製品に魅力を感じる方は少なくないでしょう。実際、評価はかなり高いようです。

今回は、そんなAltair VH-ADの外観や使用感、性能面などを詳しくご紹介したいと思います。

【Altair VH-AD レビュー記事目次】

・Altair VH-AD 筺体外観・操作性をチェック
外観・インターフェースキーボードの操作性HDDを増設できる重量液晶

・構成内容と特徴・ベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度再起動時間バッテリ駆動時間

・製品のまとめ
Altair VH-AD まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


Altair VH-AD 筐体外観

まず、Altair VH-ADの外観をチェックします。

14型サイズなので小さくはないのですが、筺体の厚みはゴム足含めて25.9mmとやや薄く、見た目にもスリムな印象を受けます。

全体のシルエットや質感など安っぽさを感じさせない仕上がりであり、高級感があるとまではいかないもの、価格の割に洗練された雰囲気を持つマシンだと感じます。





天板には清潔感あるホワイトカラーを採用。
表面はサラサラとした質感で、指紋等の汚れが全く目立たず扱いやすいです。



背面側から見たところ。
側面にも天板と同じホワイトカラーが施されており、一体感があってすっきりとした見た目です。




ディスプレイには14型ワイドHD(1366×768)の光沢液晶を採用。
明るい場所では光の反射や映り込みがやや気になりやすいですが、簡単な作業用のディスプレイとしてはサイズも大きく悪くないです。



液晶上部にはWebカメラを内蔵。



ディスプレイの最大開閉角度は約135度。
可動域はそこそこ広く、画面の角度調整がしやすいです。





筐体側面のインターフェースの内容を確認します。

左側面には電源コネクター、USB3.0、HDMI、USB2.0×2基、カードリーダー、ヘッドフォンとマイクのコンボポートが並んでいます。



右側面にはなにもなし。
右の方に開閉できそうなパネルが見えますが、これはHDDベイのカバーです。




前面・背面側にも何も搭載されていません。

端子類は左側面に集中して搭載されているようです。
私の使い方では特に不足を感じるような内容ではありませんが、LAN端子や光学ドライブはないため、それらが必要な方は別途、変換アダプターや外付けの光学ドライブを用意する必要があります。



PC本体と電源アダプターです。
ノートにしてはやや変わった電源アダプターが付属していました。




電源アダプターの仕様は12V、2Aで24W。



キーボードの操作性をチェック

Altair VH-ADに搭載されているキーボードの操作性をチェックします。





右側にHomeやPgUp等のキーが並ぶ、やや変わった配列のキーボードです。
テンキーは搭載されていません。

打鍵感は可もなく不可もなくというところですが、特有の配列が慣れるまでは少し使い辛いと感じます。
とはいえ、入力作業がそれ程多くはないのならあまり気にならないでしょう。



キートップはフラットな形状。
マットかつ、ややザラつきのある素材を用いており、指紋痕などが目立ち難いです。



タッチパッドはボタン一体型。
こちらもキーボードと同様、可もなく不可もなくといった使い心地です。

作業量が多いのならマウスを利用したい所ですが、ネットや動画閲覧などあまり複雑な操作を行わない用途では、タッチパッドによる操作でも特に使い辛いとは感じません。



2.5インチのHDDを増設可能

Altair VH-ADには、HDDやSSDを追加可能な2.5インチのドライブベイが備わっており、ユーザー自身がHDDやSSDを追加できるようになっています。

32GBと極端にストレージ容量の小さい製品なだけに、増設が容易に行えるというのは便利な仕様です。
なお、7mm厚のディスクしか搭載できないようなので、購入の際はご注意ください。



ディスクの取り付けに必要な、HDDマウンタやネジなどの部品は標準で同梱されています。



本体底面。
写真左上の方に、ネジ留めされたHDDベイのカバーが見えます。




HDDやSSDの増設については、HDDマウンタにHDDやSSDを取り付け、ベイに差し込んでディスクの管理から設定を行うだけと非常に簡単。

未検証ですが、容量の大きいHDDやSSDの方へメインドライブのクローンを作成し、マシンに追加するなどすればかなり使い勝手がよくなるのではと思います。

ただしトラブル時には保証対象外となる為、HDDやSSDの追加は自己責任で行っていただくようお願いいたします。



重量

Altair VH-ADの重量を測定してみました。



PC本体の重量は1565g。
14型のノートPCにしてはかなり軽いです。

屋内での移動がしやすい事はもちろんですが、ちょっとした外出時にも持っていけそうな軽さだと思います。



電源アダプターの重量は120g。
こちらもとても軽量です。



液晶の見やすさ

Altair VH-ADに搭載されている液晶をチェックします。
全ての製品に同じパネルが搭載されるとは限りませんので、参考程度にご覧下さい。



14型ワイドHD(1366×768)の光沢液晶が搭載されていました。
アイコンや文字はかなり大きめの表示となっており、小さい文字を読むのが苦手な方にも使いやすいと思います。

一度に表示される情報量が少ないため、作業内容によってはやや使い辛く感じてしまうのですが、そもそも本製品で複雑な作業を行われる方は少数でしょうから、特に問題はないと言えます。





視野角は狭いです。
閲覧する角度によっては全体が白っぽく、また色の変移も大きくなりますが、正面から閲覧する分には問題ありません。



Altair VH-AD 構成内容と特徴

掲載しているAltair VH-ADの構成内容と、その特徴について解説します。


【CPU-Z】




【Altair VH-AD の主な構成】

OS   Windows 10 Home 64bit
プロセッサ   Celeron N3150(1.6GHz~2.08GHz)
グラフィックス   インテル HDグラフィックス
メモリ   2GB(DDR3L)
ディスプレイ   14型ワイドHD(1366×768)、光沢
ストレージ   32GB eMMC(Samsung製)
無線機能   IEEE802.11b/g/n、Bluetooth v4.0
バッテリ   駆動時間:約6.9時間(駆動時間の実測値は後の項に掲載)
電源アダプター   24W
サイズ   340.6×237×25.9(縦置き/幅×奥行き×高さ/mm)
重量   約1.6kg(最小)
  2.5インチ 7mm HDD 増設用マウンタ付属
保証   1年間 持込修理保証

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2016年03月27日時点の情報に基づくものです。

Windows 10、Celeron N3150、メモリ2GB、32GB eMMCと言う構成内容のモデルです。

価格は2016年3月27日現在、27,777円(税抜)となっており、構成内容を考慮したとしても14型のノートとしては破格だと言えます。

単純に低価格な大画面ノートが欲しいというユーザ―に向いているのはもちろん、最初からHDDやSSDを追加する目的で購入しても損はないと思える価格帯であり、実際にそのつもりで購入するユーザーも少なからずおられるのではと思います。

なお、本製品にはストレージにeMMCを搭載する構成だけではなくSSDを搭載する構成も提供されているため、メインドライブをSSDにしたいというのなら、最初からSSD搭載の構成を選択した方が良いかもしれません。SSDを搭載していても、十分に安いです。



搭載されているストレージの内容を詳しく確認します。


eMMCの詳細


ディスクの内訳


ユーザーが利用可能な容量

ストレージにはSamsung製の「BWBD3R」という、32GB eMMCが搭載されていました。
Cドライブの容量は28.57GBであり、初期状態では12GB強程をユーザーが利用可能となっていました。

今後、Windows アップデートなどでシステムファイルの容量が増えていくことを考えると、やや心許ない残容量だと言えるでしょうか。

不安を感じる方は、最初から容量の多いSSDの構成を選択した方が良いかもしれません。

eMMCの性能については、SSDと比べた場合高速とまではいえないものの、HDDを搭載するようなノートPCよりも若干速いため、使っていてストレスを感じるような場面はそうないと思われます。



ベンチマークテストの結果

以下、掲載しているAltair VH-ADで実施したベンチマークテストの結果です。


【CrystalDiskMark】



【3DMark】


実行したテストの結果


FireStrikeの詳細



【BIOHAZARD 6】



【FINAL FANTASY XIV 蒼天のイシュガルド】


DirectX 9/1280×720/標準品質(ノートPC)



【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】


640×480、1280×720 / 低品質/ ウィンドウモードで実行



【Minecraft】



画質設定などを落としても、所々でややカクツキが見られる



【CINEBENCH】


ゲームはかなり軽めのタイトルを、画質設定を落としてやっとプレイできる程度のグラフィック性能であるため、基本的にゲームプレイには向かないと考えた方が良いですが、ネットや動画の閲覧などには全く問題のないパフォーマンスです。

唯一、メモリが2GBオンボードと言う点のみちょっと心許なさを感じるでしょうか。

複数のウィンドウやソフトウェアを起動するなどして多くのメモリ消費してしまった場合、スワップが起こりやや動作が鈍くなってしまう事はあるかもしれませんが、軽めの作業を単体で行っている分には特に不都合はなく、実際、使っていてメモリ不足を感じるような事はありませんでした。



消費電力・温度

Altair VH-AD の消費電力を測定。
以下はアイドル時、ベンチマーク(BIOHAZARD 6)実行時の消費電力測定値です。

画面の輝度は50%に設定。

アイドル時 ・・・ 6W
ベンチマーク実行時 ・・・ 13W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

非常に低消費電力です。




高負荷時の、Altair VH-ADのキーボード表面の温度を測定してみました。

発熱の大きいパーツを搭載していないためか、キーボード面の温度は全体的に低温です。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

PassMark Rebooterを利用し、Altair VH-ADの再起動にかかる時間を測定してみました。
以下は8回の再起動時間と、その平均値です。

1回目 0:56
2回目 0:56
3回目 0:54
4回目 0:54
5回目 0:56
6回目 0:57
7回目 0:58
8回目 0:56

再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 55秒

Altair VH-ADの再起動にかかる時間は、およそ55秒。
比較的高速です。HDD搭載のPCよりもやや速いという感じです。



バッテリ駆動時間

Altair VH-ADのバッテリ駆動時間を測定。

利用したソフトウェアはbbench、ソフトウェアの設定はストロークの実行が10秒毎に、ワイヤレスLAN利用によるネットへのアクセス(ブラウザで新規ページを開く)が60秒毎に実行されるという内容。

画面の輝度は50%前後に設定。




バッテリの電力が100%から5%に減少するまでの時間は32953秒。
約9時間(9.15361111…)ものバッテリ駆動が可能という結果となりました。

かなりバッテリの持ちは良いようです。
多少の負荷をかけた使い方をした場合、もう少しバッテリの持ちは短くなると思われますが、そのような場合であっても比較的長い時間バッテリのみで作業ができるでしょう。

電源のない場所でもバッテリ残量を気にせず使える為、便利です。



Altair VH-AD まとめ

Altair VH-ADのレビューは以上となります。
最後にまとめると・・

・14型ワイドHDの光沢液晶を搭載
・Celeron N3150や2Gメモリ、32GB eMMCを標準搭載
・2.5インチのHDDやSSDを増設可能
・バッテリの持ちが良い
・非常にリーズナブル

Celeron N3150や 32GB eMMCを搭載する、14型の低価格ノートです。
ライトな用途には困らないスペックを備えながらも、2万円台という非常にリーズナブルな価格を実現しています。

比較的薄く軽く、また大画面の搭載で閲覧しやすく、長時間のバッテリ駆動が可能な点など、安いノートが欲しい方には実用性が高く魅力の大きい製品だと言えるでしょう。

HDDやSSDを容易に増設できるユニークな構造を採用しているため、工夫次第で容量を大幅に拡張する事ができる点なども面白いです。

なお、32GBというメインドライブの容量に不安を感じる方もおられると思いますが、本製品にはSSD搭載のモデルもラインアップされていますので、容量をやりくりする自信がないという方や、増設などで工夫をするのが面倒だという方はSSD搭載のモデルを選択されると良いでしょう。

SSD搭載でも十分に価格は安く、PC購入のコストを出来るだけ抑えたいユーザーにとって、本製品を選択する価値は大きいと思われます。