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デルが販売するデスクトップパソコン、ALIENWARE X51 R3のレビューです。

ALIENWARE X51 R3は、スリムかつコンパクトな筐体にハイスペックな構成を詰め込んだゲーミングデスクトップPC。

掲載のモデルはZ170、Core i7-6700K、DDR4 規格のメモリ8GB、GeForce GTX 960(2GB)、2TB HDDを搭載するという上位構成のマシンです。

多くのゲームを高画質でプレイできる高い性能を持ちあわせている事に加え、オプションとして提供されている簡易水冷機能も採用。

水冷の構成を選択した場合、光学ドライブを搭載できなくなりますが、熱が問題になりやすい小型の製品なだけに、水冷を採用するメリットは決して小さくはないでしょう。

従来からのイルミネーション機能も引き続き備わっており、コンパクトかつインテリア性の高いゲーミングデスクトップPCが欲しいという方には魅力ある製品です。

今回は、そんな ALIENWARE X51 R3の外観や機能、性能について詳しく触れてみました。


【ALIENWARE X51 R3 レビュー記事目次】

・ALIENWARE X51 R3 筺体外観・内部の構造
筺体外観・インターフェースLEDイルミネーション機能筐体内部の構造

・構成特徴・ベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマークテストの結果消費電力・温度再起動時間

・ソフトウェア
ALIENWAREシリーズ専用のソフトウェア

・製品レビューのまとめ
ALIENWARE X51 R3 まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


ALIENWARE X51 R3 筺体外観・インターフェースの内容

まず、ALIENWARE X51 R3に採用されている筺体の外観、インターフェースの内容をチェックします。

筺体サイズは幅95mm、奥行き318mm、高さ318.5~343mmと非常にコンパクト。
ゲームPCにしてはやや小さい、という程度の小ささではなく、一般的にスリムPCと呼ばれる小型のデスクトップPCと同等のサイズを実現しています。

ALIENWARE特有のデザインを採用していなければ、ゲーム向けのデスクトップPCにはまず見えません。




フロントパネル上部には電源ボタンと、幾つかの端子。
フロント上部中心に配置されている、細長い物体が電源ボタンです。

端子の内容はUSB3.0×2基、ヘッドフォン出力、マイク入力という内容になります。



フロント下部には、ALIENWAREではおなじみとなるエイリアンのモチーフが配置されています。


エイリアンの顔は縦置き、横置きに合わせて向きを変える事ができます。




次に筐体背面の様子です。

背面のインターフェースは、上からUSB3.0×2基、USB2.0×2基、LAN、ALIENWARE Graphics Amplifier用の端子、USB3.0×2基、オーディオ端子×3基が並び、下部にはグラフィックカードから提供されるDVIやDisplayPort×3基、HDMIなどの映像出力端子が配置されています。

電源コネクターは写真左下です。
電源は内蔵タイプのユニットではなく、外付けタイプのアダプタ―を利用します。



ケース背面の左下付近に、仕様等を記載したシールが張られたプレートが入っていました。
デザインへの配慮だと思います。



筺体左側にあるサイドパネルの様子。
中央付近に、イルミネーション用のパネルが見えます。



サイドパネルの隅の方には、よくわからない謎の文字。

なお、本製品を横置きにする場合には、こちら側(文字が書かれた側)を底にして設置してください。謎の文字がゴム足の役割を果たします。



筺体右側面の様子。
こちら側にも、反対側と同様にイルミネーション用のパネルが配置されています。

右下の方にはALIENWAREの文字。



筺体上部の様子です。
フロントパネル以外の部分がすべてメッシュ状の通気口となっています。

底面側にも上部と同じようなメッシュ構造が採用され、効率の良いエアフローを実現しています。



付属の電源アダプターや電源ケーブル。
ケーブルの3ピンプラグを、2ピンに変化するためのプラグも付属しています。



ケーブルのプラグ部分。
3ピン(一つはアース)となっています。デルの製品にはこのタイプの電源ケーブルが付属する事が多いです。



3ピンを2ピンに変換するためのプラグ。



電源アダプターの仕様は19.5V、16.9Aで330W。
当然ながら、かなり大きく重量のあるアダプターです。

電源が内側に無い分筺体を小さくできるというわけで、PCの利用環境によってはこのアダプターが邪魔と感じる方もおられるかもしれません。

が、机の上などにデスクトップPCを設置したい場合には、例え電源アダプターが大きくなってしまったとしても、筺体が小型であるのは便利です。



カラーコントロールが可能なイルミネーション機能

冒頭にも記載しましたが、ALIENWARE X51 R3の筺体にはイルミネーション機能が搭載されており、付属のソフトウェア「ALIENWARE FX」を使用して、色の調整を行う事が可能です。




筺体左右のサイドパネル中央と、エイリアンモチーフの目が光ります。
カラーは柔軟に設定する事が可能です。



ALIENWARE FX。
ALIENWAREには、FX以外にもこのブランドならではの専用ソフトウェアが搭載されています。



ケース内部の構造

次に、筐体内部の構造を簡単にチェックします。

背面にあるネジを取り外す事で、筺体右側のサイドパネルの開閉が可能になります。
ネジの取外しにはドライバーが必要です。

あと、サイドパネルにはLEDイルミネーションのケーブルが接続されていますので、勢いよく開けないよう注意が必要です。




筺体内部全体の様子。
左上付近に見えるものが簡易水冷ユニットで、下部(写真手前)パネルの内部にはグラフィックカードやストレージが配置されています。



ファンには山洋電気の「San Ace B97」が用いられているよう。
ケースの外側からは見えない部分であるのにもかかわらず、エイリアンモチーフが採用されている点がユニークです。



水冷ユニットの右側。
マザーボードとその上に配置されている各パーツが見えます。



このパネルの部分は開いていないのですが、中にはグラフィックカードやストレージが配置されています。

背面の端子の配置を見てもわかりますが、グラフィックカードはドーターボードを使用し、通常とは異なる向きで配置されるような構造となっています。



ALIENWARE X51 R3 構成内容とその特徴について

掲載している ALIENWARE X51 R3の構成内容と、その特徴について解説します。

【CPU-Z】





【GPU-Z】

【ALIENWARE X51 R3 プラチナ の主な構成】

OS   Windows 10 Home 64bit
プロセッサ   Core i7-6700K (4GHz/TB時最大4.2GHz)
チップセット   インテル Z170
グラフィックス   GeForce GTX 960(2GB)
メモリ   8GB(4GB×2/DDR4 2133MHz)
ストレージ   2TB HDD(TOSHIBA製/7200rpm)
無線機能   インテル 7265 802.11ac 2×2 + BT4.0
電源アダプター   330W
シャーシオプション   Alienware X51 R3 シャーシ 液体冷却
サイズ   95×318×318.5~343(幅×奥行き×高さ/mm)
重量   約5.49kg
ソフトウェア   マカフィー リブセーフ (12ケ月間更新サービス)
保証   1年間引き取り修理サービス

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2016年01月29日時点の情報に基づくものです。

今回掲載している製品は、Windows 10、Core i7-6700K、DDR4規格のメモリ8GB、GeForce GTX 960(2GB)、2TBHDD、液体冷却の筐体を採用するモデル。

2016年1月29日現在、本製品にはGTX745を搭載するスタンダード、Core i7-6700やGTX960を搭載するプレミアム、Core i7-6700KやGTX960、液冷を採用するプラチナ、さらにCore i7-6700K や16GBメモリ、GTX960、256GB PCIe SSD&HDD、液冷を採用するスプレマシーがラインアップされており、掲載製品はプラチナの構成に当たります。

HDDが1TBから2TBへとアップグレードされていますが、その他はプラチナの構成と同じです。

大きな特徴はGTX 960(2GB)を搭載している事、またCore i7-6700Kを搭載しておりオーバークロックが可能であるという事、そして一番は液体冷却ユニットを採用している部分だと言えるでしょう。

ストレージは標準ではHDDオンリーとなりますが、PCIe SSD とHDDの2ドライブ構成も選択可能です。

液冷を採用すると光学ドライブの搭載が出来なくなりますので、光学ドライブが必要な方は、スタンダードかプレミアムのモデルをご選択ください。

あと、上でCPUのオーバークロックについて触れましたが、本製品は専用のソフトウェアとして「OCControls」というツールを標準搭載しており、ワンタッチでCPUをオーバークロックさせる事が可能となっています。

詳細な設定ができるものではありませんが、定格最大4.2GHzのところを4.4GHzまで引き上げる事ができます。(といっても各コアのクロックは不明)

簡易的なものではありますが、利用する事により多少の性能向上が見込めます。ただし、利用によって起こったトラブル(故障など)時の保証適用の可否については不明です。



搭載されているストレージの内容をチェックします。


HDDの仕様


ディスクの内訳

HDDにはTOSHIBA製の「DT01ACA200」という2TB HDDが搭載されていました。
回転数7200rpm、SATA 6Gb/s対応の製品です。

特にコメントを付けるほどの特徴はなく、速度はHDDにしては普通。容量が多いのでゲーム用のPCでは使いやすいと思います。

カスタマイズではPCIe接続のSSDも選択可能です。



ベンチマークテストの結果

以下、ALIENWARE X51 R3で実施したベンチマークテストの結果です。
ALIENWARE Command Centerの専用ツール、「OCControls」を使用してオーバークロックさせた場合のベンチマークスコアも一部掲載しています。


【CrystalDiskMark】


Ver.5を使用



【3DMark】


各テストの結果


Fire Strikeの詳細 左がOCオフ、右がOCオンの状態



【BIOHAZARD 6】

1980×1080



【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】


いずれも最高品質/1980×1080 左がOCオフ、右がOCオンの状態



【CINEBENCH】


左がOCオフ、右がOCオンの状態


GTX960という事で多くのゲームを高い画質設定でプレイできる性能を持ちます。

OC機能については、CPUのオーバークロックであるため、さほどグラフィック性能には影響を与えないと思いますが、それでもスコアには多少なりとも影響しているようです。

体感では、OC有と無しの場合の性能差は感じられませんでした。

機能はともかく、スリムデスクトップPC並のサイズであることを考えると、性能は非常に高いです。常に最高の画質を求めるとか、4Kでゲームプレイしたいなどというユーザーでなければ、十分に満足できる性能です。



消費電力・温度

ALIENWARE X51 R3の消費電力を測定してみました。
以下はアイドル時とベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6)の消費電力測定結果です。

測定値に液晶の電力は含まれていません。



アイドル時 ・・・ 38W
ベンチマーク実行時 ・・・ 173W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

GTX960搭載という事で、高負荷時はやや高めの消費電力です。




続いてALIENWARE X51 R3のパーツ温度を測定してみました。
以下はアイドル時、ベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6を20分以上実行)のパーツ温度です。

高負荷な状態が続くと、それなりにパーツ温度は上昇するようです。
小型かつパーツがぎっしり詰まっている事を考えると、液冷の効果はあるのかもしれませんが、空冷の場合と比較できないため効果の有無については何とも言えず。

一般的なゲーミングデスクトップPCと比較した場合、標準的な範囲内の温度だと言えます。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

PassMark Rebooterを利用し、ALIENWARE X51 R3の再起動にかかる時間を測定。
以下は9回の再起動時間と、その平均値です。

1回目 1:41
2回目 1:28
3回目 1:19
4回目 1:17
5回目 1:13
6回目 1:57
7回目 1:59
8回目 1:46
9回目 1:19

再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 1分33秒

ALIENWARE X51 R3の再起動にかかる時間は、約1分33秒。
やや、測定結果にムラが出ていますが、いずれもHDDの再起動時間としては標準的な範囲内です。

SSDを搭載した方が快適であることは、言うまでもありません。



ALIENWAREの専用ソフトウェア

掲載製品に搭載されていた、ALIENWARE Command Centerの専用ツールを簡単にご紹介します。



Thermal Controls。
内部の温度やファンの回転数を管理するためのツール。一部ファンのみ、手動でのコントロールが可能なようです。



Thermal Controlsの各数値はガジェットとして、デスクトップ上に置いておくことができます。



Alien FX。
イルミネーションのカラーコントロールを行うためのツール。



Alien FUSION。
電源プランを詳細に設定する事ができるツール。マイ電源プランとして、プロファイルを作成できます。



Alien ADRENALINE。
ゲームごとに、起動するソフトウェアなどのアクション実行を設定できるツール。
パフォーマンスの監視や記録も行えます。



オーバークロックを簡易的に行えるOCControls。
ボタン一つでOC機能のオンオフを設定できます。



ALIENWARE X51 R3 まとめ

ALIENWARE X51 R3 のレビューは以上となります。
最後にまとめると・・

・非常にコンパクト・スリムなデザイン性の高いケースを採用
・第6世代のCoreプロセッサ搭載、メモリはDDR4規格、ストレージにはPCIe接続のSSDも選択可
・水冷を選択可
・最大GTX960(2GB)搭載で多くのゲームを高画質設定でプレイできる
・ALIENWAREならではのツールを豊富に搭載

非常にコンパクトでスリムなケースを採用した、ゲーミングデスクトップPCです。

第6世代のCoreプロセッサを搭載し、DDR4規格のメモリや、高速なPCIe接続のSSDを搭載できるなど、小型なりに構成は満足感の高いものとなっています。

グラフィックカードには最大でGTX960(2GB)を搭載可能となるなど、フルHDの解像度であれば多くのゲームを高画質で快適にプレイできるグラフィック性能を持ちあわせており、画質をとことん追求するとか4K解像度でゲームをプレイしたいというような方でなければ、十分な構成のマシンだと言えるでしょう。

水冷を選択できる点も、高温になりやすい小型のゲーミングデスクトップでは、メリットが大きいと思われます。

コストパフォーマンスを重視する方には本製品は向きませんが、省スペース性の高いゲーミングデスクトップPCの購入を検討しており、かつ機能や構成に納得ができるのなら、選択肢の一つに加えても損はないでしょう。

単純に、ALIENWAREというブランドに魅力を感じている方にもおすすめのモデルです。