LuvBook C(LB-C240S-SSD)のベンチマーク結果 Celeron N3150搭載ノートの性能チェック
前記事(LuvBook C シリーズレビュー SSD搭載でも5万切り!11.6型のモバイルノートを使う)に続き、今回はLuvBook Cシリーズの構成や性能について触れたいと思います。
掲載モデルは11.6型HD液晶、Windows 10、Celeron N3150、メモリ8GB、120GB SSDを搭載する「LB-C240S-SSD」というモデル。
SSDを搭載しながらも5万円(税抜)を切る価格を実現している、非常にコストパフォーマンスに優れたマシンです。
LuvBook Cシリーズについては、2015年夏頃にも旧モデルにあたる製品をご紹介しているのですが、そちらがCeleron N2840搭載であったのに対し、今回のモデルは新しいCeleron N3150を採用しており、価格は同じような感じであっても性能は確実に向上しています。
SSDもSATA3(以前はSATA2でした)接続で高速化していますので、今回のモデルは低価格帯のノートとしてはかなり使い勝手が良いです。
というわけで、その性能を詳しく見ていきたいと思います。
【LuvBook C シリーズ レビュー記事目次】
・LuvBook C シリーズ 筺体外観や操作性をチェック
(外観・インターフェース / キーボードの使用感 / 液晶 / 本体の重量 / 主な付属品)
・LuvBook C シリーズの性能特徴と「LB-C240S-SSD」のベンチマーク結果
(構成と特徴 / ベンチマーク結果 / 消費電力・温度 / 再起動時間 / バッテリ駆動時間)
・プリインストール・ソフトウェアの内容
(プリインストール・ソフトウェア)
・製品レビューのまとめ
(LuvBook C シリーズ まとめ)
※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。
LuvBook C シリーズ 構成内容とその特徴について
まず、掲載しているLuvBook C シリーズの構成とその特徴について解説します。
【CPU-Z】
【LuvBook C シリーズ(LB-C240S-SSD) の主な構成】
OS Windows 10 Home 64bit
プロセッサ Celeron N3150(1.60GHz~最大2.08GHz)
グラフィックス インテル HD グラフィックス
メモリ 8GB(8GB×1/DDR3L SO-DIMM/1スロット)
ディスプレイ 11.6型ワイドHD(1366×768)、光沢
ストレージ 120GB SSD(SATA3接続/Samsung製)
LAN 100Base-TX/10BASE-T
無線機能 IEEE802.11b/g/n、Bluetooth v4.0
バッテリ 駆動時間:約6.1時間(駆動時間の実測値は後の項に掲載)
電源アダプター 40W
サイズ 292.4×210.5×22.7(縦置き/幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約1.3kg(実測値は約1.16kg)
保証 1年間無償保証・24時間×365日電話サポート
※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2015年10月28日時点のものです。
Windows 10、Celeron N3150、11.6型HD光沢液晶、メモリ8GB、120GB SSDを搭載する「LB-C240S-SSD」の構成です。
8GBものメモリや120GB SSDを搭載しながらも49,800 円 (税別/2015年10月28時点)という低価格を実現しており、コストパフォーマンスは抜群に良いと言っても大げさではないでしょう。
CPUは固定ですが、様々な構成を持つモデルがラインアップされており、カスタマイズも可能。
カスタマイズでは大容量SSDを搭載するモデルが提供される一方で、2015年10月28日時点では、Celeron N3150や32GB SSD搭載で34,800円 (税別)などという面白いモデルも提供されるなど、用途や予算に合わせたモバイルノートの入手が可能となっています。
構成で気になる点はLANがギガビット非対応だという部分ですが、本製品の用途で問題になる事はないでしょう。出来るだけコストパフォーマンスに優れたモバイルノートをお探しの方には、魅力の大きい製品です。
搭載されているストレージの内容を詳しく掲載します。
SSDの仕様
ディスクの内訳
ユーザーが利用可能な容量
Samsung製のSSD、650シリーズが搭載されていました。容量は120GB。
Cドライブの容量は111.08GB、初期時にユーザーが利用できる容量は90GB・・・とかなり余裕があります。
Windows 7だとこうはいきませんので、Windows 8以降のOSはそういった部分でメリットが大きいのかなと思います。
なお、冒頭でも述べたように、LubBook Cの旧モデルはSSDがSATA2接続であったため、搭載するSSDの種類にかかわらず速度に制限がありました。
しかし、今回のモデルはSATA3で接続しており、旧モデルに比べるとかなり高速です。
容量についても、2015年10月28日に確認したところでは、最小32GB SSD~最大で1TBものSSDをカスタマイズで追加できるようになるなど自由度が高いです。
ベンチマークテストの結果
以下、掲載しているLB-C240S-SSDで行ったベンチマークテストの結果です。
黒字で()内に記載してある数値は、Celeron N2840やメモリ8GBを搭載する旧モデルのスコアです。
【CrystalDiskMark】
Seq 551.0 / 458.5
512K 68.76 / 54.06
4K 445.2 / 383.3
4K QD32 17.08 / 43.90
数値は左がRead、右がWrite/上記はランダムの値
【3DMark】
実行したテストの結果
Fire Strikeの詳細
Ice Storm・・・ 21848(16691)
Cloud Gate・・・ 1897(1277)
Sky Diver・・・ 1123(522)
Fire Strike・・・ 267(0)
【BIOHAZARD 6】
1360×768 ・・・ SCORE:783(623) / RANK:D
【FINAL FANTASY XIV】
蒼天のイシュガルド DirectX 9で実行
【蒼天のイシュガルド(DirectX 9)】
1280×720(標準品質/ノートPC) ・・・ SCORE:1514(1116) / 評価:設定変更を推奨
【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】
1280×720(低品質) ・・・ スコア:2519(1884) / 評価:やや重い
1280×720(標準品質) ・・・ スコア:2147(1426) / 評価:やや重い
【CINEBENCH】
OpenGL ・・・ 13.52fps(6.03)
CPU ・・・ 116cb(75)
Minecraft デフォルト設定でもプレイできない事はないが、画質を若干下げると快適に動く
Celeron N2840を搭載する旧モデルに比べると、確実に性能は向上している印象です。
例えばマインクラフトなども、Celeron N2840搭載モデルではデフォルト設定ではカクツキが酷く、画質を下げなければプレイは難しかったのですが、Celeron N3150を搭載する今回のモデルでは、多少のカクツキはあるもののデフォルト設定でもプレイできない事はないです。
メモリ容量に余裕がある為か、ブラウザ利用時にタブを多く開いて閲覧するような使い方も快適に行えます。
ストレージも高速であり、5万円切のモバイルノートの性能としては十分すぎると思います。
消費電力・温度
LuvBook C (LB-C240S-SSD) の消費電力を測定。
以下はアイドル時と、ベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6)の消費電力測定値です。
画面の輝度は50%に設定しています。
アイドル時 ・・・ 8W
ベンチマーク実行時 ・・・ 15W
※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています
負荷をかけた状態でも、消費電力は低いです。
次に、LuvBook C シリーズの高負荷時のキーボード表面の温度を測定してみました
全体的に低温です。
排気口付近や排気口に近い底面は40℃を少し超える温度となります。
筐体内パーツの温度については正確に測定できなかった為、今回は掲載しません。
が、構成的にそれ程高温になる事はないと思われます。
再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間
PassMark Rebooterを利用し、LuvBook C(LB-C240S-SSD)の再起動にかかる時間を測定。
以下は9回の再起動時間と、その平均値です。
1回目 0:51
2回目 0:49
3回目 0:50
4回目 0:49
5回目 0:51
6回目 0:50
7回目 0:51
8回目 0:51
9回目 0:52
再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 50秒
LuvBook C(LB-C240S-SSD)の再起動にかかる時間はおよそ50秒。
SSDを搭載するノートPCとしては標準的な範囲内の速度だと思います。
※補足として、Windows 10は、Windows 7や8.1などに比べると少し起動に時間がかかるような気がします。
本モデルだけではなく、幾つかのWindows 10搭載モデルを利用した総合的な感触としてそう考えており、再起動時間については、Windows 8.1などを搭載するモデルとは純粋に比較できないように思います。
バッテリ駆動時間
LuvBook C (LB-C240S-SSD)のバッテリ駆動時間を測定。
測定に利用したソフトウェアはbbench、設定はストロークの実行が10秒毎に、インターネットへのアクセス(ブラウザで新しいページを開く)が60秒毎という内容です。
画面の輝度は50%程度に設定。
バッテリの残量が100%から5%に減少するまでの時間は17647秒。
約4.9(4.901944444…)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。
ほぼ、旧モデルと変わらないようです。
(旧モデルは同じ測定条件で約4.9(4.884166666…)時間ものバッテリ駆動が可能)
長くはバッテリは持たないようですが、外出時に少し作業をする位なら支障はないでしょう。
プリインストール・ソフトウェアの内容
LuvBook C(LB-C240S-SSD)に標準搭載されているソフトウェアの内容をご紹介します。
実際の製品とは異なる可能性がありますので、参考程度にご覧ください。
ソフトの内容はWindows 10標準のソフトウェアに加え、セキュリティソフトの「マカフィーリブセーフ」、オーディオユーティリティ「Realtek HDオーディオマネージャ」、システム設定の「Control Center」が搭載されるという非常にシンプルな内容です。
本モデルは比較的容量には余裕がありますが、例えば32GB SSDのモデルを選択した場合、あまり容量の無駄遣いはしたくはありませんので、この内容は使い勝手が良いと思います。
Control Centerは、システムの様々な設定を一括で切り替える事ができるユーティリティ。
静音、省電力、パフォーマンス、エンターテインメントの4パターンが予め用意されており、各パターンはユーザーによるカスタマイズが可能となっています。
LuvBook C シリーズ まとめ
LuvBook C シリーズ(LB-C240S-SSD)のレビューは以上となります。
最後にまとめると・・
・11.6型ワイドHDの光沢液晶を搭載
・約1.1~1.3kgと持ち運びやすいサイズ
・Celeron N3150を搭載
・メモリやストレージを選べる、特にストレージ容量は選択肢が充実している
・最小3万円台、120~240GB SSDを搭載しても5万円(税抜)を切るリーズナブルな価格
・格安ノートPCにしてはデザインが洗練されている
Celeron N3150を搭載する、11.6型HDのモバイルノートです。
低価格ノートの割にカスタマイズ性が高く、また価格も非常に安く、低価格なモバイルノートをお探しの方には魅力の大きいマシンだと思います。コストパフォーマンスは以前のモデルから高いですが、内容がだんだんと洗練されていっている感じです。
価格だけをみるともっと安いPCはありますが、メモリやストレージの容量が極端に小さかったりと、用途がかなり制限されてしまうものも少なくはありません。
ですが、本製品は高負荷な用途には向かないものの、メモリもストレージも十分な容量を搭載する事が出来、低価格ノートとしては使い勝手は上々。
もはやサブPCではなく、メインPCとしても利用出来る製品だと言えるでしょう。
低価格ながらも快適に使えるモバイルノートをお探しの方に、おすすめのモデルです。