Core i3-4005Uを搭載する HP 14-ac000のベンチマーク結果 Celeron N3050搭載モデルと比較
前記事(HP 14-ac000の性能は? Celeron N3050搭載モデルのベンチマーク結果)に続き、今回は Core i3-4005Uを搭載する HP 14-ac000の構成と性能面について触れたいと思います。
HP 14-ac000にはCeleron N3050を搭載するエントリーモデルと、Core i3-4005Uを搭載するスタンダードモデルの2種がラインアップされており、今回掲載するのは上位の Core i3-4005U搭載モデルとなります。
2種のモデルの違いはCPUのみで、他の構成は両モデルとも同じ。
14.0型ワイドHD光沢液晶にメモリ4GB、500GB HDD、DVDスーパーマルチドライブというシンプルな内容のノートPCです。
今回は、Core i3-4005Uを搭載する上位構成の内容や性能に加え、Celeron N3050を搭載する下位モデルとの性能比較等も掲載したいと思います。
構成選択の参考になりますと幸いです。
【HP 14-ac000 レビュー記事目次】
・HP 14-ac000(Core i3-4005U) 構成特徴とベンチマークテストの結果
(構成と特徴 / ベンチマーク結果 / 消費電力・温度 / 再起動にかかる時間 / バッテリ駆動時間)
・HP 14-ac000(Core i3-4005U)のレビューまとめ
(HP 14-ac000(Core i3-4005U) まとめ)
●HP 14-ac000(Celeron N3050搭載)のレビューはこちら
(外観 / 構成特徴・ベンチマーク結果 / ソフトウェア / HP 14-ac000(Cereron) まとめ)
※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。
HP 14-ac000(Core i3-4005U) 構成内容とその特徴
まず、Core i3-4005Uを搭載する HP 14-ac000の構成内容とその特徴について解説します。
【CPU-Z】
【HP 14-ac000 スタンダードモデル(HP 14-ac007TU) の主な構成】
OS Windows 8.1 Update 64bit
プロセッサ Core i3-4005U(1.70GHz)
グラフィックス HD グラフィックス4400
メモリ 4GB(4GB×1/DDR3L 1600MHz SO-DIMM/1スロット)
ディスプレイ 14.0型ワイドHD(1366×768)、光沢
ストレージ 500GB HDD(5400rpm/HGST製)
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
LAN 内蔵LAN(10/100)
無線機能 IEEE802.11b/g/n、Bluetooth v4.0
バッテリ 4セル、駆動時間:約8時間(駆動時間の実測値は後の項に掲載)
電源アダプター 45W
サイズ 345×241×23.9(縦置き/幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約1.94kg
カラー ホワイトシルバー
保証 1年間(引き取り修理サービス、パーツ保証)、使い方サポート1年間
※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2015年07月22日時点のものです。
掲載モデルの構成は主に Windows 8.1、14.0型ワイドHD光沢液晶、Core i3-4005U、メモリ4GB、500GB HDD、DVDスーパーマルチドライブという内容です。
下位のCeleron N3050搭載モデルとの違いはCPUのみで、その他の構成は同じ。
製品購入時のカスタマイズにて、メモリを4GBから8GBへアップグレード可能となっている所なども同じです。
価格は、Celeron N3050搭載モデルが3万円台であったのに対し、今回のCore i3-4005U搭載モデルは¥49,800 (税抜)~。CPUが変わっただけでお値段はワンランク高くなる印象ですが、性能を考えるとその価格差だけの事はあると思います。
なお、上記価格は2015年7月22日時点で実施されているキャンペーンによるもので、実際はもう少し価格が高くなりますので、製品の購入を検討されている方はご注意ください。
搭載されているストレージの内容をチェックします。
HDDの詳細
ディスクの内訳
HDDにはHGST製の「HTS545050A7E680」という、7mm厚の500GB HDD(5400rpm)が搭載されていました。Celeron N3050搭載の下位モデルに採用されていたHDDと全く同じものです。
遅いという程ではないけれど速いという程のディスクでもなく、HDDとしては性能は普通ですが、容量には少し余裕があると思います。
なお、販売製品に全く同じHDDが搭載されるとは限りませんのでご注意ください。
ベンチマークテストの結果
以下、Core i3-4005Uを搭載するHP 14-ac000のベンチマークテストの結果です。
比較として、Celeron N3050を搭載するHP 14-ac000のスコアもあわせて記載していますので、参考にしていただければと思います。(Celeron N3050搭載モデルのスコアは右隣に黒字で記載)
【Win エクスペリエンス・インデックス】
プロセッサ 6.7(4.9)
メモリ 5.9(5.9)
グラフィックス 4.6(3.9)
ゲーム用グラフィックス 4.9(4.2)
プライマリ ハードディスク 5.9(5.9)
※WinSAT.exeの実行によってスコアを取得しています。
【CrystalDiskMark】
Seq 102.8(104.0) / 98.13(102.1)
512K 1.061(1.095) / 1.122(1.181)
4K 101.7(104.9) / 101.3(104.6)
4K QD32 0.496(0.480) / 1.133(1.315)
数値は左がRead、右がWrite/上記はランダムの値
【3DMark】
実行したテストの結果
Fire Strikeの詳細
Ice Storm・・・ 33338(9264)
Cloud Gate・・・ 3350(1148)
Sky Diver・・・ 2174(578)
Fire Strike・・・ 461(63)
【FINAL FANTASY XIV】
【新生エオルゼア キャラクター編】
【蒼天のイシュガルド(DirectX 9)】
【新生エオルゼア キャラクター編】
1280×720(標準品質/ノートPC) ・・・ SCORE:2358 / 評価:普通
【蒼天のイシュガルド(DirectX 9)】
1280×720(標準品質/ノートPC) ・・・ SCORE:2228(416) / 評価:普通(動作困難)
【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】
1280×720(低品質) ・・・ スコア:3900(897) / 評価:普通(動作困難)
1280×720(標準品質) ・・・ スコア:3579 / 評価:普通
【CINEBENCH】
OpenGL ・・・ 18.99fps(4.44)
CPU ・・・ 169cb(60)
Minecraft 描画設定を下げればそれなりに快適に動作する
Celeron N3050搭載の下位モデルと、Core i3-4005Uを搭載する上位モデルとでは、想像していたよりも性能に差がある印象です。
CPUの性能差はもちろんですが、CPUに内蔵されているGPUの性能差も大きく、その辺りでスコア差が大きくでているようです。
ネットや動画を閲覧するなど、ほぼ軽い作業にしか利用しないというのであればCeleron N3050搭載モデルは性能・価格の面で優れた製品ですが、例えば軽いゲームをプレイする事があるとか、軽い用途向けのノートでもそこそこのパワーが欲しいという方には、Core i3-4005Uを搭載する上位モデルがお勧め。
下位モデルと上位モデルとでは、違いを体感できる位の性能差はあると思います。
消費電力・温度
Core i3を搭載する HP 14-ac000 の消費電力を測定。
以下はアイドル時とベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6)の消費電力測定結果です。
画面の輝度は50%に設定しています。
アイドル時 ・・・ 5W(6W)
ベンチマーク実行時 ・・・ 25W(10W)
※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています
消費電力はかなり低いです。
アイドル時は、Celeron N3050搭載モデルと変わらない位の低消費電力を実現しています。
一方で負荷をかけた場合には、若干ではありますが消費電力は上がります。
次に、Core i3を搭載する HP 14-ac000のパーツ温度を測定。
以下はアイドル時、ベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6を20分以上実行)のパーツ温度測定結果です。
Celeron N3050搭載モデルと同じく、全体的に低温です。
さらに、高負荷な状態が続いた場合のキーボード表面の温度を測定してみました。
キーボード表面の温度も、Celeron N3050搭載モデルと同じく低温という結果です。
常時、快適に入力操作などが行えると思います。
再起動にかかる時間
PassMark Rebooterを利用し、Core i3搭載 HP 14-ac000の再起動にかかる時間を測定。
以下は8回の再起動時間と、その平均値です。
1回目 1:23
2回目 1:23
3回目 0:59
4回目 0:59
5回目 0:58
6回目 0:59
7回目 0:58
8回目 1:46
9回目 1:18
再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 1分11秒
HP 14-ac000 の再起動にかかる時間は平均すると1分11秒という結果です。
多少誤差はありますが、前に掲載したCeleronを搭載する下位モデルと同じHDDを搭載しているため、速度もほぼ同じ。
HDDを搭載するノートPCの再起動時間としては、高速ではないけれど遅いという程でもないです。
バッテリ駆動時間
Core i3を搭載する HP 14-ac000 スタンダードモデルのバッテリ駆動時間を測定。
測定に利用したソフトウェアはbbench、設定はストロークの実行が10秒毎に、無線LAN利用によるネットへのアクセス(ブラウザで新規ページを開く)が60秒毎に実行されるという内容です。
画面の輝度は50%に設定。
バッテリの電力が100%から7%に減少するまでの時間は29048秒。
約8(8.0688888..)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。
バッテリはかなり長く持つようです。
Celeronを搭載する下位モデルの方がほんの少しだけバッテリの持ちが良いようですが(上記と同じ測定方法で8.34時間のバッテリ駆動が可能)、殆ど変らないと考えて良いでしょう。
ただし、負荷をかけた使い方をした場合は、Celeron搭載モデルよりも Core i3搭載モデルの方がバッテリの電力消費が早いと思われます
HP 14-ac000(Core i3-4005U) まとめ
Core i3-4005Uを搭載する HP 14-ac000の性能については以上となります。
今回のCore i3-4005Uを搭載するHP 14-ac000、Celeron N3050を搭載する下位モデルに比べると明らかに性能は高く、軽い用途であっても快適に作業を行いたいという方に向くモデルです。少々価格は上がってしまうものの、性能差を考えると価格差だけの価値はあると思います。
逆に、ネットやメール、DVD閲覧など本当に軽い作業しか行わないというような方にはCeleron N3050を搭載する下位モデルがおすすめ。
3万円台という非常にリーズナブルな価格でありながらも、光学ドライブなど一通りの機能を搭載するというコストパフォーマンスの高さを実現しており、出来るだけ安いノートPCが欲しいという方には魅力は大きいです。
なお、当記事に記載の製品価格は、2015年7月22日現在実施されているキャンペーンによるものとなります。
現時点では、Celeron N3050搭載の下位モデルが¥34,800 (税抜)~、Core i3-4005Uを搭載する上位モデルにおいては¥49,800 (税抜)~という価格で購入する事が可能ですが、キャンペーン終了後は定価(Celeron N3050モデルが¥49,800 (税抜)~、Core i3-4005U搭載モデルが¥59,800 (税抜)~)での販売となりますので、製品購入はキャンペーン実施期間中がおすすめです。