HP ENVY 750-080jp/CT レビュー 新デザインを採用した高性能ミニタワーデスクトップPC
HPが販売するデスクトップPC、HP ENVY 750-080jp/CTのレビューです。
HP ENVY 750-080jp/CTは、ハイエンドに位置づけられるENVYシリーズの個人向けデスクトップPC。
グラフィックスにGeForce GT730やGTX960、GTX980の選択が可能となった高性能な製品で、動画の編集や3Dゲームのプレイなど、比較的負荷の高い用途に利用できるデスクトップPCをお探しの方に向いています。
構成は春モデルから若干アップデートされたという感じの変化ですが、今回よりケースのデザインが一新。
従来製品もデザインの質は高かったものの、比較的長い期間利用していたケースであるため、少し飽きがきてしまっていた・・という方もおられるのではと思いますが、今回のデザイン変更によりそういったイメージがリフレッシュされ、よりモダンでインテリアに映える製品へと大きく変化しました。
拡張性も高くメンテナンスもしやすく、多くの方におすすめできる製品です。
今回は、そんなHP ENVY 750-080jp/CTの外観や性能、使用感等について詳しく触れたいと思います。
お得に製品を購入できるキャンペーン等も実施されていますので、興味をお持ちの方は是非チェックしてみてください。
【HP ENVY 750-080jp/CT レビュー記事目次】
・HP ENVY 750-080jp/CT 新デザインのケース外観・内部構造をチェック
(新デザインを採用したケース外観 / ケース内部の構造)
・構成内容とベンチマークテストの結果
(構成と特徴 / ベンチマーク結果 / 消費電力・温度 / 再起動にかかる時間)
・標準搭載されているソフトウェアの内容
(プリインストール・ソフトウェアの内容)
・製品レビューのまとめ
(HP ENVY 750-080jp/CT まとめ)
※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。
HP ENVY 750-080jp/CT 新デザインを採用したケースの外観をチェック
まず、HP ENVY 750-080jp/CTに採用されているケースの外観をチェックしていきたいと思います。
以前はブラックの光沢パネルをフロントに取り入れた、クラシカルな雰囲気を持つケースを採用していましたが、新モデルではヘアライン加工を施したアルミのフロントパネルを採用。
何でもセンターラインを意識したデザインとしたのだそうで、シンプルさとアルミの質感の高さがモダンな雰囲気。インテリアとの調和を気にされるような方にも納得のデザインだと思います。
筐体サイズは幅約165mm、奥行き405mm、高さは401mm。
小さくはないですが大きくもない、ミニタワータイプのケースです。
そこそこ幅がありますので机の上に設置するのはやや難しく、基本、床に近い場所に設置される方が多いのではと思います。
フロントパネル全体の様子 端子などが一切見えず、パソコンらしくない外観
パネル上部にはhpのロゴ 下部にはオーディオのBANG & OLUFSENのロゴを配置
フロント中央には開閉可能なパネルが設置されており、内部には光学ドライブが設置されている
春モデルには光学ドライブベイ(5.25インチベイ)が2基設置されていましたが、新モデルはウルトラスリムベイが1基のみとなっています。
その代り、内部の3.5インチベイが3基から4基へと増加。
光学ドライブを2基必要とする方も稀におられるのだとは思いますが、個人的には、光学ドライブを2基搭載するよりもHDDやSSD用のベイの数を多くした方が実用的だと感じますので、良い変化なのではと思います。
ケース背面のインターフェースの内容をチェックします。
ケースの背面は上写真のような感じ。
マザーボードが逆倒立の配置となっている部分は、従来のモデルと変わりません。
上部には電源、中央の拡張スロット付近にはグラフィックカードから提供されているDVI-IやHDMIが1基ずつと、DisplayPortが3基並び、下部にはオーディオ端子が6基(リアスピーカー出力、サイドスピーカー出力、センターサブウーファー出力、ライン出力、ライン入力、マイク入力)、USB3.0が2基、USB2.0が2基、SPDIF(光)、LAN、セキュリティホールなどが配置されています。
なお、映像出力端子の内容は搭載するグラフィックカードによって変化します。
今回のモデルはGTX980搭載です。
天面。
タワートップ・トレーを配置し、トレー内側の側面にいくつかの端子を配置しています。
トレーの中に細かいものを置いておけるところが便利です。
埃などが付くと目立ちそうだとは思いますが、表面にはつるんとした光沢感があって見た目にきれいです。
端子はUSB3.0が2基、USB2.0が2基、ヘッドフォンとマイクのコンボポートに、メディアカードスロットという内容で、フロント側に電源ボタンが配置されています。
従来のモデルでは、フロントパネル側と天面に分けて端子を配置していましたが、新モデルは天面のみの配置となりました。
机の上に設置するのなら、フロントパネル側に端子があった方が便利な場合が多いですが、先でも述べた通り、本製品くらいのデスクトップPCだと床に近い位置への設置が殆どではないかと思いますので、端子類は天面へ配置されていた方が使いやすいです。
右サイドパネル。
パネルの左側に大きな吸気口が設けられています。
フロントパネルの下部にある吸気口と、このサイドパネルの吸気口より内部へ空気が取り込まれます。
左側のサイドパネルには何もなし。
中央にhpの大きなロゴが配置されています。
底面は前方から後方にかけて傾斜するスタイル
ケース内部の構造をチェック
次に、ケースのサイドパネルを開き、内部の様子をチェックします。
右側のサイドパネルを開く事で、内部野パーツへアクセスできます。
サイドパネルの開閉にはツールレスで緩められるネジが使用されており、メンテナンスが楽に行えます。
サイドパネルのネジはドライバーなどを使わずに緩める事ができる
内部の構造。
右上から時計回りに電源ユニット、グラフィックカード、CPUやメモリ、HDDベイ、光学ドライブベイが並ぶというパーツの配置です。
一般的なPCとは異なり、マザーボードが逆倒立の形で搭載されています。
見た目に大きく変わったのは、光学ドライブを搭載する5.25インチベイが2基からウルトラスリムベイ1基へと減少した部分。
従来のモデルでは、写真の付近に2基の光学ドライブを搭載する事ができましたが(標準では1基)、新モデルでは1基の搭載となります。
光学ドライブベイが1基となった代わりに、HDDやSSDを搭載できる3.5インチベイが3基から4基へと増加。
写真では3基のドライブしか見えませんが、フロントパネルを取り外す事で、もう1基のドライブへとアクセスする事ができます。
なお、カスタマイズで搭載できるディスクは計3基までのようです。
グラフィックカード。
写真は本製品で提供されている中では最上位のグラフィックカードである、GTX980。
カードを支えるステーが取り付けられており、安定性が高いです。
ケーブルも綺麗に束ねられているため、メンテナンス等も行いやすいと思います。
グラフィクカードの下にはCPUやメモリ。
良くみると、mSATAスロットなども見えます。
本製品で提供されている電源は500W(80PLUS BRONZE)。
+12Vは4系統で最大470W。
製品に付属していたキーボードやマウスも簡単にご紹介いたします。
従来モデルに搭載のキーボードやマウスと同じものが付属するようですので、詳しくはHP ENVY 700-560jp/CTの標準キーボード&マウスをご覧ください。
Windows 8向けのショートカット機能を搭載するなど、使いやすいキーボードとマウスです。
なお、掲載しているのはUSB接続タイプのデバイスですが、カスタマイズでワイヤレスタイプのキーボードやマウスを選択する事も可能。
机周りがすっきりと片付きますので、個人的にはワイヤレスタイプがお勧めです。
HP ENVY 750-080jp/CTのケース外観や内部の構造については以上となります。
引き続き、次記事では掲載製品の構成や性能、ソフトの内容について詳しく触れたいと思います。
次: HP ENVY 750-080jp/CT のベンチマーク結果 Core i7-4790K や GTX 980を搭載する最上位モデルのパワーを検証