HP OMEN 15-5100 レビュー GTX960Mにパワーアップした超薄型の15.6型ゲーミングノート
HPが販売するノートPC、HP OMEN 15-5100のレビューです。
HP OMEN 15-5100は、15.6型フルHDの液晶を搭載するゲーム向けのノートPC。
以前にご紹介した HP OMEN 15-5000の後継にあたる製品で、従来のモデルにGTX860M(4GB)が搭載されていたのに対し、新製品にはGTX960M(4GB)が搭載され、ストレージの容量も256GBから512GB SSDにアップするなど、よりパワーアップした内容へと変化しました。
変わったのは構成のみですが、決して小さくはない変化です。
性能・使い勝手共に向上しています。
今回は、そんなHP OMEN 15-5100 の外観や操作性、性能面について詳しく触れてみました。
【HP OMEN 15-5100 レビュー記事目次】
・HP OMEN 15-5100 筺体外観・操作性など
(外観・インターフェース / キーボードの操作性 / 底面 / 液晶の品質 / 主な付属品)
・構成特徴とベンチマークテストの結果
(構成と特徴 / ベンチマーク結果 / 消費電力・温度 / 再起動にかかる時間 / バッテリ駆動時間)
・プリインストール・ソフトウェアの内容
(プリインストールされているソフトウェアの内容)
・製品レビューのまとめ
(HP OMEN 15-5100 まとめ)
※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。
HP OMEN 15-5100 筺体外観・インターフェースの内容
まず、HP OMEN 15-5100の外観について。
筺体は旧モデルから変化していませんが、とりあえず一通りの内容を掲載したいと思います。
HP OMEN 15-5100の化粧箱 スタイリッシュな雰囲気で形も凝っている
コンピュータ数値制御(CNC)加工による、アルミ切削処理を施した天板デザインを採用
アルミ削りだしのHPロゴ 角度によって不思議な輝きが見える
様々な角度から見た筐体の様子。
全体のサイズは幅約383mm、奥行き251mm、厚み15.5~19.9mmで、重量は約2.15kg。
非常に薄く、サイズの割に軽いです。
見た目にも薄く、ゲーミングノートとは思えません。
前面から見た筐体全体の様子
ディスプレイには15.6型フルHDのタッチ対応、IPS方式の光沢液晶を採用。
液晶とベゼルの境に段差がないタイプのパネルで、見た目に洗練された印象です。
液晶については、また後の項で詳しく触れます。
約200万画素のWebカメラ(HP TrueVision フルHD Webcam)を内蔵
液晶パネル下方にはHEWLETT-PACKARDのロゴ
側面のインターフェースをチェックします。
左側面には何もなし
右側面にはSDカードスロット
前面には何もなし
殆どの端子は背面側に搭載されています。
内容は電源コネクター、USB4.0×4基、HDMI出力、Mini DisplayPort、ヘッドフォンとマイクのコンボポート。
周辺機器類を繋いだ際、ゲーブル類が手元の邪魔にならないように端子を背面に配置しているのだそうです。筺体の形状的な理由もあると思います。
個人的にこの配置は好みですが、全てを背面に配置してしまうのではなく、側面にもUSB 1基位はあった方が便利だと思います。
なお、本製品にはLAN端子は搭載されませんが、標準で「HP USB Ethernetアダプター」が付属していますので、有線LANでネットワークに繋ぎたい場合に利用すると良いでしょう。
ヒンジの左右にはブルーのコーティング
このブルーコーティングは、レーシングマシンのマフラーを意識したものなのだとか。
青からシルバーへと移り変わっていくグラデーションが美しいです。
電源オン時、排気口内のLEDが点灯する
ディスプレイの最大開閉角度は約140度。
液晶面の角度調整はしやすいです。
PC本体と付属の電源ケーブルやアダプター
電源アダプターの仕様は19.5V、6.15Aで120W、コネクタ―の形状はミッキー型
キーボードやタッチパッドの操作性
次に、HP OMEN 15-5100のキーボードやタッチパッドの使い勝手について。
キーボード全体 キーボードの左右にスピーカーを内蔵
キーボード左半分を拡大
キーボード右半分を拡大
キーピッチは縦横約18.6×18.6mm、キーストロークは約1.8mmというアイソレーションタイプのキーボードを採用しています。
HP製ノートは、一般的なノートよりもキーストロークの浅いものが多いのですが、本製品のキーストロークは薄型タイプのノートにしてはやや深め。
打鍵時の撓みなどもなく打ちやすいです。
左側にはプログラマブルキーが配置されており、標準搭載のソフトウェアを利用してマクロの設定を行う事が出来るようになっています。
このプログラマブルキーの配置の関係で、キーボードの操作時に画面に対して体がやや右寄りになる点のみ気になりましたが、すぐに慣れます。
キートップは平らに見えるが、僅かに湾曲しているようにも見える
6つのプログラマブルキー
HP OMENのキーボードやスピーカーにはバックライトが内蔵されており、電源オン時、デフォルトの設定ではLEDランプが点灯するようになっています。
ランプのカラーはゾーンごとに自由に設定可能。
WASDキーのカラーだけ変えるといった設定を行う事も可能です。
WASDキーのカラーを変えることでゲーム時の操作がしやすくなる
タッチパッドはボタン一体型。
操作性は、特別使いやすいという事も使いにくいという事もなく普通。
かなり横長形状のパッドであるため、キーボード操作時に手がふれて誤動作が起こり易いのではと思いましたが、私が使用した限りでは特に気にはなりませんでした。
とはいえマウスを利用するのであれば、タッチパッドはオフにしておいた方がよいと思います。
底面
HP OMEN 15-5100の底面の様子をチェックします。
底面全体の様子 写真は上が筐体背面、下が筐体前面にあたる
パーツの自己交換はできない構造です。
バッテリの着脱も不可。
パーツ云々はともかく、底面のデザインも優れていると感じます。
赤色部分の内側に冷却ファンとヒートパイプを搭載
良くみると底面には細かなトライアングル・ホールが沢山設置されているのですが、そのホールから冷たい空気を吸気し、背面から熱を含んだ空気を排気するというエアフローを採用しています
背面から排気された熱を再度底面から吸い込んでしまわないよう、ゴム足の形状に工夫を凝らしています。
液晶の品質・見やすさをチェック
HP OMEN 15-5100に搭載されている、液晶の品質と見やすさをチェックします。
販売製品に同じ液晶が搭載されるとは限りませんので、参考程度にご覧ください。
15.6型フルHDのIPS光沢液晶を搭載。
ゲーミングノートにしては珍しくタッチ対応のパネルで、ストアアプリなどを使用する場合に操作がしやすいです。
画面の項目サイズ(スケーリング)はデフォルトでは125%と、やや大きめの設定となっていました。
光沢パネルであるため、明るい場所だとやや画面の内容が見辛い事がありますが、操作しづらいという程のものではありません。
画面の視野角をチェックします。
IPS方式のパネルであるため、視野角は広いです。
斜めからの閲覧でも色変化がほとんどなく、表示内容がはっきりとわかります。
次に、色域について。
以降、Spyder 4 Eliteによる測定結果を掲載、検証を行っています。
sRGBのカバー率は98%、AdobeRGBのカバー率は76%。
色域は広いです。見た目にも色が濃く鮮やかです。
ガンマカーブを確認します。
左:ガンマ応答カーブとターゲット(ガンマ2.2) / 右:ガンマ補正カーブ
ガンマ応答カーブにはわずかにズレが見られますが、それ程大きくはありません。
デフォルトでは若干青味の強い画面です。
画面の均一性について。
色ムラ・輝度ムラを確認します。
高輝度時、やや色ムラの目立つか所はありますが、見てすぐにわかるほどのものではありません。輝度ムラは殆ど目立たない程度です。
総合的に考えて、綺麗な部類の液晶パネルだと思います。
色もややズレはあるものの自然な色味であり、明るく鮮やかです。
ゲームの美しい映像はもちろん、写真や映画の閲覧なども楽しめるでしょう。
写真や動画編集にも使いやすいと思います。
主な付属品
HP OMEN 15-5100の付属品をご紹介いたします。
実際の製品の内容と異なる可能性がありますので、一例としてご覧ください。
クリーニングクロスとHP USB Ethernetアダプター
HP OMENの仕様や機能等を紹介するカード
Voodoo PCのロゴマークが描かれたステッカー(シール)
サービスガイドや速効!HPパソコンナビ特別版、iPassの特典クーポン
「速効!HPパソコンナビ特別版」はWindows 8以降のOSの使い方がよくわかる、小型タイプの参考書
iPassの特典クーポン
iPassのWiFiサービスを1年間無償利用出来る、特典コードが記載されたカード。
掲載製品には付属していましたが、いつまで付属するものなのかは不明です。
HP OMEN 15-5100の外観や使い勝手等については以上となります。
次記事では、製品の構成や性能、ソフトウェアについて詳しく触れたいと思います。
次: HP OMEN 15-5100のベンチマーク結果 GTX960M搭載で薄くてもパワフル&容量も余裕