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ドスパラが販売するスティック型のPC、Diginnos Stick DG-STK1のレビューです。

Diginnos Stick DG-STK1は、僅か11cmという小型サイズのスティック型PC。

HDMI端子を搭載する液晶モニターやTVと接続する事で、一般的なWindows PCと同じようにインターネットや動画などの様々なコンテンツを楽しむことができるという、ユニークな製品です。

価格についても、16,649 円(税抜/2015年5月25日時点)~と非常にリーズナブルであり、動画用やブラウザゲーム用など、簡単な作業用のPCが欲しい方には手頃で魅力の大きいPCだと言えるでしょう。

今回は、そんなDiginnos Stick DG-STK1の外観や性能、使用感について詳しくご紹介したいと思います。


【Diginnos Stick DG-STK1 レビュー記事目次】

・Diginnos Stick DG-STK1 外観・付属品等をチェック
外観・付属品重量

・構成特徴とベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度再起動にかかる時間

・搭載されているソフトウェアの内容
プリインストール・ソフトウェアの内容

・製品レビューのまとめ
Diginnos Stick DG-STK1 まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


Diginnos Stick DG-STK1 外観

まず、Diginnos Stick DG-STK1の外観やインターフェースの内容について詳しく解説します。

本製品のボディサイズは幅109mm、奥行き37.6mm、高さ14mmと、手のひらにもすっぽり収まってしまうくらい小さなPCです。これまでにも、NUCなどの小型PCは存在しましたが、ここまでの小ささを実現できるとは思いもしませんでした。

HDMI入力を搭載する液晶や、キーボード・マウスさえ用意できる環境であれば、どこでも気軽にPCを利用する事ができます。旅行時や出張時などの利用にも便利です。




手のひらにも余裕で収まる小型サイズ



PCの外観を詳しく見ていきます。



表側と裏側の様子

裏側のパネルの端に搭載されているのは電源のインジケーターランプです。電源をオンにすると青く点灯します。隅に見える小さな穴は、ストラップホール。



筺体側面のインターフェースの内容は・・


側面には電源ボタンをはじめ、給電用のMicroUSB、フルサイズのUSB2.0、microUSB、microSDカードスロットが搭載されています。

microUSB端子に加え、フルサイズのUSB端子の搭載が便利です。
電力消費の大きいバスパワー動作のUSBデバイス(光学ドライブなど)の利用は難しいですが、多くのUSBデバイスの端子をそのまま接続して利用できます。



こちらは、モニターへ接続するためのHDMI出力端子です。




付属品の内容をチェックします。


給電用のUSBケーブルと電源アダプター


電源アダプターの仕様は5V、2Aで10W


MicroUSB-USB変換ケーブルや、HDMI延長ケーブルも標準付属

液晶のHDMI入力端子にDiginnos Stickを差し込みにくい場合などに、HDMI延長ケーブルを使用します。




HDMI延長ケーブルを使用して液晶のHDMI端子へ接続


その他、簡単なマニュアルを掲載したクイックマニュアルが付属します。



重量

Diginnos Stickの重量を測定してみました。

本体の重量は53g。
スマートフォン等よりも軽量です。



電源アダプターや給電用のUSBケーブルを合わせた重量は71g。



HDMI延長ケーブルの重量は30g、MicroUSB-USB変換ケーブルは12g。



Diginnos Stick DG-STK1 構成内容とその特徴

Diginnos Stick DG-STK1の構成内容とその特徴について解説します。

【CPU-Z】





【Diginnos Stick DG-STK1 の主な構成】

OS   Windows 8.1 32bit
プロセッサ   Atom Z3735F (1.33GHz)
グラフィックス   インテル HD グラフィックス
メモリ   2GB(DDR3L)
ストレージ   32GB eMMC(Toshiba製)
無線機能   IEEE802.11 b/g/n、Bluetooth 4.0
電源アダプター   10W
サイズ   109×37.6×14(幅×奥行き×高さ/mm)
重量   約53g(実測値)
保証   1年間 持込修理保証

※掲載の価格や仕様・解説等は、記事を作成した2015年05月25日時点の内容です。

掲載しているDiginnos Stick DG-STK1の構成は上記の通り。
主な構成はWindows 8.1、Atom Z3735F、メモリ2GB、32GB eMMCという内容で、無線LAN搭載という内容です。

製品購入時には、製品保証や周辺機器、ソフトウェア等の追加やカスタマイズは行えますが、構成の変更は行えません。

よくあるWindowsタブレットと似たような構成ですので、そういったタブレットをお持ちの方であれば、本製品の性能がどの程度のものか把握しやすいと思います。

軽い用途であれば、そこそこ快適に作業できる性能です。

【補足】

例えばストリーミングの再生中などに、内蔵ストレージに別ファイルのダウンロードを行ったり、Bluetoothでスピーカー等を繋いだりすると、無線LANが切断されやすくなる現象が確認されているとの事。

こちらは本製品独自の現象というわけではなく、CPUの設計上の問題で回避できないため、もし上記の操作を行いたいというのであれば、本体に搭載されているUSB端子に外部ストレージを繋いでダウンロードを行ったり、無線LANアダプターを利用してインターネットに接続すると良いでしょう。

本製品には2つUSB端子が搭載されていますので、上記の方法で片方のUSB端子が塞がれてしまっても、USBデバイスを利用する事が可能です。



搭載されているストレージの内容を詳しく見てみます。


デバイスマネージャに表示されているストレージの内容


ディスクの内訳


Cドライブの残容量

ストレージには「Toshiba 032GE4」という32GB eMMCが搭載されていました。
ディスクの管理から確認した所、32GB中Cドライブに割り当てられているのは25GB弱の容量。

そのうち、初期状態でユーザーが利用できる容量は20GB弱・・と、32GBと容量が小さい割には余裕があるようです。多分、WIMBootを利用しているのだと思います。

今後、Windowsアップデートによって残容量が小さくなっていくことを考えると、新たにソフトウェアをインストールする余裕はあまりありませんが、microSDカード等も利用できますので、数多くのソフトを入れたいなどというのでなければ、特に問題なく利用できると思います。

ソフトのインストールは行いたいけれど、できるだけ本体容量は節約したいというのであれば、microSDに仮想HDDを作成し、そちらにソフトのインストールなどを行うようにすると良いでしょう。

microSDへの仮想HDDの作成については、ドスパラ公式の製品ページで詳しく触れられていますので、興味をお持ちの方はそちらをご覧ください。


ベンチマークテストの結果

以下、Diginnos Stick DG-STK1で行ったベンチマークテストの結果です。


【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 4.9
メモリ 5.5
グラフィックス 3.9
ゲーム用グラフィックス 4
プライマリ ハードディスク 6.95

※WinSAT.exeの実行によってスコアを取得しています。


【CrystalDiskMark】

Seq 142.847.22
512K 25.3719.68
4K 164.669.42
4K QD32 15.4312.23

いずれも数値は左がRead、右がWrite、テストデータはランダム


【3DMark】

Ice Storm・・・ 13499
Cloud Gate・・・ 1105
Sky Diver・・・ 430
Fire Strike・・・ 0


【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

1280×720 ・・・ 599~766


【BIOHAZARD 6】

1280×720(低品質) ・・・ SCORE:643 / RANK:D


【FINAL FANTASY XIV】


新生エオルゼア キャラクター編


蒼天のイシュガルド DirectX 9で実行

【新生エオルゼア】
1280×720(標準品質/デスクトップPC) ・・・ SCORE:887 / 評価:動作困難

【蒼天のイシュガルド(DirectX 9)】
1280×720(標準品質/デスクトップPC) ・・・ SCORE:605 / 評価:動作困難


【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】

1280×720(低品質) ・・・ スコア:1316 / 評価:重い




Minecraft デフォルト設定ではコマ落ちが酷いですが、処理優先にすればそこそこ動く


ネットや動画などの閲覧程度であれば快適に利用できます。
ゲームのプレイについては、かなり軽めのものであれば普通に遊べますが、3D系のゲームは難しいです。

負荷のかかるゲームであっても画質設定を下げれば遊べるものもありますが、快適にとは言い難いですし、高負荷な状態が続くとCPUなどのパーツが高温になってパフォーマンスが落ちやすくなりますので、あまり向いていないと言えます。

あくまでも、軽い作業向けのPCです。



消費電力・温度

Diginnos Stick DG-STK1の消費電力を測定。
以下はアイドル時、ベンチマーク(BIOHAZARD 6)実行時の消費電力測定値です。

液晶の消費電力は含みません。



アイドル時 ・・・ 3W
ベンチマーク実行時 ・・・ 8~9W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

いずれの場合も低消費電力です。




次に、Diginnos Stick DG-STK1の筐体内のパーツ温度を測定。
以下はアイドル時、ベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6を10分以上実行)のパーツ温度です。

高負荷な状態が続くとCPUが高温になります。
ちなみにマインクラフトプレイ時の温度は、70度台でした。

ゲーミングPCなどでは、ゲーム中にこの位の温度になる事はよくありますが、本製品は小型であるため、PC全体の温度が上がりやすく少し心配です。

ただ、この製品で長時間負荷のかかる作業を行う事はないと思います。




高負荷時の表面温度を測定してみました。

40℃を超えるやや高めの温度です。
できるだけ涼しい場所で利用するようにしましょう。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

assMark Rebooterを利用し、Diginnos Stick DG-STK1の再起動にかかる時間を測定。
以下は10回の再起動時間と、その平均値です。



1回目 0:46
2回目 0:45
3回目 0:44
4回目 0:43
5回目 0:45
6回目 0:44
7回目 0:44
8回目 0:43
9回目 0:43
10回目 0:44

再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 44秒

Diginnos Stick DG-STK1の再起動にかかる時間は44秒。
SSDを搭載するPCの再起動にかかる時間は大体30~40秒、HDD搭載PCでは1分~1分半程度という結果から考えると、本製品の起動やシャットダウンにかかる時間は、SSD搭載のPCに近いと言えます。

体感でも高速です。



プリインストール・ソフトウェアの内容

Diginnos Stick DG-STK1にプリインストールされている、ソフトウェアの内容をご紹介します。

製品の購入時期や、購入時に選択したオプションの内容によっては、以下とは異なる可能性がありますので、一例としてご覧ください。




デスクトップ画面


スタート画面(モダンUI)


アプリ一覧画面

標準搭載されているソフトウェアはWindows標準のソフトに加え、セキュリティソフトの「マカフィーインターネットセキュリティ」や「Yahoo!天気・災害」などのストアアプリが搭載されるのみと、最小限の内容。

元々、ストレージの容量が小さくあまり余裕はありませんので、できるだけソフトウェアの内容はコンパクトであった方が使いやすく、製品の性質にあったソフトの内容だと言えます。



Diginnos Stick DG-STK1 まとめ

Diginnos Stick DG-STK1のレビューは以上となります。
最後にまとめると・・

・手のひらに収まるサイズのコンパクト・軽量なスティック型PC
・軽い作業なら快適に行える性能を持ち合わせている
・とにかく安い

・高負荷な状態が続くと高温になりやすい

手のひらに余裕で収まってしまう程小さい、コンパクトサイズのスティック型PCです。

非常に小さなPCですが、Atom Z3735Fや2GBメモリなど最近のWindowsタブレット並みの構成内容であるため、動画の閲覧やブラウザゲームなどの軽めの作業であれば快適に行える性能を持ち合わせています。

最近では3万円台、4万円台等の価格で販売される格安PCも少なくはないですが、本製品はなんと税込でも1万円台後半という価格を実現しており、簡単な用途向けのPCをお探しの方には非常に魅力の大きい製品です。

容量が32GBと小さい為、用途によっては不向きな場合もあると思いますが、それ程容量を必要としないのであれば、本製品以上にコストパフォーマンスの高い製品はないと言えます。