HP Pavilion 15-p200のベンチマーク結果 Core i3-5010Uを搭載するエントリーモデルの性能チェック
前記事(HP Pavilion 15-p200 レビュー 第5世代Coreプロセッサを搭載する低価格15.6型ノート)に続き、今回はHP Pavilion 15-p200の構成特徴や性能面について。
掲載しているのはWindows 8.1、Core i3-5010U、メモリ4GB、500GB HDDを搭載する「HP Pavilion 15-p200エントリーモデル」。
HP Pavilion 15-p200で提供されているモデルの中では最小構成に当たる内容のマシンです。
構成的に性能は高くはありませんが、軽い作業しか行わない方には十分な内容で、価格も安くとてもお手頃なモデルだと言えるでしょう。
今回は、そんなHP Pavilion 15-p200 の構成特徴や実際の性能について詳しく触れてみました。
※3月23日まで製品が20000円オフとなるキャンペーンなどを実施していますので、購入を検討されている方は公式サイトを要チェックです。
【HP Pavilion 15-p200 レビュー記事目次】
・HP Pavilion 15-p200 筐体外観や液晶・操作性について
(外観・インターフェース / キーボードの操作性 / 液晶の見やすさ / 主な付属品)
・構成内容と特徴・ベンチマークテストの結果
(構成と特徴 / ベンチマーク結果 / 消費電力・温度 / 再起動にかかる時間 / バッテリ駆動時間)
・プリインストールされているソフトウェアの内容
(プリンストールされているソフトウェアの内容)
・製品のまとめ
(HP Pavilion 15-p200 まとめ)
※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。
HP Pavilion 15-p200 構成内容とその特徴について
まず、掲載しているHP Pavilion 15-p200 の構成内容とその特徴を解説します。
以下はCPU-ZやGPU-Zの実行結果と、掲載モデルの主な構成内容です。
【CPU-Z】
【GPU-Z】
【HP Pavilion 15-p200 エントリーモデル(シルバー) の主な構成】
OS Windows 8.1 Update 64bit
プロセッサ Core i3-5010U(2.10GHz)
グラフィックス インテルHD グラフィックス 5500
メモリ 4GB(4GB×1/DDR3L 1600MHz/2スロット)
ディスプレイ 15.6型ワイドHD(1366×768)、光沢
ストレージ 500GB HDD(5400rpm/Seagate製)
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
LAN 内蔵LAN(10/100)
無線機能 IEEE802.11b/g/n、Bluetooth v4.0
バッテリ 駆動時間:約6時間30分(駆動時間の実測値は後の項に掲載)
電源アダプター 45W
サイズ 385×261×24~27.5(縦置き/幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約2.27kg
カラー ナチュラルシルバー/チャコールブラック(底面)
付属品 速効!HPパソコンナビ特別版、他
保証 1年間(引き取り修理サービス、パーツ保証)、使い方サポート1年間
※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2015年03月19日時点のものです。
Windows 8.1、Core i3-5010U、メモリ4GB、500GB HDDを搭載するエントリーモデルの構成です。
特徴はインテルの第5世代Coreプロセッサを搭載しているという部分で、全体的な構成は冬モデルから大きくは変わってはいませんが、同じような構成であれば若干性能はアップしているものと思われます。
気になるのはギガビットLANではないという部分位で、低価格系のノートとしては十分な内容だと言えるでしょう。
参考としてその他の構成について触れておくと、本製品には今回のCore i3搭載モデルの他、Core i5-5200UやCore i7-5500Uを搭載したモデルもラインアップされています。
メモリは4GBの他 8GBも選択でき、ストレージは500GBの他に1TBも用意、グラフィックスにおいてはGeForce 840M(2GB)搭載モデルの選択も可能。
また筺体については、同じデザインでカラーリングがアクアブルーのモデルも提供されています。
軽い用途向けならCore i3搭載モデルを、そこそこ負荷の高い作業も行いたいというのなら Core i7やGeForce 840Mを搭載するモデルを・・といった具合に、比較的選択できる構成の幅は広いです。
搭載されているストレージの内容について詳しくチェックします。
実際の製品に以下と同じHDDが搭載されるとは限りませんので、参考としてご覧ください。
HDDの詳細
ディスクの内訳
Seagate製の「ST500LT012-1DG142」という500GB HDDが搭載されていました。回転数5400rpm、厚さ7mmのディスクです。
性能は悪くはないけれど良いという程でもないといった具合に、取り立てて言う程の特徴はありませんが、一般的な作業用としてはそこそこ容量に余裕があり、不便を感じることはあまりないと思います。
先にも述べたように、本製品には500GB HDDを搭載するモデルの他、上位モデルには1TB HDDを搭載する構成も提供されていますので、容量が欲しい方は上位構成のモデルをご選択ください。
ベンチマークテストの結果
以下、掲載しているHP Pavilion 15-p200で行ったベンチマークテストの結果です。
比較として、第4世代Coreプロセッサを搭載する旧モデル(HP Pavilion 15-p009TU/Core i3-4030U、HD グラフィックス 4400、メモリ4GB、500GB HDD)のスコアも掲載していますので、参考情報としてご覧ください。
※以下、()内の数値は旧モデルのスコア。
【Win エクスペリエンス・インデックス】
プロセッサ 7(6.9)
メモリ 5.9(5.9)
グラフィックス 4.7(4.7)
ゲーム用グラフィックス 5.1(5)
プライマリ ハードディスク 5.9(5.9)
※WinSAT.exeの実行によってスコアを取得しています。
【CrystalDiskMark】
Seq 111.9(87.73) / 109.6(83.71)
512K 38.95(32.83) / 46.93(31.15)
4K 0.467(0.425) / 0.829(0.875)
4K QD32 1.170(0.951) / 0.823(0.851)
数値は左がRead、右がWrite/上記はランダムの値
【3DMark】
実行したテストの結果
Fire Strikeの詳細
Ice Storm・・・ 40591(33037)
Cloud Gate・・・ 4091(3601)
Sky Diver・・・ 2361(2213)
Fire Strike・・・ 562(470)
【モンスターハンターフロンティア 大討伐】
1360×768
1360×768 ・・・ 1795~1804(1626~1631)
【ファンタシースターオンライン2 ver. 2.0】
1360×768
1360×768(描画設定3) ・・・ 935(691)
~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作
【BIOHAZARD 6】
1360×768
1360×768 ・・・ SCORE:1113(1016) / RANK:D
【FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア キャラクター編】
1360×768(標準品質(ノートPC)) ・・・ SCORE:2269 / 評価:普通
1920×1080(標準品質(ノートPC)) ・・・ SCORE:1306 / 評価:設定変更が必要
【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】
左:1280×720(標準品質) / 右:1280×720(最高品質)
1280×720(標準品質) ・・・ スコア:4056(3814) / 評価:普通(普通)
1280×720(最高品質) ・・・ スコア:3001(2834) / 評価:普通(やや重い)
【CINEBENCH R15】
OpenGL ・・・ 22.35fps
CPU ・・・ 215cb
パフォーマンスは構成なりと言ったところですが、一通りのベンチマークを動作させる程度の性能は持ち合わせているようです。
第4世代のCore i3を搭載する旧モデルと比較すると、若干ですが全体的にパフォーマンスは向上しており、はっきりと性能差を体感できるほどではないものの、今回のモデルは旧モデルに比べると少しお得感があります。
光学ドライブ搭載で価格も安く、軽い作業用としてはなかなか良いのではないでしょうか。
消費電力・温度
HP Pavilion 15-p200の消費電力を測定してみました。
以下はアイドル時とベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6)の消費電力測定値です。
アイドル時 ・・・ 6W
ベンチマーク実行時 ・・・ 28W
※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています
アイドル時はもちろん、高負荷時も消費電力は低いです。
続いて、筐体内パーツの温度について。
以下はアイドル時、およびベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6を20分以上実行)の各パーツの温度です。
掲載モデルに搭載されているのは発熱の小さいパーツばかりであるため、全体的に低温です。
さらに、高負荷時のキーボード表面の温度について。
全体的に低温です。
負荷をかけた状態であっても、キーボード入力などは快適に行えると思います。
再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間
PassMark Rebooterを利用し、HP Pavilion 15-p200 の再起動にかかる時間を測定。
以下は9回の再起動時間と、その平均値です。
1回目 1:18
2回目 1:14
3回目 1:14
4回目 1:14
5回目 1:30
6回目 1:32
7回目 0:59
8回目 0:58
9回目 0:56
再起動の平均時間 ・・・ 1分12秒
HP Pavilion 15-p200 の再起動にかかる平均時間は1分12秒。
HDDを搭載するPCは再起動に1分弱~半程度かかるものが多く、掲載製品の再起動にかかる時間は、HDDを搭載するPCとしては標準的だと言えます。
なお、販売製品に掲載モデルと同じHDDが搭載されるとは限りません。
バッテリ駆動時間
HP Pavilion 15-p200 のバッテリ駆動時間を測定。
測定に利用したソフトウェアはbbench、ソフトの設定はストロークの実行が10秒毎、無線LAN利用によるネットへのアクセス(ブラウザで新規ページを開く)が60秒毎に実行されるという内容です。
画面の輝度は50%に設定しています。
バッテリの電力が100%から8%に減少するまでの時間は27684秒。
約7.7(7.69)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。
軽い作業を行った場合の結果であるため、負荷のかかる作業ではもう少しバッテリの持ちが短くなる可能性はありますが、15.6型のノートとしてはバッテリの持ちはまあ良い方だと思います。
プリインストール・ソフトウェアの内容
HP Pavilion 15-p200 にプリインストールされているソフトウェアの内容を簡単にご紹介します。
以下は初期時のデスクトップ画面やスタート画面、アプリ一覧画面のキャプチャです。
製品の購入時期や選択したオプションの内容によっては、以下とは内容が異なる可能性があります。
プリインストールされているソフトはWindows 8.1標準のソフトに加え、HP製のツールやCyberLink製の各種ソフトウェア、圧縮展開ソフトの「7-Zip」、PDF作成・編集ソフトの「Foxit PhantomPDF」、セキュリティソフトの「マカフィーリブセーフ」という内容です。
ストアアプリについては「Windows 8入門」や「HP Connected Photo」、「tripadvisor」、「The Weather Channel」、「マカフィーセントラル」などの標準搭載ではないアプリがインストールされていました。
HP製ツールの詳細については、PCの管理を行う「HP Support Assistant」、電源設定の「HP AC Power Control」、ユーザーガイドなどを参照できる「HP Documentation」、リカバリーツールの「HP Recovery Manager」、ログオンなどの認証管理を行う「HP SimplePass」、冷却ファンの調整を行う「HP CoolSence」、オーディオ関連のユーティリティ「HP Beats Audio」等が搭載。
またCyberLink製のソフトウェアについては、再生ソフトの「Power Media Player」やライティングソフトの「Power2Go」、Webカメラの機能拡張を行う「Youcam」、写真編集の「PhotoDirector」、動画編集の「PowerDirector」、バックアップソフト「PowerBackup」が搭載されていました。
その他、本製品にはDropbox 25GBを6か月無料で利用できるという特典が付属。
予めタスクバーに表示されているDropboxのアイコンをクリックする事で、セットアップを行う事が可能です。
HP Support Assistant PCの診断や状態確認など総合的な管理を行うためのソフトウェア
HP Recovery Manager リカバリやバックアップツール
Recovery Managerでリカバリメディアを作成する場合、初期状態では上記のメディアが必要
HP Beats Audio サウンド関係の設定を行うユーティリティ
HP CoolSence 冷却ファンを最適な状態に保つ事ができる 特に設定必要なし
Dropbox 25GBもの容量を6か月間無料で利用できる特典
HP Pavilion 15-p200 まとめ
HP Pavilion 15-p200のレビューは以上となります。
最後にまとめると・・
・光学ドライブを搭載する15.6型サイズのノート
・第5世代Coreプロセッサを搭載
・グラフィックスにはGeForce 840Mを搭載可能
・低価格な割にデザイン性は高い
・内蔵LANはギガビット非対応
光学ドライブを標準搭載する15.6型HDのノートPCです。
低電圧タイプの第5世代Coreプロセッサをi3~i7まで選択でき、最上位構成では GeForce 840M(2GB)を搭載したモデルも提供されるなど、比較的性能の幅が広いマシンです。
軽い用途にしかPCを利用しないという方はもちろん、ある程度高い負荷にも対応できる高性能なノートが欲しいという方にもお使いいただく事ができます。
低価格系の製品の割にデザイン性は高く、コストパフォーマンスは高いです。
用途によっては、内蔵LANがギガビット非対応である所が気になる方もおられるかもしれませんが、それ以外に目立った欠点はなく、基本機能を持つリーズナブルなノートをお探しの方にはお手頃な製品だと言えるでしょう。
なお、3月23日まで製品が20000円オフとなるキャンペーンを実施していますので、購入を検討されている方はお急ぎください。