デルが販売するビジネス向けのノートPC、Latitude 13 7000(7350)シリーズのレビューです。

Latitude 13 7000(7350)は、13.3型フルHDの液晶を搭載する2-in-1タイプのノートPC。

ノートPCとしてはもちろん、液晶を着脱してタブレットのようにも使えるモバイルノートで、CPUには省電力性能に優れたCore Mプロセッサを搭載しています。

本製品はビジネス向けのノートPCですが、見た目にスマートで洗練されたデザインであると共に、ビジネス向け製品ならではの堅牢性やセキュリティ機能なども持ち合わせるなど、質は高いです。

また3年の標準保証が付属しており、安心して作業を行える使いやすいモバイルノートが欲しいというユーザーに最適な製品だと言えるでしょう。

今回は、そんなLatitude 13 7000(7350)シリーズの筺体外観や使い勝手、性能面について詳しく触れてみたいと思います。

【Latitude 13 7000(7350)シリーズ 2-in-1 レビュー記事目次】

・Latitude 13 7000(7350)シリーズ 筺体外観や液晶・操作性をチェック
2-in-1の構造外観・インターフェースキーボードの操作性重量液晶の見やすさ

・構成特徴・ベンチマークテストの結果について
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度再起動にかかる時間バッテリ駆動時間

・標準搭載されているソフトウェアの内容について
プリインストール・ソフトウェアの内容

・製品のまとめ
Latitude 13 7000(7350)シリーズ 2-in-1 まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


2-in-1の構造を採用 - タブレットとしてもノートPCとしても利用できる

冒頭でも述べましたが、本製品は筺体に2-in-1の構造を採用しており、液晶とキーボードを分離する事ができます。

入力作業などが多い普段の作業時にはノートPCで、外出時には軽量なタブレットスタイルで・・といった具合に、場面にあわせて利用スタイルを自由に変えることができるフレキシブルな製品です。



ディスプレイのヒンジ部分にあるラッチを左にスライドさせて、液晶とキーボードを分離します。




液晶とキーボードを分離


2-in-1タイプのノート製品には本製品のように液晶とキーボードが分離するタイプと、液晶を360度回転させてタブレットスタイルへと変形させるタイプの製品が主流ですが、モバイル利用したい方には軽量化できる分離タイプの方がメリットは大きいのではと思います。

ただ多くの場合、液晶分離タイプは液晶側にCPUなどの主要なパーツを配置する事になりますので、搭載パーツがある程度制限されてしまうというデメリットもあり、性能に関しては液晶回転タイプのノートの方が有利です。

本製品に関してはCore Mプロセッサという消費電力の低いCPUが搭載されており、ファンレスでありながらもTB時の最大クロックは2GHzと比較的高め。

低消費電力であることからバッテリの持ちも良く、性能面や携帯性などにおいてバランスの良い2-in-1ノートだと言えるでしょう。



Latitude 13 7000(7350)シリーズ 筺体外観やインターフェースの内容

Latitude 13 7000(7350)の外観やインターフェースの内容をチェックします。

本製品のノートPCスタイル時の筺体サイズは、幅320mm、奥行き229.73mm、高さ19.92mmで、最小重量は約1.39㎏。

約1.39㎏というと、13.3型でタッチパネルを搭載するノートにしては軽い部類では?と思いましたが、これは最小構成時の重量で、実測では1.6㎏弱ありました。

軽いとは言えないですが、タッチ対応の液晶に加えてキーボードがしっかりとしたものである事などと考慮すると、そのくらいの重さにはなるかなと思います。

重いものが苦手な方は、タブレットの状態で携帯すると良いでしょう。





天板全体の様子


天板はマットな質感で指紋汚れが目立ち難い


天板の中央にはデルのロゴ

ややグレーに近い、ブラックカラーの天板です。
ダークな配色ですが、やや角に丸みのあるフォルムを採用しており、堅苦しさを感じないデザインだと思います。

天板は良く触れる場所だけに、指紋汚れ等が目立ち難い所も良いです。




背面側から見た筐体全体の様子


前面側から見た筐体全体の様子

ディスプレイには13.3型フルHDのIPS光沢液晶を搭載。
10点のマルチタッチに対応しており、サクサクと操作がしやすいですが光沢感は強く、明るい場所だと光の反射が結構気になります。

液晶の縁が非常に薄く、スマートな印象を受けます。




液晶パネルはベゼルに段差のないタイプ


液晶上の方には200万画素のWebカメラ


液晶下にはDELLのロゴをプリント




筺体側面のインターフェースを確認します。


左側面。
ディスプレイ側にヘッドフォン出力とマイク入力のコンボジャックが搭載されています。




右側面。
キーボード側にSDカードスロット、ディスプレイ側にWindowsボタンやボリュームコントロールボタンが搭載されています。




前面には電源ボタン(ディスプレイ側)のみ。




背面側にはUSB3.0が2基、Mini DisplayPort、電源コネクターが並びます。
USBは2基ともPowerShare仕様で、電源オフ時の充電に対応。

USBが背面のみの設置であるため、USBメモリなどを使用する場合に背面まで手を伸ばさなくてはならず、やや不便かもしれません。



液晶着脱時の、液晶下側の様子も確認します。



液晶の下側にはドッキングコネクターと電源コネクター


さらにスピーカーも左右に1基ずつ、計2基を搭載


製品の性質上、端子の内容は一般的なノートに比べると少な目ではありますが、必要最低限の端子は搭載されています。

ただ液晶側に外部データを取り込めるような端子が見当たらず、タブレットスタイルでの利用時にはそれらの外部メディアが使えないのですが、ビジネス向けという事でセキュリティ上の仕様でしょうか。

実際の所はわかりませんが、SDカードやUSBメモリなどのデータコピーは、ノートPCスタイル時のみという事になると思います。



多くのノートPCに搭載されている液晶の最大開閉角度は130~140度程度のものが多いのですが、本製品は約120度とやや狭め。

不便とまではいきませんが、室内のライトが画面に映り込まないよう液晶の角度を調整するような場合に、もう少し液晶が開くと良いと思う事がありました。

ただ、本製品はディスプレイ側がやや重く設計されているため、あまり大きく液晶を開き過ぎると多分後ろに倒れてしまいます。

安定したバランスを保つためには、上写真程度の開閉角度が適当なのかもしれません。(私自身、本製品と構造が似たタイプの2in1ノートを使っていますが、やはり液晶の最大開閉角度は一般的な製品に比べると狭いです)




筺体底面全体の様子


底面には上写真のような横長のゴム足が前後に配置されている


PC本体と付属の電源アダプター&ケーブル


電源アダプターはやや丸みを帯びた形状



電源アダプターのプラグの形状はミッキータイプ、出力は19.5V、2.31Aで45W



キーボードの操作性

Latitude 13 7000シリーズに搭載されている、キーボードやタッチパッドの操作性をチェックします。




キーボード面全体の様子


キーボード左半分を拡大


キーボード右半分を拡大

アイソレーションタイプの日本語キーボードです。
2-in-1ノートと言っても様々で、価格の安いものではタブレットにモバイルキーボードが付属したような製品なども存在しますが、本製品は普通のノートPCと変わらない質の高いキーボードを採用しています。(価格はそれなりに高いので、当然かもしれません)

撓みなどもなく安定した打ち心地で、入力などは行いやすいです。

唯一、右端のEnterキーやBackSpaceキーの幅が極端に狭い部分は使いにくいと感じますが、本製品にはテンキーが搭載されていないため、Enterを押そうとしてテンキーを打ってしまう・・などというミスも起こらず、それ程気にはなりません。




キートップは緩やかに湾曲しており、指先を置きやすい


EnterキーやBackSpaceキーは極端に幅が狭い これは他のデル製ノートのキーボードにもよく見られる


カーソルキー付近 PageUpやPageDown、HomeやEndはここにある


中央右付近のキーに印字されている赤文字はテンキー機能 Altキーとの同時押しで利用できる


白色のキーボードバックライトを搭載



タッチパッドはボタン一体型。
ボタン部分は固すぎず柔らか過ぎずの押し心地で、一体型タッチパッドの割には使いやすいと思います。

配置的にも悪くなく、キーボードを打っていて手のひらがパッドの表面に触れてしまうというような事もありませんでした。

個人的にはボタン独立型のタッチパッドが好みですが、本製品のタッチパッドも悪くはないです。とはいえ、大きな操作はタッチパネルで行った方が早いと思います。



重量

Latitude 13 7000シリーズの重量を測定してみました。
まずはノートPCスタイル時の重量です。

ノートPCスタイル時の重量は1658g。
頻繁な持ち運びにはちょっと辛い重さです。




続いて、タブレット(液晶のみ)スタイルでの重量はというと・・

液晶の重量は887g。
小型のタブレットに比べると重いですが、13.3型の大画面タブレットならこの位の重さにはなるでしょう。重い代わりに、大画面で見やすく操作がしやすいです。

長時間片手で持っての利用は難しいのではと思いましたが、実際は片手で持つというよりは、手のひらや手首~腕で画面を抱えるようにして利用する事が多く、そういったスタイルであれば少々長い時間使っていてもそれ程は疲れないと思います。



さらに、電源アダプターやケーブルの重量も測定してみました。

電源アダプターやケーブルの重量は270g。
重くはないですが軽くもないです。

本製品はバッテリの持ちが良い為、電源アダプター類をPCと一緒に持ち歩くような事はあまりないと思います。



液晶の品質・見やすさ

Latitude 13 7000シリーズに搭載されている液晶の見やすさ・品質をチェックします。
なお、実際の製品に同じ液晶が搭載されるとは限りませんので、一例としてご覧いただければと思います。




13.3型フルHD(1,920×1,080)の液晶を搭載


初期時の画面の表示サイズは150%に拡大されていた

IPS方式で10点のマルチタッチに対応する、13.3型フルHDの光沢液晶を搭載しています。見た目に鮮やかで綺麗な液晶です。

サイズの割に解像度が高めであるため、初期の画面表示サイズは150%に設定されており、文字やアイコンなどの表示はかなり大きめ。

この設定では、文字が小さくて読み辛いなどという事はあまりないと思いますが、画面に一度に表示される情報量は少なくなってしまいますので、使い辛いと感じる方は適度設定を見直すと良いでしょう。

画面表示の拡大・縮小設定は「コントロールパネル > デスクトップのカスタマイズ > ディスプレイ」から行う事が可能です。




画面の視野角をチェックします。


画面を正面から見たところ


画面を上から見たところ


画面を右側面から見たところ

IPSパネルというだけあり、画面の視野角は広いです。
斜めから見ても内容をはっきりと読み取ることができます。

電車やカフェなどで利用する場合、液晶が広視野角であるのはセキュリティ的にあまり良くはないのかもしれませんが、複数人で画面を見る場面などには扱いやすいと思います。




次に、色域について。
以降、Spyder 4 Eliteによる測定結果を掲載、検証を行っています。

sRGBカバー率は98%、AdobeRGBカバー率は78%という結果がでました。色域は広いです。
特に緑や赤などのカラーが鮮やかです。




ガンマカーブを確認します。


左:ガンマ応答カーブとターゲット(ガンマ2.2) / 右:ガンマ補正カーブ

ガンマ応答カーブはRGBとも大きなずれはなく、きれいなカーブを描いています。
補正カーブによると緑が抑えられているようですが、デフォルトの状態でも比較的正確な色表示だと思います。




さらに画面の均一性について。
色ムラや輝度ムラを確認します。


カラーの均一性(左:輝度100% / 右:輝度50%)


輝度の均一性(左:輝度100% / 右:輝度50%)

色ムラはやや大きいようで、画面の輝度を高く設定した場合に画面左下の色ムラが強くなるようです。とはいえ、普通に見ている分にはわからないと思います。

輝度ムラも多少はあるようですが、こちらも多分見ているだけではわからないと思います。


液晶はとても綺麗です。

光沢感がやや強い為、明るい場所での利用時には、液晶に光が当たらないよう角度を調整するなどの工夫が必要ですが、明るく色鮮やかでくっきりとした表示であり、写真や映像を綺麗な画面で見たいというような方に適しています。





Latitude 13 7000(7350)シリーズの外観や液晶、操作性などについては以上となります。

引き続き、次の記事では構成特徴や実際の性能などについて詳しく触れたいと思います。
製品に興味をお持ちの方は、是非次の記事にも目を通してみてください。

次: Latitude 13 7000(7350)シリーズのベンチマーク結果 Core M-5Y10を搭載する2-in-1ノートの性能は?