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マウスコンピューターが販売する液晶一体型PC、m-One シリーズのレビューです。

m-One シリーズは、23.6型の液晶を搭載する一体型のパソコン。
タッチ対応の光沢液晶、また非光沢液晶の選択が可能となった製品で、ノートPC向けのCPUを搭載してはいるものの、最小構成でもCore i7を搭載するなど性能は高いです。

一般的なPCとしての利用はもちろんですが、HDMI入力端子や出力端子を搭載しているため、単体のモニターとして利用したり、別のモニターに映像を出力する事も可能。

幅広い用途への利用が可能な利便性の高いデスクトップパソコンだと言えるでしょう。お値段もマウスコンピューターの製品らしく、内容の割に安価です。

今回は、そんなm-One シリーズの外観や使い勝手、性能面について詳しく触れてみたいと思います。


【m-One シリーズ レビュー記事目次】

・m-One シリーズ 筺体外観・インターフェースの詳細
外観・インターフェースHDMI入力・出力端子を搭載キーボードやマウス液晶の品質

・構成内容と特徴・ベンチマークテストの結果など
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度再起動にかかる時間

・標準搭載されているソフトウェアの内容について
プリインストール・ソフトウェア

・製品のまとめ
m-One シリーズ まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


筐体外観・インターフェースの内容

まず、m-One シリーズの筐体外観やインターフェースの内容について詳しく触れてみます。

液晶一体型PCと一口に言っても製品によってデザインは様々ですが、本製品は最近のPCらしい、省スペースでスタイリッシュなデザインの筐体を採用しています。

サイズは幅583.3mm、奥行き33.0mm、高さが424.6mmと、23.6型というサイズの大きなPCの割に奥行きが狭く、設置はしやすいです。(仕様にはなにも書かれていないのですが、奥行き33mmという数字は最小傾斜時の数字だと思います。)



液晶の角度調整はチルトのみとなりますが、かなり深くまで倒す事が可能です。




今回掲載しているのはタッチ対応の光沢液晶

ディスプレイには、23.6型フルHDのタッチ対応光沢液晶を搭載。
他、非光沢液晶も選択できますが、非光沢はタッチ操作に対応しません。

上の写真を見るとわかるように、光沢タイプの液晶はベゼルに段差のないフラットなパネルを採用しており、見た目に洗練された印象を受けます。
一方で非光沢液晶の方はベゼル部分に段差を持たせた構造となっており、やや外観が光沢液晶搭載モデルとは異なります。

見た目に拘る方や、タッチ操作が必要な方には光沢液晶が適していると思いますが、見やすさ、目の疲れ難さにおいては非光沢液晶の方が優れるでしょう。

好みにもよりますが、私自身は液晶を眺める時間が非常に長い為、選ぶなら目が疲れ難い非光沢液晶です。




液晶上部には200万画素のWebカメラとマイクを内蔵


液晶下部にはmouse computerのロゴ


液晶の下部、左右に1基ずつスピーカーを内蔵 音質は普通、低音がやや軽い感じの音です




筺体各部に搭載された、インターフェースの内容を詳しく確認します。


筺体左側面

左側面には上から電源ボタン、インジケーターLED、モニターのモード切替ボタン、OSDメニュー表示ボタン、メニュー操作&音量調整ボタン、マルチカードリーダー、USB2.0×2基が並びます。

USB2.0は上側の端子のみ、電源オフ時の充電に対応。スマートフォンやタブレット等の充電に便利です。




筺体左側面には光学ドライブを搭載

掲載モデルにはDVDスーパーマルチドライブが搭載されていますが、カスタマイズではブルーレイディスクドライブや、光学ドライブなしの構成も選択できます。




背面全体図

背面は非常にシンプル。
簡単に開く事の出来るパネルなどは無く、容易にHDDやメモリ等の交換はできないと考えた方が良さそうです。




液晶下部 設置面部分のゴム足

スタンド下のやや窪んだ部分に幾つかの端子類を搭載。
電源コネクター、HDMI入力、USB3.0×3、HDMI出力、LAN、マイク入力、オーディオ出力という内容です。

次項でも触れていますが、本製品はHDMI入力と出力端子を搭載しているため、単体のモニターとして利用できる他、外部のモニターに画面を出力する事も可能です。



HDMI入力・出力端子を搭載 モニターとしても使える

m-OneシリーズにはHDMI入力とHDMI出力端子が搭載されており、単なるモニターとして利用できる他、m-Oneシリーズの映像を外部モニターに出力するといった事もできます。

例えば、家庭用ゲーム機を繋いでゲームのモニターとして利用したり、スマートフォンやタブレットの映像を大画面で閲覧したり、マルチモニター用の画面として利用するなど幅広い使い方が可能です。




背面に並ぶ HDMI入力端子とHDMI出力端子


利用例: 他のPCの画面を映しだすマルチモニターとして利用


利用例: Apple TVを接続して映像コンテンツを閲覧


利用例: スマートフォンのコンテンツを大画面で閲覧

スマートフォンやタブレット、PC、ゲーム機など、HDMIに対応する入出力端子を搭載する機器をお持ちの場合、本製品と組み合わせることで様々な使い方ができ、面白いのではと思います。

なお、HDMIケーブル等は付属しませんので、各自で用意する必要があります。




信号入力の切り替えは、筺体左側面側にあるモード切替ボタンで行う


筺体左側面にあるメニュー表示ボタンを押すと、OSDメニューを表示。
メニューでは輝度・コントラスト設定の他、モニタの情報表示や言語変更、スケーリングのオンオフ、工場出荷状態へのリセットなど、簡単なモニターの設定を行えます。



付属のキーボードやマウスをチェック

m-One シリーズに標準で付属しているキーボードやマウス他、付属品の内容を簡単にご紹介いたします。実際の製品とは異なる可能性がありますので、参考程度にご覧ください。




標準付属のUSBキーボード


キーボード左半分を拡大


キーボード右半分を拡大

アイソレーションタイプのキーを持つUSBキーボードが付属していました。
特に変わったところはない、至って普通のキーボードです。

特殊な機能等はありませんが、普通に使いやすいキーボードだと思います。




キートップは完全に平らな形状


ノートに近い配列で普通に使いやすい


キーボード底面全体の様子


底面背側にチルトスタンドを搭載



チルトスタンドによってキーボード面に適度な傾斜をつける事ができる

標準付属のUSBキーボード。
こちらもキーボードと同様、特に変わった機能はなく使い勝手は普通です。




電源アダプターやケーブル


アダプターは比較的サイズが大きい(iPhone 5と比較)



電源アダプターの出力は19V、7.9Aで150W


モニターのクリーナーや保証書、特典チケット、構成内容を記した用紙など

特典チケット等は、時期によっては内容が変わったり、付属しない事もあります。
詳しくは製品購入時のカスタマイズ画面にてご確認ください。




PCの使い方などが詳しく書かれたサポートマニュアル

最近のPCではマニュアル類は省かれる事も少なくはないですが、マウスコンピューターの製品にはやや厚みのある冊子がサポートマニュアルとして付属。

基本設定や操作等について比較的詳しく書かれているため、PCに詳しくない方には便利なのではないかと思います。



液晶の見やすさ・品質

m-One シリーズに搭載されている液晶の見やすさや品質について。
今回はタッチ対応の光沢液晶について詳しくチェックします。

なお、購入製品に同じ液晶が搭載されるとは限らない事、また非光沢液晶を選択した場合は、以下に記載の内容とは異なってきますので、参考程度にご覧ください。




タッチ操作に対応する23.6型ワイドフルHD(1,920×1,080)光沢液晶を搭載


画面の表示サイズは初期状態で100%に設定されていた

23.6型フルHDの大画面液晶です。
ベゼルに段差のないフラットなデザインを採用しており、見た目に洗練された印象を受けます。

ただ、光の反射や映り込みは目立ちやすい為、ゲームや映画などの閲覧時、暗いシーンになった際に自分の姿や風景の映り込みがふと気になったり、非光沢液晶に比べると目は疲れやすいと思います。

タッチ操作に対応しているため、Windows 8特有のUIやアプリの操作は行いやすいです。非光沢液晶はタッチ操作に対応しませんので、タッチ対応が良い方は光沢液晶をご選択ください。




画面の視野角を確認します。


画面を正面から見た図


上側から見た図


右側面から見た図

視野角は広いとまでは言えないものの、どちらかというと広い方です。
斜めから見た場合、全体的にやや色の変化が見られますが、内容が見辛くなるほどではありません。




次に、色域について。
以降、Spyder 4 Eliteによる測定結果を元に検証を行っています。

sRGBカバー率は97%、AdobeRGBカバー率は76%。
比較的色域は広いです。




続いてガンマカーブを確認します。


左:ガンマ応答カーブとターゲット(ガンマ2.2) / 右:ガンマ補正カーブ)

初期状態ではRGBのカーブに若干のバラつきはあるものの、ガンマ2.2からのずれは小さいです。補正幅も小さく、補正を行わない状態であっても比較的正確な色を再現できると思われます。




さらに画面の均一性について。
色ムラや輝度のムラをチェックします。


カラーの均一性(左:輝度100% / 右:輝度50%)


輝度の均一性(左:輝度100% / 右:輝度50%)

色ムラはやや目立つようです。
基準となる箇所に比べると画面左側の差異が大きく、画面の表示内容によっては、色ムラが感じられることがあるかもしれません。

輝度のムラについては、画面周囲がやや暗いようですが目立つほどではなく、見ている分にはまずわからないと思います。


総合的に見て、比較的綺麗な液晶を搭載しているようです。
色ムラはやや目立つようですが、意識して見なければ多分あまり気にならないのではないかと思います。

色の再現性も高く、また23.6型と大画面であるため、映像や写真等の閲覧も楽しめるでしょう。





m-One シリーズの外観や機能性、液晶等については以上となります。
引き続き、次記事では製品の構成や性能面について触れていきたいと思います。

製品について興味をお持ちの方、購入を検討されている方はぜひ次記事もご覧ください。
次: m-One シリーズ のベンチマーク結果 Core i7や SSD&HDDの2ドライブ構成で快適