前記事(HP Slate 7 Beats Special Edition レビュー BeatsAudioに対応する音質重視の7型タブレット)に続き、今回はHP Slate 7 Beats Special Editionの構成と性能面について。

前にも述べた通り、HP Slate 7 Beats Special Editionの構成は旧モデルであるHP Slate7 Extremeとほぼ同じ内容。

性能や使い勝手に関しては全く変わらないと言っても良いですが、今回は確認の意味も込めて、一通りのベンチマークテストを実施してみました。

その他、カメラ機能や搭載ソフトの内容についても簡単に触れています。

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【HP Slate 7 Beats Special Edition レビュー記事目次】

・HP Slate 7 Beats Special Edition 外観・インターフェース等について
外観・インターフェース重量液晶のチェック付属品

・構成内容とベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度バッテリ駆動時間

・プリインストール・ソフトウェアの内容について
標準ソフトウェアDirectStylusペンを利用するカメラ機能

・製品のまとめ
HP Slate 7 Beats Special Edition まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


HP Slate 7 Beats Special Editionの構成内容とその特徴

まず、HP Slate 7 Beats Special Editionの構成内容とその特徴について解説します。
以下、CPU-Zの実行結果と掲載モデルの主な構成です。

【CPU-Z】



【ストレージ情報やAndroidのバージョン等】

【HP Slate 7 Beats SE 4501RA】

OS Android 4.4
プロセッサ NVIDIA Tegra 4 (1.80GHz)
メモリ 1GB(DDR3L)
ストレージ 16GB eMMC
ディスプレイ 7型(1280×800)IPS、光沢あり、マルチタッチ
無線機能 IEEE802.11 b/g/n、Bluetooth 3.0
センサー GPS、加速度センサー、デジタルコンパス、周辺光センサー、ジャイロスコープ
バッテリ 公称の駆動時間:約8時間
サイズ 200×120×9.9(横持ち時/幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約356g(公称値/ペン含む)
付属 DirectStylusペン、microUSBケーブル、電源アダプター、クイックスタートガイド、保証書
保証 1年

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2014年11月5日時点のものです。

HP Slate 7 Beats Special Editionの構成は上記の通り。
HP Slate7 Extremeとほぼ同じ内容で、ラインアップされているのはこの構成を持つモデルのみとなります。

発売当初のHP Slate7 Extremeと違う点は、OSがAndroid 4.4となった部分、またタブレットの厚みが5mm程度増した部分などで(多分スピーカーユニットの変更によるものではないかと思います)、それ以外の構成は全く同じ。HP Slate7 Extremeと同様、HP Slate 7 Beats Special Editionに関しても、性能面で不満に感じるような事は多分ないでしょう。

ストレージが16GBとやや小さ目ですが、microSDカードで最大64GBの容量を追加可能。特に問題にはならないと思います。



ベンチマークテストの結果

HP Slate 7 Beats Special Editionで実施したベンチマークテストの結果を掲載します。
一部の画像のみ、クリックで大きな画像が表示されます。


【安兎兎ベンチマークv5.1.5】


各テストのスコア


他機種とのスコア比較

UX Multitask ・・・ 6213
UX Delvik ・・・ 2224
RAM Operation・・・ 1801
RAM Speed・・・ 2914
CPU(multi) 整数性能 ・・・ 3028
CPU(multi) 浮動小数点演算性能 ・・・ 3327
CPU(single) 整数性能 ・・・ 1567
CPU(single) 浮動小数点演算性能 ・・・ 1991
2D ・・・ 1646
3D(1280×800) ・・ 10832
ストレージIO ・・・ 1302
データベースIO ・・・ 665

トータルスコア ・・・ 37510


【3DMark】

Ice Storm・・・ Maxed out!
Ice Storm Extreme・・・ Maxed out!
Ice Storm Unlimited・・・ 16071


【PassMark PerformanceTest Mobile】

システム・・・ 3808
CPU・・・ 15878
ディスク・・・ 18922
メモリ・・・ 3245
2Dグラフィック・・・ 5099
3Dグラフィック・・・ 975


【A1 SD Bench】

ストレージ: 107.6422.48
外部microSDカード: 17.8616.68

※数値は左がRead、右がWrite
※microSDカードはSanDisk Ultra microSDHC UHS-I(最大30MB/秒)を使用

若干のスコアの上下はあるものの、HP Slate7 Extremeとほぼ変わらないパフォーマンスです。
CPUもグラフィック性能も高く、多くのタブレット向けのゲームを快適にプレイする事ができると思われます。

性能面に関しては全く問題ありません。


消費電力・温度

HP Slate 7 Beats Special Editionの消費電力を測定してみました。
以下はアイドル時、動画再生時、ベンチマーク(3DMark)実行時の消費電力測定値です。

WiFiはオンにした状態で、画面の輝度は60%程度に設定しています。

アイドル時 ・・・ 3W
動画再生時 ・・・ 4W
ベンチマーク実行時 ・・・ 10W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

7型サイズのAndroidタブレットとしては平均的な消費電力値です。
動画再生程度の作業なら、バッテリは比較的長く持つと思われます。




次に、高負荷時の本体表面温度を測定してみました。
以下は3DMarkを20分程度実行させた後に、赤外線放射温度計を用いて測定した本体の表面温度です。

本体右上(縦置きでの利用時)付近の温度が上昇しやすいよう。
常時手が触れる場所ではないと思いますが、手で触れると熱いです。

熱で壊れてしまう事はないと思いますが、高負荷な作業を行う場合などは、ケースなどに入れて使わない方が良いかもしれません。(余談ですが、本製品の元と思われるTegra note7もかなり熱くなりやすいです)



バッテリ駆動時間

HP Slate 7 Beats Special Editionのバッテリ駆動時間を測定してみました。

以下は、本体内にコピーした動画を連続再生し、バッテリが満充電の状態から10%に減少するまでの時間を測定した結果です。Wi-FiやBluetoothはオン、画面の輝度は50%程度、ボリュームは30%程度に設定しています。

バッテリ起動時間・・約7.3時間

バッテリの電力残量が、100%から10%になるまでの時間は約7.3時間。
上記の結果より、バッテリの電力が完全になくなるまでの時間は約8時間かかると計算できます。ほぼ公称値通りのようです。



プリインストールされているソフトウェアの内容

HP Slate 7 Beats Special Editionにプリインストールされているソフトウェアの内容をチェックします。


アプリ一覧画面  上記アプリの他、幾つかのウィジェットが提供されている


ホーム画面 ドック以外に設置されているアプリのアイコンやウィジェットはなし

初期時の標準ソフトの内容はそれ程多くはありません。

標準アプリの他、HP製のアプリが数点と、「Tegra Zone」というNVIDIA Tegraに最適化されたゲームを扱うマーケットアプリ、カメラアプリの「Camera Awesome」、その他DirectStylusペン向けのアプリとして「Tegra Draw」や「Write」などが提供されています。

アプリの内容も、旧モデルであるHP Slate7 Extremeとほぼ変わらないようです。
必要なアプリは自分で追加するという方が殆どでしょうから、余計なものが入っていない分、アプリの整理や管理などは行いやすいのではと思います。

なお、DirectStylusペンの利用と、カメラ機能については後の項で詳しく解説します。



DirectStylusペンを利用する

本製品は筆圧感知には対応しませんが、付属のDirectStylusペンを用いる事により、筆圧感知に対応しているかのようなタッチで文字や絵を描きこむ事ができるようになっています。

筆圧感知・・と言っても擬似的なものであるため、筆圧感知対応タブレットのような描き心地とはまた異なり、強弱をつけたイラストなどは正直描きにくいです。

ですが、筆圧感知に対応しないタブレットに比べると描き心地はかなり滑らか。
「スタイラスのみモード」という、手や指によるタッチを無効にする機能も搭載されており、メモなどを頻繁にとる方には使いやすいと思います。




DirectStylusペンは本体のペンスロットに収納できるため、持ち運びが容易


お絵かきアプリ「Tegra Draw」に入力



なおデフォルトの状態では、DirectStylusペンをタブレットのペンスロットから取り外すと DirectStylus用のランチャーが自動表示され、予め登録しておいたアプリケーションを起動させる事が出来るようになっています。

初期時はTegra Draw および WriteがDirectStylusランチャーに登録されていますが、ユーザーによる内容のカスタマイズが可能。

ペンで頻繁に利用するアプリを登録しておくと便利です。


DirectStylusペンを取り出すと DirectStylusランチャーが自動で起動


ペンを取り出した際の挙動は設定から変更する事ができる



あと、DirectStylusペンを本体から取り出すと、タブレットの画面下部にデフォルトで表示されているホームや履歴などのアイコンに加え、さらに2つのアイコンが追加されます。


元々ある3つのアイコンの左右に、2種のアイコンが追加される

左端に表示されている手のようなアイコンは「スタイラスのみモード」と呼ばれる機能を提供するもので、オンにすると手や指からのタッチ操作を無効にし、DirectStylusペンの入力のみに反応するようになります。

手が触れる事による誤入力を防ぐための機能です。

一方で右側に表示されているアイコンは、スクリーンキャプチャや注釈等の機能を提供するもので、ツールを有効にすると画面上部にメニューが表示され、画面のキャプチャや切り取り、注釈の入力などを行えるようになります。

画面に表示されている内容に対し、メモなどを記しておきたい場合などに便利な機能です。



カメラ機能

HP Slate 7 Beats Special Editionには、「Camera Awesome」と呼ばれるカメラアプリが搭載されています。

Android標準のカメラアプリに比べると機能が豊富で扱いやすく、タブレットで写真や動画を頻繁に撮影されるという方には便利なツールです。

例えば、撮影時の被写体のバランスや画面構成を考えるのに便利なグリッドラインは4種から選択可能、また水平を測定するための電子水準器の機能も搭載。

カメラは通常のシングルショットの他、ボタンを大きく表示するビッグボタンやタイマー、インターバル、マニュアル連続シャッター、手ブレ補正、パノラマ等のメニューが用意されており、ビデオは手ブレ補正機能や、スローモーション、プレビデオ録画(シャッターを押す5秒前から録画する機能)などを用意。

本製品のカメラは綺麗とまでは言えないものの、それなりの写真や動画を撮る事は出来る為、カメラアプリと組み合わせて色々と活用できるのではないかと思います。




Camera Awesomeを起動したところ 様々な機能が用意されている


グリッドラインは4種


電子水準器の機能を搭載

電子水準器は、水平を正確に測定するための機能です。
ちゃんと撮っているつもりなのに、撮影写真を後から確認するといつも傾いてしまっている・・というような方に便利。




設定  顔認識やボリュームボタンをシャッターボタンにする機能なども提供


背面カメラの設定


前面カメラの設定

背面カメラの写真解像度は最大2592×1944、動画は1080p、前面カメラの写真解像度は最大640×480、動画は480p。タブレットのアプリにしては、選択の幅が比較的広いと思います。




カメラ機能も豊富

ISOは100~1600まで、ホワイトバランスはオート、太陽光、電球、蛍光灯、曇天を選択する事ができ、露出補正は-2~+2の間で設定する事が可能です。




ビデオ機能に関しては手ブレ補正の他、スローモーションやプレビデオ録画等の機能も




以下、実際にタブレットのカメラを利用して撮影した写真です。
簡易的なものですが、画質の参考としてご覧ください。

なお、各写真はクリックする事で2592×1944ピクセルの写真が表示されるようになっています。一部、プライバシーにかかわりそうなものはぼかしなど編集を加えていますが、それ以外の編集は行っていません。

HDRがデフォルトでオンになっているため、逆光撮影でも被写体が黒つぶれしていません(左)。薄暗い場所ではノイズがひどいです。(右)




明るい場所での撮影では、綺麗とまでは言えないものの、細かい部分の質感などニュアンスはそれなりに表現できるよう。

デジタルカメラのような画質は期待できませんが、日常の中で記録やメモとして撮影する場合のカメラとしては、悪くないと思います。



HP Slate 7 Beats Special Edition まとめ

HP Slate 7 Beats Special Editionについては以上となります。
最後にまとめると・・

・Tegra 4搭載で快適なパフォーマンス
・バスレフ型スピーカーの搭載、BeatsAudio対応で音質が良い
・スパークリングレッドとブラックを基調としたスタイリッシュなデザイン
・DirectStylusペンが標準付属、またペン入力の機能が充実している
・カメラ機能が充実

Tegra 4搭載で高性能、またタブレットの割に音質が良いという部分など、旧モデル「HP Slate7 Extreme」とほぼ変わらない評価です。

性能が高くどのような作業も快適に行う事ができるため、利用者の満足度も高いと思います。ペンが標準で付属しているという点も便利です。

従来モデルから殆ど変わっていない・・という所で面白みがないと考えるユーザーもおられるかもしれませんが、従来とは全く異なるカラーを採用しているためか、製品から受ける印象は大きく異なります。個人的な考えではありますが、新モデルのデザインの方が好みだという方は少なくないのではと思います。

価格に関しては、最近は安いタブレットも多くなっため、特別安価という印象ではなくなりましたが、本製品の内容で2万円台半ばの価格はまあ安いです。

コストパフォーマンスが高く、高性能なAndroidタブレットをお探しの方に向く製品だと言えるでしょう。

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