HP ENVY 700-460jp(2014冬モデル)レビュー ゲームも可能な高性能デスクトップPC
日本HPが販売するデスクトップPC、HP ENVY 700-460jpのレビューです。
HP ENVY 700-460jpは、CPUにインテルの第4世代Coreプロセッサーを、グラフィックスには最大でNVIDIA GeForce GTX770を搭載可能なハイエンドミニタワーPC。
以前掲載したHP ENVY 700-360jpの後継となるモデルで、筺体は同じであるなど内容は大きくは変わりませんが、以前選択できたGeForce GT 640が廃止され、グラフィックスにAMD Radeon R7 240を選択する事ができるようになりました。
今回のモデルはRadeon R7 240を搭載してはいませんが、Radeon R7 240は現在AMDが実施しているキャンペーンの対象製品となるもので、本製品の購入時にRadeon R7 240を選択するともれなく「RADEON BRONZE REWARD クーポンコード」が付属。クーポンと引き換えに、好みのゲームタイトル1つを無償でダウンロードできるようになります。
だからそのグラフィックスを選択する、という事はますないと思いますが、構成選択の際の参考上方として頭に留めておくと良いかもしれません。
というわけで以下、HP ENVY 700-460jpの外観や使用感、性能面について詳しく触れてみました。
【HP ENVY 700-460jp レビュー記事目次】
・HP ENVY 700-460jp 筐体外観や内部構造・付属品について
(筐体外観・インターフェース / 筺体内部の構造 / 500W電源を搭載 / キーボードやマウス(付属品))
・掲載モデルの構成と特徴・パフォーマンス
(構成と特徴 / ベンチマーク結果 / 消費電力・温度 / 再起動にかかる時間)
・標準搭載されているソフトウェアの内容をチェック
(プリインストール・ソフトウェア)
・製品のまとめ
(HP ENVY 700-460jp まとめ)
※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。
HP ENVY 700-460jp 筐体外観や特徴・インターフェースの内容
まず、HP ENVY 700-460jpに採用されている筺体の外観や特徴、インターフェースの内容について解説します。
本製品はミニタワー型の筺体を採用する、中型サイズのデスクトップPC。
具体的なサイズは幅175mm、奥行き415mm、高さ412mmで、重量が約10.2kg。
スリム型のPCに比べると少し大きいですが、拡張性は高くメンテナンス性にも優れるという特徴を持ちます。
正面から見たフロントパネル全体の様子 光沢感の強いパネルを採用しており高級感のある印象
フロント上部に2基の光学ドライブベイを搭載。
標準ではDVDスーパーマルチドライブ1基が搭載されます。
掲載モデルはややカスタマイズが行われており、上側のベイにのみブルーレイディスクドライブを搭載していますが、カスタマイズで下側のベイにもブルーレイディスクドライブを搭載可能です。
開閉可能なスライドドアが設置されている
パネルを下にスライドさせると内部にはメディアカードリーダーやUSB2.0が4基搭載されている
フロントパネルの下部にはhpやENVY等のロゴを配置
筐体背面のインターフェースをチェックします。
端子の内容は選択する構成によって若干変化しますので、参考程度にご覧ください。
背面の様子。
上から電源コネクター、中央付近にはDVI-IやDVI-D端子、HDMI出力、DisplayPortといった映像端子が並び、その下にはオーディオポート×6(※)、USB3.0×2、USB2.0×2、LAN、光デジタル音声出力端子が並びます。
※リアスピーカー出力、サイドスピーカー出力、センターサブウーファー出力、ライン出力、ライン入力、マイク入力という内容。
前にも書きましたが、本製品はマザーボードが逆倒立設計となっており、多くの端子類の設置位置が一般的な配置のPCとは逆となっています。
だからといって、特に不便はないです。
筺体右側のサイドパネル 2か所にメッシュ加工の通気口が取り入れられている
筐体左側のサイドパネル こちらも右側と配置が違うものの、2か所にメッシュ加工の通気口を設置
底面の足は前後で高さが異なり、筐体前方がやや持ち上がるようなスタイル
筺体上部の様子
上部前方に幾つかの端子を設置
USB3.0×2基やマイク入力、ヘッドフォン出力、電源ボタンを搭載しています。
デスクトップPCの多くは背面にUSB等の端子を多数搭載していますが、HP ENVY 700 シリーズは筺体上部とフロントパネル側にあわせて6基のUSB端子を搭載しているため、USBメモリなどUSBデバイスを利用する場合に便利だと感じる事が多いです。
特に上部のUSB端子は、スマートフォンやタブレットを筐体上部に置いたまま充電等を行えるなど、利便性が高いです。
筐体内部の構造をチェック
次に、筐体内部の構造をチェックします。
筐体内部へのアクセスは、背面側にあるサイドパネルのネジを一つ外すだけでOK。
内部へのアクセスにドライバー等を必要としない、ツールレス設計です。
背面のネジは手で緩める事ができる
筐体内部の様子
左上から時計回りに5.25インチベイを2基、電源ユニット、グラフィックカード、CPUやメモリ、3.5インチベイを3基搭載するという内部構造です。
エアフローは前面から背面という流れで、普通に冷却性能は高いと思います。
フロント側下部に設置されたHDDベイ×3基
HP ENVY 700-460jpは3基のHDDベイを搭載しており、カスタマイズでは最大で9TBものHDDを選択する事ができるようになっています。
もちろんSSD&HDDといった構成も可能ですし、HDDとキャッシュ用のmSATA SSDといった構成の選択肢も購入時のカスタマイズオプションにて提供されています。
HDDベイはディスクの着脱が行いやすく、ユーザーによるHDD追加や換装等も容易に行えるでしょう。
メモリスロットの左側にmSATAスロットを搭載
mSATAスロットにmSATA SSDを追加し、起動ドライブとする事も可能ではないかと思います。(未検証なので動作は保証しません)
とはいえ、HDDベイの数が比較的多い本製品で、わざわざ起動ドライブにmSATA SSDを利用するという必要性はあまりないです。
500W電源を搭載
HP ENVY 700-460jpには標準で500Wの電源が採用されています。
ハイエンドデスクトップPCに搭載する電源としては大容量とまでは言えないまでも、メーカー製のPCにしてはそこそこの容量の電源であり、本製品で提供されている構成には十分な内容だと言えるでしょう。
+12Vは4系統で最大420Wの出力が可能
なお、HP ENVY 700シリーズにはWindows 7を搭載する「HP ENVY 700-270jp」という製品がラインアップされていますが、そちらのモデルは本製品とは異なり、460Wの電源ユニットが搭載されています。
メーカーから提供されているパーツで構成を考えるのであれば、それ程電源の容量は気にしなくても良いと思いますが、一応モデル選択の際の参考情報として頭に留めておくと良いかもしれません。
キーボードやマウスなどの付属品
掲載の製品に添付されていた、キーボードやマウスなどの付属品をご紹介いたします。
製品購入時のカスタマイズ内容や選択するモデルによって、以下とは付属品の内容が異なる可能性がありますので、参考程度にご覧下さい。
標準付属のUSBキーボード
キーボード左半分を拡大
キーボード右半分を拡大
アイソレーションタイプのUSBキーボードが標準で付属します。
主要なキーのピッチは実測で19mm、ストロークはデスクトップPCのキーボードとしてはやや浅目でしょうか。
打ち心地は程々に良いです。
一般的なキーボードと異なる点として、ファンクションキーにWindows 8ならではの機能を利用するショートカットが割り当てられており、チャームやアプリ呼び出しといった機能を簡単に使う事ができます。
使い慣れると結構便利です。
ファンクションキーのサブ機能として割り当てられた各種のショートカット
検索や設定等のチャームも簡単に呼び出す事ができる
キーボード左下にFnキーを配置
キートップはフラットな形状
キーボード底面側全体 チルトスタンドなどはない
キーボード利用時に背面側がやや高くなるスタイル
キーボードと同じく、標準ではUSBタイプのマウスが付属します。
もちろん、カスタマイズでワイヤレスタイプのキーボードやマウスに変更する事が可能。
ちなみにTVチューナー内蔵の構成を選択した場合は、必ず地デジ専用のワイヤレスキーボードやマウスを選択しなくてはならないようです。
DVI>VGA変換アダプターが付属
映像端子の変換アダプターが標準で付属します。
どの構成(グラフィックス)を選択しても、上記のアダプターが付属するようです。
その他、デスクトップPCの電源ケーブルや簡単な製品解説書などが付属します。
またグラフィックスにRadeon R7 240を選択した場合は、ゲームとの交換が可能なRADEON BRONZE REWARD クーポンコードも付属します。
HP ENVY 700-460jpの筺体外観や内観、付属品等については以上となります。
引き続き、次記事では掲載製品の構成や性能面について詳しく触れたいと思います。
製品に興味をお持ちの方は、是非次記事もご覧ください。
次: HP ENVY 700-460jp(2014冬)のベンチマーク結果 動画編集やゲームにも十分なパワー