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前記事(HP EliteDesk 800 G1 DM レビュー 超小型かつ高性能なビジネス向けデスクトップPC)に続き、今回は HP EliteDesk 800 G1 DMの構成と性能面について。

掲載のモデルはOSにWindows 7 Professional(64bit)、プロセッサにはCore i5-4570T、メモリ4GB、ストレージには500GB HDDを搭載する構成内容のマシン。

一般的に超小型の筐体を採用するPCは、モバイル向けのプロセッサを搭載する事が多いですが、本製品はデスクトップ向けの低電圧版プロセッサを搭載できるようになっており、モバイル向けのプロセッサを搭載する小型のデスクトップに比べ、高いパフォーマンスを発揮する事が可能となっています。

今回は、上記構成を持つモデルの特徴や性能面について詳しく触れてみたいと思います。


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【HP EliteDesk 800 G1 DM レビュー記事目次】

・HP EliteDesk 800 G1 DM 外観やインターフェース・内部構造
筐体外観・インターフェース筐体内部の構造コンパクト・軽量付属のキーボードやマウス

・構成内容とベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマークテストの結果消費電力・温度再起動にかかる時間

・初期状態へのリカバリについて
リカバリについての補足

・製品のまとめ
HP EliteDesk 800 G1 DM まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


HP EliteDesk 800 G1 DM 構成とその特徴について

まず、掲載している HP EliteDesk 800 G1 DMの構成とその特徴について解説します。
以下、CPU-Zの実行結果と掲載モデルの構成内容です。

【CPU-Z】





【HP EliteDesk 800 G1 DM/CT の主な構成】

OS Windows 7 Professional 64bit
プロセッサ Core i5-4570T (2.9GHz/TB時最大3.6GHz)
チップセット Q87 Express
vPro 対応
グラフィックス HPグラフィックス4600
メモリ 4GB(4GB×1/PC3-12800 1600MHz/最大16GB/2スロット)
ストレージ 500GB HDD(HGST製/7200rpm)
光学ドライブ なし
LAN機能 インテル I217-LM
電源アダプター 65W
サイズ 175×177×34(横置き/幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約1.3kg

※掲載の価格や仕様・解説等は、記事を作成した2014年10月09日時点のものです。

掲載しているのは OSにWindows 7 Professional、プロセッサにCore i5-4570T、メモリ4GB、ストレージに500GB HDDを搭載する構成のモデルです。

2014年10月9日現在、本製品はOSにWindows 7 Home PremiumやWindows 7 Professional(Windows 8.1 Proのダウングレード権使用)、Windows 8.1、Windows 8.1 Proを、またプロセッサには Celeron G1820TやPentium G3220T、Core i3-4130T、Core i5-4570T、最上位モデルにおいてはCore i7-4765Tを選択可能。

性能は選択する構成によって変わりますが、デスクトップ向けの低電圧版CPUであるため、超小型のデスクトップPCにしてはやや性能が高めです。

価格は最小構成モデルで5万円台(税抜)からとビジネス向けの製品にしては比較的安価であり、ビジネスはもちろん個人用途にも導入しやすい製品だと言えます。

性能面や価格以外にも、HP Client Securityをはじめとする個人向けの製品にはない様々なセキュリティ機能の搭載や、標準で3年間の保証が付属するなどといった特長を持っており、コストパフォーマンスは高いです。



搭載されているストレージの内容を詳しく見てみます。


HDDの仕様

今回、ストレージにはHGST製の「HTS725050A7E630」という500GB HDDが搭載されていました。回転数は7200rpm、ディスクの厚みは7mm。

性能はHDDとしては標準的。
極端に遅いわけではないので、コストを重視するのならHDDの選択肢もありだと思いますが、SSDを搭載するシステムに比べると作業効率という点では見劣りするため、快適な作業を望むのであればSSDを選択した方が良いと思われます。

カスタマイズでは、128GB SSDの選択が可能です。



ベンチマークテストの結果

以下、掲載しているHP EliteDesk 800 G1 DMで行ったベンチマークテストの結果です。


【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 7.2
メモリ 5.9
グラフィックス 4.9
ゲーム用グラフィックス 6.5
プライマリ ハードディスク 5.9


【CrystalDiskMark】

Seq 122.9120.6
512K 45.1054.31
4K 0.6231.038
4K QD32 1.3601.030

いずれも数値は左がRead、右がWrite、テストデータはランダム


【3DMark】


3DMark 全てのテストの実行結果


Fire Strikeの詳細

Ice Storm・・・ 32952
Cloud Gate・・・ 4486
Sky Diver・・・ 2557
Fire Strike・・・ 524


【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ 1843~1859
1920×1080 ・・・ 1019~1026


【ファンタシースターオンライン2 ver. 2.0】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ 943
1920×1080 ・・・ 337

~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作


【BIOHAZARD 6】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ SCORE:1099 / RANK:D
1920×1080 ・・・ SCORE:705 / RANK:D


【FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア】

キャラクター編(標準品質) 左:1360×768 / 右:1920×1080

キャラクター編(高品質(デスクトップPC))  左:1360×768 / 右:1920×1080

【標準品質】
1360×768 ・・・ SCORE:2408 / 評価:普通
1920×1080 ・・・ SCORE:1313 / 評価:設定変更が必要

【高品質(デスクトップPC)】
1360×768 ・・・ SCORE:1095 / 評価:設定変更が必要
1920×1080 ・・・ SCORE:605 / 評価:動作困難


【CINEBENCH】

OpenGL ・・・ 19.31fps
CPU ・・・ 3.59pts


低電圧版CPUの内蔵グラフィックスを利用する構成であるため、グラフィック性能はお世辞にも高いとは言えない事、またストレージがHDDであるため、全体的な速度はそれ程快適ではありませんが、一般的(ビジネス系の文書を扱うような)な作業には十分な性能。

デスクトップ向けのCPUを搭載している事もあり、低電圧版のCPUを搭載する薄型ノートなどに比べるとベンチマークテストのCPUスコアはやや高いです。

簡単な作業しか行わないというのであれば、下位のCPUを選択しても良いでしょう。より快適な性能を望むのであれば、さらに上位のCore i7を選択するか、SSDの選択をお勧めいたします。



消費電力・温度

HP EliteDesk 800 G1 DMの消費電力を測定してみました。
以下、アイドル時およびベンチマーク(BIOHAZARD 6)実行時の消費電力測定値です。

アイドル時 ・・・ 13W
ベンチマーク実行時 ・・・ 48W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

低電圧版CPUを搭載するノートPCなどと比べるとやや数値は高い印象ですが、デスクトップPCにしては消費電力は低いです。

なお、上記の数値は液晶の消費電力は含みません。




続いて、アイドル時とベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6を20分以上実行)の筐体内パーツ温度の測定結果です。

高負荷な状態が続いても、筐体内パーツの温度はそれ程高くはならないよう。
発熱の大きいパーツがないとはいえ、筐体が小型であるため温度が高くなりやすいのでは?と思いましたが、冷却性能は比較的高いようです。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

PassMark Rebooterを利用し、HP EliteDesk 800 G1 DMの再起動にかかる時間を測定してみました。以下は10回の再起動測定時間と、その平均値です。

1回目 0:49
2回目 0:44
3回目 0:40
4回目 0:44
5回目 0:42
6回目 0:57
7回目 0:55
8回目 0:54
9回目 0:55
10回目 0:53

再起動の平均時間 ・・・ 49秒

HP EliteDesk 800 G1 DMの再起動にかかる平均時間は49秒。
一般的にHDDを搭載するPCは再起動に1分以上かかる事が多く、本製品の再起動時間はかなり早い方だと言えるでしょう。

SSD程早くはありませんが、HDDを搭載するPCとしては優秀だと思います。
ただ、全ての構成で上記と同じ結果になるとは限りませんので、結果は参考程度にしていただくようお願いいたします。



初期状態へのリカバリについて(補足)

HP EliteDesk 800 G1 DMは、購入時のカスタマイズでシステムの再インストールに必要なOSのメディアや、ドライバーリカバリーDVDなどが入った「リカバリメディアキット」を有償で追加する事ができます。

PCを初期状態に戻す場合に利用できるものですが、今回それらのキットを利用して再インストールを行ってみた所、キットで全てのドライバーやソフトウェアが回復するわけではないようで、OSのインストールを行った後に、「HP SoftPaq Download Manager」というソフトウェアを利用して、さらに各種のドライバーやソフトウェアをダウンロードしなくてはなりませんでした。

しかも、「HP SoftPaq Download Manager」を使用してダウンロードを始める前に、まずLANのドライバーをHPのサポートサイトよりダウンロードしてインストールする必要があるなど、元の状態に戻すのに思っていたよりも手間がかかりました。

HP Client Security等のセキュリティ系のツールも、利用するのであれば「HP SoftPaq Download Manager」を使用してダウンロード・インストールを行う必要があります。(購入時には全てのソフトウェアがインストールされていると思います)




今回の製品に付属していた再インストール用のOS


今回の製品に付属していたドライバーリカバリーDVD


キットで再インストールを行った後、「HP SoftPaq Download Manager」でソフトやドライバのダウンロードが必要

環境を完全に回復するまでには結構時間がかかるので、予めシステムイメージのバックアップを行っておき、トラブル等が起きた際はバックアップから復元を行った方が早いと思います。

なお、使用した機器はWindows 7搭載モデルであり、Windows 8.1をインストールしたモデルのリカバリを行う場合は、今回のモデルとは手順が異なるかもしれません。



HP EliteDesk 800 G1 DM まとめ

HP EliteDesk 800 G1 DMについてのレビューは以上となります。
最後にまとめると・・

・省スペース性に優れる、容量約1.05L、重さ約1.3kgの超小型筐体を採用
・超小型筐体を採用しながら、デスクトップPC向けのCPUを搭載
・超小型筐体でありながら、高い拡張性・メンテナンス性を実現
・セキュリティ機能が充実している
・下位モデルは¥50,000(税抜)~とビジネス向けPCながらリーズナブル

超小型筐体が特徴のビジネス向けデスクトップPCです。

今や、超小型のデスクトップPCは珍しくはありませんが、一般的に超小型筐体のPCにはモバイル向けのCPUなど より消費電力の低いパーツを搭載する事が多いのに対し、本製品にはデスクトップ向けの低電圧版CPUを搭載。

標準電圧版のデスクトップ向けCPUを搭載するマシンには劣りますが、それでも小型PCにしては性能は高い方だと言えるでしょう。(選択するCPUによって性能は変わります)

さらに、小型でありながら比較的拡張性が高い部分も見逃せません。HDDもしくはSSDを製品購入時に選択できるほか、購入時のオプションでは提供されていませんが、M.2 SSDなどを挿せそうなスロットも搭載しており、スキルがある程度ある方であればパーツの追加等も行えると思います。(M.2 スロットの動作は未検証)

その他、筺体の剛性が高い事やセキュリティ機能の充実など、ビジネス向けの製品だけあって安心して利用できる要素が備わっており、オフィスでの利用はもちろん、セキュリティにこだわる個人の方にもおすすめ。

下位構成では5万円台からと比較的安く、導入もしやすいです。

唯一、メモリーカードスロットがない所が少し不便だと思いましたが、利用する場合は変換アダプターなどを用意すれば良いだけであるため、欠点という程ではないでしょう。

省スペースなPCをお探しの方、また省スペースかつそれなりに性能の高いPCをお探しの方は、是非製品をチェックしてみて下さい。