前記事(m-Book K シリーズレビュー 動画も写真もゲームもOKの GTX850M搭載 15.6型フルHDノート)に続き、今回はm-Book Kシリーズの構成や実際の性能について。

掲載しているのは OSにWindows 8.1、プロセッサにはCore i7-4700MQ、メモリ8GB、GeForce GTX850M(2GB)、ストレージに1TB HDDを搭載する「MB-K620S」というモデル。

写真・動画編集やゲームなどができる性能を持ちながらも、基本構成では大体10万円を切るか切らないか(※)というコストパフォーマンスに優れたマシンです。※価格は購入時期や実施されているキャンペーンの内容によって変化します。

今回は、上記構成を持つm-Book Kシリーズの構成特徴や性能について詳しく触れてみたいと思います。

【m-Book K シリーズ レビュー記事目次】

・m-Book K シリーズ 外観や操作性・液晶の表示品質をチェック
外観・インターフェースキーボード筐体内部構造液晶の表示品質

・構成と特徴・ベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度再起動にかかる時間バッテリ駆動時間

・標準搭載されているソフトウェア
プリインストール・ソフトウェアシステム設定をワンクリックで切替え「Control Center」

・製品のまとめ
m-Book K シリーズ まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


m-Book K シリーズの構成とその特徴について

まず、掲載しているm-Book K シリーズの構成とその特徴について解説します。
以下は、CPU-ZとGPU-Zの実行結果と掲載モデル「MB-K620S」の構成内容です。

【CPU-Z】





【GPU-Z】

【m-Book K シリーズ(MB-K620S) の主な構成】

OS Windows 8.1 Update 64bit
プロセッサ Core i7-4700MQ(2.40GHz/TB時最大3.40GHz)
チップセット インテル HM86 Express
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX850M(2GB)/HD グラフィックス 4600
メモリ 8GB(4GB×2/PC3-12800 DDR3L SODIMM/最大16GB/スロット数×2)
ストレージ 1TB HDD(5400rpm/Western Digital製)
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
ディスプレイ 15.6型 フルHD(1920×1080)、非光沢
無線機能 IEEE 802.11 b/g/n、Bluetooth v4.0 + LE
バッテリ 公称の駆動時間:最大約4.5時間
サイズ 374×252×31.4(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約2.5kg

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2014年09月05日時点のものです。

掲載している「MB-K620S」の構成は上記の通り。
OSにWindows 8.1、プロセッサにCore i7-4700MQ、メモリ8GB、GeForce GTX850M(2GB)、ストレージに1TB HDDを搭載する内容のモデルです。

マウスコンピューターの製品は、キャンペーン実施によるパーツのアップグレードや割引などによって構成が頻繁に変化する事が多く、常に上記構成と内容が同じとは限りませんが、掲載モデルの内容で価格はおよそ9万円台。

ゲームや動画編集などを行うノートPCとしては、比較的リーズナブルな価格です。下位構成では、7~8万円前後などというモデルもラインアップされています。

m-Book K シリーズでは、グラフィックスのGeForce GTX850Mは固定となりますが、プロセッサやメモリ、ストレージはカスタマイズが可能。mSATA SSDの追加なども行えるようになっているなど、そこそこ拡張性は高いです。

掲載モデルはストレージがHDDのみですが、個人的にはそこにmSATA SSDなどを追加した構成がおすすめ。

HDDのみだと容量面はともかく、速度の面でどうしても体感的に遅いと感じる場面が出てきてしまいますが、SSDの追加を行う事で大容量という長所はそのままに、欠点を補う事ができます。



搭載されているストレージの内容を詳しく見てみます。


HDDの詳細


ディスクの内訳

今回のモデルには、Western Digital製の「WDC WD10JPVX-22JC3T0」という1TB HDDが搭載されていました。回転数は5400rpm、厚さ9.5mmのディスクです。

速度はHDDとしては普通。我慢できない程ではないですが、5400回転なので速くはないです。容量が大きいという所が長所でしょうか。

なお、カスタマイズでより容量の大きいHDDや、SSDを搭載する事が可能です。また、HDDベイのHDDはそのままに mSATA SSDなどを追加し、2ドライブとする事も可能。

上にも書いたように、HDD&mSATA SSDの構成がコストパフォーマンス的にはおすすめです。



ベンチマークテストの結果

以下、掲載しているm-Book K シリーズ「MB-K620S」で実施したベンチマークテストの結果です。


【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 8.1
メモリ 8.1
グラフィックス 5.9
ゲーム用グラフィックス 5.6
プライマリ ハードディスク 5.9

※WinSAT.exeの実行によってスコアを取得しています。


【CrystalDiskMark】

Seq 120.4119.8
512K 43.0759.34
4K 0.5431.388
4K QD32 1.3481.485

数値は左がRead、右がWrite/上記はランダムの値


【3DMark】


3DMark 各テストのスコア


Fire Strikeのスコア詳細

Ice Storm・・・ 95513
Cloud Gate・・・ 13658
Sky Diver・・・ 10167
Fire Strike・・・ 2800


【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ 10120~10170
1920×1080 ・・・ 5627~5660


【ファンタシースターオンライン2 ver. 2.0】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ 24407
1920×1080 ・・・ 11043

~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作


【BIOHAZARD 6】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ SCORE:7562 / RANK:S
1920×1080 ・・・ SCORE:4758 / RANK:A


【FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア】

キャラクター編 左:1360×768 / 中央:1920×1080(高品質) / 右:1920×1080(最高品質)

【キャラクター編】
1360×768(高品質(ノートPC)) ・・・ SCORE:8214 / 評価:非常に快適
1920×1080(高品質(ノートPC)) ・・・ SCORE:4879 / 評価:快適
1920×1080(最高品質) ・・・ SCORE:3706 / 評価:快適


【CINEBENCH】

OpenGL ・・・ 54.89fps
CPU ・・・ 6.63pts


ゲームのベンチマークに関しては、やや負荷の高いものでも高画質設定で快適に動作するくらいの性能を持ち合わせており、パフォーマンスは高いです。

ただストレージがHDDである為か、写真や動画編集を行う場合、編集はともかくファイルの書き込みなどに少し時間がかかってしまう感じでしたので、サクサク作業を行いたい方はストレージにSSDの構成を選択すると良いと思います。

価格を考えると、使用感は悪くないです。



消費電力・温度

m-Book K シリーズの消費電力を測定してみました。
以下、アイドル時とベンチマーク(BIOHAZARD 6)実行時の消費電力値です。

画面の輝度は60%程度、NVIDIA Optimus機能は「自動選択(外部GPUが負荷に応じて自動でオンオフされる)」に設定しています。

アイドル時 ・・・ 16W
ベンチマーク実行時 ・・・ 81W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

高負荷時の消費電力は高めです。
アイドル時の消費電力に関しては、内蔵GPUのみで動くノートPCに比べるとやや高いという程度。




続いて、m-Book K シリーズの筐体内パーツの温度を測定してみました。
以下はアイドル時、およびベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6を20分以上実行)のパーツ温度測定値です。

画面の輝度やOptimusの設定は消費電力測定時と同じ。
軽く冷房をかけた部屋(27度前後)で測定を行っています。

一般的なノートPCと同程度の温度です。
使用する環境にもよりますが、高負荷な状態が続いたとしても心配になるくらい高温になってしまうという事はないようです。




さらに、高負荷時のキーボード表面の温度を測定してみました。

全体的に低い数値です。
温度の上がり方は環境にもよりますが、キーボード操作を行っていて、熱で不快に感じてしまうような事はあまりないのではと思われます。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

PassMark Rebooterを利用し、m-Book K の再起動にかかる時間を測定してみました。
以下は10回の再起動測定時間とその平均値です。

1回目 1:15
2回目 1:19
3回目 1:13
4回目 1:02
5回目 1:04
6回目 1:42
7回目 1:42
8回目 1:49
9回目 1:44
10回目 1:47

再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 1分27秒

m-Book K シリーズの再起動にかかる時間は平均で1分27秒。

これまでのテストより、HDD搭載のPCでは再起動に大体1分弱~1分半かかるという測定結果が出ており、HDDを搭載するノートPCとしては平均的か、やや遅い方だと言えるでしょう。

体感でも、HDDという感じの速度だと感じます。
HDDの速度に慣れている方なら問題ないと思いますが、速度重視の方はSSDの搭載を検討した方が良いかもしれません。



バッテリ駆動時間

m-Book K シリーズのバッテリ駆動時間を測定してみました。

測定に利用したソフトウェアはbbench、ソフトの設定はストロークの実行が10秒毎、ワイヤレスLANによるネット(ブラウザ)へのアクセスが60秒毎。

Optimusの設定は「自動選択」に、画面の輝度は50%に設定しています。


バッテリの残量が100%から9%まで減少するまでの時間は10629秒。
約2.9(2.95225)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。

高性能なパーツを搭載しているため、バッテリの持ちはあまり良くないようですが、据え置きで利用する方が大半だろうと思われる製品ですので、特に問題はないでしょう。



プリインストールされているソフトウェアの内容について

m-Book K シリーズにプリインストールされているソフトウェアの内容について簡単に解説します。

以下、初期状態でのデスクトップ画面やスタート画面(モダンUI)、アプリ一覧画面の様子です。製品のカスタマイズ内容によっては、以下とは内容が異なる可能性がありますので、参考程度にご覧ください。


デスクトップ画面


スタート画面(モダンUI)



アプリ一覧画面

プリインストールソフトの内容は Windows 8.1標準のソフト、HuluやLineなどの幾つかのストアアプリ、CyberLink Media Suite、GeForce Experience、セキュリティソフトとしてマカフィーインターネットセキュリティ、サウンド設定機能としてSound Blaster Cinemaなどが搭載されています。

データ移行ソフトとして「ファイナルパソコンデータ引っ越し」等も搭載されていますが、こちらは標準のソフトではなく、カスタマイズでの追加となります。

あと、PCのシステム設定機能として「Control Center」というツールも搭載。「Control Center」については次項で解説していますので、そちらをご覧下さい。

他、購入時のカスタマイズではMicrosoft Officeや KINGSOFT製のOfficeを追加可能、またCyberLink PhotoDirector 5 Ultraや、Adobe製の編集ソフトなども追加できます。

あと、マカフィーインターネットセキュリティは標準搭載されるのは「90日期間限定版」となりますが、15ヶ月版、24カ月版、36ヶ月版への変更も可能。

セキュリティソフトは一般販売されているものよりも安価にアップグレードできますので、長期で利用する事がわかっているのなら、カスタマイズ時の追加がお得だと思います。





付属のCyberLink PhotoDirectorで編集

写真や動画編集目的でPCを購入される場合は、既に編集ソフトをお持ちの方が殆どだと思いますが、一応本製品にも、CyberLink製の写真や動画編集を行うソフトが搭載されています。

バンドル版ですので、リテール版よりも機能は劣るかもしれませんが、とりあえず編集で触りたいだろうと思われる一通りの機能はあるよう。

もちろん、ここが足りないという部分もあるなど機能の内容はシンプルな印象ですが、複雑ではないため、逆に初心者の方にはわかりやすく使いやすいかもしれません。

ちなみに性能面の所でも触れましたが、ストレージがHDDで読み書きがあまり早くはないせいか、編集はともかくファイルの読み書きに時間がかかってしまい、少しイライラさせられる場面が何度かありました。

時間がかかると言っても数秒待たされる程度ですが、編集する写真や動画の数が多い場合、サクサク行えないと無駄に時間を消費してしまいます。また、RAWなどサイズが大きいファイルを数多く処理する場合、読み書きが遅いとかなりストレスが溜まります。

PCの用途にもよりますが、起動ドライブはSSDに、保存容量を確保するためにHDDも搭載するという組み合わせが私自身は好みです。



システム設定をワンクリックで切り替えられる「Control Center」

m-Book K シリーズには、各種のシステム設定を状況に応じてワンクリックで切り替える事ができる「Control Center」というツールが搭載されています。

予め用意された「静音」「省電力」「パフォーマンス」「エンターテイメント」という4つのプリセットを切り替えるだけで、各プリセットに設定された輝度や電源、Webカメラやタッチパッドのオンオフなどの設定を一括で切り替える事ができるというものです。

それぞれのプリセットの内容は、ユーザーによるカスタマイズが可能。
幅広い用途でPCを利用するというような方に便利な機能です。




Control Center システムプログラムの設定


Control Center デバイスの設定

Control Centerの設定画面は、デスクトップ画面のタスクトレイより起動させる事が可能です。



m-Book K シリーズ まとめ

m-Book K シリーズのレビューは以上となります。
最後にまとめると・・

・15.6型フルHDの非光沢液晶を搭載
・NVIDIA GeForce GTX850M(2GB)を標準搭載で性能が高い
・Core i7、8GBメモリ、GTX850Mの構成でも10万円前後とリーズナブル

・液晶の質は一般的なノート並

GeForce GTX850Mを標準で搭載する高性能なノートPCです。

写真や動画編集、ゲームのプレイも可能な性能を持ちながらも、下位構成では8万円前後からというリーズナブルな価格で販売されており、高性能なノートが欲しいけれど予算にあまり余裕がない・・というような方に向いています。

液晶の質は一般的なノート並であり、色を厳密に扱う業務などには向きませんが、15.6型フルHDと高解像度であるために細かい作業が行いやすいです。

また非光沢のパネルを採用しているため、光沢パネルに比べて目が疲れにくいというメリットもあり、特に長時間画面を見続ける事が多い方には、その使いやすさをご実感いただけるのではないかと思います。

メンテナンス性も高く、後々構成を変えたくなった場合などに自分で換装などを行えるという所も便利です。

日常的な作業からゲームまで様々な用途に使えるノートを探しているが、ゲームミングノートまではちょっと・・という方は、是非チェックしてみてください。