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マウスコンピューターが販売するノートPC、m-Book K シリーズのレビューです。

m-Book K シリーズは、15.6型フルHDの非光沢液晶を搭載するノートPC。

少し前に掲載した15.6型の m-Book V シリーズと良く似た内容の製品ですが、m-Book Vが GTX860Mを搭載するのに対し、m-Book K シリーズは GTX850Mを搭載。下位に当たるグラフィックスを搭載する事で、ややお値段を落としたモデルです。

下位と言ってもグラフィック性能は高く、写真や動画の編集はもちろん、ゲームのプレイもOK。最小構成は8万円前後(2014年9月4日時点)と外部グラフィックスを搭載するノートにしてはかなりお安く、性能だけではなくコストを重視される方に向く製品だと言えるでしょう。

今回は、そんなm-Book K シリーズの外観や操作性、性能面について詳しく触れたいと思います。
高性能な15.6型ノートをお探しの方は、是非記事に目を通してみてください。


【m-Book K シリーズ レビュー記事目次】

・m-Book K シリーズ 外観や操作性・液晶の表示品質をチェック
外観・インターフェースキーボードの操作性筐体底面の内部構造液晶の表示品質

・構成と特徴・ベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度再起動にかかる時間バッテリ駆動時間

・標準搭載されているソフトウェア
プリインストール・ソフトウェアシステム設定をワンクリックで切替え「Control Center」

・製品のまとめ
m-Book K シリーズ まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


m-Book K シリーズの外観・インターフェースの内容

まず、m-Book K シリーズの外観やインターフェースの配置・内容などをチェックします。


デザインは非常にシンプル。
暗めのシルバーカラーといった感じの色合いを持つ天板に、マウスコンピューターのロゴを配置しています。

全体にマットな素材が使われており、指紋や埃等がついても目立ち難い所が良いです。




天板は明るすぎず暗すぎずの配色で重厚感がある


おなじみマウスコンピューターのロゴ 刺繍を施したようなロゴのデザインがユニーク



背面側から。
筺体のサイズは幅374mm、奥行き252mm、高さ31.4mmで、重さは構成によって異なりますが、仕様には約2.5kgとの記載があります。

15.6型サイズで外部グラフィックスを搭載しているという時点で、据え置き利用を想定した製品だという事が想像できる通り、本製品は携帯するにはやや重いです。

自宅などでじっくり作業を行いたい方に向いていると言えるでしょう。




ディスプレイには15.6型フルHD(1,920×1,080)の非光沢液晶を搭載。

非光沢タイプの液晶は、光沢タイプの液晶に比べると光の反射や風景の映り込みが殆どない為に目が疲れにくく、ゲームをするような場合や、長時間PCに向かって作業を行うようなユーザーには使いやすいです。

発色の良さなど、見た目は光沢液晶に軍配が上がるかもしれませんが、私自身も含め、周囲でも一日中PC作業を行うような方の液晶は非光沢が多いです。




液晶上のベゼル上には 200万画素のWebカメラとマイクを内蔵している




筺体側面に配置されたインターフェースの内容をチェックします。

筺体左側面の様子。
左から電源コネクター、VGA、LAN、eSATAとUSB3.0のコンボポート、HDMI出力、USB3.0が並びます。



右側面にはマイク入力、ヘッドフォン出力、USB2.0、USB3.0、DVDスーパーマルチドライブ、セキュリティケーブル用のロックスロットを搭載。

光学ドライブはブルーレイディスクドライブの選択も可能です。




筺体前面

筐体前面の左下側にはマルチカードリーダーを搭載。
カードリーダすぐ上にはHDDや電源などのインジケーターランプが並びます。




筐体前面やや下側には、スピーカーが左右に1基ずつ内蔵されている


背面側にはなにもなし

15.6型サイズと大きく、また薄型タイプの筐体ではないため、比較的端子の内容は充実している印象。家庭用のPCは映像出力がHDMIのみである事も多いですが、本製品にはVGAなども搭載されています。

ただ、全体的に端子が利用者から見て手前側に配置されているため、接続する周辺機器の内容によっては、ケーブルなどが邪魔になってしまう事があるかもしれません。




液晶の最大開閉角度は約140度。
これだけ大きく開閉できるのであれば、一般的な利用で不便を感じる事はないでしょう。




m-Book K シリーズのPC本体と付属の電源アダプターやケーブル


電源アダプターの差込口の形状はミッキー型


電源アダプターの出力は19.5V、6.15Aで120W



キーボードやタッチパッドの操作性

m-Book K シリーズに採用されている、キーボードやタッチパッドの外観・操作性をチェックします。


キーボード面全体の様子


キーボード左半分を拡大


キーボード右半分を拡大

右側にテンキーを搭載するアイソレーション型のキーボードです。
主要なキーのピッチは約19mm、ストロークは約1.5mmと、薄型ではないノートのキーボードの割に浅め。

打鍵感などは普通です。
キーストロークが浅めであっても、特に打っていて指が疲れるというような事はありませんでしたが、テンキーやEnterキー、カーソルキーあたりが詰まった配置になっている所が少し使い辛いでしょうか。

といっても、Enterキーのサイズが比較的大き目であるためか、キーを押し間違えるような事はありませんでした。




フラットな形状のキートップ

ボタン一体型のタッチパッドを搭載しています。
比較的ボタンの押し心地は柔らかめにできており、指が疲れにくいです。またパッドの面積が広い為、ジェスチャー操作なども快適に行えます。

ただ、ややホームポジションに対して右寄りの配置となっているため、キーボード操作時に右の掌が触れてしまう事があります。

マウスを利用するというのであれば、タッチパッドの機能はオフにしてしまった方が良いかもしれません。

タッチパッド機能のオンオフは、マウスのプロパティから設定するか、もしくはFn+F1の同時押しでオンオフの状態を切り替える事が可能です。




キーボード左上にはマウスコンピューターのロゴ 天板にあったものと同じ刺繍調のデザインです



筺体底面内部の構造

m-Book K シリーズの筺体底面の様子と、底面からアクセスできる筺体内部の構造をチェックします。


底面全体の様子 写真上側が背面側、下側が前方側となります

底面は背面側にバッテリスロット、そのすぐ下に開閉可能な大きなパネルカバーが設置されています。
パネルカバーはネジを外し、僅かにスライドさせるだけで簡単に外せます。




底面に設置された4つのゴム足 前方側と背側でゴム足の形状が若干異なっている



バッテリは取り外しが可能 仕様は11.1V、48.84Wh

パネルカバーを外したところ。
大抵のパーツに触れる事ができるようです。




メモリスロットやCPU、GPU、冷却ファン


HDDベイ 9.5mm厚のディスクが搭載されていました


HDDベイの隣りには無線LANや空のmSATAスロット

購入時のカスタマイズでmSATA SSDを搭載する事ができます。
例えばHDDベイに容量の大きいHDDを、mSATAスロットにSSDを搭載して2ドライブ構成とする事も可能です。



液晶の見やすさと表示品質

m-Book K シリーズに搭載されている液晶の見やすさや表示品質をチェックします。
全てのモデルに同じ液晶が搭載されるとは限りませんので、以下の内容は参考程度にご覧ください。


15.6型ワイドフルHD(1,920×1,080)非光沢液晶を搭載


初期状態での画面の表示サイズは125%に設定されていた

15.6型サイズでフルHDと解像度が高めの液晶を搭載しています。
ただ、デフォルトでは画面の表示サイズが125%に設定されており、アイコンや文字のサイズはやや大きめでした。

ソフトを使って写真や動画編集などをされる場合は、表示サイズを100%に変更した方が情報の表示量が多く、作業がしやすいと思います。逆に小さな文字が苦手な方は、表示サイズをさらに大きくすると良いでしょう。

画面表示サイズは「コントロールパネル > デスクトップのカスタマイズ > ディスプレイ」から変更する事が可能です。



以下は、画面表示サイズを125%に設定した場合と、表示サイズを100%に設定した場合の画面の見え方の例です。


画面の表示サイズを125%に設定(デフォルト)


画面の表示サイズを100%に設定




画面の視野角をチェックしてみました。


画面を正面から見た場合


画面を上から


画面を右側面から

視野角は狭いです。多分TNパネルが搭載されているのだと思います。

正面から見る分には明るく見やすい液晶だと思いますが、斜めから見ると色が変化してしまうため、写真編集等を行う場合は液晶の角度に注意が必要です。




次に、色域をチェックします。
以降、Spyder 4 Eliteによる測定結果を掲載。

sRGBのカバー率は75%、AdobeRGBのカバー率は56%。
色域はやや狭いです。(ノートPCの液晶はこの位のものが結構多いです)




ガンマカーブを確認します。


左:ガンマ応答カーブとターゲット(ガンマ2.2) / 右:ガンマ補正カーブ

ガンマ応答カーブはRGBともにバラつきが見られます。
特に低輝度域で差が大きいようです。

補正カーブを見ると特に青が大きく抑えられており、デフォルトの状態(工場出荷状態)では青系の色味が強いという事がわかります。




さらに、画面の均一性について。
色ムラや輝度ムラの程度をチェックします。


カラーの均一性(左:輝度100% / 右:輝度50%)


輝度の均一性(左:輝度100% / 右:輝度50%)

色ムラは多少あるものの、目で見て気付くような事はないでしょう。

輝度ムラについては、輝度を下げた場合に画面右下の暗さがやや目立ちます。
普段使っていて気になるような事はないと思いますが、画面表示の内容によっては、ややムラがあるように感じる事があるかもしれません。


業務などで、厳密に色を扱うような作業には向かない液晶です。
が、情報の表示量が多く、ソフトによる写真や動画編集の作業自体は行いやすいです。

作業中に映り込みが気になってしまうと言うような事もなく、一般的な作業には使いやすい液晶だと思います。
ただ、液晶面にややギラギラした感じがあり、そこが気になる方はおられるかもしれません。





m-Book K シリーズの外観や操作性、液晶については以上となります。

次記事では、掲載製品の構成や特徴、実際の性能について詳しく触れたいと思います。
興味をお持ちの方は、ぜひ次記事もご覧ください。

次: m-Book Kシリーズのベンチマーク結果 4コアのCore i7やGTX850M搭載でゲームのプレイも可