前記事(Inspiron 23 5000(5348)レビュー Lightroom 5などのAdobe製ソフトが標準付属する 23型の一体型PC)に続き、今回はInspiron 23 5000(5348)シリーズの構成と性能面について。

掲載しているInspiron 23 5000(5348)は OSにWindows 8.1、プロセッサにCore i7-4770S、メモリ8GB、グラフィックスにAMD Radeon R7 A265(2GB)、ストレージには1TB HDDを搭載する上位の「プラチナ・タッチパネル」というモデル。

今回は上記構成のマシンの性能面について詳しく触れたいと思います。

なお、時期によって実際に販売されている製品とは構成が若干異なる可能性がありますので、記載の内容は参考程度にお願いいたします。

【Inspiron 23 5000(5348)シリーズ レビュー記事目次】

・Inspiron 23 5000(5348)の外観・インターフェースについて解説
外観・インターフェースワイヤレスキーボードとマウスが付属液晶の表示品質

・構成と特徴・ベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度再起動にかかる時間

・標準搭載されているソフトウェアの内容について
プリインストール・ソフトウェアAdobe製の編集ソフトを標準搭載

・製品のまとめ
Inspiron 23 5000(5348) まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


Inspiron 23 5000(5348)の構成とその特徴

まず、掲載しているInspiron 23 5000(5348)の構成とその特徴について解説します。
以下はCPU-ZとGPU-Zの実行結果、および掲載製品の主な構成です。

【CPU-Z】





【GPU-Z】

【Inspiron 23 5000(5348)シリーズ プラチナ・タッチパネル の主な構成】

OS Windows 8.1 64bit
プロセッサ Core 7-4770S (3.1GHz/TB時最大3.9GHz)
チップセット H87 Express
ディスプレイ 23型ワイドフルHD(1920×1080)、光沢、10点タッチ
グラフィックス AMD Radeon R7 A265(2GB)
メモリ 8GB(4GB×2/PC3-12800/2スロット)
ストレージ 1TB HDD(5400rpm / Seagate製)
光学ドライブ ブルーレイコンボドライブ
無線機能 インテル Centrino ワイヤレス-AC 3160、Bluetooth Ver.4.0
電源 内蔵185W
サイズ 574×74.4×385.8(幅×奥行き×高さ/mm/スタンドなし)
重量 約10.34kg
カラー ブラック
付属 Dell ワイヤレスデスクトップ日本語キーボード&マウス、Adobe製ソフト

※掲載の価格や仕様・解説等は、記事を作成した2014年09月03日時点のものです。

掲載している「Inspiron 23 5000(5348)プラチナ・タッチパネル」の構成は上記の通り。

OSにWindows 8.1、プロセッサにはCore 7-4770S、メモリ8G、Radeon R7 A265(2GB)、ストレージには1TB HDDを搭載するという構成です。

2014年09月03日時点では、本製品の上位モデルには Core i7-4790Sが搭載されており、掲載しているモデルのCPUとは若干異なっていますが、性能はほぼ同じだと考えて良いでしょう。どちらも省電力タイプのCPUです。

ソフトウェアや保証以外のカスタマイズオプションは提供されておらず、固定の構成となります。

他、Core i5-4460Sを搭載する下位モデルもラインアップされていますが、メモリやグラフィックス、ストレージの内容は上位モデルと同じ。光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブが搭載されます。


省電力タイプのCPUが搭載されているとはいえ、Core 7-4770Sはデスクトップ向けのモデルであり、クロックは3.1GHz~3.9GHzと高め。性能は決して悪くはないです。

また、搭載されているグラフィックス「Radeon R7 A265」は内蔵グラフィックスとの切り替えが可能なタイプのモデルで、ゲーム向けに搭載されるほど性能が高いグラフィックスではありませんが、内蔵グラフィックスオンリーの状態の構成よりは確実に性能は高いです。

写真や動画編集用の製品へ搭載されるパーツとしては手頃だと思います。


性能に影響する部分以外の特徴について簡単に触れると、本製品は高性能なGraphic Proシリーズの製品としてカテゴライズされているマシンであり、標準でAdobe製の編集ソフトを搭載しています。

画像編集のAdobe Photoshop Elements や、動画編集の Adobe Premiere Elementsの搭載は以前からの特典ですが、2014年9月2日より、写真編集ソフトの Adobe Photoshop Lightroom 5も標準で搭載される事となりました。

Lightroom 5は、単体でも16,000 円(最安でも13000円台/2014年9月3日確認)とそこそこのお値段で販売されているソフトであり、2種のElementsに加えてこのソフトが標準搭載されるというのは、編集ソフトとPCをこれから揃えようと考えているユーザーには非常にお得です。

ちなみに、2014年9月3日現在、製品ページの仕様にはLightroomの記載がありませんが、カートに入れた後の仕様詳細には本ソフト名の記述があります。一応購入時にご確認ください。



搭載されているストレージの内容を詳しく確認します。


HDDの仕様


ディスクの内訳

今回のモデルにはSeagate製の「ST1000LM024 HN-M101MBB」という1TB HDDが搭載されていました。回転数は5400rpm、9.5mm厚の製品です。

定期的に写真や動画編集を行う場合、ファイルの保存にかなりの容量が必要となりますので、容量が大きい部分はメリットだと言えるでしょう。

速度は遅いという程ではないですが、スコア的にも体感的にも速くはないです。



ベンチマークテストの結果

以下、掲載しているInspiron 23 5000(5348)で実施したベンチマークテストの結果です。

Catalyst control centerより、グラフィックスのグローバル・アプリケーション設定を「パフォーマンスを最大にする」に設定した上で測定を行っています。

※CCCの「切替可能なグラフィック」のグローバル・アプリケーション設定は「強制省電力グラフィック」「省電力を最適化」「パフォーマンスを最適化」「パフォーマンスを最大にする」の選択項目があり、選択する項目によって内蔵GPUのみを利用する設定や、外部GPUを常に利用する設定等が行えます。


【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 8.3
メモリ 8.3
グラフィックス 5.9
ゲーム用グラフィックス 5.8
プライマリ ハードディスク 5.9

※WinSAT.exeの実行によってスコアを取得しています。


【CrystalDiskMark】

Seq 100.597.73
512K 33.6133.56
4K 0.4080.728
4K QD32 0.7850.706

数値は左がRead、右がWrite/上記はランダムの値


【3DMark】


3DMark 各テストのスコア


Fire Strikeのスコア詳細

Ice Storm・・・ 59009
Cloud Gate・・・ 7977
Sky Diver・・・ 4610
Fire Strike・・・ 1224


【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ 4779~4802
1920×1080 ・・・ 2843~2852


【ファンタシースターオンライン2 ver. 2.0】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ 5687
1920×1080 ・・・ 2351

~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作


【BIOHAZARD 6】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ SCORE:2844 / RANK:C
1920×1080 ・・・ SCORE:1767 / RANK:C


【FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア】

キャラクター編 左:1360×768 / 右:1920×1080(高品質)

【キャラクター編】
1360×768(高品質(ノートPC)) ・・・ SCORE:4136 / 評価:快適
1920×1080(高品質(ノートPC)) ・・・ SCORE:2306 / 評価:普通


【CINEBENCH】

OpenGL ・・・ 36.89fps
CPU ・・・ 7.63pts


ゲームのベンチマークテストでは、画質を下げればある程度快適に動いていますが、画質設定をあげると快適にとはいかなくなるようです。

ゲームをするには心許なく、また物足りない性能ですが、写真や動画編集などには向いていると思います。CPUの性能も高いです。

動画編集を頻繁に行われる場合は、掲載モデルと同じ Core i7を搭載する上位の構成を選択した方が良いでしょう。



消費電力・温度

Inspiron 23 5000(5348)の消費電力を測定してみました。
以下はアイドル時、およびベンチマーク(BIOHAZARD 6)実行時の消費電力測定値です。

画面の輝度は60%程度、Catalyst control centerより、グラフィックスのグローバル・アプリケーション設定を「パフォーマンスを最適化」に設定した上で測定を行っています。

アイドル時 ・・・ 38W
ベンチマーク実行時 ・・・ 67W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

内蔵GPUのみで動作させる事もできる構成である割に、アイドル時の消費電力はやや高め。
これは液晶の消費電力も含んでいる為で、そういった事を考慮した場合、消費電力はそれ程高くはないです。




次に、Inspiron 23 5000(5348)の筐体内パーツの温度について。
以下は、アイドル時とベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6を20分以上実行)の温度測定値です。

画面の輝度やグラフィック設定は、消費電力の測定時と同じ。
軽く冷房をかけた室内で測定を行っています。(27度前後)


グラフィックスの温度は表示されず

液晶一体型は内部のスペースに余裕がない為、もう少し高くなるのではと思いましたが、高負荷な状態が続いてもパーツの温度はそれ程高くはなりませんでした。

なお、全ての環境で同じような温度になるとは限りません。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

PassMark Rebooterを使用し、Inspiron 23 5000(5348)の再起動にかかる時間を測定してみました。以下は、9回の再起動測定時間とその平均値です。

1回目 1:38
2回目 1:35
3回目 1:34
4回目 1:34
5回目 1:10
6回目 1:11
7回目 1:12
8回目 1:10
9回目 1:12

再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 1分21秒

Inspiron 23 5000(5348)の再起動にかかる時間はおよそ1分21秒という結果。

HDD搭載PCの再起動時間は大体1分弱~1分半という結果が出ていますので、大体平均値だと言えます。体感では速くはないけれど、ストレスが溜まる程の遅さではないという感じです。

これまで、SSD搭載のPCをメインに使っていたというのならば遅く感じてしまいますが、HDDの速度に慣れているのなら特に問題はないと思います。



プリインストールされているソフトウェアの内容

Inspiron 23 5000(5348)にプリインストールされているソフトウェアについて簡単に触れたいと思います。

以下は、初期状態でのデスクトップ画面やスタート画面(モダンUI)、アプリ一覧画面の様子です。選択するカスタマイズの内容によっては、以下の画像とは異なる場合があります。


デスクトップ画面


スタート画面(モダンUI)


アプリ一覧画面

標準ソフトの内容を簡潔に述べると、Windows 8.1標準のソフト、デル製の各種ツール、CyberLink MediaSuite、セキュリティソフトという内容。

Adobe製のソフトも標準で付属しますが、最初から搭載されているわけではなく、オンラインからダウンロード後、インストールするような形となっています。(後述)

カスタマイズではMicrosoft Officeの追加や、セキュリティソフトの更新期間の変更等(12カ月→36カ月)を選択する事が可能です。

なお、セキュリティソフトは通常の価格よりも大幅に安くなっているため、続けて利用する事がわかっているのならカスタマイズによる36か月版への変更がお得です。



Adobe Photoshop Lightroom 5 他 編集ソフトを標準で搭載

何度も述べているように、本製品にはAdobe Photoshop Elements & Adobe Premiere Elements 12や、Adobe Photoshop Lightroom 5が標準で付属します。

両ソフトとも1万円以上するソフトですが、PCの価格は据え置きとなっており、PCと編集ソフト両方の購入を検討されている方には非常にお得な内容です。


なお、Lightroom 5については定かではないのですが、Adobe Photoshop Elements & Adobe Premiere Elementsはデジタルデリバリーという形式で提供されます。

デジタルデリバリーとは、製品購入時に追加したソフトウェアをオンラインを通じて配信する仕組みのシステムで、PCを購入後、インターネットに接続する事でソフトのダウンロード・インストールが開始されます。

初期状態のPCにソフトは搭載されていませんし、ソフトウェアのパッケージなども付属しませんが、入れ忘れなどではありませんのでご安心ください。

Lightroom 5もデジタルデリバリーで配信されるのではないかと思うのですが、このソフトは搭載が開始され始めたばかりであるため、どのような形式で付属するのかは現時点では不明です。




製品購入後、インターネットに接続するとダウンロード・インストールが開始される


Adobe Photoshop Elementsの起動画面


Adobe Premiere Elementsの起動画面


余談ですが、付け加えておきます。

Adobe Photoshop Elementsは写真や画像の編集を行うソフトととして有名ですが、では、写真編集ソフトであるLightroomは一体何をするソフト?とお思いの方がおられるかもしれません。

どちらも写真を編集できるという点では変わりませんが、Photoshopが画像の加工や合成など細かい編集に優れるのに対し、Lightroomはより写真編集に特化した機能が搭載されており、例えばRAWで撮影した写真を沢山補正・管理したいなどという場合に役立ちます。

Photoshop Elementsでも、最近のバージョンではRAWファイルの現像処理なども行えますが、どちらかというと画像データ(jpgとか)を扱う場合に便利な機能が搭載されており、撮影したRAWファイルを加工する際の流れとしては・・

写真を撮影 → Lightroomで補正・画像データに変換 → Photoshopで細かな処理

という使い方が理想です。
RAWファイルをあまり扱わず、画像加工が主であればPhotoshop Elementsのみでも十分だと思います。



Inspiron 23 5000(5348) まとめ

Inspiron 23 5000(5348)のレビューは以上となります。
最後にまとめると・・

・液晶一体型ながら薄くスタイリッシュ
・Core i5やCore i7、AMD Radeon R7 A265搭載でそこそこ高性能
・タッチ対応で操作がスムーズ
・Adobe Photoshop ElementsやPremiere Elements、Lightroomが標準付属
・画面サイズが大きく、写真や動画の閲覧・編集作業などが行いやすい

・実は光沢パネル

23型という大画面液晶を搭載した一体型PCながら、比較的省スペースな製品です。
筺体のカラーや質感、フォルムなどが美しく、高級感あるデザインは多くのユーザーに好まれる事でしょう。

タッチ操作に対応しており、操作がスムーズである部分も魅力。
特に大画面の液晶を使用している場合だと、マウスよりもタッチで操作を行った方が楽で早い事が多いです。

性能面に関しては、ゲームを高画質設定でプレイできるほどの性能は持たないものの、写真や動画の編集作業には十分な性能を持ち合わせており、快適に作業が行えるでしょう。

Adobe Photoshop ElementsやPremiere Elements、さらにLightroomなどが標準搭載されるという大盤振る舞いな内容で、PCと編集ソフトを一度に揃えたいとお考えのユーザーには最適な製品です。


中々魅力的な内容のPCだと思いますが1点だけ、製品ページには非光沢液晶という記載がありますが(2014年9月3日時)、実際の製品には光沢タイプの液晶が搭載されていました。

光沢でも液晶が見辛いなどという事はありませんでしたが、液晶の光沢・非光沢を気にされる方は多いと思いますので、ご注意ください。