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デルが販売するノートPC、Inspiron 15 5000(5547)シリーズのレビューです。

Inspiron 15 5000シリーズは15.6型の液晶を搭載するノートPC。

動画像の編集等に最適とされる高性能シリーズ「Dell Graphic Pro」に位置づけられる製品で、GPUには標準でRadeon HD R7 M265(2GB)を搭載しています。

加えてAdobe Photoshop Elementsや Premiere Elementsといった写真・動画編集ソフトを標準で付属しながらも、価格は8~9万円台(税込・配送料込/2014年8月11日時点)と非常に安価。

ゲームがプレイできるほどの高い性能を持っているというわけではありませんが、写真や動画編集が行える手頃なノートが欲しいという方に向く製品です。

今回は、そんなInspiron 15 5000(5547)シリーズの外観や操作性、性能面について詳しく触れてみたいと思います。


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【Inspiron 15 5000(5547) レビュー記事目次】

・Inspiron 15 5000シリーズ 外観や操作性・液晶の表示品質をチェック
外観・インターフェースキーボード周辺の操作性筺体底面内部の構造液晶の見やすさ

・Inspiron 15 5000シリーズ プラチナモデルの構成特徴と ベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマークテストの結果消費電力・温度再起動にかかる時間バッテリ駆動時間

・プリインストールソフトウェアの内容
プリインストールソフトウェアの内容Adobe製の写真・動画編集ソフトをダウンロードできる

・製品のまとめ
Inspiron 15 5000(5547)シリーズ まとめ


Inspiron 15 5000シリーズの外観・インターフェースをチェック

まず、Inspiron 15 5000シリーズの外観やインターフェースの内容をチェックします。
外観は、以前掲載した17.3型のノート、Inspiron 17 5000シリーズとサイズ以外はほぼ変わりないと考えて良いでしょう。


天板は、ヘアライン加工を施したアルミのシンプルなデザインです。
角に丸みを付けたフォルムを採用しているためか、シャープさと柔らかさを併せ持った印象を受けます。中央にはDELLのロゴを配置。

低価格な製品にも拘らず、見た目に高級感のある筐体だと思います。マットな質感であるため、指で触れても指紋等が目立たない所も良いです。



筺体サイズは幅380mm、奥行き259mm、高さ21.8mmで、重さは2.38kg。

15.6型のノートにしては薄めの筐体です。
重さは2kg超えと携帯には向きませんが、屋内など近距離であれば持ち運べない事もありません。部屋を移動してPCを利用されるような方には扱いやすいと思います。




15.6型ワイドHD(1366×768)の光沢液晶を搭載しています。

サイズの割に解像度が低く、高解像度な液晶が好みの方には向きませんが、アイコンや文字などのサイズが大きいため、細かい文字が苦手だというような方には使いやすいと思います。




液晶の上にはHD 720p対応のWebカメラを内蔵


液晶下にはDELLのロゴをプリント





筺体側面のインターフェースの内容を詳しくチェックします。

筺体は背面側から前面にかけて薄くなるデザインを採用しているため、端子類を置くスペースがあまりなく、端子の数は少な目です。

筐体左側面の様子。
セキュリティロックケーブル用のスロットや電源コネクター、USB2.0、SDカードスロットを搭載しています。



筺体右側面にはマイク入力とヘッドフォン出力のコンボポート、USB3.0×2、HDMI出力、LANが並びます。



前面には何もありませんが、やや下に入る部分にWaves MaxxAudio対応のスピーカーを搭載しています。




筺体前面のやや下部にスピーカーを2基搭載


背面には何もなし




ディスプレイはおよそ145度程度まで後方に開く事ができます。
画面の角度調整はしやすいです。




PC本体と付属の電源アダプター、電源ケーブル


電源アダプターのサイズは小さ目 / アダプターのプラグの形状はミッキー型


電源アダプターの出力は19.5V、3.34Aで65W


念の為電源アダプターやケーブルのサイズを測ってみた所、あわせて348gでした



キーボード周辺の操作性

Inspiron 15 5000シリーズに搭載されているキーボードやタッチパッドの外観、操作性をチェックしてみました。


キーボード表面全体の様子


キーボード左半分を拡大


キーボード右半分を拡大

右側にテンキーを搭載するアイソレーションタイプのキーボードを採用。
見る限り、Inspiron 17 5000と全く同じキーボードを使用しているようです。

筺体が薄型であるためかストロークは浅いものの、キーピッチは十分な幅を確保しており文字入力などが行いやすいです。

カーソルキーの配置なども使いやすくてよいですが、EnterやBackSpaceの幅が他のキーの比べてかなり狭く設計されており、打ち辛く感じてしまう点は少々残念。

配列には特に変わったところはありません。




キートップの形状は平ら


EnterやBackSpaceの幅が狭く押しにくい


カーソルキーは独立した配置で押しやすい




タッチパッドはボタン一体型。
パッド部分の面積は広く、またボタンのクリック感もよく比較的使いやすい部類のタッチパッドだと思います。

ただ、キーボード右側にテンキーを搭載しているためか、タッチパッドの位置がホームポジションに対してやや右寄りの配置となっており、キーボード入力時に右の手のひらがパッド面に触れやすくなっています。

手のひらがタッチパッドに触れる事による誤動作を防止したい場合は、DELL ポインティングデバイスよりタッチパッドの感度調整を行うと良いでしょう。DELL ポインティングデバイスは、デスクトップ画面右下のシステムトレイよりアクセスする事が可能です。

操作にマウスを利用する場合は、タッチパッドの機能自体をオフにしてしまうと良いと思います。




DELL ポインティングデバイス

DELL ポインティングデバイスの「感度」メニュー内にあるパームリジェクションの項目より、パッド面の感度の強弱を調整する事が可能です。



筺体底面からアクセスできる内部の構造

Inspiron 17 5000シリーズの底面からアクセス可能な内部構造をチェックします。
底面には開閉可能な大きなパネルが設けられており、2本のネジを外す事によって内部にアクセスする事ができます。


Inspiron 17 5000の筐体底面全体


内部の様子

無線LANやメモリスロット、HDDベイ、ファン、バッテリなどが見えます。
バッテリの取外しはできないのかと思いましたが、底面パネルを開けば簡単に取り外せるようです。




無線LANカードやメモリ


HDDベイ

今回の製品、構成がほぼ固定でストレージはHDDオンリーであるため、アクセスしやすい位置にHDDベイがあるのは、ディスクの換装等を検討されている方には便利だと思います。




搭載されているバッテリは3セル 仕様は11.1V、43Wh



液晶の見やすさ・品質

Inspiron 15 5000シリーズ に搭載されている、液晶の見やすさや表示品質をチェックします。
非常に低価格な製品ですので、液晶の質も価格なりという印象です。




15.6型ワイドHD(1366×768)の光沢液晶を搭載

本製品で提供されているのは、15.6型サイズで解像度が1366×768ドットの液晶パネルのみ。画面の表示サイズはデフォルトで100%となっており、アイコンや文字のサイズは比較的大きめです。

高解像度な液晶を好まれる方には扱いにくい液晶ですが、逆に、細かい文字が苦手な方には使いやすいと思われます。ただ、細かい写真編集作業などは行い難いです。




画面の視野角をチェックします。


画面を正面から見た図


画面の上側から


画面を右側面から

TNパネルが搭載されており、視野角は狭いです。
画面を上や斜めから見ると全体の色が白っぽく変わってしまい、表示内容もわかり難くなります。




次に、色域について。
これより以下、Spyder 4 Eliteを用い検証を行っています。

sRGBのカバー率は64%、AdobeRGBのカバー率は48%。
ノートPCの中でも、本製品の液晶の色域は狭い方です。




ガンマカーブを確認します。


左:ガンマ応答カーブとターゲット(ガンマ2.2) / 右:ガンマ補正カーブ

初期状態ではRGBのそれぞれのカーブにバラつきが見られます。
緑と青が強めであったようで、補正をかけると特に緑と青が抑えられました。




さらに、画面の均一性について。
色ムラと輝度ムラをチェックします。


カラーの均一性(左:輝度100% / 右:輝度50%)


輝度の均一性(左:輝度100% / 右:輝度50%)

画面の輝度が高い場合に、やや色ムラが強く出るようです。
パッと見て分かるほどではないですが、基準となる箇所と差異の大きい箇所を並べ比べると、違いが分かるくらいの色差はあるよう。

一方で輝度ムラに関しては、見て分かるほどのムラはありません。


どちらかというと写真や動画編集用には扱いにくい液晶ですが、本製品はプロ向けというよりは、初心者や趣味でクリエイティブな作業を行う方向けのノートPCという印象。

業務などで色を扱う作業には適さない液晶ですが、趣味などで写真や動画の編集を行う分には特に問題はないだろうと思われます。(そもそも、本格的な写真や動画編集等をされる場合、価格高めの高機能なモニタなどをお持ちの方も多いと思います)

正面から見る分には明るく見やすい液晶であるため、写真編集等を行う際は真正面から画面を見るように注意しましょう。





Inspiron 15 5000(5547)シリーズの外観や操作性、液晶については以上となります。

引き続き、次記事では掲載製品の構成内容や実際の性能面について詳しく触れたいと思います。
製品に興味をお持ちの方は、ぜひ次記事もご覧ください。

次: Inspiron 15 5000(5547)プラチナモデルのベンチマーク結果 Radeon R7 M265を標準搭載