デルが販売するゲーム向けのノートPC、ALIENWARE 17 のレビューです。

ALIENWARE 17 は17.3型サイズの液晶を搭載するゲーミングノート。
Alienware M17xの後継となる フルモデルチェンジ後の製品で、掲載しているのは2014年夏モデルとなります。

シンプルでありながらも迫力のある外観や、20色からカラーを選べるイルミネーション機能など、メリハリのあるデザインと多彩な機能が魅力のマシンです。

構成は時期によっても異なりますが、2014年8月6日時点でCPUは最大Core i7-4940MX、グラフィックスにおいては最大GTX 880Mも選択できるなど、性能はお墨付き。SSDを最大3台(mSATA含めると4台)搭載する構成も用意されるなど、ゲーミングノートらしい妥協のない内容となっています。

今回は、そんな ALIENWARE 17の外観や操作性、機能、性能面などについて詳しく触れたいと思います。

当ページに掲載の製品は販売終了しています。
現在デルでは、以下の後継モデルを販売中です。

Dell ALIENWARE 17(R4)レビュー 第6、7世代のCore i7を搭載する17.3型ゲーミングノート

【ALIENWARE 17 レビュー記事目次】

・ALIENWARE 17 外観やインターフェース・液晶をチェック
外観・インターフェース多機能なキーボード筺体内部の構造付属品液晶の見やすさ

・ALIENWARE 17 スタンダードのベンチマーク結果・消費電力など
構成とその特徴ベンチマーク結果消費電力・温度再起動にかかる時間バッテリ駆動時間

・プリインストールされているソフトウェアの内容について
プリインストールソフトの内容Alienware Command CenterAlienFXAlienTouchAlienFusionAlienAdrenalineAlienware TactX

・製品のまとめ
ALIENWARE 17 まとめ

※掲載製品はメーカーからの貸出機です。


ALIENWARE 17 筐体外観・インターフェースの内容をチェック

まず、ALIENWARE 17 の筐体デザインやインターフェースの内容をチェック、解説します。


実際に販売されている製品と全く同じかどうかは不明ですが、PC本体や付属品は分厚い緩衝ウレタンを敷き詰めた大きな箱に入っていました。

これだけしっかりと梱包されていれば、配送時の振動等も中に伝わりにくいと思います。




天板は、大部分にアルマイト処理を施したアルミ素材を採用。
シルバーカラーをベースとしたシンプルなデザインに、ワンポイントとしてエイリアンヘッドが埋め込まれています。




シンプルではあるものの筺体の質感は良いです 角のカッティングなどが美しいデザイン


ミラー素材でできたエイリアンヘッドのロゴ




マシン電源オン時の天板のイルミネーション

背面側から見たALIENWARE 17の筐体全体の様子。
筐体サイズは幅413.56mm、奥行き299mm、高さは46.24~48.46mmで、重量は4.15㎏。(重量は構成によって変化)

見た目にも重量感がありますが、実際の重量も4kg超えとかなり重いです。

厚みもありますが、サイズの大きいゲーミングPCにあるようなゴツゴツとした印象はなく、スタイリッシュという言葉がしっくりとくる外観だと思います。

見ての通り、電源オン時は天板上のラインやエイリアンが光ります。
もちろん、ライトのカラーは変更が可能です。




ディスプレイには17.3型フルHD(1920×1080)の非光沢パネルが搭載されています。ベゼルの角の細かなカッティングやディスプレイのシルエットが整っていて美しいです。

選択するモデルにもよりますが、カスタマイズでは120Hz対応の3D液晶が選択できるようです。3D液晶は光沢タイプ。3Dグラスが付属します。




液晶上のベゼルには200万画素のWebカメラと、その両隣にはマイクを内蔵


液晶下にはALIENWAREのロゴ

ロゴは転写されたものかと思いきや、実はライトになっており、マシンの電源オン時には光ります。





筺体側面の様子やインターフェースの内容をチェックします。

左側面の様子。
写真左から電源コネクター、セキュリティロックケーブル用のスロット、HDMI入出力、MiniDisplayポート、USB3.0×2、マイク入力、ヘッドフォン出力、マイク入力とヘッドフォン出力のコンボポートを搭載。

HDMI端子はは出力だけでなく入力機能もある所が珍しいです。
例えばPSなどゲーム機を繋げる事で、ALIENWARE 17 をモニタとして利用する事ができます。

あと、USB3.0は2つあるうちの左側の端子のみ、PowerShareテクノロジー(電源オフ時の充電)に対応しています。



筺体右側面にはスロットロード式の光学ドライブ、メディアカードリーダー、USB3.0×2基、LANを搭載。




前面には端子類はありませんが、左右にスピーカーを搭載しています。
Klipsch製の2本のスピーカー(L/R)と、低音再生用のサブウーファーの計3本のスピーカーが搭載されているようです。(仕様にはサブウーファー内蔵の2.1スピーカー構成とある)

本製品はサイズも大きいですし、通常のノートPCのスピーカー(サブウーファーなし)よりも音は良いと思います。

外付けスピーカーを用いなくてもゲームのサウンドや音楽などを聴けるレベルですが、そこそこ値段のする外付けスピーカー以上ではないと思うので、拘る方はスピーカーを使用した方が良いでしょう。



背面には何もなし。
左右に排気口が設置されているのが見えます。

総合的に見て、端子の内容は数も種類も十分だと思います。HDMI入力が搭載されている所が、人によっては面白いと感じるかもしれません。




ディスプレイは上写真程度の位置まで後方に開く事ができます。
目視で大体140度前後程度と、可動性は十分。



PC本体と付属の電源アダプター&ケーブルです。
PCのサイズが大きいのでわかりにくいですが、電源アダプターのサイズも比較的大きめです。




電源アダプターのプラグの形状はミッキー型


電源アダプターの出力は19.5V、9.23Aで180W



キーボードやタッチパッドの操作性 

ALIENWARE 17のキーボード周辺の外観や操作性をチェックします。
全体的にしっかりとした作りをしているという印象です。


キーボード表面全体


キーボード左半分を拡大


キーボード右半分を拡大

右側にテンキーを搭載するキーボードです。
キーピッチは縦横共に約19mm、ストロークは正確な数値はわからないものの、深めの打ち心地です。

先に言ってしまうと、とても打ちやすい部類のキーボードだと思います。
打鍵時の撓みもなく、どちらかというと柔らかい打ち心地のキーボードで、長時間の入力も疲れません。

キーとキーの間隔が見た目に詰まっているため、セパレートタイプのキーボードに慣れている場合、最初だけ打ち難いと感じるかもしれませんが、すぐに慣れるでしょう。

このキーボードの特徴は、テンキーの上に4つのマクロキーを搭載している部分、またファンクションキーにも「グラフィックスの切り替え機能」や「AlienFX」といった特殊機能を搭載する部分で、Windowsキーは一般のPCと同じで左側に配置。

WASDキーは見た所ではゲームPCらしいマーク等は印字されていませんが、よく見ると「S」の位置に触れてやっとわかるくらいの小さな突起が設けられており、キーボードをみなくても手で触れるだけで「WASD」の位置がわかるなど、ゲーム向けの細かな工夫が取り入れられています。

ALIENWARE 17のキーボードというとAlienFXによるライティング機能なども見逃せませんが、長くなってしまうため、ライティング機能については後の記事で詳しく触れます。




中央が少し窪む形のキートップを採用 指先を置きやすい


テンキーの上にある4つのマクロキー

マクロキーについては、また後程解説します。




Windows キーはキーボード左側(一般のPCと同じ)


「S」キーをよく見ると、小さな突起のようなものが設けられている



ファンクションキーに搭載された特殊機能は以下のような内容です。
単独押しではファンクションキー本来の機能が、特殊機能はFnとファンクションキーとの組み合わせで動作します。

F5: 切り替え可能なグラフィックスのオンオフ、
F9: HDMI入力・出力の切り替え
F10: パフォーマンス監視の開始・終了
F11: タッチパッドの有効・無効
F12: AlienFXの有効・無効

F5+Fnで動作する「切り替え可能なグラフィックスのオンオフ」はOptimusのオンオフだと思います。

F10+Fnで動作する「パフォーマンス監視」は、本製品に搭載されているソフトウェア「Alien Adrenaline」に備わっている機能の一つで、例えばゲーム中にパフォーマンス監視をオンにした場合、CPUやGPU他、システム全体のパフォーマンスを監視・記録する事ができます。(例えばマシンの動作が鈍くなるような場合に、システムのボトルネックとなる箇所を突き止める為に使用します。)

あと、F12+Fnの「AlienFXの有効・無効」は、AlienFXライティングシステム(イルミネーション)のオンオフを行うもの。気が散るなどの理由で、一時的にイルミネーションをオフにしたい場合などに利用します。




キーボードの左上には電源ボタンを搭載

電源ボタンは起動時、LEDライトが点灯します。
電源ボタンのカラーも変更可能です。



タッチパッドはボタン分離型。
パッドの感触も良く、ボタンも適度に柔らかくとても使いやすいタッチパッドです。

タッチパッドのみで操作を行っても苦にならない使い勝手の良さですが、特に理由がない限り、本製品ではマウスを利用される方が大半ではないかと思います。

本製品はテンキーを搭載する関係でホームポジションが左寄りになっており、キーボード操作時、右の掌がパッド面に触れやすくなっています。タッチパッドの誤作動を防ぐため、マウスを利用される場合はタッチパッドの機能自体をオフにしてしまった方が良いかもしれません。



筺体底面内部の構造

ALIENWARE 17の筺体底面の様子と、底面からアクセスできる内部パーツの様子を簡単にご紹介します。


底面全体の様子 写真は上が筐体前面側で下が背面側


底面前方寄りの位置にある「タグ」 構成などが記されている


メッシュ構造の通気口

底面カバーは面積の半分近くがメッシュ状となっており、非常に風通しが良いです。



底面4角に設置されているゴム足。
ゴム足はそこそこ高さがあり、メッシュの底面カバーと併せて底面部のエアフローを確保しています。



底面内部の様子。
目視できる所では左上にHDDベイ、そして中央にもHDDベイがあります。右上には光学ドライブ。

中央のHDDベイの左にはメモリや無線LAN、写真手前側にはCPUやGPUに加え、冷却ファンが左右2カ所に配置されています。

ALIENWARE 17の最上位構成「スプレマシー」には、「768GB(256GB SSD×3/RAID 0) & 256GB mSATA SSD」というストレージの構成が採用されていますが、底面を開いただけではmSATAスロットや、全てのHDDベイにアクセスする事は出来ないようです。

とはいえ、2基のHDDベイには容易にアクセスできます。



付属品

掲載しているALIENWARE 17 の付属品を簡単に紹介いたします。

なお、選択するカスタマイズの内容によって付属品は異なる事、また掲載の内容が実際の製品と同じとは限りませんので、参考程度にご覧ください。


ノートPCの下に入っていた小さなカードのようなものと簡易的な説明書


ALIENWARE ARENAの記載がある

「ALIENWARE ARENA」は、PCゲーマーのためのコミュニティサイト。
オンラインゲームプレイ施設等の設置など、様々なイベントやキャンペーンなども実施しています。



カードを開くと・・

色々と書かれていますが、よく読むと何だか言葉がおかしいので暇な方は目を通してみて下さい。カード自体は上質な素材が使われたしっかりとしたものです。



他、クイックスタートガイドやOS、アプリケーション等のDVDメディアが付属していました。
先にも書きましたが、実際の製品とは異なる可能性があります。



液晶の見やすさ・品質

掲載のALIENWARE 17に搭載されていた液晶の見やすさや、表示品質などをチェックします。

なお、今回のモデルに搭載の液晶は非光沢タイプの液晶です。
本モデルでは3Dタイプの光沢液晶も選択できますが、そちらとはパネルの内容が異なりますのでご注意ください。


17.3型ワイドフルHD(1,920×1,080)非光沢液晶を搭載

非光沢液晶なので、明るい場所でも比較的見やすいです。
光沢液晶に比べると鮮やかさに欠ける部分もありますが、ゲームなどは非光沢液晶の方がプレイしやすいでしょう。

画面表示サイズは初期時で100%に設定。
17.3型と画面サイズが大きい為、100%でも特に見辛い事はありませんでした。




画面の視野角をチェックします。


画面を正面から見た図


画面を上側から


画面を右側面から

TNパネルが搭載されているようで、視野角はやや狭いです。
画面を斜めから見ると、全体的に白っぽく見えるなど色の変化が見られます。

とはいえ、正面から見る分には綺麗な液晶です。
ゲームプレイ時は当然正面から画面を見るでしょうから、問題はないでしょう。




次に、色域をチェックします。
以降、Spyder 4 Eliteで測定を行った結果を元に検証を行っています。

sRGBのカバー率が95%、AdobeRGBのカバー率は74%。
sRGBの色空間から、緑寄りの方向へ少しはみ出す形の色域で、ノートPCにしてはやや広色域だと思います。




ガンマカーブを確認します。


左:ガンマ応答カーブとターゲット(ガンマ2.2) / 右:ガンマ補正カーブ

初期時のガンマ応答カーブはRGBがややばらついていますが、カーブ自体はそこそこ綺麗な形状です。
特に青味が強めの画面表示でしたが、補正をかけると青が大きく抑えられました。




さらに、画面の均一性について。
色ムラや輝度ムラをチェックします。


カラーの均一性(左:輝度100% / 右:輝度50%)


輝度の均一性(左:輝度100% / 右:輝度50%)

画面上部と下部とで僅かに色の表示が異なるようですが、見て分かるほどの色ムラではなく、実際に使っていても全く気にならないレベルです。

一方で輝度ムラはやや強いようで、特に画面の輝度を下げた場合に画面の周囲(特に右側)が少し暗くなるよう。映像などを見ている分にはまず気にならないと思いますが、場面によってはなんとなく画面の周囲が暗く見える事があるかもしれません。


総合すると、視野角が狭いという部分が気になる方はおられるかもしれませんが、TNパネルにしては綺麗な方。

色の再現性もノートにしては良い方ですし、非光沢タイプのパネルであるため、ゲーム中に自分の顔が画面に映り込む・・などという事もなく、普段の作業はもちろんゲームのプレイも快適に行えると思います。





ALIENWARE 17の外観や操作性、液晶等については以上となります。
次記事では、本製品の構成や特徴、実際の性能面について触れたいと思います。

製品に興味をお持ちの方は、ぜひ次記事もご覧ください。
次: ALIENWARE 17 スタンダードのベンチマーク結果 GTX 860M搭載モデルの性能は?

当ページに掲載の製品は販売終了しています。
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Dell ALIENWARE 17(R4)レビュー 第6、7世代のCore i7を搭載する17.3型ゲーミングノート