前記事(m-Book W シリーズレビュー デスクPC代わりに使いたい GTX860M搭載の17.3型ノート)に続き、今回はm-Book W シリーズの構成と実際の性能について。

掲載しているマシンはOSにWindows 8.1 Update、プロセッサにCore i7-4710MQ、メモリ8GB、GeForce GTX860M(2GB)、ストレージに500GB HDDを搭載する「MB-W800B」というモデル。

2014年8月4日現在、m-Book W シリーズで提供されているラインアップの中では最小構成に当たるモデルで、基本構成価格は109,800円(税別)。もちろん構成のカスタマイズは可能で、CPUやメモリ、光学ドライブなど柔軟なカスタマイズが行えます。OSにWindows 7を選択する事も可能です。

今回は、そんな「MB-W800B」の性能について詳しく検証してみました。
カスタマイズの参考としてご覧頂ければと思います。

当ページに掲載の製品は販売終了しています。
現在販売中のm-Book W シリーズについては、以下のページをご覧ください。

m-Book W シリーズ 製品ページ

【m-Book W シリーズ レビュー記事目次】

・m-Book W シリーズ 外観・操作性・液晶の見やすさなど
外観・インターフェースキーボードの操作性筺体底面内部の構造液晶の見やすさ

・MB-W800B の構成内容と ベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度再起動にかかる時間バッテリ駆動時間

・プリインストールソフトウェアの内容解説 他
標準ソフトウェアの内容解説「CLIP STUDIO PAINT」推奨のm-Book W シリーズを発売

・製品のまとめ
m-Book W シリーズ まとめ


MB-W800Bの構成内容とその特徴について

まず、掲載しているm-Book W シリーズ「MB-W800B」の構成内容とその特徴について解説します。
以下、CPU-ZとGPU-Zの実行結果と MB-W800Bの構成内容です。

【CPU-Z】





【GPU-Z】

【m-Book W シリーズ(MB-W800B) の主な構成】

OS Windows 8.1 Update 64bit
プロセッサ Core i7-4710MQ(2.50GHz/TB時最大3.50GHz)
チップセット インテル HM87 Express
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX860M(2GB/Maxwell)/HD グラフィックス 4600
メモリ 8GB(4GB×2/PC3-12800 DDR3L SODIMM/最大24GB/スロット数×3)
ストレージ 500GB HDD(5400rpm/Western Digital製)
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
ディスプレイ 17.3型 フルHD(1920×1080)、非光沢
無線機能 IEEE 802.11 b/g/n、Bluetooth v4.0 + LE
バッテリ 公称の駆動時間:最大約4.8時間
サイズ 413×277.5×17.5~44(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約3.2kg

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2014年08月04日時点のものです。

掲載しているモデルの構成は上記の通り。
Windows 8.1、Core i7-4710MQ、メモリ8GB、GeForce GTX860M(2GB)、500GB HDD・・とカスタマイズなどを一切行っていない「MB-W800B」の基本となる構成内容です。

価格は2014年8月4日現在、109,800円(税別)。
17.3型と大画面である事、また高性能なCPUや GTX860Mが標準で搭載されている事等を考えると、比較的安価な価格設定だと思います。

もちろんカスタマイズを行うことは可能で、グラフィックスが GTX860Mだという部分は変わらないものの、CPUは最大でCore i7-4910MQを、メモリは最大24GB、ストレージにおいてはSSD&HDDの構成はもちろん、SSD2基によるRAID構成なども選択できるようになっており、細かい所ではCPUのグリスなども熱伝導率の高い製品に変更できるなど、ゲームPC並のカスタマイズが可能です。

なお、今回の製品には500GB HDDが搭載されていますが、正直それ程高速なストレージではありませんので、よほどコストを抑えたいか、購入後にご自分でストレージの換装を行う予定だというのでなければ、SSDなどを追加される事をおすすめいたします。

具体的には上記の基本構成にSSDを追加するか、最初からSSD&HDDの2ドライブ構成を持つモデル(MB-W800S-SHあたり)を選択するのが、コストパフォーマンス的には最良ではないかと思います。

なお、提供される構成は時期によって変化するため、上に載せた通りではない可能性もあります。製品購入時は必ず構成内容をご確認ください。



搭載されているストレージの内容を詳しくみてみます。


HDDの詳細


ディスクの内訳

今回、ストレージにはWestern Digital製の「WD5000LPVX-22V0TT0」という、回転数5400rpmの500GB HDDが搭載されていました。

最近多い薄型ノートにも搭載可能な7mm厚(※本製品のHDDベイは9.5厚のディスクでも搭載可能です。)のモデルで、速度は遅いという程ではありませんが速くもなく。

高性能CPUやGPUを搭載するなど、もともとスペックの高いモデルなので、全体の処理は決して遅くはありませんが、可能ならばSSDの追加がお勧め。

最も、最近はSSDもかなり値頃感が出てきましたので、予算に余裕があるのなら、SD&HDDではなく容量の大きいSSDを1つ搭載するという構成でもよいかもしれません。



ベンチマークテストの結果

以下、MB-W800Bで実施したベンチマークテストの結果です。


【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 8
メモリ 8.1
グラフィックス 5.9
ゲーム用グラフィックス 5.6
プライマリ ハードディスク 5.9

※WinSAT.exeの実行によってスコアを取得しています。


【CrystalDiskMark】

Seq 104.6103.2
512K 39.1255.12
4K 0.5071.340
4K QD32 1.2931.347

数値は左がRead、右がWrite/上記はランダムの値


【3DMark】


3DMark 各テストのスコア


Fire Strikeのスコア詳細

Ice Storm・・・ 96499
Cloud Gate・・・ 15389
Sky Diver・・・ 11612
Fire Strike・・・ 3666


【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ 13637~13701
1920×1080 ・・・ 7539~7722


【ファンタシースターオンライン2 ver. 2.0】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ 34585
1920×1080 ・・・ 16078

~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作


【BIOHAZARD 6】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ SCORE:8733 / RANK:S
1920×1080 ・・・ SCORE:5499 / RANK:A


【FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア】

キャラクター編 左:1360×768 / 中央:1920×1080(高品質) / 右:1920×1080(最高品質)

【キャラクター編】
1360×768(高品質(ノートPC)) ・・・ SCORE:12452 / 評価:非常に快適
1920×1080(高品質(ノートPC)) ・・・ SCORE:7760 / 評価:非常に快適
1920×1080(最高品質) ・・・ SCORE:5756 / 評価:とても快適


【CINEBENCH】

OpenGL ・・・ 57.30fps
CPU ・・・ 6.48pts


ゲーム系のベンチマークテストは画質設定をあげても、大抵のゲームが「快適」という結果です。ゲーム向けの製品ではありませんが、ゲームのプレイにも十分利用できます。

普段の作業はもちろん、クリエイティブな作業などもオールマイティにこなせるでしょう。何かをしたいと思ったときにも、性能が高いと大抵の事がすぐにできる為、便利です。



消費電力・温度

m-Book W シリーズ の消費電力を測定してみました。
以下、アイドル時とベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6)の消費電力値です。

アイドル時 ・・・ 19W
ベンチマーク実行時 ・・・ 91W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

大画面や高性能なパーツを搭載している事を考えると、アイドル時の消費電力は低いです。NVIDIA Optimusテクノロジーの効果もあると思います。

一方で、ベンチマーク実行時の消費電力は、外部GPUを搭載しない製品に比べると高めです。




次に、筐体内パーツの温度について。
「HWMonitor PRO」というソフトウェアを使用し、アイドル時およびベンチマーク実行時のパーツ温度を測定してみました

ベンチマーク実行時の温度は BIOHAZARD 6を20分以上実行した後に測定しています。また、冷房を軽くかけた室内(27度前後)で測定を行っています。

高負荷時、CPUは一部のコアが90度を超える程度の温度になります。大体80度台と考えて良いでしょう。GPUは高負荷時、常に70度前半の温度をウロウロとしていました。

動画のエンコード作業などではもう少し高くなるでしょうから、少しCPUの温度が上がり易い気はしますが、高性能なパーツを搭載しているため仕方がないと思います。

背面の排気口からは熱風が噴き出すため、熱に弱いものを置いたり、物などで塞がない様に注意しましょう。




さらに、高負荷時のキーボード表面の温度について。
こちらもBIOHAZARD 6を20分以上実行した後に、赤外線放射温度計を用いてキーボード表面の温度を測定しています。

筐体内の温度はやや高めであったものの、キーボード表面には温度が伝わりにくいようで、全体的に低温です。

その分、背面の排気口に近いキーボード上部やスピーカー付近はやや高めの温度でしたが、キーボードを打っていて指先に熱を感じるような事はなく、キーボード入力作業は常時快適。

排気口は背面のみであるため、PCを使用していて熱で不快な思いをするような事はまずないでしょう。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

PassMark Rebooterを利用し、m-Book W シリーズ「MB-W800B」の再起動にかかる時間を測定してみました。以下は9回の再起動時間と、その平均値です。

1回目 1:53
2回目 1:54
3回目 1:51
4回目 1:51
5回目 1:51
6回目 1:50
7回目 1:48
8回目 1:53
9回目 1:53

再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 1分51秒

「MB-W800B」の再起動にかかる平均時間は1分51秒という結果。
これまで、HDDを搭載するPCでは大体1分弱~1分半という結果が出ており、その結果と比べてちょっと遅すぎる気がします。

システム更新のダウンロード時間がかかっているのではと考え、更新をかけてからもう一度測定し直してみたのですが、同じような結果が出たため測定ミスなどではないと思います。

いずれにせよ、高速なHDDではないので、速度重視の方はSSDの搭載を検討される事をお勧めいたします。HDDよりは高価ですが、最近は容量の多いSSDであっても比較的安価です。



バッテリ駆動時間

m-Book W シリーズ「MB-W800B」のバッテリ駆動時間を測定してみました。
測定に利用したソフトウェアは「bbench」、ソフトの設定はストロークの実行が10秒毎、ワイヤレスLANを利用したネット(ブラウザ)へのアクセスが60秒毎。

画面の輝度は50%に、NVIDIA Optimusについては「自動(自動で外部GPUがオンオフされる)」に設定しています。


バッテリの電力残量が100%から9%に低下するまでの時間は13989秒。
約3.9(3.88583333..)時間のバッテリ駆動が可能という結果です。

バッテリの持ちはそれ程よくはありませんが、全く持たないというわけでもないよう。

本製品はモバイル用の製品ではないため、バッテリ駆動時間を気にする必要はあまりありませんが、停電などいざという時にバッテリで対応できるだけの駆動時間は確保できていると思います。





m-Book W シリーズ(MB-W800B)のベンチマーク結果など、性能面については以上となります。

次記事では、本製品に搭載されているソフトの内容や、先日m-Book W シリーズで発売されたばかりの「CLIP STUDIO PAINT」推奨パソコンの内容をご紹介した後、製品についてまとめてみたいと思います。

製品に興味をお持ちの方は、ぜひ次記事もご覧ください。
次: m-Book W シリーズの標準ソフトウェアをチェック 他「CLIP STUDIO PAINT」推奨モデルの発売など

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