前記事(m-Book V シリーズ レビュー 多用途に使える GTX860M搭載の15.6型ノート(外観編))に続き、今回はm-Book V シリーズの構成や特徴、実際の性能について。

今回記事に掲載しているのは、OSにWindows 8.1、プロセッサにはCore i7-4710MQ、メモリ16GB、GeForce GTX860M(2GB)、ストレージには128GB SSDと500GB HDDを搭載する「MB-V700S-SH」というモデル。

ストレージにSSDとHDDを採用する事で安価に速度と容量を両立するなど、コストは抑えたいけれどパフォーマンスには妥協したくない・・というユーザーにお勧めの構成です。

今回は、そんな「MB-V700S-SH」の構成特徴や性能面について詳しく触れてみたいと思います。

【m-Book V シリーズ レビュー記事目次】

・m-Book V シリーズ 外観や使用感、液晶の見やすさなど
外観・インターフェースキーボード筐体内部構造液晶の見やすさ

・MB-V700S-SH の構成と特徴・ベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマークテストの結果消費電力・温度再起動にかかる時間バッテリ駆動時間

・プリインストールされているソフトウェアの内容や特徴
インストールされているソフトウェアWindowsキーの有効・無効機能はなし

・製品のまとめ
m-Book V シリーズ まとめ

・おまけ:m-Book Vシリーズ GTX765M モデルとGTX860M モデルのベンチスコア簡易比較


m-Book V シリーズの構成とその特徴について

まずは、m-Book V シリーズ「MB-V700S-SH」の主な構成とその特徴について解説します。
以下、CPU-ZとGPU-Zの実行結果、および製品の仕様詳細です。

【CPU-Z】





【GPU-Z】

【m-Book V シリーズ(MB-V700S-SH) の主な構成】

OS Windows 8.1 64bit
プロセッサ Core i7-4710MQ(2.50GHz/TB時最大3.50GHz)
チップセット インテル HM87 Express
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX860M(2GB/Maxwell)/HD グラフィックス 4600
メモリ 16GB(8GB×2/PC3-12800 DDR3L SODIMM/最大24GB/スロット数×3)
ストレージ 128GB SSD(ADATA製)+ 500GB HDD(5400rpm/Western Digital製)
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
ディスプレイ 15.6型 フルHD(1920×1080)、非光沢
無線機能 IEEE 802.11 b/g/n、Bluetooth v4.0 + LE
バッテリ 公称の駆動時間:最大約5.4時間
サイズ 374×250×16.3~42.7(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約2.7kg

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2014年06月25日時点のものです。

掲載モデルの構成は上記の通り。
OSにはWindows 8.1、プロセッサはCore i7-4710MQ、メモリ16GB、GTX860M、ストレージに128GB SSD&500GB HDDを搭載する、「MB-V700S-SH」の基本構成モデルです。

もちろんカスタマイズを行う事も可能で、GTX860Mは固定となるものの、OSやCPUを上位のモデルにグレードアップさせたり、メモリやmSATA SSDの追加、また光学ドライブをブルーレイディスクドライブに変更するなど、かなり細かくカスタマイズを行う事が可能となっています。Windows 7の選択も可能です。

m-Book V シリーズでは、他にもHDD単体のモデルやSSDのRAIDモデルなど様々な構成が提供されていますが、個人的には今回のモデルが最もコストと性能のバランスが良いのではと思います。

性能面に関しては、GTX860Mが標準搭載となっているため、どのモデルであってもグラフィック性能は高いです。ゲーム用途にも十分使えるパフォーマンスを持ち合わせています。

ただ、ゲームのプレイがメインだというのなら、ゲーム向けの製品を購入されるのがお勧め。

例えば、マウスコンピューターのゲームブランド「G-Tune」の「NEXTGEAR-NOTE」シリーズでは、より上位のグラフィックスを搭載したモデルも選べますし、拡張性の面でも有利な製品が多いです。Windowsキーの有効無効機能の搭載なども、ゲーマーには魅力の要素です。

今回のm-Book V シリーズは、バリバリゲームをするようなユーザー向けではなく普段の作業を行いつつ、合間にゲームもプレイするというような方に向いています。

キーボードがとても使いやすい為、長時間の入力作業等もストレスなく行えるでしょう。



搭載されているストレージの内容を詳しくみてみます。


SSDの詳細


HDDの詳細


ディスクの内訳

起動ドライブにはADATA製のSP900という128GB SSDが、HDDにはWestern Digital製の「WD5000LPVX-22V0TT0」という500GB HDD(5400rpm)が搭載されていました。どちらも2.5インチ、7mm厚のドライブです。

ADATA製のSP900シリーズは、SATA 6Gbps対応の高速SSDといわれていますが、ベンチスコアは最近のSSDとしてはあまり高くはないです。

ただ、HDDに比べると体感速度は当然ながら高速。起動やシャットダウン等も早く、快適に作業が行えるでしょう。

もちろん、購入時のカスタマイズでは、ADATA製のSSDの他にも Sumsungやインテル製など様々なメーカーのSSDを選択する事が可能です。



ベンチマークテストの結果

以下、MB-V700S-SHで行ったベンチマークテストの結果です。

NVIDIAコントロールパネルの3D設定にて、優先するグラフィックスプロセッサを「高パフォーマンス NVIDIAプロセッサ」に設定した上で、各種のベンチマークテストを実施しています。


【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 8.1
メモリ 8.1
グラフィックス 5.9
ゲーム用グラフィックス 5.6
プライマリ ハードディスク 7.95

※WinSAT.exeの実行によってスコアを取得しています。


【CrystalDiskMark】

Seq 243.0122.3
512K 212.8114.6
4K 14.2182.62
4K QD32 1.098118.2

数値は左がRead、右がWrite/上記はランダムの値

HDDを起動ドライブとする環境に比べると高速ですが、シーケンシャルリード 500MB/秒前後のスコアを出すSSDなどに比べるとやや遅いです。


【3DMark】


3DMark 各テストのスコア


Fire Strikeのスコア詳細

Ice Storm・・・ 99496
Cloud Gate・・・ 15745
Sky Diver・・・ 11748
Fire Strike・・・ 3678


【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ 13621~13659
1920×1080 ・・・ 7666~7683


【ファンタシースターオンライン2 ver. 2.0】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ 33902
1920×1080 ・・・ 14644

~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作


【BIOHAZARD 6】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ SCORE:8749 / RANK:S
1920×1080 ・・・ SCORE:5516 / RANK:A


【FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア】

キャラクター編 左:1360×768 / 中央:1920×1080(高品質) / 右:1920×1080(最高品質)

【キャラクター編】
1360×768(高品質(ノートPC)) ・・・ SCORE:12593 / 評価:非常に快適
1920×1080(高品質(ノートPC)) ・・・ SCORE:7756 / 評価:非常に快適
1920×1080(最高品質) ・・・ SCORE:5751 / 評価:とても快適


【CINEBENCH】

OpenGL ・・・ 57.45fps
CPU ・・・ 6.73pts


負荷高めのゲームでも、比較的高いスコアが出ています。
グラフィック設定を最高品質に設定するとfps値が下がりはするものの、動作は快適。ゲームノートとして十分な性能を備えていると言えます。

写真や動画編集等の作業にも適したパフォーマンスです。



消費電力・温度

m-Book V シリーズの消費電力を測定してみました。
以下、アイドル時とベンチマーク(BIOHAZARD 6)実行時の消費電力測定値です。

NVIDIA Optimusに関する設定は「自動選択」に設定しています。(以降、全てこの設定)

アイドル時 ・・・ 15W
ベンチマーク実行時 ・・・ 84W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

アイドル時は15W前後と低め。
ベンチマーク実行時はやや消費電力が高めですが、ゲームノートとしてはそれ程高くはないです。




次に、m-Book V シリーズの筐体内パーツの温度について。
アイドル時と、ベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6を20分以上実行)のパーツ温度を測定してみました。

なお、軽く冷房を入れた部屋で測定しています。

アイドル時のCPU温度は40度前後、ベンチマーク実行時は80~85度という結果です。

高負荷時の温度は低くはありませんが、温度上昇しやすいという程でもないよう。ただ、気温の高い場所で利用する場合は、筺体内部の温度上昇に気を配った方が良いかもしれません。




さらに、高負荷時のキーボード表面の温度を測定してみました。
以下、ベンチマーク(BIOHAZARD 6)を20分以上実行した後に、赤外線放射温度計を用いて温度測定したその結果です。

負荷をかけた状態でも、パームレスト、およびキーボード周辺の温度は低いままでした。

今回軽く冷房をかけた部屋で測定しており、気温の高い場所で測定した場合、また違った結果が出るかもしれません。ですが、どちらかといとキーボード表面に熱は伝わりにくいようです。

ただ、背面側の排気口周辺は高温になります。
物などを置いて、排気口を塞いでしまわない様に注意しましょう。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

PassMark Rebooterを利用し、「MB-V700S-SH」の再起動にかかる時間を測定してみました。
以下、10回の再起動時間とその平均値です。

1回目 0:53
2回目 0:43
3回目 0:40
4回目 0:43
5回目 0:42
6回目 0:40
7回目 0:39
8回目 0:42
9回目 0:42
10回目 0:42

再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 42秒

「MB-V700S-SH」の再起動にかかる時間は約42秒という結果。

これまで、SSDを搭載するノートでは再起動に大体30~40秒かかるという結果が出ており、そのデータと今回のデータを比べた場合、SSDにしてはやや遅いといえるかもしれません。

ただ、体感では遅いと感じるような事はありませんでした。
また、HDDなどに比べるとかなり高速です。(HDDの再起動時間は大体1分弱~1分半)



バッテリ駆動時間

m-Book V シリーズのバッテリ駆動時間を測定してみました。

測定に利用したソフトはbbench、設定はストロークが10秒毎、無線LAN利用によるネット(ブラウザ)へのアクセスが60秒毎、画面の輝度は50%程度に設定しています。


バッテリの残量が100%から10%になるまでの時間は14347秒。
約4時間(3.985277777..)ものバッテリ駆動が可能という測定結果です。

公称の約5.4時間に比べるとやや短いですが、モバイル向けのノートなどではないため、特に気にされる方はいないのではと思います。

なお、万が一バッテリ駆動で利用する場面があったとしても、ゲームなどをしなければしばらくの間は利用できます。

本製品は、画面の輝度を低く設定してもかなり明るめであるため、バッテリで利用する場合は輝度を50%以下にした状態で利用すると良いかもしれません。それでも、画面は十分に明るく見やすいです。




m-Book V シリーズ「MB-V700S-SH」の構成や性能面については以上となります。
次記事では、搭載されているソフトウェアについて一通りご紹介・解説した後、製品についてまとめてみたいと思います。

製品に興味をお持ちの方は、ぜひ次記事もご覧ください。
次: m-Book V シリーズ 標準搭載されているソフトウェアや機能について解説 他、製品まとめ