マウスコンピューターが販売するノートPC、m-Book V シリーズのレビューです。

m-Book V シリーズは、GeForce GTX860Mを標準搭載する15.6型サイズのノートPC。

マウスコンピューターで提供されている15.6型サイズのノートの中では特に性能が高く、ゲーム用途に販売されている製品ではないものの、ゲームのプレイも十分に可能です。

非光沢液晶で見やすく解像度もフルHDと高めであるため、写真や動画の編集作業などにも適していますし、キーボードがとても使いやすすいため、長時間入力作業を行われるような方にも向いています。

最小構成は10万円を切るなど、内容の割にお手頃な価格である所も魅力。マウスコンピューターの製品の中でも人気の高いノートPCです。

今回は、そんなm-Book V シリーズの外観や使い勝手、性能面などについて詳しく触れていきたいと思います。製品に興味をお持ちの方は、是非記事に目を通してみてください。

【m-Book V シリーズ レビュー記事目次】

・m-Book V シリーズ 外観や使用感、液晶の見やすさなど
外観・インターフェースキーボード筐体内部構造液晶の見やすさ

・MB-V700S-SH の構成と特徴・ベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマークテストの結果消費電力・温度再起動にかかる時間バッテリ駆動時間

・プリインストールされているソフトウェアの内容や特徴
インストールされているソフトウェアWindowsキーの有効・無効機能はなし

・製品のまとめ
m-Book V シリーズ まとめ

・おまけ:m-Book Vシリーズ GTX765M モデルとGTX860M モデルのベンチスコア簡易比較


m-Book V シリーズの筺体外観・インターフェース

まず、m-Book V シリーズの筐体外観やインターフェースの内容について解説します。



天板はややシルバーが混じるようなブラックカラーで、滑らかなヘアライン仕上げのデザインを採用。左寄りの位置に、マウスコンピューターのおなじみのロゴを配置しています。

とてもシンプルですが、高級感のある印象を受けるデザインです。



筐体サイズは幅374mm、奥行き250mm、高さ16.3~42.7mmで、重量は約2.7kg。

最近は15.6型サイズのノートであっても比較的軽量な製品が存在しますが、本製品はそこそこの重さがあり、携帯には適しません。ですが、その分頑丈ではあると思います。




ディスプレイには15.6型ワイドフルHD(1,920×1,080)の非光沢液晶を搭載。
IPS方式のパネルではありませんが、非光沢で光の反射や映り込みが気にならず、画面は見やすいです。

液晶については、また後程詳しく触れます。




液晶ベゼル上部には約200万画素のWebカメラを内蔵。標準搭載です。





筺体側面のインターフェースの内容を詳しくチェックします。

筐体左側の様子。
左からセキュリティロックケーブル用のスロット、USB2.0、S/PDIF、マイク入力、ヘッドフォン出力、光学ドライブが並びます。

光学ドライブの内容は、今回の製品にはDVDスーパーマルチドライブが搭載されていますが、ブルーレイディスクドライブの選択も可能です。



筺体右側面にはマルチカードリーダー、USB3.0×2基、sSATAとUSB3.0のコンボポート×1基、HDMI出力、LANを搭載。



前面側は端子類はなし。
左寄りの位置に、電源等のインジケーターランプを搭載しています。



背面にはVGA、電源コネクター、排気口などが並びます。

全体的に見て、比較的使いやすい端子の配置ではないかと思います。
左右側面の端子は、周辺機器等を繋いだ場合にケーブルが邪魔になる事がありますが、本製品は比較的奥の位置にUSBなどの端子が並んでいるため、複数の周辺機器を繋いでも邪魔になり難いです。





液晶の最大開閉角度は約130度程度。
一般的なノートPC並です。




PC本体と付属の電源アダプターや電源ケーブル。
電源アダプターはやや大きめです。




プラグの形状は三つ穴のミッキー型


電源アダプターの出力は19.5V、6.15Aで120W



キーボードの外観や操作性

m-Book V シリーズに搭載されているキーボードやタッチパッドの外観、操作性をチェックします。


キーボード表面全体


キーボード左半分


キーボード右半分

アイソレーション型のキーボードを採用。
キーピッチは実測で縦横1.9~2mm、右側にはテンキーを搭載しています。

キーボードにテンキーがあると、ホームポジションがPCの画面に対してやや左寄りになるため、個人的にはあまり好きではないのですが、数値入力を頻繁に行うような方には便利に感じられると思います。

キ―の打鍵感はとても良いです。
打鍵時のキーボード面の撓みなども殆どなく、とても打ちやすいキーボードだと思います。

唯一、Enterキーとカーソルキーの間に明確な境が設けられていない部分や、カーソルキーがテンキーの方にはみ出してしまっている部分は、慣れていないと使い難さを感じるのではと思われますが、キー自体の打ち心地はよく、入力作業時間が多いような方にも向いたキーボードだと言えるでしょう。




キートップは僅かに中央が窪んでいる 指先を置きやすい

キーボードの左上に電源ボタン、右上には機内モードボタンとコントロールセンターボタンを搭載。

コントロールセンター(Control Center)とは、輝度や省エネ機能など、各種設定を総合的に行う事ができる独自のソフトウェア。コントロールセンターボタンは、そのソフトを起動するためのボタンです。

※ソフトウェアの詳細については、また後の記事で詳しく触れます。




タッチパッドはボタン分離型。
中央に境がないシーソ―タイプのボタンを採用しています。

ボタンの押し心地がやや硬めではあるものの、使いやすい部類のタッチパッドだと思います。
ただ、キーボードのホームポジションが左寄りであるため、打鍵時に手のひらがパッドに触れやすいです。

マウスを使われる方は、タッチパッドをオフにしておくことをお勧めいたします。タッチパッドは「Fn + F1」のショートカットキーでオンオフする事が可能です。



筐体内部の構造

m-Book V シリーズの筺体底面の様子と、底面側からアクセスする事ができる筐体内部の構造をチェックします。


筺体底面全体の様子(写真手前が筺体前方で、写真奥が筐体背面)

写真左下側にバッテリスロットを配置。
手前中央に開閉可能な小さなパネル、奥にも大きなパネルを配置しています。

底面パネルの開閉はとてもしやすいです。




底面4角に配置されている角形のゴム足


バッテリの仕様は14.8V、5200mAh


バッテリスロットを外し、大小2つのパネルを外した図

内部のパーツは、左上から時計回りにHDD、メモリスロット、CPUやグラフィックス、ファン、SSD、バッテリスロットという内容。

本製品はメモリスロットが3基搭載されていますが、底面から確認できるのは2基のみ。mSATAスロットもあるはずですが、同じく底面からは確認できません。

未確認ですが、それらのスロットはキーボード側に搭載されていると思われます。




今回の製品に搭載されていたのは7mm厚のストレージ

底面側から確認できないスロットについてはともかく、その他のHDDベイやメモリスロット等へのパーツ追加や換装に関しては、比較的簡単に行えると思われます。



液晶の見やすさと品質チェック

m-Book V シリーズに搭載されている液晶の見やすさと品質をチェックします。


15.6型ワイドフルHD(1,920×1,080)液晶を搭載


デフォルトでは画面の表示サイズは125%に設定されている


表示サイズが125%(デフォルト)の場合の画面表示の様子


表示サイズを100%にした場合の画面表示の様子

m-Book V シリーズには、15.6型でフルHDの解像度を持つ液晶が採用されています。

デフォルトでは画面の表示サイズは125%に設定されており、アイコンや文字などの表示サイズは大きめ。細かい文字がやや苦手だという方でも普通に使えると思います。

ただ、個人的には100%設定の方が使いやすいです。文字などもそれ程小さいとは感じません。

画面の表示サイズは「コントロールパネル > デスクトップのカスタマイズ > ディスプレイ」より変更が可能となっていますので、見やすいサイズに変更すると良いでしょう。ただし、設定するサイズによっては表示されている画像や文字などがにじんで見える事があります。




画面の視野角をチェックします。


画面を正面から見た図


上から見た図


右側面から見た図

視野角はあまり広くはありません。
斜めから見ると、画面の色がやや白っぽく変化します。

といっても、内容がわからなくなる程ではなく、正面から見る分には特に気にはならないと思います。




次に、色域について。


以降、Spyder 4 Eliteで測定

sRGBのカバー率が82%、AdobeRGBのカバー率は63%という結果です。
m-Book Vの旧モデルは色域がとても広かったのですが、今回のモデルはそうではないよう。

といっても一般的なノートと比較して色域が狭いというわけではなく、普通です。




ガンマカーブを確認します。


左:ガンマ応答カーブとターゲット(ガンマ2.2) / 右:ガンマ補正カーブ

初期状態ではRGBそれぞれのカーブにややばらつきが見えますが、ガンマ値はターゲットと比較してそれ程違いがあるわけではないよう。

元々青味のある液晶であったようで、補正をかけると特に青が大きく抑えられました。(ただ、デスクトップの壁紙が濃い黄色であるためか、補正前であっても見た目にはそれ程青くは見えませんでした。)




さらに、カラーの均一性や輝度の均一性について。
m-Book V シリーズに搭載されている液晶の色ムラや輝度ムラをチェックします。


カラーの均一性(左:輝度100% / 右:輝度50%)


輝度の均一性(左:輝度100% / 右:輝度50%)

色ムラも輝度ムラも殆どわからない程度です。
輝度ムラに関しては、輝度を下げた場合にやや画面の右側が暗いと感じられる事があるかもしれませんが、普通に見ている分にはまずわからないと思います。


総合的な感想として、旧モデルの液晶に比べると色の再現性などが低くなってはいますが、明るく普通に見やすい液晶です。非光沢であるため、普段の作業やゲームなどもしやすいと思います。

ただ視野角がやや狭いため、複数人で映像を見たりするのには向かないかもしれません。




m-Book V シリーズの外観や使い勝手、液晶などについては以上となります。
引き続き、次記事では掲載モデルの構成や性能面について詳しく触れていきたいと思います。

製品に興味をお持ちの方は、ぜひ次記事もご覧ください。
次: m-Book V シリーズ「MB-V700S-SH」のベンチマーク結果 GTX860M 標準搭載でゲームも快適