★本ページはプロモーションが含まれています★

前記事(HP Pavilion 11-h100 x2 レビュー 安さが魅力のCeleron N2920搭載ハイブリッドノート)に続き、今回は HP Pavilion 11-h100 x2 の構成と性能面について。

前の記事でも述べた通り、掲載している HP Pavilion 11-h100 x2の主な構成は Windows 8.1、Celeron N2920、メモリ2GB、64GB SSDという内容。

旧モデルであるHP Pavilion 11-h000 x2と比較してOSとプロセッサーの内容が僅かに変化したのみで、殆ど変らないと言っても違いはない内容ですが、HP Pavilion 11-h100 x2の方が若干性能が高くなっています。

今回は、そんなHP Pavilion 11-h100 x2の主な構成と性能、そして旧モデルとのベンチマークテストのスコア差などについて触れてみました。Celeron N2920を搭載する HP Pavilion 11-h100 x2の性能に興味をお持ちの方は、是非ご覧下さい。


当ページに掲載の製品は販売終了しています。
販売中の製品、およびキャンペーン&セール情報については以下でご確認ください。

HP製品のキャンペーン一覧

【HP Pavilion 11-h100 x2 レビュー記事目次】

・HP Pavilion 11-h100 x2 の外観やインターフェース・操作性など
外観・インターフェース着脱可能なディスプレイキーボード重量液晶の見やすさ

・ベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度再起動にかかる時間バッテリ駆動時間

・HP Pavilion 11-h100 x2 にプリインストールされているソフトウェアについて
プリインストールソフトウェアの内容

・製品まとめ
HP Pavilion 11-h100 x2 まとめ


HP Pavilion 11-h100 x2 の構成とその特徴について

まず、掲載しているHP Pavilion 11-h100 x2の構成とその特徴について解説します。
以下、CPU-Zの実行結果です。

【CPU-Z】





【HP Pavilion 11-h102TU x2 スタンダードモデル】

OS   Windows 8.1 (64bit)
プロセッサ   Celeron N2920(1.86 GHz/バースト周波数 2GHz)
グラフィックス   HDグラフィックス
メモリ   2GB(2GB×1/DDR3L SDRAM/オンボード)
ストレージ   64GB HDD(Liteon製)
ディスプレイ   11.6型ワイドHD(1366×768)、IPS、光沢あり、タッチ対応
無線機能   IEEE802.11b/g/n、Bluetooth v4.0
センサー   加速度、ジャイロスコープ、デジタルコンパス、周辺光センサー
バッテリ   タブレット2セル、キーボードドック2セル
駆動時間   タブレット:約5時間30分、タブレット+キーボードドック:約8時間30分
サイズ(タブレット+キーボードドック)  303×206×25(幅×奥行き×高さ/mm)
重量   タブレット:約790g、タブレット+キーボードドック:約1.55kg
電源アダプター   45W
カラー   フライヤーレッド
付属   速効!HPパソコンナビ特別版(PCの参考書)

※掲載の価格や仕様・解説等は、記事を作成した2014年05月12日時点のものです。

掲載モデルの構成は上記の通り。
フライヤーレッドカラーの筐体を採用した「HP Pavilion 11-h102TU x2 スタンダードモデル」です。

他、同構成で筺体カラーにスパークリングブラックを採用した「HP Pavilion 11-h126TU スタンダード・ブラックモデル」もラインアップ。これら2モデルの違いはカラーのみで、構成内容に差はありません。

また両モデルとも、カスタマイズでは外付けのTVチューナーなど幾つかの外部オプションを追加できるようにはなっていますが、製品自体の構成は固定であり、ストレージやメモリなどを変更する事は出来ません。


冒頭でも述べましたが、今回のモデルと旧モデル(HP Pavilion 11-h000 x2)との違いはOSがWindows 8から8.1になった部分、プロセッサがCeleron N2910からCeleron N2920にアップグレードされた部分のみで、殆ど違いはありません。

ただ、プロセッサがアップグレードした分、全体的な性能も若干ではありますが向上。
消費電力が増えたのか、公称のバッテリ駆動時間は旧モデルに比べてやや減少していますが、実際の使用ではバッテリの持ちはかなり良い印象です。

Celeron・・というと低性能なイメージをお持ちの方が少なくはありませんが、現在のCeleronは昔のCeleronに比べるとかなり性能が向上しており、負荷のかかる作業を行うというのでなければパフォーマンス面で不満を感じる事は殆どないと思います。

普段、ライトな作業しかされないという方であればメインPCとしても十分利用できると思いますし、モバイル用のサブノートとしても最適。

ハイブリッドPCにしては、価格が手頃であるのも魅力です。



本製品に搭載されている、ストレージの内容を詳しく見てみます。


SSDの詳細


ディスクの内訳

旧モデルと全く同じ、liteon製の「L8T-64L6G-HP」というSSDが搭載されていました。容量は64GBで6.0Gb/s対応、SATA3接続のSSDです。

最近の高速なSSDと比較した場合、速度がやや劣るのは否めませんが、HDDよりは高速。OSの起動なども早いです。

なお、64GBの容量は、ノートPCのストレージとして考えるとあまり余裕がないように思えますが、タブレットでは64GBの容量は珍しくはありません。

32GBなどさらに容量の小さい製品も存在する位ですので、サイズの大きなファイルを扱いたいというのでなければ、特に容量に不足を感じるような事はないでしょう。



ベンチマークテストの結果

以下、掲載している「HP Pavilion 11-h102TU x2 スタンダードモデル」で行ったベンチマークテストの結果です。

参考として、Celeron N2910を搭載する「HP Pavilion 11-h000 x2(旧モデル)」のスコアも一緒に掲載していますので、併せてご覧ください。(旧モデルのスコアは括弧内に黒字で記載)


【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 5.8(4.7)
メモリ 5.5(5.5)
グラフィックス 3.7(3.6)
ゲーム用グラフィックス 4.1(5.1)
プライマリ ハードディスク 7.75(7.7)

※WinSAT.exeの実行によってスコアを取得しています。


【CrystalDiskMark】

Seq 249.5(228.5) / 169.6(168.2)
512K 210.7(211.3) / 169.4(166.4)
4K 16.08(21.12) / 31.63(31.51)
4K QD32 82.98(92.76) / 75.77(61.81)

数値は左がRead、右がWrite


【3DMark】

Ice Storm・・・ 18711(16866)
Cloud Gate・・・ 1355(1222)
Fire Strike・・・ 計測不可(計測不可)


【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

1360×768

1360×768 ・・・ 775~777(729~735)


【ファンタシースターオンライン2 ver. 2.0】

1360×768

1360×768 ・・・ 155(143)

~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作


【BIOHAZARD 6】

1360×768

1360×768 ・・・ SCORE:627(615) / RANK:D(D)


【FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア】

ワールド編(1360×768) / キャラクター編(1360×768)

ワールド編(標準設定) ・・・ SCORE:941(890) / 評価:動作困難(動作困難)
キャラクター編(高品質(ノートPC)設定) ・・・ SCORE:657(‐) / 評価:動作困難(‐)


【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】

1280×720

1280×720(標準品質) ・・・ スコア:1054(‐) / 評価:重い(‐)


【CINEBENCH】

OpenGL ・・・ 4.79fps(5.68)
CPU ・・・ 1.45pts(1.19)


ゲーム系のベンチマークテストのスコアは低く、ゲームのプレイは軽いものでも難しいですが、ベンチマークテストを何とか動作させる程度の性能は持ち合わせているようです。高性能とは言えませんが、ネットやメール、動画閲覧等ライトな作業は快適に行えます。

Celeron N2910を搭載する旧モデルのスコアと比較した場合、若干前後する部分がありはするものの、総合的に見るとやはりCeleron N2920を搭載する新モデルの方が性能は高いよう。

とはいえ、体感では性能差は殆ど感じられないでしょう。



消費電力・温度

HP Pavilion 11-h100 x2の消費電力について。
以下、アイドル時とベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6)の消費電力測定結果です。

アイドル時 ・・・ 6W(6W)
ベンチマーク実行時 ・・・ 15W(14W)

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています。()内の数値は旧モデルの消費電力値。

アイドル時、ベンチマーク実行時共に消費電力は低いです。

なお、旧モデルのベンチマーク実行時の消費電力は「14W」と今回の製品よりも1W少ない数値となっていますが、この数値はあくまでも平均値であり、両モデルの消費電力は殆ど変らないといっても間違いではないでしょう。




次に、アイドル時とベンチマーク実行時の筐体内パーツの温度について。
ベンチマーク実行時の温度は、BIOHAZARD 6を20分以上実行したのちに測定しています。

高負荷時はCPUの温度が60度半ばとやや高くなります。
今回のモデルは液晶側に主要なパーツが搭載される、いわゆるタブレットと同等の製品であり、タブレットに搭載されるパーツの温度だと考えると、やや温度は高めだと言えます。

ただ本製品で、3Dゲーム系のベンチマークテストのような高負荷な作業を長時間行う事はないと思われますので、あまり気にする必要はないでしょう。




さらに、高負荷時のタブレット表面の温度について。
BIOHAZARD 6を20分以上実行したのちに、赤外線放射温度計を用いて天板側の各部分の温度を測定してみました。

高負荷な状態が続くと、天板の中央上付近(ロゴの上あたり)の温度がかなり高くなるようです。一つ上に掲載した、筐体内パーツの温度を考慮すると妥当な数値かもしれません。

タブレットとして利用する場合、持ち方によっては熱いと感じる事があると思います。

ただ、キーボード側には発熱の大きいパーツは殆ど搭載されていませんので、ノートPCスタイルで利用する場合、特に温度が気になるような事はないでしょう。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

PassMark Rebooterを利用し、HP Pavilion 11-h100 x2の起動やシャットダウンにかかる時間を測定してみました。以下、10回の測定結果とその平均値です。

1回目 0:47
2回目 0:44
3回目 0:43
4回目 0:45
5回目 0:47
6回目 0:40
7回目 0:44
8回目 0:45
9回目 0:44
10回目 0:46

再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 44秒

HP Pavilion 11-h100 x2の再起動にかかる時間は、約44秒という結果です。

大まかなデータとなりますが、SSDを搭載するノートPCの再起動時間は平均して30秒~40秒という結果が出ており、その数値と大体一致するようです。

SSD搭載ノートの中では、起動やシャットダウンはやや遅い方かもしれませんが、HDD搭載のノートなどに比べると高速です。



バッテリ駆動時間

HP Pavilion 11-h100 x2のバッテリ駆動時間を測定してみました。

測定にはbbenchを利用、設定はストロークが10秒毎、無線LANによるネット(ブラウザ)へのアクセスが60秒毎、画面の輝度は50%程度に設定しています。

なお、本製品はタブレット側とキーボードドック側にバッテリを1基ずつ、計2基のバッテリを搭載しているため、今回はタブレットをキーボードドックに接続して利用した場合のバッテリ駆動時間と、タブレット単体のバッテリ駆動時間の両方を測定しています。

【タブレットとキーボードドック(ノートPCスタイル)】

【タブレットのみ】

【バッテリの電力残量が100%から3%になるまでの時間】

タブレット&キーボードドック ・・・約10.3時間(37224秒)
タブレットのみ ・・・約6.5時間(23623秒)

上記のような結果となりました。
参考までに、旧モデルではほぼ同じ環境で測定し、ノートPCスタイルで約11.3時間、タブレット単体では約6時間という結果でした。

多少の誤差はありますが、今回のモデルと旧モデルとでは、ライトな作業時のバッテリ駆動時間は殆ど変らないと考えてよいと思います。




HP Pavilion 11-h100 x2の構成や性能面については以上となります。

次記事では、HP Pavilion 11-h100 x2に標準搭載されているソフトウェアの内容を一通り簡単にご紹介したのち、製品についてまとめてみたいと思います。

次: HP Pavilion 11-h100 x2 に標準搭載されているソフトウェアの内容を解説他、製品まとめ