Raspberry Piは、Linuxで動作する手のひらサイズの小さなマイコンボード。

SoCにBroadcom BCM2835を搭載しており、OSを起動すれば通常のPCで行うような作業はもちろん、電子工作なども簡単に行う事ができます。

Broadcom BCM2835は、モバイル向けのデバイスではおなじみのARMプロセッサーを内蔵するチップで、Raspberry Piはモバイル向けの製品と同じ仲間だと言っても大きな違いはないでしょう。

非常に低消費電力であり、モバイル用のバッテリーを用いて給電する事も可能です。(供給電流が少ないバッテリーは使用不可です)

現在、Raspberry Piには256MBのメモリを搭載するModel Aと、512MBのメモリを搭載するModel Bが提供されており、今回購入したのはModel Bのボード。Model Aの価格は安いですが、LANポートがないため、実用性を考えるとModel Bを購入する事になるのではと思います。

というわけで今回はまず、Raspberry PiへのOSのインストールや初期設定について触れてみました。

【Raspberry Pi レビュー記事目次】

・Raspberry Pi OSをインストールする
Raspberry Piの外観必要なもの起動用SDカードの準備OSのインストール起動と終了

続きは不定期で更新予定


Raspberry Piの外観をチェック

今回、Amazonで Raspberry Pi Model Bと、Raspberry Piのクリアケースのセットを購入しました。

セットがややお得ですが、単品でも購入可能です。
Raspberry Pi Type B 512MB ケースセット (clear)をAmazonで検索


Raspberry Pi Model BにはBroadcom BCM2835が搭載されています。メモリは512MBです。

Model Aとの違いは消費電流とメモリ容量、USB端子の数(Aが1基、Bが2基)、LANポートの有無(AがLANなし、BがLANあり)で、Model Bの方がやや高価。といっても、それ程金額に大きな差があるわけではありません。

冒頭でも述べた通り、買うとしたらModel Bの方だと思います。



Model Bに搭載されているインターフェースは以下の通り。

SDカードスロット、電源コネクター、GPIO、Display Serial Interface、コンポジット出力、オーディオ出力、HDMI、USB×2、LANという内容です。

サイズの割に、インターフェースは充実しています。
映像出力端子は3種提供されていますが、多分、大抵の方はHDMI出力を利用されるのではないかと思います。




これはクリアタイプのケース。
他、ブラックやホワイトのケースも販売しています。

ケースは必ずしも必要というものではありませんが、Raspberry Piを基板剥き出しの状態にしておくと、何かの拍子に壊してしまう可能性もありますので、出来れば用意した方が良いでしょう。

探せば他にも、様々なデザインのケースがあるようです。



Raspberry Piの利用に必要なもの

基板とケース以外に必要なものについて解説します。

【必要なもの】

・電源アダプター&ケーブル(Android端末用のものでOK)
・起動用SDカード(用途によって必要となる容量は異なる)
・USB接続のマウスやキーボード
・モニター

【あると便利なもの】

・スイッチ付きのUSBコネクターやケーブル

電源アダプターとケーブルは、Android端末で利用しているUSBタイプのアダプターを利用する事ができます。使えるアダプターをお持ちでない場合、別途購入する必要がありますが、一般的なものは手軽に買える価格だと思います。

Raspberry Piを動作させるには700mAが必要となるそうで、1A程度の出力が可能なアダプターを利用した方が良いでしょう。出力が足りるのであれば、PCのUSB端子やモバイルバッテリー等を利用する事もできます。

起動用SDカードとは、普通のSDカードにOS等のファイル類をコピーしたもの。市販のSDカードを使って簡単に作成できます。ただ、相性等で使えないSDカードもあるのだとか。利用できるSDカードについてはこちらのページにかかれていますので、参考にしてください。(内容の正確性に関しては保証しかねます)

予めファイルがコピーされたSDカードの販売もあるようですので、作成が面倒だという方は購入すると良いでしょう。

マウスやキーボードは、普通のUSB接続タイプのものでOKです。マウスやキーボードの他にもUSBデバイスを利用したいという場合、USBハブを繋げて接続する事も可能ですが、多数のUSBデバイスを利用すると本体側の電力が足りなくなる可能性があります。

そういった場合には、セルフパワー型(電源アダプターがついており自ら給電が行える)のUSB[ハブを利用すると良いでしょう。

モニターは、適当なものを用意して下さい。テレビ等でも利用できます。


あと、あると便利なものとして、今回スイッチ付きのUSBコネクターを用意しました。これは電源アダプターとケーブルの間に挟んで利用するもので、スイッチによって機器に流れる電流のオンオフを行う事ができます。

Raspberry Piは、電源アダプターを接続すると電源が即オンになるため、スイッチ付きのUSBコネクターや電源ケーブル等があると便利です。(スイッチ付きのUSBコネクターをAmazonで検索




スイッチ付きUSBコネクター


アダプターとケーブルの間に挟んで利用


USBタイプのマウスやキーボード



起動用SDカードの準備

必要なものを揃えたら、起動用のSDカードを作成します。

SDカードの容量は、大体8GB程度あれば十分足りるようですが、多数のアプリをインストールしたり、サイズの大きなファイルを扱うような場合には足りなくなる可能性もあるため、用途に応じた容量のSDカードを利用してください。

以下、Raspberry piの公式ページで配布されている「NOOBS」ファイルを利用した、起動用SDカードの作成方法です。


まず、Raspberry pi公式サイトのダウンロードページより、「NOOBS」ファイルをダウンロードします。

NOOBSには「NOOBS」と「NOOBS Lite」、2種のファイルが提供されています。

「NOOBS」はインストールに必要なファイルをすべて含んだパッケージで、Raspberry piをネットワークに繋がなくてもOSのインストールを行う事ができます。

一方で「NOOBS Lite」は、インストールを行いながら必要なパッケージをインターネット上から取得するため、予めRaspberry piをネットワークに接続しておく必要があります。

どちらも最終的な内容は同じであるため、好みのファイルをダウンロードすると良いでしょう。



ダウンロードしたファイルをSDカードに書き込む前に、SDカードのフォーマットを行います。フォーマットには、SD Associationが提供している「SDフォーマッター」を利用します。

Windows用とMac OS用が提供されていますので、環境に応じたアプリケーションをダウンロードしてください。

SDフォーマッターをダウンロードしたら、利用するSDカードのフォーマットを行います。

その際、フォーマットオプション設定にて消去設定を「上書きフォーマット」に、論理サイズ調整を「ON」にしてフォーマットを行ってください。



SDカードのフォーマットを終えたら、先ほどダウンロードしたファイルを解凍し、中身をすべてSDカード内にコピーします。

これで、起動用SDカードの作成が完了しました。



OSのインストール・初期設定

早速、OSのインストールを行います。
Raspberry Piの電源を入れる前に、先ほど作成した起動用SDカードや、キーボード、マウス、LANなどのケーブルをすべて接続してください。


SDカードスロットは基板の裏側に搭載


各種ケーブルやデバイスを接続



接続し終えたら、電源に接続します。電源に接続すると、基板上のPWRランプが赤く点灯するはずです。

電源をオンにすると、OSのインストール画面が表示されます。
表示されているのは、インストール可能なOSです。

複数のOSをインストールする事ができますが、ここではまず「Raspbian」のインストールのみを行いたいため、Raspbianの左隣にあるラジオボックスにチェックを入れます。「Raspbian」をインストールした後に、別のOSをインストールする事も可能です。(※)

いずれもサイズは小さいですが、数を入れるとそれなりに容量を食うため、SDカードの残容量にご注意ください。

(※)後から他のOSをインストールする場合、起動直後、Raspberry Piのマークが表示されている間に「Shift」キーを押したままにすると、上記と同様のインストール画面が表示されます。




画面の下に表示されている言語やキーボードの表示を、利用する言語に切り替えます。




インストールしてよければ、ダイアログ左上に表示されているInstallをクリック。
確認のメッセージが表示されますので、このままインストールを続けてよいのであれば「はい」をクリックします。




「Raspbian」のインストールが開始されました。
結構時間がかかると思いますので、しばらく放っておくと良いでしょう。




インストールが完了しました。
ダイアログが表示されますので、OKをクリック。自動で再起動がかかります。




再起動後、しばらくこのような画面が流れます。
この後、正常にインストールされていれば初期設定画面が表示されるはずです。



ただ、今回なぜか正常に起動せず、延々と上記の文字が流れ続けたため、別のSDカードを利用してOSをインストールし直しました。


TranscendのSDカードが使えなかった為 ADATAのSDカードに交換して再度挑戦



同じような手順でOSのインストールを行い、今度は正常に起動しました。



ユーザーパスワードを変更する

OSをインストールした後の再起動後に表示される、初期設定画面です。
ここで幾つかの初期設定を行う必要があるのですが、インストール方法によって、設定する項目が異なります。

NOOBSを利用してインストールを行った場合は、ユーザーパスワードの変更のみでOKです。(上から2番目)

パスワードを変更したら、設定ダイアログ右下の「Finish」をクリック。
これでインストールにおけるすべての設定は完了です。



起動と終了

設定を終えた後、Raspberry Piを起動するとCUI画面が表示され、ログインIDとパスワードを尋ねられますので、ID「pi」(括弧は含まず)と先ほど変更したパスワードを入力します。


ログインIDとパスワードを入力

ログインIDとパスワードを入力し正常にログインが行われると、コマンドプロンプトの末尾に「$」が表示され入力待機状態となります。

デスクトップ環境を利用するには「startx」と入力し、Enterキーを押します。




デスクトップ画面が表示されました。
普段利用している OSのデスクトップ画面と非常に似ており、同じような感覚で利用できます。




様々なアプリケーションがインストールされています。
さらに、アプリをインストールする事も可能です。





インターネットに接続された状態です。
性能がそれ程高くはない為、ページによっては表示されるまでにやや時間がかかりますが、普通にネットサーフィンなどが行えます。




最後に念の為に書いておくと、デスクトップ環境はメニュー内のログアウトから行えます。

これはデスクトップ環境からのログアウトであり、Raspberry Piは停止していません。デスクトップ環境を終了した後しばらくすると、画面にコマンドプロンプトが表示されます。

コマンドプロンプト表示後、電源からUSBを抜いて停止させても良いのですが、終了方法に不安に感じられる方は、終了のコマンド「sudo halt」を実行してください。

$ sudo halt

実行後、画面に何も表示されなくなってからUSBケーブルを抜く方法がより安全です。




Raspberry PiへのOSインストールや初期設定については以上となります。
また何か変わったことがあれば、記事を掲載する予定です。