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レノボが販売するノートPC、IdeaPad Y510pのレビューです。

IdeaPad Y510pは、15.6型フルHDの液晶を搭載するゲーミングノートPC。
Core i7-4700MQやGeforce GT 755Mを搭載する高性能な製品で、ゲーム向けのPCらしい、ブラックとレッドのメリハリあるカラーデザインを採用しています。

JBL ステレオ・スピーカーやブルーレイディスクドライブを標準搭載しており、ゲームだけでなくDVDやブルーレイをPCで楽しみたいという方にも向いていると言えるでしょう。

今回は、そんなIdeaPad Y510pの外観や性能面、使い勝手について詳しく触れたいと思います。


【IdeaPad Y510p レビュー記事目次】

・IdeaPad Y510p 外観や操作性・液晶の品質など
外観・インターフェースキーボード筐体内部の構造光学ドライブの脱着が可能液晶の見やすさ・品質

・IdeaPad Y510p 構成詳細とベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度再起動にかかる時間バッテリ駆動時間

・ソフトウェアの内容とその解説
プリインストールソフトウェアの内容を解説

・製品のまとめ
IdeaPad Y510p まとめ


IdeaPad Y510pの外観・インターフェースをチェック

まず、IdeaPad Y510pの筐体外観の様子からチェックしていきます。



筺体のカラーはダスクブラック。
天板にはヘアライン加工を施したアルミが使用されており、マットな質感に加えて光沢感もあります。見た目に高級感がある印象のデザインです。

天板の隅にはlenovoのロゴを配置。




筐体サイズは幅387mm、奥行き259mm、高さ15.5~36mmで、重量は約2.6kg。
ゲーム向けの製品というだけあって筺体のサイズはやや大きめで、重量もそこそこあるため、携帯には適さないでしょう。

ただ、最薄部は15.5mmとかなり薄い為、重々しい感じはしません。






ディスプレイには15.6型フルHD(1,920×1,080)の光沢液晶を採用。
液晶上にはHD 720p対応のWebカメラを内蔵、カメラの両側にはマイクを内蔵しています。




液晶の左下にはY510pのロゴ 液晶中央下にはlenovoのロゴをプリント





筺体側面に搭載されている端子の内容を確認します。

左側面にはOne-Key Rescue Systemボタン、電源ボタン、VGA、LAN、HDMI、USB3.0を2基搭載。

One-Key Rescue Systemボタンとは、バックアップやリカバリを行うための「OneKey Recovery System」を起動させるボタンです。

マシンの状態によってボタンを押したときの挙動が異なっており、マシンの電源オン時にボタンを押すと「OneKey Recovery」というバックアップ&リカバリーツールが起動し、電源オフ時にボタンを押すと以下のような「Novo Button Menu」が表示されます。




Novo Button Menu

Novo Button Menuでは、BIOSやBootMenu、System recovery機能へのアクセスが可能です。




筺体右側面の様子。
左からヘッドフォン出力、マイク入力、Powered USB2.0、ブルーレイディスクドライブ、セキュリティロックケーブル用のスロットを搭載。

言うまでもないですが、Powered USB2.0は本体電源オフ時の充電に対応しています。




前面


前面左側のSDカードスロットを拡大

前面には、左の方に6 in 1 メディア・カード・リーダーを搭載しています。



背面側には何もありません。





ディスプレイの開き具合は上写真の通り。
大体45度程度まで、後方に画面を倒す事ができます。





本体と付属の電源アダプター・ケーブル アダプターはそこそこ大きいです


電源アダプターのプラグの形状はミッキー型

電源アダプターの最大出力は19.5V、6.15Aで120W。



キーボードの外観と操作性

Y510pに搭載されている、キーボードの外観や操作性をチェックします。
以下、キーボード面全体の様子です。


キーボード面全体


キーボード左半分


キーボード右半分

アイソレーション型のキーボードを採用しています。右側にはテンキーを搭載。

特にキーの配列に変わった所はなく、キーピッチも実測で縦横18.3mmとそこそこ幅がありますが、右側の一部キーのみ幅が狭く設計されており、やや打ち難いです。また、左側のキーとテンキーとの間に境が設けられていない所もやや打ち難いと感じますが、慣れもあると思います。

打鍵感などはとても良く、総合すると打ちやすい部類のキーボードだと言えます。
なお、FnキーとCtrlキーの配置は、ThinkPadとは逆です。




キートップは中央がやや窪む形状。
指なじみが良いです。

あと見ての通り、キーのサイドにレッドカラーを用いています。本体のブラックカラーと相まって、とても洗練された印象を受けます。



キーボードには、レッドカラーのバックライトを搭載。
ライトは強弱2段階の調整が可能です。


バックライト消灯時


バックライト点灯時 弱


バックライト点灯時 強




キーボード上部左右に、JBLスピーカーを1基ずつ搭載。
良く見ると、スピーカーにもさりげなくレッドカラーが用いられています。




ボタン一体型のタッチパッドを採用。
面積がそこそこ広く、ジェスチャー等の操作を行いやすいタッチパッドです。

クリック部のボタンは比較的柔らかい押し心地で、使いやすいという程ではありませんが使い勝手は悪くありません。

ただ、このサイズのノートPCではタッチパッドを使用されない方も多いでしょう。使用しない場合は誤動作を防ぐために、タッチパッドの機能をオフにしておく事をお勧めいたします。



筐体内部の構造

Y510pは、筺体底面側のカバーを開いて内部のパーツにアクセスする事ができます。
以下、筐体内部の構造です。


底面全体の様子


底面4角に配置されているゴム足


スピーカーかと思いましたが、吸気口のよう


底面カバーを開いた図

底面カバ―を開くと、左下にストレージ、その右隣に無線LAN、さらにその隣にはメモリやM.2規格だと思われるスロットが配置されています。




ストレージ 2.5インチの1TB SSHDを搭載 厚みは9.5mm


ストレージの隣には無線LANモジュール


メモリとM.2スロット なお、M.2カード搭載のオプション等は用意されておらず

メンテナンスは比較的行いやすい構造です。

日本で販売されているY510pは海外のものとは違い、固定仕様の1モデルのみしか提供されず構成選択の余地がないため、自己カスタマイズが行いやすいかそうでないかは結構重要だと思います。



光学ドライブの脱着が可能

Y510pは、側面に搭載されている光学ドライブの脱着が可能です。


光学ドライブの脱着には矢印部分のロックを外します

バッテリスロットのすぐ傍にあるロックを外し、メッシュパネルの中央付近にあるリムーバブルモジュールのロックをスライドさせると、側面からブルーレイディスクドライブを取り出す事が可能です。




取り出したブルーレイディスクドライブ

面白い構造だとは思いますが、オプションで交換用のドライブ等が提供されているわけではないようなので(サイトを確認したところでは)、有意義な活用方法を見出せません。



液晶の見やすさ・品質をチェック

Y510pには、15.6型サイズのフルHD(1,920×1,080)光沢液晶が搭載されています。

ゲーム向けの製品なので、解像度はそこそこ高いですが、最近はより高解像度な液晶を搭載するノートPCが増えたため、そういったものに比べると文字やアイコン等の表示サイズは普通程度の大きさだと感じます。

なお、デフォルトでは画面の表示サイズは125%に設定されていました。


1,920×1,080ドットの解像度


デフォルトの表示サイズは125%



以下、125%表示設定時の画面と、100%表示設定時の画面の見え方です。


125%表示設定時


100%表示設定時

125%表示だとかなり大きめに表示されるため、細かい文字を読む時などはこの位のサイズが便利ですが、個人的には100%表示でもそれ程小さいとは感じませんでした。

拡大表示をすると、アプリケーションによっては文字や映像がにじんだり表示がおかしくなる事があるため、文字や映像が小さくて見辛いという事がないのであれば、100%表示設定にした方が画面は綺麗に見えると思います。



画面の視野角を確認します。


画面を正面から見た図


上から


右側面から

視野角は狭いです。
液晶の方式は不明ですが、画面を斜めから見た場合に内容こそ視認できるものの、色が大幅に変わってしまっています。

とはいえ、斜めから見た場合でも見辛いという程の色変化はありません、正面から画面を見る分には問題はないでしょう。



次に、色域の広さについて。


以降、Spyder 4 Eliteで測定

sRGBカバー率は90%、AdobeRGBカバー率は69%という結果です。
色域は普通で、一般的なノート並だと言えます。



続いて、ガンマカーブを確認します。(クリックで大きな画像を表示)


左:ガンマ応答カーブとターゲット(ガンマ2.2) / 右:ガンマ補正カーブ

ガンマ応答カーブはRGBの曲線がバラバラです。
デフォルトでは色のバランスはあまりよいとは言えないかもしれません。

なお、補正カーブによると、デフォルトでは青味の強い液晶のようで、補正後はグリーンとブルーが大きく抑えられて青さがとれ、全体的に締まった色味となりました。



さらに、カラーや輝度の均一性について。
画面の色ムラと輝度ムラの程度をチェックします。(クリックで大きな画像を表示)


カラーの均一性(左:輝度100% / 右:輝度50%)


輝度の均一性(左:輝度100% / 右:輝度50%)

色差はやや大きい部分があるようです。
画面を見ただけではわかりにくいですが、色差の大きい部分とそうでない部分を並べ比べた場合、違いが分かるくらいの色差があるよう。といっても、普通に見ている分にはわからないと思います

輝度に関しては、見て感じられるほどのムラはないようです。




IdeaPad Y510pの外観や操作性、液晶の見やすさなどについては以上となります。

引き続き、次記事ではY510pの構成や性能面について触れていきたいと思います。
興味をお持ちの方は、ぜひ次記事もご覧ください。

次: IdeaPad Y510p のベンチマーク結果 i7-4700MQやGT755M搭載でゲームのプレイも可