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前記事(Venue 11 Pro レビュー Core プロセッサ搭載の高性能な10.8型タブレット)に続き、今回はVenue 11 Proの構成と性能面について。

前の記事でも述べましたが、掲載のVenue 11 ProにはCore i5-4210Yが搭載されており、タブレットではあってもUltrabookなどのノートPC並に性能は高いです。

その分電力消費が大きいかもしれないと思いましたが、バッテリの持ちはAtomなどを搭載するタブレット並みに長く、充電等を気にせず快適に作業が行えます。Atomじゃちょっと物足りない・・という方に、最適な構成のタブレットだと言えるでしょう。

今回はそんなVenue 11 Proの構成や、性能面について詳しく触れてみたいと思います。


【Venue 11 Pro レビュー記事目次】

・Venue 11 Pro の外観・インターフェース・液晶の品質などについて
外観・インターフェースバッテリの交換が可能重量液晶の見やすさと品質

・主な構成と特徴、ベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度再起動にかかる時間バッテリ駆動時間

・Venue 11 Pro に搭載されているアプリケーションの内容をチェック
プリインストールアプリケーションの内容

・製品レビュー まとめ
Venue 11 Pro まとめ


構成とその特徴について

まず、掲載している Venue 11 Proの構成とその特徴について解説します。
以下、CPU-Zの実行結果です。

【CPU-Z】





【Venue 11 Pro Core i5 プロセッサー 搭載モデル】

OS   Windows 8.1 (64bit)
プロセッサ   Core i5-4210Y(1.5GHz/最大1.9GHz)
TPM   TPM 2.0
グラフィックス   インテルHD グラフィックス4200
ディスプレイ   10.8型フルHD (1920×1080)、IPS、10点マルチタッチ、光沢あり
メモリ   4GB(4GB×1/LPDDR3 1600MHz/最大8GB)
ストレージ   128GB SSD(LITEON製)
無線機能   Dell Wireless 1537 Dual-Band 2×2 802.11a/b/g/n WiFi + Bluetooth 4.0
バッテリ   36Whr
駆動時間   最大10時間(公称値)
サイズ   176.8×297.7×10.2~15.4(縦置き時/幅×奥行き×高さ/mm)
重量   約771.5~835g(公称値。実測では796g)
電源アダプター   24W

※掲載の価格や仕様・解説等は、記事を作成した2014年03月27日時点のものです。

掲載モデルの構成は上記のとおり。
OSには64bit版のWindows 8.1を搭載し、プロセッサはCore i5-4210Y、メモリは4GB、128GBのSSD・・と、ノートPCと変わらないといっても間違いではない構成内容です。

Core i5-4210Yを搭載する関係で、10インチクラスのWindowsタブレットにしてはやや重く厚みもありますが、当然ノートPCよりも軽量です。性能はAtom搭載のタブレットに比べるとかなり高めであるため、Atomでは作業が快適に行えないという方に適したモデルだと言えるでしょう。

今回のモデルにはOfficeは搭載されませんが、Office付きのモデルもあります。また、3Gデータ通信のSIMフリーモデルもラインアップされており、その点に大きな魅力を感じるという方は少なくはないでしょう。

なお、Venue 11 Proにはデフォルトではキーボードは付属しませんが、製品購入時のオプションで追加する事が可能。キーボードは通常タイプのものと薄型タイプのものなども用意されており、使い方に応じて選択できる所(またはキーボードはつけない)が便利です。

価格もタブレットのみなら10万円以下(2014年3月27日時点/今回のCore i5のモデルの場合)を切るなど、内容を考えると決して高くはないと思います。



搭載されているストレージの内容を詳しく見てみます。


SSDの仕様


ディスクの内訳

掲載のモデルにはLITEON製の 「LITEONJT-128L6G-11」という128GB SSDが搭載されていました。M.2フォームファクタのカードタイプのSSDで、ノートPCなどにも搭載されるものです。速度も高速。

Core i5-4210Yを搭載できるという所が特徴的なVenue 11 Proですが、ストレージの性能が高いという所も大きな魅力です。128GBと容量が大きい為、アプリのインストールやデータの保存などにあまり神経質になる必要もありません。



ベンチマークテストの結果

以下、Core i5を搭載したVenue 11 Proで行ったベンチマークテストの結果です。



【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 6.6
メモリ 5.9
グラフィックス 4.8
ゲーム用グラフィックス 4.6
プライマリ ハードディスク 8.15

※WinSAT.exeの実行によってスコアを取得しています。


【CrystalDiskMark】

Seq 427.9229.3
512K 225.5166.0
4K 20.3042.30
4K QD32 229.1138.9

数値は左がRead、右がWrite、テストデータはランダム

タブレットにはeMMCと呼ばれるフラッシュメモリが利用される事が多いですが、消費電力が低く軽量ではあるものの、通常のSSDに比べると速度は劣ります。

ですが、今回のモデルにはノートPCで使われるようなSSDが利用されているため、非常に高速です。




続いて、本体に搭載されているmicroSDカードスロットの読み書き速度について。
以下はSanDisk Ultra microSDHC UHS-I(最大30MB/秒の転送速度)使用し、CrystalDiskMarkを実行したその結果です。

Seq 45.3426.06
512K 42.362.844
4K 4.4691.558
4K QD32 4.3351.646

数値は左がRead、右がWrite

高速ではありませんが、極端に遅いという事もありませんでした。
なお、使用するSDカードによって速度は変化しますので、参考程度にお願いいたします。



【3DMark】

Ice Storm・・・ 23896
Cloud Gate・・・ 2291
Fire Strike・・・ 237


【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ 993~1451
1920×1080 ・・・ 567~569

1360×768設定時のスコアの上下に開きがあるのは、負荷がかかりCPUの温度が上昇した為に、CPUの動作周波数が抑えられたからではないかと思います。(CPUの動作周波数は1.5GHz~1.9GHz)


【ファンタシースターオンライン2 ver. 2.0】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ 336
1920×1080 ・・・ 139

~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作


【BIOHAZARD 6】

左:1360×768 / 右:1920×1080

【1360×768】
SCORE ・・・ 657
RANK ・・・ D

【1920×1080】
SCORE ・・・ 633
RANK ・・・ D


【FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア】

ワールド編 左:1360×768 / 右:1920×1080

【ワールド編/設定:標準品質】
1360×768 ・・・ SCORE:1708 / 評価:設定変更を推奨
1920×1080 ・・・ SCORE:926 / 評価:動作困難


【CINEBENCH】

OpenGL ・・・ 12.42fps
CPU ・・・ 1.58pts


先にも書いた通り、性能はUltrabookのようなノートPCそのもの。
もちろんグラフィック性能はそれ程高くはありませんが、日常的な作業(ネットやメール、文書の作成・編集)は快適に行えるでしょう。

向いているとは言えませんが、写真や動画の編集なども行えるくらいの性能です。



消費電力・温度

アイドル時とベンチマーク実行時の消費電力を測定してみました。
ベンチマークプログラムにはBIOHAZARD 6を使用しています。

アイドル時 ・・・ 6W
ベンチマーク実行時 ・・・ 15W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

消費電力は、Atomを搭載するようなタブレットなどと比べると、アイドル時も高負荷時もやや高めです。




次に、パーツの温度について。
以下、アイドル時とベンチマークプログラム(BIOHAZARD 6)を20分続けて実行した後のパーツの温度です。

高負荷時はプロセッサの温度が60度前半程度まで上昇します。
高温という程ではありませんが、ノートPCとは違ってコンパクトなタブレットであるため、持つと熱さを感じる事があるかもしれません。




さらに、高負荷時(BIOHAZARD 6を20分以上実行)のタブレット表面の温度について。

横置き時、タブレットの上半分の温度がやや上昇しますが、触れて熱いという程ではありません。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

PassMark Rebooterを利用し、Venue 11 Proの再起動にかかる時間を測定してみました。以下は10回の再起動にかかったそれぞれの時間と、その平均値です。

1回目 0:39
2回目 0:38
3回目 0:36
4回目 0:35
5回目 0:35
6回目 0:36
7回目 0:37
8回目 0:37
9回目 0:37
10回目 0:35

再起動の平均時間 ・・・ 36秒

Venue 11 Proの再起動にかかる平均時間は36秒という結果です。

参考データとして、SSD搭載のノートPCで30~40秒台、HDD搭載のノートPCで1分弱~1分半再起動にかかるという測定結果が出ており、Venue 11 Proの起動やシャットダウンはかなり高速だという事がわかります。



バッテリ駆動時間

Venue 11 Proのバッテリ駆動時間を測定してみました。

駆動時間の測定に使用したソフトウェアはbbench、設定はストロークが10秒毎、Wi-Fiを利用したネット(ブラウザ)へのアクセスは60秒毎。画面の輝度は50%程度に設定しています。


バッテリの残量が100%から3%になるまでの時間は32509秒。
約9(9.0302777..)時間のバッテリ駆動が可能という結果です。

負荷のかかる作業を行う場合、上記の数値よりも駆動時間が短くなるとは思いますが、ノートPC並の性能で約9時間ものバッテリ駆動が可能だというのは、携帯時などにとても便利です。

別売りのバッテリを購入しタブレットと持ち歩けば、外出先でタブレットのバッテリを交換するといった事も可能。

またバッテリを内蔵したキーボードがオプションとして提供されており、そちらを使えばより長くバッテリを持たせる事ができるでしょう。




Venue 11 Proの構成と性能面については以上となります。
次記事では、製品に搭載されているソフトウェアの内容に簡単に触れると共に、製品の特徴や使い勝手などをまとめてみたいと思います。

次: Venue 11 Pro(Officeなし)にプリインストールされているアプリケーションの解説

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