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前記事(HP ENVY 15-j100 レビュー 外部GPU搭載のリーズナブルな15.6型高性能ノート)に続き、今回はHP ENVY 15-j100 の性能面ついて。

掲載しているHP ENVY 15-j100 の主な構成は、Core i7 -4702MQやメモリ4GB、GeForce GT 750M(4GB)、1TB HDD&24GB SSD(キャッシュ)という内容。

HP ENVY 15-j100には2種のモデルが提供されており、掲載のモデルは「HP ENVY 15-j131TX プレミアム・フルHD」という上位モデルにあたる製品です。

今回は上記構成のモデルを用い、構成の特徴や実際の性能面について触れてみたいと思います。


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【HP ENVY 15-j100 レビュー記事目次】

・HP ENVY 15-j100 外観や操作性・液晶など
外観・インターフェースキーボードの操作性筐体内部のパーツPCの参考書が付属液晶の品質

・HP ENVY 15-j100の構成特徴とベンチマーク結果について
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度再起動にかかる時間バッテリ駆動時間

・プリインストール ソフトウェアの内容
標準で搭載されているソフトウェアの内容を解説

・製品レビューのまとめ
HP ENVY 15-j100 まとめ


HP ENVY 15-j100の構成とその特徴

まず、HP ENVY 15-j100の構成とその特徴について解説します。
以下、CPU-ZとGPU-Zの実行結果です。

【CPU-Z】




【GPU-Z】

【HP ENVY 15-j131TX プレミアム・フルHDモデル】

OS Windows 8.1 (64bit)
プロセッサ Core i7-4702MQ(2.20GHz、TB時最大3.20GHz)
チップセット HM87 Express
メモリ 4GB(4GB×1/DDR3L SO-DIMM/2スロット/最大8GB)
ディスプレイ 15.6型ワイドフルHD(1920×1080)、光沢あり
グラフィックス NVIDIA GeForce GT 750M(4GB)
ストレージ 1TB HDD(5400rpm/Seagate製)+ 24GB SSD(mSATA/LITEON製)
無線機能 IEEE802.11b/g/n、Bluetooth v4.0
バッテリ 6セル
駆動時間 約6時間(公称値)
サイズ 380×250×18-33.0(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約2.3kg
電源アダプター 120W
カラー ナチュラルシルバー
付属 速効!HPパソコンナビ特別版

※掲載の価格や仕様・解説等は、記事を作成した2014年03月17日時点のものです。

掲載モデルはOSにWindows 8.1、プロセッサにCore i7-4702MQ、メモリ4GB、GeForce GT 750M(4GB)、1TB HDDとキャッシュ用の24GB SSDという内容を持つ、HP ENVY 15-j131TX プレミアム・フルHDモデル。

冒頭でも述べた通り、HP ENVY 15-j100で提供されている2種のラインナップのうち上位構成にあたるモデルです。

下位モデルとの違いはプロセッサ、ストレージ、グラフィックスの内容で、下位の「HP ENVY 15-j130TX パフォーマンス・フルHDモデル」にはCore i5-4200M、750GB HDD&24GB SSD、GeForce GT 740M(2GB)が搭載されます。(電源アダプターは90W)

構成の特徴としては、ハイエンドなゲームのプレイ用途・・とまではいかないものの、外部グラフィックスを搭載しておりゲームもできる位パフォーマンスが高いという部分、またキャッシュ用のSSDが標準で搭載されているという部分などがあげられると思います。

上位、下位いずれのモデルも主要なパーツのカスタマイズが行えるのはメモリのみで、プロセッサやストレージなどの内容を変更する事はできません。

細かくカスタマイズしたいという方にはそぐわない内容ではありますが、基本構成でも十分に性能が高くリーズナブルであるため、動画編集やゲームのプレイに使える手頃なノートPCが欲しいという方には魅力の製品だと言えるでしょう。

なお、サイズは15.6型と大きめですが、光学ドライブを搭載しないため、光学ドライブが必要だという方には向きません。

一応、購入時のカスタマイズで外付けの光学ドライブを追加できるようになっているため、外付けでもよいという方はそちらをお選びください。



ストレージの内容を詳しくチェックしてみます。


HDDの仕様


SSDの仕様


ディスクの内訳

HDDにはSeagate製の「ST1000LM024」という1TB HDDが、SSDにはLiteOn製の「LITEONIT LMS-24」という24GBのmSATA SSDが搭載されていました。

HDDは9.5mm厚で、回転数は5400rpmです。

SSDの選択肢がない代わりに、キャッシュ用のSSDが搭載されているのだと思いますが、個人的にはSSDの選択肢も欲しかったです。ただ、速度はそこそこ出ているようで、起動等はHDDの割に結構速いです。

なお、ストレージはカスタマイズこそできないものの、筐体底面からHDDへはアクセスしやすい構造であるため、換装等は比較的容易に行えるのではないかと思われます。



ベンチマークテストの結果

HP ENVY15-j131TXのベンチマークテストの結果を掲載していきます。

なお、NVIDIA Optimusによるグラフィックスの切り替えに関しては、常に外部グラフィックスがオンになるように設定した上で、ベンチマークテストを実行しています。


NVIDIAコントロールパネルにて 常にGT 750Mがオンになるように設定



以下、ベンチ結果です。

【Win エクスペリエンス・インデックス】

以下のエクスペリエンス・インデックスのスコアは、WinSAT.exeをコマンドラインから実行する事によって取得したスコアです。

プロセッサ 7.9
メモリ 5.9
グラフィックス 5.9
ゲーム用グラフィックス 6.8
プライマリ ハードディスク 5.8


【CrystalDiskMark】

Seq 112.2105.7
512K 104.264.03
4K 17.0026.75
4K QD32 139.661.18

数値は左がRead、右がWrite /上記はランダムの値

HDDとキャッシュ用SSDの組み合わせ、というストレージ構成のスコアです。
一見大したことのないスコアに見えますが、4K QD32 の値がHDDにしてはかなり高いです。

4K QD32は、NCQ(Native Command Queuing )を使用した4KB単位のアクセス速度を計測するもので、一般的にHDD単体では、0.892や0.763・・など1以下の値が出ることが多いです。上記の4K QD32のスコアは、SSDでCrystalDiskMarkを実行させた場合のスコアに近いと言えるでしょう。

もちろん4K QD32のスコアが高いからといって、今回のモデルでSSDのような速度が出るわけではありませんが、キャッシュ用のSSDを搭載する事によって、HDD単体の構成時よりも、読み込みが多少高速化されていると言える事はできそうです。

※通常、ストレージは命令を順番に実行していきますが、NCQ対応のSSDやHDDの場合、データを合理的な順番に並び替えて実行するため、処理が大幅に高速化されます。CrystalDiskMarkの「4K QD32」では、32個の命令を効率の良い順に並び替え実行しているようです。


【3DMark】

Ice Storm・・・ 61400
Cloud Gate・・・ 8711
Fire Strike・・・ 1546


【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ 5856~5877
1920×1080 ・・・ 3358~3373


【BIOHAZARD 6】

左:1360×768 / 右:1920×1080

【1360×768】
SCORE ・・・ 4148
RANK ・・・ B

【1920×1080】
SCORE ・・・ 2635
RANK ・・・ C


【FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア】

ワールド編 左:1360×768 / 右:1920×1080

キャラクター編 左:1360×768 / 右:1920×1080

【ワールド編/設定は標準品質】
1360×768 ・・・ SCORE:7535 / 評価:非常に快適
1920×1080 ・・・ SCORE:4589 / 評価:快適

【キャラクター編/設定は高品質(ノートPC)】
1360×768 ・・・ SCORE:5415 / 評価:とても快適
1920×1080 ・・・ SCORE:3148 / 評価:やや快適


【CINEBENCH】

OpenGL ・・・ 50.76fps
CPU ・・・ 6.25pts


外部グラフィックスを搭載する効果で、ゲーム系のベンチもそこそこスコアが高いという結果が出ています。高解像度な設定では、ゲームによっては重いものもあるため、ライト~中程度の負荷のゲーム向けと言えそうです。

全般的に性能が高い為、一般的な作業はもちろん、写真や動画編集用のマシンとしても快適に動作するでしょう。価格的な所を考えても、この性能なら十分コストパフォーマンスは良いと言えます。



消費電力と温度

HP ENVY 15-j100 の消費電力を測定してみました。
以下、アイドル時とベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6)の消費電力値です。

アイドル時 ・・・ 8W
ベンチマーク実行時 ・・・ 66W

外部グラフィックスを搭載する製品ですが、NVIDIA Oputimusの効果か、アイドル時の消費電力は構成の割に低めです。

ベンチマーク時はそれなりに消費電力が上昇します。



次に、筐体内のパーツの温度について。
アイドル時とベンチマーク実行時のパーツ温度を測定してみました。

ベンチマーク実行時の温度は、BIOHAZARD 6を20分以上実行させた後に測定しています。

高負荷時のCPU温度は、80度以上とやや高め。グラフィックスの温度は不明です。

普段から注意しなくてはならない程の温度ではないと思いますが、気温の高い場所で高負荷な作業を長時間行う場合は、やや冷却に気を配った方が良いかもしれません。



さらに、高負荷時(BIOHAZARD 6を20分以上実行)のキーボード表面の温度を測定してみました。

キーボード左上付近の温度がやや高めです。
キーボードを打っていると、左上付近がやや熱いと感じます。

排気口付近は50度を超えるので、物を置かないようにした方が良いです。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

PassMark Rebooterを利用し、HP ENVY 15-j100の再起動にかかる時間を測定しました。再起動を10回繰り返し、それぞれの再起動にかかった時間から平均時間を割り出しています。

1回目 0:58
2回目 0:42
3回目 0:44
4回目 0:44
5回目 0:45
6回目 0:43
7回目 0:44
8回目 0:44
9回目 0:43
10回目 0:43

再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 45秒

再起動にかかる時間は45秒という結果です。
HDDがメインのストレージの割に、起動やシャットダウンはかなり速いです。

参考までに、HDDを搭載する一般的なノートPCでは再起動に1分弱~1分半、SSDでは30秒~40秒かかるという結果が出ています。

常に上記のような結果が出るとは限りませんが、HP ENVY 15-j100は、SSDを搭載するノート並に起動やシャットダウンは高速だと言えるでしょう。



バッテリ駆動時間

HP ENVY 15-j100 のバッテリ駆動時間を測定してみました。

測定にはbbenchを利用、ソフトウェアの設定はストロークが10秒毎、無線LANによるネット(ブラウザ)へのアクセスは60秒毎。画面の輝度は50%に設定しています。


バッテリの電力残量が100%から5%になるまでの時間は28845秒。
約8時間(8.0125)ものバッテリ駆動が可能という結果になりました。

外部グラフィックスを搭載する構成ですが、低負荷な作業時にはOptimusテクノロジーによって外部グラフィックスがオフとなるため、このような長時間のバッテリ駆動が可能となっているのだと思います。

逆に、負荷をかけると外部グラフィックスがオンとなるため、大幅にバッテリ駆動時間が短くなる可能性があります。

今回のモデルのサイズや重さから考えて、外出時の携帯は難しいかもしれませんが、電源を外したPCを持って屋内をウロウロ・・といった使い方をするという事は十分に考えられます。

そういった場合にも、バッテリの持ちがそこそこ良いと常に充電等を気にしなくても良い為便利です。




HP ENVY 15-j100 の構成や性能面については以上となります。
次記事では、HP ENVY 15-j100 に標準で搭載されているソフトウェアの簡単な確認と、製品のまとめを掲載したいと思います。

製品に興味をお持ちの方は、是非次記事もご覧ください。
次: HP ENVY 15-j100に標準搭載されているソフトウェアの内容を解説