HP Slate7 Extreme と Tegra Note 7の外観比較 背面のデザインが大きく異なる
前記事(HP Slate7 Extreme レビュー Tegra 4搭載 DirectStylusペン付属の7型タブレット)に続き、今回はHP Slate7 Extreme とTegra Note 7の外観を簡単に比較します。
HP Slate7 Extremeは、2013年に登場したTegra Note 7の内容にほぼ準拠する7型のタブレット。
これら2機種は、内容は殆ど変わらないと言っても良いですが、背面のデザインやペンの形状など異なる部分もあり、そこでユーザーの好みが分かれるのではと思います。
今回はそういった異なる部分を中心に、これらのタブレットを比較してみました。
【HP Slate7 Extreme レビュー記事目次】
・HP Slate7 Extreme 外観やインターフェース・重さなど
(外観・インターフェース / 付属品 / 重さ / 磁石を内蔵 / 液晶の見やすさ)
・HP Slate7 Extreme と Tegra Note 7の外観比較
(Tegra Note 7と似ている理由 / 外観の比較 / DirectStylusペンの比較 / 重さの比較)
・HP Slate7 Extreme のペンの描き心地やカメラ機能など
(搭載アプリケーション / DirectStylusの描き心地 / カメラアプリ「Camera Awesome」を使う)
・構成の特徴とベンチマーク結果について
(構成と特徴 / ベンチマーク結果 / 消費電力・温度 / バッテリ駆動時間)
・HP Slate7 Extreme レビューまとめ
(製品のまとめ)
HP Slate7 Extreme と Tegra Note 7が似ている理由
最初に、HP Slate7 Extreme と Tegra Note 7がなぜこれほどまでに似ているかという理由について触れておくと、元々「Tegra Note 7」という名称は、NVIDIAがメーカー向けに提供していたTegra 4搭載のリファレンスデザイン(製品の標準設計)をさすもの。
ZOTACから「Tegra Note 7」という名称で製品が発売されたため、ZOTACの「Tegra Note 7」と同じ・・と言われる事が多いですが、HPから登場したHP Slate7 Extreme がベースとしているのは、ZOTACのTegra Note 7ではなく(同じようなものですが)、NVIDIAが提供しているTegra Note 7というリファレンスデザインをベースとして作られています。
外観のデザインを変えている所は、HPならではの独自のカスタマイズと言えるでしょう。
Tegra Note 7以外にもこういった流れで登場する製品は少なくはなく、似たような内容の製品が多い・・というユーザーの声も聞こえてきそうですが、メーカーは提供されているリファレンスデザインを利用する事によって、一から開発を行う事なく製品を製造する事ができる為、時間やコストを削減する事ができるというメリットがあります。
結果製品価格を抑えることにつながるため、ユーザーにとってもメリットは大きいです。
なお、ZOTACのTegra Note 7と、HPのHP Slate7 Extremeは、性能や使い勝手こそ殆ど変らないものの、見た目が大幅に異なります。
例えばZOTACのTegra Note 7は、女性にはやや持ち難いデザインなのではと感じますが、HP Slate7 Extremeのデザインなら性別問わず好まれると思われるため、デザイン面でTegra Note 7の購入を躊躇していたユーザにとって、魅力の大きい製品だと言えるでしょう。
HP Slate7 Extreme と Tegra Note 7 外観の比較
HP Slate7 Extreme と Tegra Note 7の外観を比較します。
上がTegra Note 7で、下がHP Slate7 Extreme。
HP Slate7 Extremeは、シルバーカラーをベースにhpのロゴを中央に配置するデザイン。削り出しアルミを利用しているようにも見えますが、実際は樹脂のような質感です。
一方でTegra Note 7は、全体的に樹脂を使用したゴムのような質感のデザインで、中央にTegra Noteの文字。その上にZOTACのロゴが入っています。
素材的に、手に持った場合に滑り難いというメリットはありますが、好みが大きく分かれそうなデザインです。
前面の見た目は殆ど同じ。
ただHP Slate7 Extremeの方には、ベゼル上にhpのロゴが付け加えられています。
右側面(縦持ち時)のインターフェースはMicroSDと音量調整・・という具合に同じ内容。
タブレット下部の内容も同じ。
DirectStylusペンが付属している所も同じです。
左側面。
タブレット上部の様子。
microUSBやmicroHDMI出力、マイク&ヘッドフォン端子、電源等、やはり同じ内容です。
外観面で異なるのは背面のデザインと、液晶ベゼルに配置されているhpのロゴのみのようです。
DirectStylusペンの比較
両モデルに付属している、DirectStylusペンを比較してみます。
Tegra Note 7とHP Slate7 Extremeに付属のDirectStylusペンは、一見したところでは殆ど同じように見えますが、良く見るとペン先の形状が少し異なっています。
Tegra Note 7のペン先がやや平べったい形状であるのに対し、HP Slate7 Extremeは細くて丸く、一般的なペンのペン先に近い形状です。
描き心地は、滑らかさで言うとTegra Note 7のペンの方が優れているでしょうか。ペンの使用感についてはまた後の記事で触れます。
Tegra Note 7のペン上部には「Tegra Note」の文字。
HP Slate7 Extremeのペンには何もプリントされていません。
重さの比較
最後に重さの比較です。
以下、左がHP Slate7 Extreme、右がTegra Note 7の重量測定結果となります。
やや、HP Slate7 Extremeの方が軽いようです。
ペン先の形状が異なっているため、その重さの違いではと思いましたが、測ってみるとペンの重さは変わらず。(測定値に出るほどの重量差がない)
本体側の重さがやや異なるようです。
多分、背面カバーに使われている素材やデザインの違いによるものだと思います。
以上となります。
上記2機は内容は似てはいるものの、デザインが大きく異なるので傍目に見ると全く違う製品のようです。
途中にも書いたように、Tegra Note 7は大きく好みが分かれそうなデザインであるのに対し、HP Slate7 Extremeは比較的多くの方に好まれやすいデザインなのではと思うため、デザイン面でTegra Note 7の購入を見送ったユーザーには HP Slate7 Extremeは魅力の大きい製品だと言えるでしょう。
引き続き、次記事ではHP Slate7 Extremeの機能面(ソフトやカメラなど)について触れたいと思います。
次: HP Slate7 Extreme 付属のDirectStylusペンの描き心地やカメラ機能など