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前記事(Inspiron 11 3000(3137)シリーズ レビュー 11.6型のCeleron搭載コードレスパソコン)に続き、今度はInspiron 11 3000(3137)の性能面について検証してみました。

掲載モデルはOSにWindows 8、プロセッサにはCeleron 2955U、メモリ2GB、500GB HDDというエントリー向けの構成内容を持つマシン。

今回は、上記構成のInspiron 11 3000シリーズの特徴や、複数のベンチマークテストの結果等について触れてみたいと思います。

なお、2013年2月5日現在、直販で販売されているモデルにはCeleron 2955Uは搭載されておらず、同等のモデルとして新たにCeleron N2815や4GBのメモリを搭載したモデルが販売されています。

従来同様のリーズナブルな価格でありながら、今回掲載のモデルよりも性能は高いと想像される内容で、よりお得感のある内容となっています。実際の製品は掲載モデルよりも若干性能が高いという事を念頭に置いた上で、結果を見ていただければと思います。


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【Inspiron 11 3000(3137)シリーズ レビュー記事目次】

・Inspiron 11 3000 外観やインターフェース・使い勝手など
外観・インターフェースのチェック使いやすいキーボード重量液晶の見やすさ

・Inspiron 11 3000の構成と特徴・ベンチマークテストの結果
構成とその特徴ベンチマーク結果消費電力・温度起動時間バッテリ駆動時間

・Inspiron 11 3000 レビューまとめ
製品のまとめ

・おまけ
Inspiron 11 3000(3137)のソフトウェアの内容とその解説


構成内容とその特徴

掲載しているInspiron 11 3000(3137)の構成内容と、その特徴について触れます。
以下、CPU-Zの実行結果です。

【CPU-Z】





【Inspiron 11 3000シリーズ(3137)】

OS   Windows 8 (64bit)
プロセッサ   Celeron 2955U(1.4GHz)
グラフィックス   HDグラフィックス
メモリ   2GB(DDR3 798 MHz)
ストレージ   500GB HDD(5400rpm/Western Digital製)
ディスプレイ   11.6型ワイドHD(1366×768)、タッチパネル、光沢あり
無線機能   Dell Wireless 1705 802.11b/g/n、Bluetooth v4.0
バッテリ   3セル(内蔵)
駆動時間   公称値は不明(実測値は後述)
サイズ  300×201.5×21.2(幅×奥行き×高さ/mm)
重量   約1.43kg
電源アダプター   65W

※掲載の価格や仕様・解説等は、記事を作成した2014年02月05日時点のものです。

掲載モデルの構成は上記のとおり。
Windows 8、Celeron 2955U、メモリ2GB、500GB HDDという構成内容です。

搭載されているCeleron 2955UはHaswell世代の超低電圧CPUで、そこそこの性能を持ちながらも低消費電力という特徴を持ちます。もちろん性能は高くはありませんが、プロセッサが省電力なおかげでバッテリ時間がかなり長めとなっており、バッテリの持ちを重視される方に向いていると言えるでしょう。

ただ冒頭にも記載した通り、上記のCeleron 2955Uの構成を持つInspiron 11 3000シリーズは、現在直販では販売されておらず、代わりにCeleron N2815や4GBのメモリを搭載したモデルが提供されています。

Celeron N2815はBayTrail世代の超低電圧版プロセッサで、スペックを見る限り、Celeron 2955Uよりも性能は確実に高いと思われます。にもかかわらず、消費電力はCeleron 2955Uよりも低く、バッテリの持ちはさらに良くなっているのではないかと思われます。

前と変わらずリーズナブルな価格であるにも拘らず、パフォーマンスは向上しているとあって、現在のInspiron 11 3000シリーズは、今回掲載しているマシンよりもより使いやすいものになっていると言えるでしょう。



ストレージの内容を詳しく見てみます。


HDDの仕様

掲載のモデルには、Western Digital製の「WD5000LPVX-75V0TT0」という500GB HDDが搭載されていました。厚さ7mm、回転数は5400rpmで、遅くもなく早くもない普通のHDDです。

個人的には今回のモデルにSSDなどを搭載したい所ですが、Inspiron 11 3000シリーズ(3137)は購入時のカスタマイズには対応していません。

ですが製品価格が安いという所で、この辺りは妥協できるのではと思います。



ベンチマークテストの結果

以下、掲載している Inspiron 11 3000のベンチマーク結果です。


【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 5.6
メモリ 5.5
グラフィックス 4.6
ゲーム用グラフィックス 6.2
プライマリ ハードディスク 5.9


【CrystalDiskMark】

Seq 117.4116.0
512K 40.0160.79
4K 0.5281.549
4K QD32 1.3541.585

数値は左がRead、右がWrite


【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

1360×768/span>

1360×768 ・・・ 1296~1300


【ファンタシースターオンライン2 ver. 2.0】

1360×768

1360×768 ・・・ 497

~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作


【BIOHAZARD 6】

1360×768

【1360×768】
SCORE ・・・ 817
RANK ・・・ D


【FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア】

左:ワールド編 1360×768 / 右:キャラクター編 1360×768

【1360×768】
ワールド編 ・・・ SCORE:1238 / 評価:設定変更が必要
キャラクター編 ・・・ SCORE:754 / 評価:動作困難


【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】

1280×720

1280×720 ・・・ スコア:2760 / 評価:やや重い


【CINEBENCH】

OpenGL ・・・ 10.65fps
CPU ・・・ 1.20pts


PCゲームなどは当然難しいですが、ネットやメール、動画を閲覧するなど、日常的な作業に利用する分には特に問題はないと思われるパフォーマンスです。

ウィンドウやアプリケーションの起動は、クリックしてから一呼吸おいて画面が表示されるという感じで早くはありませんが、ストレスが溜まるほど遅いというわけでもありません。

なお、先にも述べましたが、今回掲載している構成のモデルは現在(2014年2月4日時点)直販では提供されておらず、同等の内容・価格(5万円台)のモデルとしてCeleron N2815や4GBメモリを搭載したモデルが提供されています。

価格は変わらず、それでいて性能は向上しているとあって、ベンチマークのスコアや使用感は掲載モデルよりも良いものになっていると思われます。



消費電力・温度

Inspiron 11 3000の消費電力について。
以下、アイドル時とベンチマーク(BIOHAZARD 6)実行時の消費電力測定結果です。

アイドル時 ・・・ 6W
ベンチマーク実行時 ・・・ 29W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

超低電圧版のCeleronを搭載しているだけあって、消費電力はかなり低いです。

電力を消費するのはCPUだけではないため、一概にどうとは言えませんが、Celeron N2815搭載のモデルだとさらに消費電力は低くなるのではないかと想像できます。




次に、筐体内パーツの温度について。
以下、アイドル時とベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6を20分以上繰り返し実行)のパーツ温度測定結果です。


ベンチマーク実行時はCPUの温度がやや高くなりますが、気にする程のものではありません。

なお、CPUの項目に「Core i5 4350U」との記載がありますが、これはスペックを誤っているのではなく、Celeron 2955UはCore i5 4350Uをベースにしたもので、Core i5 4350Uの廉価版という扱いであるため、このように表示されてしまうアプリケーションが幾つかあるようです。

実際のCPU名はCeleron 2955Uとなります。




さらに、高負荷時のキーボード表面の温度について。
BIOHAZARD 6のベンチマークテストを20分以上繰り返し実行させた後に、赤外線放射温度計を用いてキーボード表面の温度を測定してみました。

パームレストなど手前側より、キーボードのある奥側がやや温かくなりやすいようです。といっても、全体的に温度は低め。

なお、このモデルの排熱口は、液晶とキーボードを接続している左側ヒンジのすぐ内側にあるようです。

場所的に排熱しにくいのではないかと考えてしまいますが、Inspiron 11 3000には発熱の大きいパーツが搭載されていないため、このような排熱口の配置が可能なのでしょう。



OSの起動時間

Inspiron 11 3000の再起動にかかる時間を、PassMark Rebooterを利用して測定してみました。
再起動を10回繰り返し、それぞれにかかった時間から再起動の平均時間を算出しています。

1回目 1:56
2回目 1:03
3回目 1:12
4回目 1:01
5回目 1:03
6回目 1:35
7回目 1:16
8回目 1:03
9回目 0:51
10回目 0:57

再起動の平均時間 ・・・ 1分11秒

再起動(起動&シャットダウン)の平均時間は1分11秒という結果になりました。上記の再起動時間には随分とムラがありますが、その他プログラムの影響によるだと思われます。大体1分と少しかかると考えてよいでしょう。

参考までに、Core i5や256GB SSDを搭載したノートPCの再起動の平均時間は39秒。

ストレージのパフォーマンスだけが再起動時間に影響するのではありませんが、やはりHDDだと起動やシャットダウンにやや時間がかかってしまうようです。



バッテリ駆動時間

Inspiron 11 3000のバッテリ駆動時間を測定してみました。
測定に利用したソフトウェアはbbench、設定はストロークが10秒毎、無線LANを利用したネット(ブラウザ)へのアクセスが60秒毎。

画面の輝度は半分程度に下げています。


バッテリの残量が100%から3%になるまでの時間は33242秒。
約9時間弱(9.23388888..)もの間、バッテリ駆動が可能だという結果です。

さすがはコードレスパソコンを謳うだけあって、バッテリ駆動時間はかなり長いです。

上記は掲載モデルの結果ですが、現在(2014年2月5日時点)販売されているCeleron N2815搭載のモデルでも、同じようにバッテリ駆動時間は長いと思われます。



まとめ

Inspiron 11 3000(3137)シリーズについて最後にまとめると・・

・タッチパネル搭載ノートでありながら5万円前後(2014年2月5日時点)と安価
・キーボード等の操作性が良い
・バッテリ駆動時間がかなり長い

この製品の最大の特徴は、やはり内容に対する価格の安さがあげられると思います。

プロセッサがCeleron(もしくはPentium)であるなど、構成がエントリー向けで負荷の高い作業には向かない内容ではありますが、Celeronといってもデュアルコアでそこそこのパフォーマンスを発揮できる性能を持ち合わせており、日常的な作業用としては十分です。

安価でもキーボードは使いやすく、またタッチパネル搭載で直感的な操作が行えるなど、総合的な操作性も良いです。

バッテリ駆動時間も長い為、外出時のモバイル利用はもちろん、屋内であってもケーブルの煩わしさにとらわれることなく、様々な場所で利用する事ができます。

SSD搭載ノートのような高速な環境に慣れている方には向きませんが、ネットやメール、動画の閲覧など、気軽に使えるノートPCが欲しい方、また安くてもデザインや操作性にはある程度拘りたい・・という方にお勧めできる製品です。